黒川祥子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
虐待をする側の境遇や心理、虐待の残酷さを書いた本は多いが、虐待された子どものその後を書いた本はあまり見当たらない。
本著は、被虐待児が児童養護施設からファミリーホームに移り新しい家族の中でどのように生きているのかを書いている。
被虐待児は、保護され再び社会の中で生活したらゴールではなく、まだまだ虐待の後遺症に苦しめられる。
過酷な環境の中で適応するように生きてきた子どもたちは、サバイバーである。
サバイバーとして常に緊張を強いられ続けた子たちが、保護され家庭に入ったとしても、すぐに「普通の子」にはなれない。
排泄したあとのお尻の拭き方すら知らない子。
何かのきっかけで思い出す虐待の記憶。
-
Posted by ブクログ
虐待されて死なずに生き残った子供たちのその後を描くノンフィクション。
おもに養子縁組を目的としない里親家庭の話。
この辺の話に興味があってある程度調べている人には物足りない内容。
でも知らせるという点では読みやすくて良いのかも。
虐待されて親から引き離された子供は、まともなおうちにつっこめばまともな子供になれるってわけじゃない。
サバイブしてきた経験が、おだやかな環境での生活を邪魔してしまう。
里親をやるような人たちはちゃんとしたおうちの人だから、そういう子供にどうやって接していいかわからずに悩む。
助けが必要な人にほど救いの手が届かないなかで、「運よく」いい里親にひきとられた子供たちのそ -
- カート
-
試し読み
-
- カート
-
試し読み