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心の傷と闘う子どもたちの現実と、再生への希望。“お化けの声”が聞こえてくる美由。「カーテンのお部屋」に何時間も引きこもる雅人。家族を知らず、周囲はすべて敵だった拓海。どんなに傷ついても、実母のもとに帰りたいと願う明日香。「子どもを殺してしまうかもしれない」と虐待の連鎖に苦しむ沙織。そして、彼らに寄り添い、再生へと導く医師や里親たち。家族とは何か!? 生きるとは何か!? 人間の可能性を見つめた感動の記録。
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Posted by ブクログ
虐待を受けた子供達のその後がテーマということで気になり、読んでみました。 私自身祖父から中学1年生まで虐待を受けて育ち、未だに祖父の残影と戦いながら生きています。 本書を読んで1番最初に抱いた感想は、自分はまだマシな環境にいたんだなぁでした。自分自身がここまでの環境にいたらと思うととてもじゃないで...続きを読むすが耐えられないだろうと。それと同時に、私自身の生きてきた境遇も誰かからしたら耐えられないものなのだろうと感じました。 虐待を受けると自分が受けてきた理不尽を理不尽だと思えない。だから全て諦めて受け入れてしまう。殴られるのも嫌なことを言われて苦しい思いをするのも、生まれてきてしまった自分が悪いのだから仕方ない。自分は悲しい思いをしながら生きていくのが当然なんだ、と。 そんな子供達を救おうと立ち上がっている大人がこんなにいたのかと、本書を読んで驚きました。私は祖父が亡くなるまでどんなにSOSを出しても大人が助けてくれることはありませんでした。だからこんな風に子供を守ろうと動いている大人がいることに感動しました。なんて凄い人達なんだろうと尊敬します。 本書の中に書かれていることに共感したり、自分が抱えている問題はこういう病名がつくのかと驚いたり、とても学びの多い1冊でした。 この本に出ている医師や職員さん、子供たち、沙織さんが今この瞬間も笑いながら生きていてくれてると嬉しいです。
わかってる、と思って ました。 いいえ、とんでもない。 虐待の後遺症の猛威に 頁を捲れば捲るほどに 胸をつぶされます。 虐待は子どもたちから 何を奪うのか。 社会性をはじめそれは もうあらゆるものを、 明るい未来や、ときに 生命までをも奪うのが 虐待。 何もわかってなかった。 これほど...続きを読む人間の根幹を 歪めてしまうんですね ・・・ ブレーカーを落として 感情のスイッチを切り、 アザだらけの幼い体を 震わせてる子どもが、 今この時もきっと何処 にいます。 私に出来ることは何か。 自問せずにいられない です。
虐待という生き地獄から、保護されて、ファミリーホームなど養育里親さんに育て直され、どんどん変わっていく様子は感動です。愛情という養分を注ぐことが人間にとってどれほど大切か。 最後の章で紹介されていた被虐待者の方は、自身も親となって、子どもを虐待してしまうということに再び苦しんでいる。読んでいて本当に...続きを読む辛い…あとがきで、ついにわかってくれる人に出会えたとのことが紹介されていた。 一人一人は弱い私達だから、なんとかフォローしあって生きていける世の中になったらなぁ!と、一人一人が少しずつでもできることできたらなぁ!と思う。
確かに、、と悲しくなった。 虐待から保護して終わり、な訳ではないんだよね。 子どもを歪めてしまったあと、どうにかまっすぐにしてあげたいな。
虐待・育児放棄・性暴力などの過去を持つ子供らのその後を載せたノンフィクション。 あなたが思うほど、虐待された子が抱える闇は深く、周りがサポートしても到底消せないぐらいに巨大だ。 まず、虐待は物理的な傷だけでなく、精神を蝕む傷を生む。 幼少期という発達の段階で虐待を受けた子供はその後、障害を抱えたり、...続きを読む一般人が行っている普通の社会生活を送れなくなる。 例えば、常に親からの罵倒や暴力を受けた子は24時間もの間緊張状態を維持する、辛い現実を忘れるために無意識に意識を飛ばす、根元的な損失を埋めようと自分に虐待を行使した親に愛を求め続けるなど。 体に一生消えない傷が残り、その傷が脳や精神の構造を大きく歪め、本来子供がえるであろう気持ちや思いを抱けず、社会に馴染めず孤立していく。 また、里親も里親で、虐待が生んだ子供の暴力や異常な行動に頭を悩ませている。 いくら里親でも虐待時を安心させるのは容易ではなく、求められる対応の数々に頭を悩ませ、お手上げ状態なのだ。 本書は全て実話であり、我々が犯罪と呼ぶようなことを子供は何とも思ってないほどの恐怖の数々が刻まれている。 何の苦労も痛みもなく育った自分がどれほど恵まれてきたかを思い知らされた。
衝撃的な内容。 児童虐待について、これほど踏み込んだノンフィクションはないと思った。 是非、読むべき本。
こんなにも多くの子供たちが日本で苦しんでいることに驚いた。遠い異国の飢餓に苦しむ子供たちの問題も重要だが、自分の国ですごく身近に起きているこういう問題にもっと関心をもつべきだと思った。 子供たちは純粋だ。純粋だから深い傷を抱えてしまうが、純粋だからこそ方向転換も可能だ。最後に登場する人物のように、わ...続きを読むかっているけどどうにもできないジレンマを抱えている親や、様々な要因で子育てをできなくなって親たちは、心中や虐待をするくらいなら自分の子供を手放すという勇気を持ってほしい。
読んでよかった。虐待の後遺症、思っていた以上だった。脳が変わってしまうなんて… おかあさん=恐怖、不安などの感情、というすりこみから、こどもたちは自らをどんどんそういう状況に追いやってしまう。これは本当に悲しいこと。 もう一度読む。
凄い濃かった~。 凄いな。もう…それしか言いようがない。 施設育ちって、くくっちゃいけないんだろうけど、 そんな色んな弊害があるんだね…。 ファミリーホーム。いい試みがあるんだね。 そうゆう活動をする人を「凄い」とか言っちゃいけないんだろうけど、 きっと、そ~ゆ~人は「凄い」とか言われるの嫌だろうし...続きを読む… でも、凄い。凄いなぁ。 色々凄いとしか言いようのない本だった。
泣いた。その努力と愛情に。現実の厳しさに。 皆が幸せになることは、簡単じゃない、とてつもなく難しい。支援者たちがそれぞれの立場で一生懸命頑張ったとしても、子供たち全員を幸せにできる訳じゃない。虐待がなくなるたわけじゃない。それでも目の前の子供一人ひとりを幸せにしようと生きてくれる人ちに心からの敬意を...続きを読む送りたい。 社会的養護という言葉を知らなかったことが恥ずかしい。税金はそういうことにも使われているのか。募金とか寄付とか里親とかできなくても、私たち一人一人にできることをやる社会を作りたい。 今まで虐待関係の本を読んで、社会の構造とかはなんとなくわかったつもりでいたけど、本書では当事者たちがどんな風に苦しみ、立ち直っていくのかが上手に書かれていた。専門家では逆に書きづらそうなことを書いている感じも良かった。「若い母親が生みっぱなしにする」とか。 「生きることは、涙を流すこと 生きていくことは、涙を拭くこと」 ということを、こどもたちや支援する大人たちに改めて気づかされた。
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黒川祥子
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