石川智健のレビュー一覧

  • 20 誤判対策室

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    シリーズ、第二弾。
    前作『60』から、登場人物が少し変わっています。

    『誤判対策室』に所属する女性検事・春名、再雇用の老刑事・有馬、そして新しく採用されたのは、企業の法務担当の青年・塩見。

    ある日、三ノ輪警察署から連絡が入る。
    殺人容疑者が、自白の相手に有馬を指定した。
    その容疑者とは、元裁判官の紺野。
    法律の裏も表も熟知する容疑者に、警察署内はてんてこ舞い。

    そこで、容疑者・紺野が有馬に仕掛けた不条理なゲームとは?(なんとなんと)。

    『二十号手当』や『ミュンヒハウゼン症候群』など、様々な謎が駆け巡る。

    そして、容疑者の弁護に立ったのは、前作のかつての仲間・世良であった。
    この辺りは

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    2022年07月17日
  • 60 誤判対策室

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    無罪を訴える死刑囚を再調査するため、新たな組織が編成された。それが『誤判対策室』。

    そこに配属されたのは、女性検察官の春名、老刑事の有馬、そしてイケメン弁護士の世良。
    それぞれ訳ありの3人が集まる組織に、どんな難問が降りかかるのか?

    基本的に、誤判対策室は、警視庁や検察庁から疎ましく思われていた。
    確かに、一度確定した判決の粗探しをするような組織に、好意を寄せるところなどあり得ない。

    ある日、有馬が掴んだ冤罪の可能性のある死刑囚。
    しかし、調査を進めても、冤罪の可能性を示すカケラもない。
    果たして、この死刑囚は、本当に冤罪なのか?
    本人も自白しており、周りの状況も、彼の有罪を示すものばか

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    2022年07月17日
  • いたずらにモテる刑事の捜査報告書

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    初読みの作家さん。

    これは笑った。まさにギャグ小説。

    主人公は、超イケメンの刑事。

    この刑事を見た女性はそのあまりのイケメンさに失神するという(笑)。

    この刑事くんが、周りの女性たちの協力を得て事件を解決するという本書。
    息抜き読書としては最高の一冊ww

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    2021年08月05日
  • エウレカの確率 経済学捜査と殺人の効用

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    一人の男性の自殺から始まり建築偽装や裏金が絡んでいく展開に、続きが気になり一気に読んでしまいました。最後にはきちんとまとまるのですごく満足しました。
    個人的に建設業界の談合の話が興味深かったです。価格競争は受注側にも問題があるというのははっとさせられました。

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    2020年06月14日
  • 60 誤判対策室

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    冤罪事件を再捜査するため、誤判対策室に集められた刑事と検事と弁護士。それぞれの思惑や葛藤も絡めながら話が進み、とても面白かったです。
    裁判員裁判の問題点も提起されているのが出色でした。
    裁判の迅速化のため論点整理が行われ、論点に合わない証拠は開示されないだけでなく、その証拠があることは検察しか知りません。ほかにも容疑者がいると示すため弁護人が証拠開示を求めようにも、どんな証拠があるかわからないので開示請求できない、という問題です。
    裁判を迅速に進めるための仕組みは、冤罪を生みかねない。その危うさと、国民が司法に参加することの意義を改めて考えました。起訴状なども載せられていて、物語を楽しみながら

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    2019年06月19日
  • エウレカの確率 よくわかる殺人経済学入門

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    前巻で一緒に捜査をしていた人とコンビを組んで、というわけではなくて、毎回相方さんが変わるみたいですね。毎回変わるのは常に新鮮でいいのですが、個人的にはずっと同じ人と一緒に捜査をしていった方が好きです。
    文章が読みやすく、すぐに世界に入り込めて一気読みしてしまいました。言いづらいことを淡々と言う主人公は読んでいて気持ちがいいものです。

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    2016年10月29日
  • エウレカの確率 経済学捜査員 伏見真守

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    個性的な登場人物と予想外の展開で思わず一気読み
    経済学の知識を使って推理するってのが斬新で面白かった。

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    2016年10月11日
  • エウレカの確率 よくわかる殺人経済学入門

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    製薬会社の研究所に貼られた怪文書と、所員の事故死。経済学の「ナッシュ均衡」の観点から関係者たちをガツガツほじくって真相にたどり着く過程が楽しい。伏見のキャラも濃くなってるし、今回も「勝ち逃げは100%許しません」がキマる。エウレカ!エウレカ!

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    2026年02月22日
  • エレガンス

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    ミステリーとしても面白いが東京大空襲の描写は圧巻でした。改行、人物のセリフがないページはよく考えたら物語であまりないのでは?食らいついて読んでいるといつのまにか涙が止まりませんでした。今、いつ死ぬか考えずに生きていられることに感謝します。

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    2026年02月16日
  • エレガンス

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    厳しい管理体制で抑圧されていても、自分の感覚を守ろうとしている人たちの生きる力を感じられる力強い作品。   
    戦時下で人々の神経が過敏になっている様子や、空襲の地獄のような惨状がとても丁寧に描かれている。
    美しくいること、写真を撮ること。
    死と隣り合わせの市井の人たちの矜持にじんわり胸が熱くなった。

    余談だけど、紙質が滑らかで触り心地に癒された。

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    2026年02月12日
  • エレガンス

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    ネタバレ

    ミステリーとしては、犯人が登場した瞬間でわかってしまうから、そこはイマイチ。というか…動機がやはり、納得し難い。
    でも、戦時下の描写が素晴らしい。最後、みんなが千世を助けてくれるあたりが素晴らしいを通りこして辛い。
    1人になった千世が強く逞しく生きてくれることを願う。あの当時の全ての日本人が千世だったんだな。と思うと、その後の発展を経て、今の自分がいることを感謝しなくてはいけないと感じた。

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    2026年02月01日
  • エレガンス

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    秋さん、yyさん、まことさん、8さん、かなさん、くまさん、錚々たるメンバーのレビューを読んで気になっていました。
    みなさんのレビュー力が半端なく、見つけたら絶対買おうと思っていました*( ᵕ̤ᴗᵕ̤ )*

    第二次世界大戦末期の東京を舞台にしたミステリ。単なるミステリには落ち着かない。

    空襲が日常となっていた東京。人の死が当たり前に起きていた時代に、「なぜその死は起きたのか」「それを記録する意味は何なのか」を問いかける。

    世間では「洋装女性の連続首吊り自殺事件(“釣鐘草の衝動”)」が話題となっていたが、警察は自殺として処理をする。

    主人公は警察の写真係。事件現場を常にカメラに収めているの

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    2025年12月29日
  • エレガンス

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    死が日常という戦時中の閉塞感や空気感、それぞれの登場人物の葛藤や憤りがとてもリアルに伝わってきて、読後はいろいろな感情が溢れてきた。

    戦争中の暮らしに加えて、操作手法も普段の作品と違ったアプローチが必要で、一体どれほどの資料調べ、下準備をされて書き上げられたのだろうと思うと、感服しかない。

    空襲の場面の描写はとても臨場感があり、戦争の凄惨さが伝わる。
    特にラストの大空襲で、千世がいろいろな「人」に出会いながら逃れるシーンは、まるで映画のクライマックスを見ているかのように印象的だった。
    (映像化してほしいなぁ…)

    1周読んだ後にもう1周読むと、途中途中のセリフや描写に伏線が張られている?の

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    2025年12月28日
  • エレガンス

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    おっ、吉川線の吉川!実在の人物!と冒頭からちょっと興奮。

    年間ランキングの中で、全く知らなかった本作。
    吉川だけではなく、実在の人物をモデルにした登場人物が多数。

    装丁やタイトルでは、とても戦中の話とは思えず、「インビジブル」っぽくしたらわかりやすいのに〜と軽い気持ちで読み始めたら、いやいや、敢えての装丁とタイトルなんだろうなと。
    主人公は2人。相棒のライカで空襲までも記録に残す仕事をしている警視庁の石川。美しくありたい女性が集まるドレスメーキング女学院に通う千世。
    激しい空襲が始まる中、2人とも自分の生き方に葛藤を抱えている。
    それ以外にも、劇団や美容院、出版関係など戦局に翻弄されながら

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    2025年12月28日
  • エレガンス

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    2025年。昭和100年に当たるので、こういう本が多いような気がする。
    太平洋戦争中の東京。ドレスメーキング学院の生徒が自殺していく事件が起こる。これは殺人だと、捜査が始まる。
    犯行の動機、この時代ならではなんだが、いまいち腑に落ちず。
    エレガンスとは、はふむふむと思う。東京への空襲が激化し、とうとうの東京大空襲の描写がすごすぎる。ミステリーというより、そこかな。圧倒的な空襲の描写。もしかすると戦前と言われる昨今だから、みんなが知らなくなった時代を振り返るのはいいことかもしれない。

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    2025年12月22日
  • ため息に溺れる

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    ネタバレ

    名家の婿養子の自殺に隠された真相の調査を署長命令で任された女刑事・薫。

    事件の真相としてはそこまでどんでん返し!という訳ではないかも。
    エピローグで語られる指月の生き方については仕方ない部分もあるのかな…と思ってしまった。

    自分が傷つかないために他人を傷つけない
    自分が傷つくのは死よりも恐ろしい
    そんな風に生きざるをえなかった指月が、人を利用しながらでも家庭というものを知り一時でも安らぎを得られていればいいのになぁ…

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    2025年12月15日
  • エレガンス

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    「エレガンス」という言葉が、様々な意味をもって語られる。紹介し尽くせば、ネタバレになるので控えざるを得ないけど、そのすべてが重要な言葉だったと思う。

    大学の頃、隣にあった研究室に「美学」という看板を掲げていた部屋があった。やっていたのは哲学だった。どうしてこの名前にしたのかずっと疑問だった。やはり広い意味をもった言葉だったのだと独りごちた。

    推理小説ではあるが、この私でさえ、中盤で犯人も手口も動機(!)さえも見当がついた。では、面白くなかったのか?と言えば、非常に面白かった、と言わざるを得ない。その証拠に読んでいる途中で本書主人公の1人である石川光陽(警視庁所属カメラマン)の著書を3冊も取

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    2025年12月07日
  • エレガンス

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    elegansが出てきたからまあエレガンスやなぁってのは早目にわかって、ミステリとしてはガチガチでないけれども。でも、時代描写やその世界に生きる人々の姿を細やかに見せてくれて、こんな空気やラストの山津波みたいなあのシーンの為の物語なんだろうなと感じて、良かった。

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    2025年11月13日
  • エレガンス

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    優雅さなんて、どこにもない。それでも“エレガンス”だった。

    ミステリー小説によく出てくる「吉川線」を考案した吉川澄一と、実在した警視庁写真室巡査・石川光陽。
    彼らが、戦時下の東京──銃後が戦場となった街で起きた「釣鐘草の衝動」と呼ばれる連続不審死事件を追う。

    終盤にある、4ページ半にわたる東京大空襲の描写は圧巻。
    空行も改行もなく、ただびっしりと文字が埋め尽くすページ。
    その“文字の暴力”が、まさに空襲の暴挙そのものを表していた。文字だからこそ可能な、極限の表現だった。

    物語の主眼は吉川でも事件でもなく、「戦争」そのもの。
    ミステリーというより、“戦後80年の文学”として読むべき一作だ。

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    2025年11月06日
  • エレガンス

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    戦時下で次々と見つかる若い女性の死体。花のように広がったスカート、まるで生きているかのような美しい俯く姿。自殺か他殺か。
    特殊な状況下での警察の捜査も非常に興味を惹きつけられましたが、毎日繰り返される空襲、先の見えない状態に追い詰められた人々の様子や東京大空襲の様子が細かく描かれており、まるで耳元で悲鳴が聞こえそうな程でした。

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    2025年10月06日