黒川祥子のレビュー一覧

  • 8050問題 中高年ひきこもり、7つの家族の再生物語

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    ここ数年、よく聞くようになった8050問題。しかし、報道では歪んだ情報として挙がることも多く、問題の本質が分かりにくいけど、これを読んで少しでも理解できたような気がする。きちんとした情報として、もっと知られるべきと思う反面、世に広まれば広まるほど当事者たちは益々社会に姿を現しにくくなるのかなとも思い、この問題に関わらず、情報の発信の仕方って簡単なことじゃないなと思った。

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    2019年12月07日
  • 「心の除染」という虚構 除染先進都市はなぜ除染をやめたのか

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    伊達は山もあるし、1時間ちょっとで海に行けるし、原発の事故があっても離れているから影響ないしという認識だった地域。
    しかし、それが3.11でそうではなかったと判明。
    伊達市の除染に対する取り組みがわかる。

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    2018年07月28日
  • 誕生日を知らない女の子 虐待――その後の子どもたち

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    ネタバレ

    「子どもは愛情さえあればスクスク育つものだと思っていました」という里親さんの言葉にドキリとしました。そうでない場合もあるのだということを私も初めて認識しました。最近のことでは“ゆあちゃん”の事件がそうですが、虐待による子どもの死は悲しいことに無くなりません。虐待が疑われる場合は児童相談所が施設に保護して、それで良かった助かった、と終わらないところが難しいところです。
    この本を読む前は、虐待するぐらい子どもを育てるのが苦痛なら預けてしまえばその子にとっても幸せなのに、と思っていましたが、施設に保護されてそれで終わりではないのですよね。
    虐待され続けた子にとっては様々な影響が残り、“普通の子”のよ

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    2018年07月22日
  • 同い年事典―1900~2008―

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    黒川祥子7さんの「同い年事典 1900~2008」、2009.10発行、面白かったです。自分と同じ年に誰が生まれたか、王貞治氏とブルース・リーが同年生まれとか・・・。因みに、私と同年生まれの方は、ガッツ石松、間寛平、松田優作、堀内孝雄、吉田類、村田兆治、森田健作諸氏です。同学年では、ジュディ・オング、山本譲二、天龍源一郎、志村けん諸氏が加わります。

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    2017年12月19日
  • 子宮頸がんワクチン、副反応と闘う少女とその母たち

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    週末から就寝前のオヤスミ読書で読み始めた。ひとり目のルポを読み始めてすぐ、その症状の凄まじさや、周囲からの理解のなさが恐ろしく、眠れなくなってしまった。我が家の娘と同い年の少女たちがわけの分からない症状に苦しめられていて、しかもそれを治す手立てが全くない、という状況に心が痛む。そこになぜ、救いの手が差し伸べられないのか。何かできることはないのか。胸が苦しくなる。

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    2015年10月05日
  • 誕生日を知らない女の子 虐待――その後の子どもたち

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    第11回開高健ノンフィクション賞
    自分の認識の甘さに気付かされました。
    そして、ファミリーホームと呼ばれる場所で奮闘している人たちの凄さ。
    虐待の連鎖とひとくくりにしてはいけないけど、虐待されて大ききなった人たちのケアの必要性も十分に感じられる内容だった。
    性的虐待が一番困難な事例という文言が心に刺さってます。

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    2015年09月12日
  • 子宮頸がんワクチン、副反応と闘う少女とその母たち

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    この本を読んでなお自分の娘に子宮頸がんワクチンを接種させようと考える親はおそらくいないだろう。
    『子宮頸がんワクチン事件』を読んだ後は作者の冷静なトーンの影響もありまだ私自身安易に判断できないと考えていた。
    しかし本書を読んだら公平な視点とかどうでもよくなって、もう誰一人このワクチンのせいで悲しい思いをして欲しくないという気持ちでいっぱいになった。

    現段階では政府も製薬会社も多くの医師たちもHPVワクチンによる重篤な副作用を認めてはいないし、結論が出るにはまだまだ時間がかかるだろう。
    仮に少女達の症状が痛みが原因であるとしても、もしくは精神的なものだとしても、今は打つべきではない。
    理由は実

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    2015年08月14日
  • 誕生日を知らない女の子 虐待――その後の子どもたち

    購入済み

    勉強になった

    こういう世界があることを初めて知った。
    子供は何一つ悪くない。
    子供を手放すという選択をする親もある意味悪くない。
    無理して虐待する事だけはさけなければならない。
    子供は社会にとって、尊い、美しいものだと思う。
    親が親の役目を果たせない状況は確かに存在する。

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    2015年08月09日
  • 誕生日を知らない女の子 虐待――その後の子どもたち

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    ネタバレ

    また虐待のケース報告かなぁ・・と思いつつ
    「2013年開高健ノンフィクション賞受賞」
    これに引き付けられて買ってしまった。

    今まであまり取り上げられなかった
    被虐待児の保護された「その後」
    そこに焦点が当てられていて、
    問題の深さに改めて考えさせられた。

    保護されたらハッピーエンド、
    そんな簡単なことではない とは分かっていたけれど
    虐待された子どもの心の傷は想像以上だった

    優しい里親さんなど関係者も多い日本でこの状態
    とすると、インドなど最貧国の捨てられた子どもたちは
    どうやったら傷を癒すことができるのだろうか・・
    絶望的になる

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    2015年02月01日
  • 8050問題 中高年ひきこもり、7つの家族の再生物語

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    8050問題の中には、中高年の引きこもりが、親が亡くなった後も、親の年金を頼りとしていることから、死体を放置する問題があると思うが、その話題は今の所、書かれていない。

    引きこもりの人に精神的な病気があることが多いかもしれないが、何か違和感がある。
    満員電車に耐えられなくて仕事を辞めたなどの話が出てくるが、それって単なる怠けではないのか。
    なかなか理解しづらい。

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    2025年09月19日
  • 誕生日を知らない女の子 虐待――その後の子どもたち

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    里親になりたいと考えたこともあるけど、簡単なことじゃないと痛感。虐待されて育った子どもの人生を思うと心が痛い。行政がもっと力を入れて支援してくれたらと願う

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    2025年05月02日
  • 母と娘。それでも生きることにした(集英社インターナショナル)

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    著者はノンフィクション作家なのでその名に覚えがあり、ああ何か読んだことがあるなあと思っただけだったのだが、過去に読んだ『誕生日を知らない女の子』の著者で、本書はその続編というべきか、『誕生日を〜』の中に登場した人物へのその後の取材をもとに書かれたものだった。

    壮絶な被虐待者である沙織さんは、最初の体験から30年以上経った今もその後遺症に苦しむ人物でもあるのだが、その後授かった娘との共依存の関係にも苦しんでいた。はた目からはやりきれない思いしか湧いてこないのだが、どうにかこうにか、二人がその共依存関係から抜け出しつつあるらしい様子なのはせめてもの救いか。なのに娘の方が、やっと母の呪縛から解き放

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    2025年04月13日
  • 母と娘。それでも生きることにした(集英社インターナショナル)

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    生まれてすぐお寺に預けられ
    小学校卒業までここで暮らした滝川沙織さん。
    実家に引き取られ実の父親、継母、兄との生活が始まる。
    後に継母が家を出たことで地獄が始まる。
    P76〈死んだように生きる、生き地獄〉
    辛い人生を乗り切るには別人格になるしかない。

    2013年刊行の『誕生日を知らない女の子 虐待ーその後の子どもたち』に
    登場する沙織さんも53歳になった。
    2人の子どもを持つお母さん。
    別人格となった沙織さんの元で育った娘、夢ちゃん。
    彼女が聡明で、お母さんとの距離も弁えている。
    若さゆえの危うさもあるのだけれど、夢ちゃんに救われた気持ちもある。
    どうか、沙織さん、夢ちゃん、海くんが幸せであ

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    2025年04月10日
  • 誕生日を知らない女の子 虐待――その後の子どもたち

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    【感想】
    心が痛い。ページを1枚ずつめくるごとに、やり場のない悲しみが押し寄せてくる。虐待者から逃れたあとも、まだ悲劇が終わらないとは。残りの人生でこんなにも過酷な時間を過ごさなければならないとは。

    本書は、里親や施設のスタッフ、被虐待者本人から聞き取りを行い、「虐待の後遺症」について論じていく本である。
    「虐待の後遺症」とは、虐待者から逃れた後も、暴力によるPTSDやうつといった症状に苛まれ、再び問題行動を起こしてしまうことである。私たちの感性からすると、虐待者から保護された子どもは、施設や里親の手によって暴力のない平和な生活を営むことができる、と考えるのではないだろうか。しかし、心の傷が

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    2022年02月20日
  • 誕生日を知らない女の子 虐待――その後の子どもたち

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    とても悲しくてなかなか読み進められなかった。
    子どもは親だけでなく、周りのみんなで育てていくべきと思っているけど、なかなかそれができない。
    なんとかいいものがないんだろうか…

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    2021年12月24日
  • 県立! 再チャレンジ高校 生徒が人生をやり直せる学校

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    ネタバレ

    ドラマを観て気になって読んだ。本当にこんな学校があるのかと読みながらずっと信じられなかった。教師たちが本当に素晴らしい。

    生徒の立場も、教師の振る舞い方も勉強になった。

    ①どうして非行に走るのか、どうして不良になるのか
    →困った生徒は困っている生徒。
    自分が大切にされた経験がなければ、自分も他人も大事な存在だと思うのは難しい。自分を受け入れてくれる存在がいない。

    ②朝起こしてもらえないから遅刻する、というワードが印象的
    →普通の家庭なら、遅刻しそうになったら起こす。

    ③生徒を個別で見る、対話

    ④生徒が変わる瞬間に立ち会う
    ⑤インバイト
    ⑥どんな学校に飛ばされるか本当にわからない

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    2021年10月10日
  • PTA不要論(新潮新書)

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    一言でいうと日本PTA全国協議会で専務理事した高尾展明さんがクソみたいなやつだと指摘している本。そして進化をやめたPTAはいらないのが共通認識みたいね

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    2021年07月17日
  • 誕生日を知らない女の子 虐待――その後の子どもたち

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    虐待の現場から助け出されても、虐待の脅威は続く。
    いくら愛情もって接しても、やっぱり子供は「お母さんと一緒にいたい」
    どんなに酷いことされてきても、肉親を求める子供達がいる事、私達は知らなければならない。
    衣食住が整う事も大事だけど…
    どんなに貧しくても子供にとっては親に愛される事を一番望んでいる。
    何も持たずに生まれた子供達の唯一の願い。
    それを暴力や恐怖で返す虐待は、何があっても間違ってる。

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    2020年10月08日
  • 心の除染 原発推進派の実験都市・福島県伊達市

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    福島第一原発の事故で放出されたセシウムなどの放射性物質は、その折に吹いていた南東からの風に乗り、北西方向へ運ばれて風下の地域に降り注ぎました。
    福島県南相馬市や、飯館町などは計画的避難区域となり、自治体単位で避難を余儀なくされるケースが続出しました。ところが、その地域に隣接する伊達市では計画的避難区域は設定されず、除染によってその地での生活を継続するという判断がなされました。一見、建設的な判断を下したような印象を受けますが、その実態は本書を読むと180度覆ります。
    放射線の強度が強い場所が面的ではなく、点として偏在するからということで住民の自宅毎に放射線を測定して「特定避難勧奨地点(以後、”地

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    2020年07月15日
  • 8050問題 中高年ひきこもり、7つの家族の再生物語

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    7つの家族の再生の物語との副題.読み終わって,必ず再生したかどうかはこれからの課題だろうとは思った.彼らは今の現状を家族の関係性に置いているが,それを改善したからと言って根本的な解決にはならないだろう.とにかく当事者にとっては気の毒だ.

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    2020年03月28日