石川智健のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『宮部みゆきのおすすめ本』で紹介されていた一冊
宮部さん曰く、
『私と同じようにゾンビに苦手意識のある方にも安心してお勧めできる、本書はゾンビパニック・スリラーではなく、上質の謎解きミステリーだ。』
わたしは宮部さんの反対で、ゾンビ映画はあれこれ観ていて(ブラピ主演の『ワールド・ウォーZ』が一番好き)、ドラマ『ウォーキング・デッド』シリーズ全部観て、マンガなら花沢健吾『アイアムアヒーロー』全巻読んでいる
なので手の内は知り尽くしている (^^)
しかし!
『超自然現象や魔法でゾンビになるのが元祖であり、言うなれば"ゾンビ1・0"で、ウイルス説や細菌説が"ゾンビ2・0"ってところですかね。』
確かにわたしがこれまで観たり読んだりしてきた作品は"ゾンビ2・0"までだった
そして"ゾンビ3・0"はそう来たか!!
医療サスペンスとか好きな人にもオススメです!
One book introduced in the 『Recommended Books by Miyabe Miyuki』
According to Miyabe-san,
"This book can be safely recommended even to those who, like me, have an aversion to zombies. It is not a zombie-panic thriller, but a high-quality mystery puzzle."
Contrary to Miyabe-san, I have watched various zombie movies (my favorite is Brad Pitt's "World War Z"), have seen the entire TV series "The Walking Dead," and have read all volumes of the manga "I Am a Hero" by Kengo Hanazawa.
So, you could say I've explored this territory quite thoroughly (^^)
However!
"The original zombies were created by supernatural phenomena or magic, so you could call that 'Zombie 1.0,' while the virus or bacterial theory is 'Zombie 2.0.'"
Certainly, works I have seen or read so far mostly fall under "Zombie 2.0."
And then, "Zombie 3.0," I didn't see that coming!!
I recommend this also to someone who likes medical suspense novels! -
Posted by ブクログ
WHO(世界保健機関)の新着記事に、まるでネットニュースかのような記事の見出しが載った。『原因不明の病気蔓延によって、人が凶暴化する可能性。当局が警戒』という内容で、感染症かどうかも定かではない事象は全世界に爆発的に広がり、日本も例外ではなかった。〈ゾンビ〉としか思えない人間の出現。新宿区戸山にある予防感染研究所で働く香月百合をはじめとする所員の面々も迫りくる謎の事象の猛威から身を守るために、研究所に籠城を決意する。人が人を食い荒らし、噛まれてもないのに〈ゾンビ〉化する人まで現れ、感染症か人為的なものか原因も分からないまま、騒ぎは大きくなっていき――。
というのが本作の導入。変容していく世界の〈謎〉を解明しようとする研究者の姿を描いた壮大なパニックサスペンスで、物語の後半に突きとめられる〈ゾンビ〉化の原因はとてもユニークだな、と思いました。反面、どうしても『変容していく世界の真実』という部分に焦点が当てられているため、個々の心理(恐怖や不安、葛藤)の比重は控え目で、個人的に極限状況下の心理的な恐怖がそんなに感じられなくて、すこし寂しくはあったのですが、スピーディーに二転三転していく展開は楽しく、ミステリとしても、「あっ、こんな序盤に意外な伏線が」と気付かされる秀逸さも魅力的でした。 -
Posted by ブクログ
「絶対的な悪は存在しない。同様に、絶対的な正義もない。」このフレーズは、悪に取り憑かれずにいきるためのひとつの指針だろう。
だが、人間とは弱い者でいつ被害者になる加害者になるかわからないのである。
その怖さが読んだ後にも付いてくるようだ。
物語は、四つの短編からなる連作である。
それぞれ異なる事件から始まるのだが、それらが繋がってひとつの長編となっているところも「悪」とは何かを問うているようであり、法律や道徳に関することも絡めていて複雑である。
だが登場人物が個性的であり、魅力を感じながら楽しめるのがいいのかもしれない。
柔らかく中和させているのが、警視庁捜査一課刑事・青山の同窓生である小鳥冬馬なのである。
彼の協力がなければ事件の真相まで辿り着けない。
事件解決を最優先とするエリート検事・稲城。
失踪した刑事・倉持の恋人で警視庁捜査一課の秋月。
武蔵野東警察署のベテラン刑事・榎本。
検視を担当する夏目に大学医学部名誉教授・五十嵐。
最後まで目が離せない。
まったく予測していない終わり方だったが、これは終わりではない、終わることのないものとして考えよということなのか。
「悪」が誰であるのか。
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Posted by ブクログ
覚せい剤密輸現場で逮捕された、暴力団員の雨夜。彼はその前に起こった暴力団幹部殺害事件の犯人を知っているといい、それをネタに司法取引を持ち掛ける。雨夜の証言によって犯人は逮捕され、その犯行も確実視されるものの、まだ終わった感のない事件。真相はいったい何なのか。
雨夜の謎めいた行動の数々に振り回されます。「いい刑事」っていったい何なんだ、とか。釈放されたにも関わらずあえて警察の護衛を依頼するのも疑問だし。そして冒頭で描かれた、あまりに奇怪な拉致事件の意味がさっぱりわかりませんでした。何のためにわざわざあんなことしたの?
もちろんすべてはきちんと明かされ、そして理解したときに雨夜のとてつもない計画に愕然とさせられました。いや、考えてみるとたしかにそれ以上の手はないです。でもこれは思いつけなかった……。そしてとてつもない「悪」の存在にぞっとさせられます。