黒川祥子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
虐待を受けた子供達のその後がテーマということで気になり、読んでみました。
私自身祖父から中学1年生まで虐待を受けて育ち、未だに祖父の残影と戦いながら生きています。
本書を読んで1番最初に抱いた感想は、自分はまだマシな環境にいたんだなぁでした。自分自身がここまでの環境にいたらと思うととてもじゃないですが耐えられないだろうと。それと同時に、私自身の生きてきた境遇も誰かからしたら耐えられないものなのだろうと感じました。
虐待を受けると自分が受けてきた理不尽を理不尽だと思えない。だから全て諦めて受け入れてしまう。殴られるのも嫌なことを言われて苦しい思いをするのも、生まれてきてしまった自分が悪いのだから仕方ない。自分は悲しい思いをしながら生きていくのが当然なんだ、と。
そんな子供達を救おうと立ち上がっている大人がこんなにいたのかと、本書を読んで驚きました。私は祖父が亡くなるまでどんなにSOSを出しても大人が助けてくれることはありませんでした。だからこんな風に子供を守ろうと動いている大人がいることに感動しました。なんて凄い人達なんだろうと尊敬します。
本書の中に書かれていることに共感したり、自分が抱えている問題はこういう病名がつくのかと驚いたり、とても学びの多い1冊でした。
この本に出ている医師や職員さん、子供たち、沙織さんが今この瞬間も笑いながら生きていてくれてると嬉しいです。
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Posted by ブクログ
色々な家族がいるなぁ…と知れて興味深かったですねぇ…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
中年のひきこもりを抱えている家庭の共通項? と言えば親が金持ちなことですな…だからこそ、引きこもり一人抱えてもそんなに家計には響かないし、まあ、余裕があるってことですなぁ…。
しかし、金稼げて社会的な地位も高い親だからこそ、子供を自由自在にしたくなるのか、ああしろこうしろと口やかましく言うみたいですね…放置、ということができないんですな…。
それで子供は親の言いなりになって…しかし、心の中では反発心もあって…中年になっても家族の問題で頭を抱えている人らがたくさん居るようですな…。
まあ、そんなアレでこの本に出てきたような家族は今の世の中、多数居るんでしょうけれども、そして、引きこもりの問題とかもう何年も前に出てきているんですけれども…国は本腰入れて取り組む気無さそうなんですなぁ…。
先が思いやられますねぇ…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー -
ネタバレ 購入済み
面白いです
面白いといっては語弊がありますが、児相関連全て(虐待、ネグレクト等々)の書物の中で1番興味深かったです。
特に明日香ちゃんの章が養育親さんのやり切れなさか伝わってきてとても良かったです。
ただいくら愛されずに育ったとはいえ明日香ちゃんだけは生まれ持った気質かと思います。
他の養育子と比べるとですが。
漫画、ノンフィクションの児相書物で1番読み応えがありました。お勧めです。
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Posted by ブクログ
黒川祥子『心の除染 原発推進派の実験都市・福島県伊達市』集英社文庫。
まるで伊達市に住む人びとをモルモットとして扱うような行政のやり方に怒りがこみ上げてくるノンフィクション。
東日本大震災の福島第一原発事故の核爆発により(水素爆発というが、あれは明らかに核爆発だろう)、大量の放射性物質が降り注いだ福島県伊達市。当初は『除染先進都市』として先陣を切って市内の除染に着手したが、いつの間にか行政側は放射能汚染を過小評価し、市内の7割を占める地域の全面除染を放棄する。
明らかに放射能汚染が見られるのに、わざと放射線量を小さく見せて、住人の健康被害など無視するかのような行政に怒りを感じた。まさに今起きている新型コロナウイルスへの政府の対応にも似ている。恐らく関東にはもっと多数の感染者が居るにも関わらず、ウイルス検査を実施せずに被害を小さく見せているように感じる。安倍晋三が自分が総理大臣の間にオリンピックを誘致したいがために言い放った大嘘『アンダーコントロール』から始まった口先だけの復興五輪を何とか東京で開催させたいのが見え見えだ。国民の健康など一切考えていない。いつも割を喰うのは国民なのだ。
2017年刊行の単行本を文庫化にあたり、改題、加筆・訂正、再編集。
本体価格720円
★★★★★ -
Posted by ブクログ
学校PTAに疲れた1人のお母さんのもやもやから、取材を重ねるうちにPTAの成り立ち、組織、そして知らないうちに全日本1700万人の親たちが巻き込まれている謎の組織の存在意義が明らかに…!
なんでやるのか理由もわからない、意味不明、非効率なPTA活動、そもそもPTAって必要なの?というところから、「実はPTA加入は任意」という、ほとんどの親が知らなかった驚愕の事実が発覚。
もともと敗戦後、GHQが日本に民主主義を根付かせるために導入したPTAだが、占領統治が終わった後は速やかに文科省配下の団体として教育行政の三位一体(国、学校、地域と家庭)の一角と位置付けられる。
民主的なプロセスと、国家や学校と対等な立ち位置という立て付けなのだが、内実は、国からの通達を受け取って遂行する下請け御用組織のような側面も。
そうなると、戦時中に国家統制の一環でお母さん達が駆り出された奉仕団的な容貌を帯びてくる。つまり、強制的な奉仕労働、上意下達の下部組織である。
著者はPTAにそういう名残を感じ、家庭が国家統制に巻き込まれるアクセス源のような存在に危険を感じている。
PTAについては諸論あると思うが、基本、活動自体にそんなに実質意味のあるものはそんなにないと思う。記念品を贈ったり、行事のサポートをするだけなら単体でお金やボランティアを募れば良い。
ただ、行政的にはないと困る。会議や行事に出席して地域の声や住民の立場を代表してくれる存在がいないとカタチが作れないから。そしてその人たちはいろいろ意見や文句を言う人たちではなく、シャンシャンで従ってくれる人が良い。慰労会や上りポストも用意している。
だから戦後PTAが続いているのだ。
著者が言う、純粋任意で参加自由が良いというご意見だが、これに関しては△である。
それだと、PTA自体がアッサリ消滅する学校もたくさんできると思う。で、何か必要がある事案に応じてゼロベースで団体や組織を立ち上げることになるのだろうが、それをいち父兄や少数の有志でやるのは結構大変である。
あとは、会員が激減したPTAを少数の有志が回すということだが、そうすると残った人たちの負担がアップするし、フリーライダー(会費も会運営の負担も担わず、楽しいイベントの参加や記念品だけはもらう人など)にモヤモヤするはめになる。
インター校では自由参加PTAだが、それこそ全校生徒の1割くらいの父兄でかつかつ回っている状態。
卒業式のコサージュを貰えるかもらえないかなんて、あー煩わしい。寂しくっても、記念品やイベントを減らしてみんながリラックスして関われないものか?
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Posted by ブクログ
虐待・育児放棄・性暴力などの過去を持つ子供らのその後を載せたノンフィクション。
あなたが思うほど、虐待された子が抱える闇は深く、周りがサポートしても到底消せないぐらいに巨大だ。
まず、虐待は物理的な傷だけでなく、精神を蝕む傷を生む。
幼少期という発達の段階で虐待を受けた子供はその後、障害を抱えたり、一般人が行っている普通の社会生活を送れなくなる。
例えば、常に親からの罵倒や暴力を受けた子は24時間もの間緊張状態を維持する、辛い現実を忘れるために無意識に意識を飛ばす、根元的な損失を埋めようと自分に虐待を行使した親に愛を求め続けるなど。
体に一生消えない傷が残り、その傷が脳や精神の構造を大きく歪め、本来子供がえるであろう気持ちや思いを抱けず、社会に馴染めず孤立していく。
また、里親も里親で、虐待が生んだ子供の暴力や異常な行動に頭を悩ませている。
いくら里親でも虐待時を安心させるのは容易ではなく、求められる対応の数々に頭を悩ませ、お手上げ状態なのだ。
本書は全て実話であり、我々が犯罪と呼ぶようなことを子供は何とも思ってないほどの恐怖の数々が刻まれている。
何の苦労も痛みもなく育った自分がどれほど恵まれてきたかを思い知らされた。 -
Posted by ブクログ
泣いた。その努力と愛情に。現実の厳しさに。
皆が幸せになることは、簡単じゃない、とてつもなく難しい。支援者たちがそれぞれの立場で一生懸命頑張ったとしても、子供たち全員を幸せにできる訳じゃない。虐待がなくなるたわけじゃない。それでも目の前の子供一人ひとりを幸せにしようと生きてくれる人ちに心からの敬意を送りたい。
社会的養護という言葉を知らなかったことが恥ずかしい。税金はそういうことにも使われているのか。募金とか寄付とか里親とかできなくても、私たち一人一人にできることをやる社会を作りたい。
今まで虐待関係の本を読んで、社会の構造とかはなんとなくわかったつもりでいたけど、本書では当事者たちがどんな風に苦しみ、立ち直っていくのかが上手に書かれていた。専門家では逆に書きづらそうなことを書いている感じも良かった。「若い母親が生みっぱなしにする」とか。
「生きることは、涙を流すこと
生きていくことは、涙を拭くこと」
ということを、こどもたちや支援する大人たちに改めて気づかされた。