トリイ・ヘイデンのレビュー一覧

  • シーラという子 虐待されたある少女の物語〔新版〕

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    環境次第で子どもはここまで変わるのかと驚いた。虐待の場面は読むのが辛かったが、シーラの成長が気になって後半からは読むのが楽しみになった。

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    2025年09月02日
  • 機械じかけの猫(下)

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    面白かった。最後まで読むと話が繋がって行く。たぶん、こうなるんだろうなーという予想はしてた。その予想通りに物語は進んだのはちょっとつまらない。
    と思ったけれど、別のストーリーラインで以外な終わり方になった。



    そんなわけでネタバレ。無駄に長い。







    上巻の感想でも書いたかもしれないけれど、再び書く。
    主人公は精神科医ジェームズ患者はコナーという男の子。コナーの母親のローラ。
    コナーの妹のモーガナ。ローラの頭の中のトーゴン。
    さらに下巻では
    ローラの恋人(?)ファーガスが登場する。

    話は上巻と同じような感じで進む。



    現在の話。
    ・コナーのセッション
    ・モーガナのセッション

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    2023年12月12日
  • 機械じかけの猫(上)

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    主人公は精神科医ジェームズ。患者の男の子コナー。コナーの母親ローラ。ローラの頭の中のトーゴン。トーゴンの世界『森』

    話は、主人公のいる現実とトーゴンの世界『森』を行ったり来たりする。世界はほとんど交わる事が無く、話が進んでいく……と思っていたのに
    ローラが成長したら、少しだけ現実と森が交わった。



    話の核として出て来てるコナーがなんだか、蚊帳の外みたいな感じだなと思った。けれど、最後でローラの話になった。ローラの知り合いが「あの方はあなたのことをもうすべて、̪知ってらっしゃるはずだから」と言う。あの方というのは教祖と呼ばれる人。



    コナーは「猫は全てを知っている」と毎回繰り返していた

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    2023年12月12日
  • ひまわりの森

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    ネタバレ

    戦争を経験して心を傷つけられた女性(母親)を軸に、主人公である娘が振り回される話だった。主人公が自分で動いているように見えて、実は母親に振り回されてる。

    ただ、これが『戦争による悲惨さ』なのか、『家族のしがらみ』なのかは分からなかった。


    私はどちらかと言えば、『家族のしがらみ』のように見えた。
    母親の経験は確かに『酷い』のだけれども、主人公の娘の視点から見るとそれは『呪い』にしか見えない。だから、『呪い』が解けて物語が終わる。

    『呪い(幻影)』が溶けた後の『現実』がどれだけ残酷でも、呪いは解けてしまった。
    母親は強い勇者でもなければ、か弱いお姫様でもない。下手をしたら魔女だったかもしれ

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    2023年12月12日
  • シーラという子 虐待されたある少女の物語〔新版〕

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    問題を起こす子供が、本人の問題ではなく、本当は虐待や育ってきた環境に大きな原因がある可能性がある。もしかしたらほとんどがそうなのかもしれない。問題を起こす大人も同様なのだ。

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    2023年12月03日
  • タイガーと呼ばれた子 愛に飢えたある少女の物語〔新版〕

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    最後に出てくる、お母さん宛ての手紙に心打たれる。
    シーラが母親に執着せず、かといって恨むでも突き放すでもなく、母を想いながらも今は解き放たれて充実な人生を送っているのが伝わってくる。前作に続き、分厚い本を頑張って2冊読んできたことを良かったと思えるラストでした。

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    2023年12月01日
  • シーラという子

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    ネタバレ

    虐待された女の子と、教育心理学者の著者(シーラにとっては先生)とのノンフィクションです。
    僕が持っているのはおぞましい表紙のハードブック版で、昔父の本棚にあったのを見て以来ずっと気になっていたんです。その頃は絵が怖くて読んではいけない本かと思っていました。今はこういう絵、すごく好きです。
    抱きしめたいとかキスしたいとか歌詞とかでよく見る言葉ですけど、実際盛ってるよな~と今まで思っていました。あるいは性欲とか。でもこの本を読んで、人は言葉で相手を癒せないと知った時、抱きしめたくなるものだなあと思いました。
    著者と一緒にシーラを抱きしめたくなるシーンが沢山出てきます。「そんなことない」って言ってあ

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    2023年01月09日
  • タイガーと呼ばれた子 愛に飢えたある少女の物語〔新版〕

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    個人的には前作のシーラという子、より好きでした。勢いのある話ではないけど、色んな場面や言葉が本当に心に残りました。生きるってこと、考えさせられました。

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    2022年03月31日
  • シーラという子 虐待されたある少女の物語〔新版〕

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    虐待されて育ったシーラという子どもと、シーラを指導することとなったトリイという教師の出会いから別れまでの話。

    シーラが辛い環境下で育てられ傷ついていることに胸が苦しくなり、とても重い内容だったが、私はトリイへの尊敬がとても強く心に残った。

    自分が関わった子ども達との記憶を重ねながら、トリイならこのような冷静で温かい対応ができるのだと反省と感心が混ざった。

    トリイはとにかく忍耐強い。またシーラの態度がどんな背景からくるものなのかを察する力を持ち、丁寧に愛情たっぷりに接した。
    自分が話をする時も、シーラの話を聴く時も、言葉で伝えることの大切さを自ら示して心の距離を少しずつ縮めていく様子に、学

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    2022年02月19日
  • タイガーと呼ばれた子 愛に飢えたある少女の物語〔新版〕

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    「シーラという子」の続編。
    シーラが成長していくにつれて、過去に向き合っていく姿や、トリイがそれに愛情深く伴走していく姿が心を動かす本でした。トリイが先生であり友達であり母の役割をしながら、余裕がなく戸惑ったり怒ったりしているところがリアルでストーリーに引き込まれました。
    本気で人に向き合うお手本のような本だと感じました。

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    2022年02月05日
  • シーラという子 虐待されたある少女の物語〔新版〕

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    シーラや子供たちと過ごすトリイの考え方や話し方が、こうすればいいのかと子供に対する接し方のヒントをくれているように思えた。
    学校で毎年訪れる別れの時が思い出された。深く深く愛した友達がこの後どうなるのか気になる。

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    2022年02月19日
  • シーラという子

    m.h

    購入済み

    なんとも言えない

    中学生だった時から数十年ぶりに読みました。
    当時も衝撃を受けたことを覚えています。今改めて再読するとあの頃の私に理解出来ていたのか…?と疑問が出ましたが、きっとその時なりの感情があったのだと思います。
    色んな意味で涙が出るシーンがあります。
    ネタバレをせずだと、とにかく読んでください、としか言えない作品です。

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    2021年10月07日
  • シーラという子 虐待されたある少女の物語〔新版〕

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    とても衝撃的で、心に突き刺さる感じだった。特別支援学校で出会った生徒、一人ひとりのことを思い浮かべながら読んでいた。忘れられない本になりそう。

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    2021年08月06日
  • タイガーと呼ばれた子

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    ネタバレ

     再読。著者本人もそう思っていたようだし編集者も書かない方が良いと結論を出していた『シーラという子』(1980)の後日譚で、7年後思春期の13歳になっていたシーラとの再会を描いたのが本書『タイガーと呼ばれた子』(1995)だ。時期的には『シーラという子』の出版から15年後ノンフィクションシリーズ8作中の6作目にあたる。
     この作品の中で出版準備中の『シーラという子』をシーラ本人に読ませていることから1980年より少し前の出来事であったことが推察される。さらにこの時シーラが14歳の誕生日を迎えていることから、今現在40代後半もしかすると自分とさほど歳が違わないかも知れないということに気づいて、な

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    2013年08月20日
  • シーラという子

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    ネタバレ

     先日から漫画『こどものじかん』を読んでいてヒロイン・九重りんにどうしても重なって見えたのが、現実世界に存在する本書の主役シーラだった。そして、少し前からどうしても再読したくなって続編の『タイガーと呼ばれた子』とセットで安い古本を買って積んであったので『こどものじかん』のラストを読み終えてすぐに読み始めた。
     この二人のキャラクターの共通点は年齢の近さと髪の長い美しい少女(金髪)であるという外見のイメージだけでなく、大人が怖じ気づくほど大人びた問題児であるところ。野木田先生(ヒロイン九重りんが1年生の時の担任)と九重りんの関係は年齢的にも『シーラという子』そのままのイメージになるので、ずっと教

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    2013年08月20日
  • タイガーと呼ばれた子

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     これは著者自らの体験したことを書いたノンフィクションなのだけれど。
     だけれど、ノンフィクションだからと言って真実ではなく、書き記された時点で一つの物語なのだな、と思った。
     とても強い少女と、優しく見守る先生が出てくる。

     が、少女は先生に「あなたは本に書かれてるみたいに優しい人じゃない。いつもイライラしている」という。
     どきりとした。
     自分のことは(意図的ではなくとも)その時強く感じたことを書き記すし、信じたくないことは書かないだろう。ましてや相手のことなどわかる筈もない。

     物語として強いなぁと思った。
     面白いといっていいのかわからないけど、面白かった。
     前作ともども一読し

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    2013年02月06日
  • シーラという子

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    読書を始めるきっかけになった本。
    児童虐待や発達障害など重いテーマのノンフィクションだけど、シーラとトリイの絆が眩しすぎて、読後はとても優しい気持ちになれる。

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    2012年08月22日
  • シーラという子

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    年に数回とても興味を引く本に出会うが、これはその一冊。情緒障害の女の子と教師の話。続編を早く読みたいと思った。

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    2012年04月08日
  • シーラという子

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    先に「タイガーと呼ばれた子」読んでしまったので、大まかな流れはわかっていたし、その後のシーラがどのように成長していったかもわかっていたが、とても面白く読めた。
    シーラとトリイがどのようにして信頼関係を築いていったのかがよくわかる。
    なかでもすごいと思うのが、トリイが自分のエゴに近い怒りの感情をそのまま書いていて、さらにそれが間違えだったと素直に認めている過程まで細かく書かれているところに、トリイの人間性が表れていてとても好感が持てた。

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    2012年03月12日
  • よその子  見放された子どもたちの物語

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    自分がそこにいるように、辛い場面では自分も辛くなるようなリアルさがある。だから皆の成長が自分のことのように嬉しい。表面の行動ではなく、その奥の気持ちに答えているようにすると、人は変わるのかも。とても難しいけれど。

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    2011年11月02日