竹内弘高のレビュー一覧

  • ワイズカンパニー―知識創造から知識実践への新しいモデル

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    SECIモデルをアップデートして、より深く暗黙知→形式知のプロセスについて論考したもの。
    論考と言いながらシマノ、ホンダ、トヨタ、JAL、エーザイといった実例を下にSECIモデルの有効性を立証していて、血の通った理論が展開されている。

    机上の空論ではない。血が通っている。

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    2025年08月05日
  • [新版]競争戦略論I

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    ポーターの競争戦略論は一企業だけでなく、国、環境問題、医療体制など色々な分野に展開されているが、この本を読むとその理論や考え方の本質がどこにあるのかがよく理解できる。セグメンテーションによって市場をどのように捉えて、差別化もしくはコストリーダーシップによるポジショニングで自組織をどのように位置付けていくか、それを実現するために何をして何をしないという選択をするか。

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    2025年03月15日
  • 知識創造企業(新装版)

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    効果的なナレッジマネジメントとは?が分かる本
    この本が今から30年近く前に書かれたとは驚きだ。

    名著『失敗の本質』の作者、野中郁次郎さんの代表作と知り読み始めた。400ページを超えの分厚さだったが、無駄な話はなく、ぎっしりと中身の詰まった本だった。

    知を創造するためには、知をどう扱えば良いのかを、暗黙知を重視する日本企業、形式知を重視する西洋の両側面から検証していく。
    著者は、「どちらか」が優れているのではなく、「どちらも」取り入れたSECIサイクルが最善だと結論づける。

    また、ただの理論にとどまらず、実際の企業の例(新規開発)を取り上げ、組織の在り方や、マネジメントの在り方も分析し示し

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    2025年02月26日
  • 知識創造企業

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    SECIモデルは最近のものかと思っていましたが、こんな前から野中郁次郎先生が語っていたのですね。
    今読んでも斬新な内容です

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    2025年02月14日
  • 知識創造企業(新装版)

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    ネタバレ


    知識創造のモデルとして、共同化→表出化→連結化→内面化という流れで個人の暗黙知を組織の形式知に変換する事を実例も交えて説明。そのサイクルを回すために、階層的なビューロクラシーの効率とタスクフォースの柔軟性を兼ね備えたハイパーテキスト型組織という新しい組織構造を提唱している。

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    2025年02月01日
  • [新版]競争戦略論I

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    競争戦略とは競争に勝つ戦略ではなく競争を避けるための戦略である。そう考えると競争戦略を学びたくなる人も多いのではないか。
    競争社会において戦って勝っていくことが好きな方はそれはそれでよいのだが、そういう方ばかりではないだろう。私もそうである。ゲームなど純粋に勝ち負けを楽しむものを除き、人生において人を負かせることを楽しいとはあまり思えない。それなので他者との競争にどう勝つのかというテクニックにはあまり興味が湧かないのだが、本書はそういう類のものでは全く無い。基本的にはこの市場、社会、つまりは外部環境を理解した上で自らが持つ独自性を活かしたポジションを取るということである。本書にはそのために必要

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    2025年01月20日
  • 知識創造企業

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    イノベーションが不足する今の日本に必要な考え方であった。あとがきまで読み込んでいくと、野中郁次郎先生のアツい想いが込められていた点が印象的な一冊。

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    2024年08月22日
  • ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか

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    (2017/1/18)
    ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか―――世界トップのビジネススクールが伝えたいビジネスの本質 山崎 繭加 (著), 竹内 弘高 (監修)

    大前研一さんがハーバードのケーススタディは古い!と言って、
    自らが立ち上げた株式会社ビジネスブレイクスルーでRTOCS
    (リアルタイムオンラインケーススタディ)を立ち上げたが、
    (実際の企業の今の課題に対しコンサルになったつもりで既存情報を集め考え提案する)
    ところがどっこい、ハーバードは進化していた。

    ジャパンIXP(Immersion Experience Programどっぷりつかって経験して学ぶプログラム)
    なるものを

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    2024年06月27日
  • ワイズカンパニー―知識創造から知識実践への新しいモデル

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    前著である「知識創造企業」の続編。25年を経てのアップデートとして、個人的には期待に応える内容だった。
    前著ではサイクルを回すところまでを提示していたが、こちらではサイクルを回しながら発展させていくこともモデルの中に追加している。
    前著は理論先行で実践に移しづらいところがあったところの反省からか、事例を紹介しながらその点を解消しようと試みている。(それでも実践に移すには難しいところはあるが…)
    前著を読んだ上で、そちらが好きであれば続編としてこちらもオススメ。約500ページと長いので前著がハマらなければ辞めておいたほうが良いだろう。

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    2023年12月17日
  • ワイズカンパニー―知識創造から知識実践への新しいモデル

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    前著「知識創造企業」の続きで、前著で紹介したSECIモデルを発展させたSECIスパイラルについて、その軸となる共通善と実践を抽象化したフロネシスを中心に解説し、SECI行き詰まり症候群を打破するための6つのリーダーシップ実践について提案している。
    事例が豊富でかつ25年前に出版された前著と比べて新しくなっているのでより腹落ちしやすいのではないかと思う(JALの再建や東日本大地震のときの企業の実践などが事例として挙げられている)。
    メインテーマでもあるワイズリーダーの理想が高すぎる気がするが、9章で述べられている自律分散型リーダーシップをもって相互補完するというのであれば納得できる。
    一つ残念な

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    2023年10月07日
  • 知識創造企業(新装版)

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    SECIモデルとしても有名な知識変換モデルを中心に個人の知識創造をどのようにして組織として増幅し、組織的知識創造を行なっていくのかという理論の提示と実践方法の提案を行っている。
    この本を読むと「どのような知識変換に基づく知識創造が行われているのか?」という目線でさまざまなものを見れるので面白い。
    一方でいくつか出てくる事例が90年代の日本企業であるため2023年現在から見ると隔世の感がある。ただ、それについても現在世界のトップを走る企業ではどのような知識が創造されているのかという視点で見ればそのような事例はものの見方の具体例ととらえられると思う。
    全体のうち4割程度は理論の裏付けのための事例や

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    2023年09月26日
  • 知識創造企業(新装版)

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    野中郁次郎先生の代表的な著書。
    日本発で世界的に広まったマネジメント理論ということで読んでみた。
    有名なSECIモデルについてと、それを活用するための組織作りの仕方や事例が書かれている。

    500ページあるので後半は若干冗長な感じはあることと、30年前の話であるため読む人を選ぶところはあるが、今にも通じる内容である。

    一方で、30年間で実際にうまくこのシステムを実装できた企業はほとんどないだろう。
    続編のワイズカンパニー(2020発行)も読んでみて、それも含めて改めて評価したいところ。

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    2023年08月29日
  • 知識創造企業(新装版)

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    ネタバレ

    私が2020年に読んだ本の中ではベスト。
    SECIモデルは有名だが、それでも以下の理由によりこの本は読む価値があるといえる。

    ・日本人の経営学者が日本企業の事例によりモデルを確立していること。
    ・いずれの事例もいきいきしていること。
    ・この本をよむことによって初めてナレッジマネジメントの本質を会得でき、SECIモデルを意識した活動ができること。

    私も対して経営書を読んでいるわけではないが、それでもこの本は現在出ている経営書の10指には必ず入るはず。

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    2022年05月08日
  • 知識創造企業

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    日本企業の成功は「組織的知識創造」、つまり組織的に新しい知識を創り出し、内部で広めた上で製品やサービスとして具体化させる能力、にあるとするのが主旨。
    中で紹介される形式知と暗黙知の概念、四つの知識変換モデルは非常に有名。主題理論だけではなく、西洋哲学史からの「知」の変遷についても解説されており、勉強になる。
    内容がそもそも難解な上に実例の紹介にもたっぷりと紙幅が使われているために長い。読むにはかなり気合いがいるが、20年以上前の本とは思えないほどに鮮やかな理論。読んで良かった一冊。

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    2021年08月11日
  • 知識創造企業(新装版)

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    世界的な権威、野中郁次郎先生の名著。
    海外で生まれた経営理論が多いなか、本著は日本人の経営学者が提言した、日本の文化に根ざした経営理論というところに価値があります。またそれは、私たち日本人が世界に誇れるものでもあると感じます。

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    2021年04月18日
  • 知識創造企業(新装版)

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    ミドルアップダウンマネジメント、リレー・ラグビーなど対比を用いて組織論を語る本。実例も多い。
    東洋と西洋の対比を用いているのが、この本の一番の特徴だと思います。

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    2020年12月28日
  • ワイズカンパニー―知識創造から知識実践への新しいモデル

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    われわれの研究では、形式知と暗黙知を用いるだけでは不十分であることが示されている。リーダーはもう一つ別の知識も使わなくてはいけない。それはしばしば忘れられがちな実践知である。実践知とは、経験によって培われる暗黙知であり、賢明な判断を下すことや、価値観とモラルに従って、実情に即した行動を取ることを可能にする知識である。
    (引用)ワイズカンパニー 知識創造から知識実践への新しいモデル、著者:野中郁次郎、竹内弘高、訳者:黒輪篤嗣、発行者:駒橋憲一、発行所:東洋経済新報社、2020年、39

    野中氏によって著された「知識創造企業」からおよそ四半世紀、ついに待望の「ワイズカンパニー(東洋経済新報社、20

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    2020年11月07日
  • ワイズカンパニー―知識創造から知識実践への新しいモデル

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    感想
    新しいSECIモデルは、コトだけでなく、人間という不確定変数の多い部分のプロセスを示すことで、現場で使えるものに解釈されている(実践から生まれたものをまさに形式知にしたようなイメージ)

    評価

    内容
    知識創造理論を現在目線で捉えなおすこと
    【今までの知識創造との変化】
    存在範囲の概念が加わった(個人なのかチームなのか)
    ←知識理論を実体化することには、人と人との相互作用が非常に重要な観点である

    ①共同化
     個人同士が暗黙知を共通する(考えを話し合う)
     組織内の各メンバーが暗黙知を獲得
     ※身体的・感情でも理解が進む→相互信頼
    ②表出化
     個人がチームレベルで、共同化された暗黙知を統

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    2021年08月10日
  • 知識創造企業

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    改めて20年以上前の本を再読、やはり良書はさすがだと思う。 文句なしの★5つである。

    この本は僕が会社に内定した際に会社側から提供された本の中の一つで当時あまりに感動して、そのままずっと保持している本である。学生から社会人になる際に「こんな知的な本を読むのか、知識創造とはすごいプロセスだ」とものすごく感動したことを今でもよく覚えているし、それは再読した本日も改めて思った。

    野中郁次郎先生は、「失敗の本質」を書かれた共著者であったり、スクラム開発の考え方の根本を提示された方であったり、本当に自分の人生に大きな影響を与えた方ですが、先日読んだ「直観の経営」にもありましたが哲学の話、失敗の本質の

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    2020年05月10日
  • ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか

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    ネタバレ

    ハーバードの日本の東北を経験する講座はなぜ存在し、どのようなことを行い、どのような効果があるのかを記した一冊。異文化と触れることの可能性、意義を感じさせてくれる一冊。名著。
    理念型の利益にとらわれないリーダーシップ、経営とは企業のあり方とはなんなのか。ハーバードからの視点を通じて、考えさせてくれる一冊。

    <メモ>
    ・knowing, doing,being
     知識、実践、価値観信念。
     MBA教育の結論の核。
     実践のスキルがなければ、知識があっても役立たない。自己の存在からくる価値観や信念を反映した自己認識がなければdoingのスキルも方針が定まらない中で有効に使うことができない。実践の場

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    2019年06月09日