柳澤健のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
よかった。すごい本だ。600P近くの大著だが1週間で一気に読んだ。
巨体ゆえに奇怪視された不遇と、それゆえにモルモンに入信した不遇の少年時代。プロ野球に入団するもこれも嫉妬(本著ではこれはある意味キーワードになっている)ゆえに1軍で活躍できず、大洋移籍直前の風呂場の怪我で野球生活にピリオドを打つ。そしてプロレス入門。一貫しているのは馬場が単に巨体であるだけでなく運動神経に優れ、スポーツ万能であったという見解である。それゆえ、アメリカでも成功する。この本の白眉はアメリカでの実績の詳説だ。東郷をマネージャとした第1期、一旦帰国し、力道山死後フレッドアトキンスをマネージャとした第2期、ここまでの筆 -
Posted by ブクログ
実は漫画『バーナード嬢曰く』で紹介されていた、同じ著者の『1978年のアントニオ猪木』と勘違いをして手に取った。どうも、上記の本が先に出て、その続編的位置づけで、本書が出たらしい。
全くプロレスの知識のないままに読み始めたのだけれども、とても面白い本だった。はじめは『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』の逆バージョンかなと思っていたのだけれども、あちらが主人公にかなり入れ込んで書いているのにくらべ、本書はジャイアント馬場について、レスラーとしてだけではなく、個人事業主・興行主としての姿を描いており、全体としては日本におけるプロレスの興亡史を、ショービジネスの側面から描いたものとなっている -
Posted by ブクログ
1976年というと、もう30年以上も前の話になる。高校生だった当時、別にプロレスが好きだったわけでもなく、アントニオ猪木に興味があったわけでもないのだけれども、猪木がモハメド・アリと試合をする、という話には非常にひきつけられた。一時期、クラスの男どもの話題の中心だったと思う。まぁ、それを見てクラスの女子は眉をおおいにひそめていた、との記憶もあるけれども。が、試合はひたすら退屈なものだった。ボクシングの世界チャンピオンと一流のプロレスラーが、ガチンコ(真剣勝負)で試合をしたら、ほとんど必然的にこういう試合になってしまうのだよ、ということが説得的にこの本には書かれているけれども、当時はそういう理屈
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Posted by ブクログ
昨日夕刻に購入し、読み終えてしまった。
僕自身はこの本に書かれている終盤、パックインミュージックの終焉とオールナイトニッポンの隆盛期にラジオを聴き始めた世代なので、すべてのエピソードが目新しかった。
パーソナリティとリスナーとの繋がり、リスナー同士の連帯感は「鶴瓶・神野のぬかるみの世界」を思い出させる。
林自身はこの本の連載時にすでに亡くなっており、彼に影響された人々、影響を与えた人のみの証言で成り立っている。
当然、良い話ばかりでなく、人間というのはいろいろな面がある。だけどその人が掬い上げようとした対象や言葉をかけられた人にとっては、全面的な人格にかかわらず、受け取ったモノが一生残