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Posted by ブクログ
虐待を受けた子供達のその後がテーマということで気になり、読んでみました。
私自身祖父から中学1年生まで虐待を受けて育ち、未だに祖父の残影と戦いながら生きています。
本書を読んで1番最初に抱いた感想は、自分はまだマシな環境にいたんだなぁでした。自分自身がここまでの環境にいたらと思うととてもじゃないですが耐えられないだろうと。それと同時に、私自身の生きてきた境遇も誰かからしたら耐えられないものなのだろうと感じました。
虐待を受けると自分が受けてきた理不尽を理不尽だと思えない。だから全て諦めて受け入れてしまう。殴られるのも嫌なことを言われて苦しい思いをするのも、生まれてきてしまった自分が悪いのだから仕方ない。自分は悲しい思いをしながら生きていくのが当然なんだ、と。
そんな子供達を救おうと立ち上がっている大人がこんなにいたのかと、本書を読んで驚きました。私は祖父が亡くなるまでどんなにSOSを出しても大人が助けてくれることはありませんでした。だからこんな風に子供を守ろうと動いている大人がいることに感動しました。なんて凄い人達なんだろうと尊敬します。
本書の中に書かれていることに共感したり、自分が抱えている問題はこういう病名がつくのかと驚いたり、とても学びの多い1冊でした。
この本に出ている医師や職員さん、子供たち、沙織さんが今この瞬間も笑いながら生きていてくれてると嬉しいです。
Posted by ブクログ
虐待・育児放棄・性暴力などの過去を持つ子供らのその後を載せたノンフィクション。
あなたが思うほど、虐待された子が抱える闇は深く、周りがサポートしても到底消せないぐらいに巨大だ。
まず、虐待は物理的な傷だけでなく、精神を蝕む傷を生む。
幼少期という発達の段階で虐待を受けた子供はその後、障害を抱えたり、一般人が行っている普通の社会生活を送れなくなる。
例えば、常に親からの罵倒や暴力を受けた子は24時間もの間緊張状態を維持する、辛い現実を忘れるために無意識に意識を飛ばす、根元的な損失を埋めようと自分に虐待を行使した親に愛を求め続けるなど。
体に一生消えない傷が残り、その傷が脳や精神の構造を大きく歪め、本来子供がえるであろう気持ちや思いを抱けず、社会に馴染めず孤立していく。
また、里親も里親で、虐待が生んだ子供の暴力や異常な行動に頭を悩ませている。
いくら里親でも虐待時を安心させるのは容易ではなく、求められる対応の数々に頭を悩ませ、お手上げ状態なのだ。
本書は全て実話であり、我々が犯罪と呼ぶようなことを子供は何とも思ってないほどの恐怖の数々が刻まれている。
何の苦労も痛みもなく育った自分がどれほど恵まれてきたかを思い知らされた。
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