竹内弘高のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
5フォースの生みの親、マイケルEポーターの著書。
インターネット時代の競争戦略を見直している。世界の企業は、競争戦略から企業戦略へと移行してきている。日本の企業はほとんど戦略を立てずに経営している。戦略を立ててきた数少ない企業としてソニー、キャノン、任天堂などが挙げられている。インターネット時代、情報革命の中で、ビジネスモデルやeコマースなど誤解を招く用語が飛び交っている。
新しくCEOになることへの7つの新事実が秀逸だった。
CEOが経営を担っているのではない
CEOが命令を下すことはリスクが高い
CEOは社内で何が起きているか把握できない
CEOの言動一つがメッセージとなる
CEOには取締 -
Posted by ブクログ
ネタバレ知識創造企業の続編というか完成版というべき本。
海外の研究者が書く、企業研究・経営系の本より、やはりしっくりくる。取り上げられている企業が、本田やトヨタ、JAL、エーザイなど見知った企業のため、それも理解の助けになる。
ワイズカンパニーになるためには、ワイズリーダーが必要であり、それは必ずしもCEOだけではなく、ミドルマネジメント層も大事だ、というのは実感にあっている。
特に大企業では、経営目標の数値自体は、上から降りてくると思いますが、実際に、アイデアを出すのはミドル層が多いと思います。イノベーションを起こすために、知識に加え、知恵と実践が重要です。
ただし、こうなんというか熱い感じの現場の -
Posted by ブクログ
ポーターの理論がテンポ良く要約されていた。
業界の競争環境を5フォースのフレームワークを軸に分析して平均的な収益性を把握し、その中で独自性を追求したポジショニングとそのために企業内外の全活動を方向付けることで模倣困難な競争優位性を獲得するのが戦略である。決してオペレーション効率を追求することが戦略ではない。
そして、情報技術が競争優位の獲得・維持・強化に必要不可欠であり、企業活動の有効な連携のためにシステムを戦略的に構築することが重要である。
衰退産業では収穫戦略(製品・サービスの種類とグレードを低下させつつ当面の収益確保)や撤退戦略だけでなく、衰退の速度や競争環境を踏まえて、可能であれば、他