石川智健のレビュー一覧

  • 60 誤判対策室

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    無罪を訴える死刑囚を再調査するため、新たな組織が編成された。それが『誤判対策室』。

    そこに配属されたのは、女性検察官の春名、老刑事の有馬、そしてイケメン弁護士の世良。
    それぞれ訳ありの3人が集まる組織に、どんな難問が降りかかるのか?

    基本的に、誤判対策室は、警視庁や検察庁から疎ましく思われていた。
    確かに、一度確定した判決の粗探しをするような組織に、好意を寄せるところなどあり得ない。

    ある日、有馬が掴んだ冤罪の可能性のある死刑囚。
    しかし、調査を進めても、冤罪の可能性を示すカケラもない。
    果たして、この死刑囚は、本当に冤罪なのか?
    本人も自白しており、周りの状況も、彼の有罪を示すものばか

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    2022年07月17日
  • いたずらにモテる刑事の捜査報告書

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    初読みの作家さん。

    これは笑った。まさにギャグ小説。

    主人公は、超イケメンの刑事。

    この刑事を見た女性はそのあまりのイケメンさに失神するという(笑)。

    この刑事くんが、周りの女性たちの協力を得て事件を解決するという本書。
    息抜き読書としては最高の一冊ww

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    2021年08月05日
  • エウレカの確率 経済学捜査と殺人の効用

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    一人の男性の自殺から始まり建築偽装や裏金が絡んでいく展開に、続きが気になり一気に読んでしまいました。最後にはきちんとまとまるのですごく満足しました。
    個人的に建設業界の談合の話が興味深かったです。価格競争は受注側にも問題があるというのははっとさせられました。

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    2020年06月14日
  • 60 誤判対策室

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    冤罪事件を再捜査するため、誤判対策室に集められた刑事と検事と弁護士。それぞれの思惑や葛藤も絡めながら話が進み、とても面白かったです。
    裁判員裁判の問題点も提起されているのが出色でした。
    裁判の迅速化のため論点整理が行われ、論点に合わない証拠は開示されないだけでなく、その証拠があることは検察しか知りません。ほかにも容疑者がいると示すため弁護人が証拠開示を求めようにも、どんな証拠があるかわからないので開示請求できない、という問題です。
    裁判を迅速に進めるための仕組みは、冤罪を生みかねない。その危うさと、国民が司法に参加することの意義を改めて考えました。起訴状なども載せられていて、物語を楽しみながら

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    2019年06月19日
  • エウレカの確率 よくわかる殺人経済学入門

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    前巻で一緒に捜査をしていた人とコンビを組んで、というわけではなくて、毎回相方さんが変わるみたいですね。毎回変わるのは常に新鮮でいいのですが、個人的にはずっと同じ人と一緒に捜査をしていった方が好きです。
    文章が読みやすく、すぐに世界に入り込めて一気読みしてしまいました。言いづらいことを淡々と言う主人公は読んでいて気持ちがいいものです。

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    2016年10月29日
  • エウレカの確率 経済学捜査員 伏見真守

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    個性的な登場人物と予想外の展開で思わず一気読み
    経済学の知識を使って推理するってのが斬新で面白かった。

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    2016年10月11日
  • エレガンス

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    題名からは想像できない東京大空襲の話。戦争でたくさんの人が死んでいるのに殺人事件の犯人を追う必要があるか、の理由に納得。

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    2026年07月18日
  • エレガンス

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    ネタバレ

    太平洋戦争下の中で起こった連続殺人事件を追う2人。戦時下でエレガンスさを損なうことなく生きたいと願う女性たち。
    ミステリー小説としても面白かったけど、それよりもなんだか生き方について考えてみたくなるような小説だった。

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    2026年07月11日
  • エレガンス

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    ネタバレ

    有隣堂で強くおすすめされていたのを見かけて、気になって購入した一冊。
    非常に読みやすく、一気に物語に引き込まれました。
    物語の背景には、戦時中の残酷な情景があり、その凄惨な風景がありありと目に浮かぶように描かれています。そんな極限状態のなかで発生する殺人事件。
    本作を読んで強く感じたのは、「いつの時代であっても、人間は美しさを追求していくものなのだ」ということです。それはどんな悲劇のなかでも変わりません。
    タイトルでもある「エレガンス」について調べてみると、「上品な美しさ、優雅、気品」という意味が出てきます。しかし作中の犯人にとっては、単に見た目が美しいことだけではなく、「残虐な死に方そのもの

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    2026年06月21日
  • エレガンス

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    さまざまな意味を持つエレガンス。それは読んでのお楽しみ。
    しかし一方で時は戦時中、何もかもが戦争によって失われていく。戦争をしても何も解決しない。エレガンスとは全く逆だ。

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    2026年06月18日
  • エレガンス

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    第二次大戦末期の東京で、若い女性が続けて首を吊った状態で発見された。いずれも長いスカートが花冠のように広がり、まるで生きているかのような死に様から“釣鐘草の衝動”と噂されていた。警視庁で写真撮影を担当していた石川光陽は、一連の事件を写真に納めながら自殺であることを疑いもしなかった。しかし、内務省から派遣された吉川澄一と組んで操作に当たることになり、吉川が初めから他殺であると確信していることに驚く。

    主人公の石川と吉川は実在の人物。
    吉川澄一は伝説的な人物で、日本の科学捜査の草分けである。ミステリとしては、吉川といえば◯◯があまりに有名なので、彼の存在自体がレッドヘリングになっている。
    一方、

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    2026年06月14日
  • ゾンビ3.0

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    面白かったー!スピード感といい要素の無駄のなさといいニッコリしちゃう。
    世界的ゾンビパニックに国立感染症研究所の研究員たちが籠城しながら立ち向かう、というあらすじだけでももう面白いし、その期待をちゃんと超えてきてくれる。
    基本的にAかBか?みたいな問いで引っ張るミステリーは納得感のあるCを持ってきてくれると満足度が高いんだけど、この作品はかなりいいCを持ってきてくれた。それかー、という感じ。それが3.0か。
    ゾンビアポカリプス中の自衛隊出動に霞ヶ関が憲法解釈に躍起になってるあたりもリアルで良かった。あのへんだけシンゴジラのような味も楽しめる。

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    2026年05月22日
  • エレガンス

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    このミステリーがすごいランキングにあったので読んでみる。
    第二次大戦末期東京で起きた不審死事件を捜査するというストーリーだったので、同じように第二次大戦下のパリを舞台にしたジェインズ作のサンシール&コーラーシリーズに似た感じかと考えていたが、ミステリーの割合は少なく当時の市井の人々の暮らしにより重きが置かれていた。テレ朝とかが二夜連続二時間ドラマにしてくれたら多分見る。

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    2026年04月26日
  • エレガンス

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    ネタバレ

    戦時下の人々の、それぞれが掲げる『エレガンス』についての話

    戦争中に起こった殺人事件ということで、ミステリやサスペンス的なものを想定していたが、トリックや事件捜査などの要素は薄め。むしろトリックや捜査、『人が殺された』という事実が、戦争のせいで『どうでもいいこと』として押し流されていく過程が緻密に淡々と描かれている。

    東京大空襲の場面の、改行もなくびっちり文字で埋め尽くされたページには圧倒された。
    タイトルの『エレガンス』にもいろいろな意味が込められていて好み。

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    2026年04月15日
  • エレガンス

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    ネタバレ

    ミステリのランキングに入っていたから読んだ本だけど、これはミステリというより戦争を知る本だった。空襲でいつ死ぬかわからない中で美を追求し、洋服を着てパーマをかけ化粧をしていた女性がいたとは。石川光陽氏が実在していたとは。吉川線の吉川さんが実在する人なんだからそりゃそうか。ほんとこれをアメリカがイランを攻撃しているさなかに読めて良かった。日本がこんな状況だったのもつい最近なのだ。恐ろしい。それでもエレガンスに生きようとする人達のなんとたくましいことか。私は小説から本当に多くのことを学んでいる。あと初読みの作家さんだったけど読みやすかった。

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    2026年03月19日
  • エレガンス

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    「今、死を撮っている。」で始まって、「今、生を撮っている。」で終わる物語。太平洋戦争の真っ只中、洋装学校の生徒達が連続して不審死した事件を追う。サスペンスと言うより、戦時下を生きる人の暮らしに重点を置いた作品。大空襲での悲惨な被害の記述は凄まじかったです。

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    2026年03月12日
  • エレガンス

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    『今、死を撮っている。』
    から始まり結びは
    『今、生を撮っている。』
    凄く印象的だ。

    実在した人物達が活躍する戦時下のミステリ、ということで凄く興味深く読み始めた。
    だんだんと、違う意味での興味深さに変わっていた。
    参考文献の数でも分かる通り、凄く勉強されて書かれたのだと感じた。
    終盤数ページは改行も無く、緊迫感が凄まじい。
    こういった極限状況は、人を強くも弱くも、慈愛的にも狂気的にも変えてしまうものなんだろう。

    『戦争は地獄だ。
    この世の地獄だ。』
    この言葉に尽きると思った。

    『勝手に始めて勝手に負けた戦争に、私たちは翻弄されました』
    この時代を生きた人達の代弁だと思った。

    ミステリ

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    2026年03月08日
  • エウレカの確率 よくわかる殺人経済学入門

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    製薬会社の研究所に貼られた怪文書と、所員の事故死。経済学の「ナッシュ均衡」の観点から関係者たちをガツガツほじくって真相にたどり着く過程が楽しい。伏見のキャラも濃くなってるし、今回も「勝ち逃げは100%許しません」がキマる。エウレカ!エウレカ!

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    2026年02月22日
  • エレガンス

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    ミステリーとしても面白いが東京大空襲の描写は圧巻でした。改行、人物のセリフがないページはよく考えたら物語であまりないのでは?食らいついて読んでいるといつのまにか涙が止まりませんでした。今、いつ死ぬか考えずに生きていられることに感謝します。

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    2026年02月16日
  • エレガンス

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    厳しい管理体制で抑圧されていても、自分の感覚を守ろうとしている人たちの生きる力を感じられる力強い作品。   
    戦時下で人々の神経が過敏になっている様子や、空襲の地獄のような惨状がとても丁寧に描かれている。
    美しくいること、写真を撮ること。
    死と隣り合わせの市井の人たちの矜持にじんわり胸が熱くなった。

    余談だけど、紙質が滑らかで触り心地に癒された。

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    2026年02月12日