玉田俊平太のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
業界をリードしてきた優良企業だからこそ、その成長を追い求めるという至極まっとうなことをした先に、破壊的イノベーションの攻撃に飲み込まれてしまうという現象を説いている本です。
ビジネス名著だけあって、この本で言われていることはよく引用されていると思うが、なかなか会社組織や業界の構造上、実行に移すことが容易ではないのでビジネスは難しいですね。
この本では、すぐれた経営者の健全な決定が失敗する法則と、それを解決するために優良企業がすべきことが書いてあります。ディスクドライブ業界の例を中心に、各業界の失敗・成功例を引用し、グラフもたくさんあって読むのが大変ですが、伝えたいことはとてもシンプルだと思い -
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Posted by ブクログ
クリステンセン教授が実務家であるからこそ鋭い地に足のついた洞察が出来たのだろうと思われる。
本書は優れた経営者のもとなされる健全な決定が大企業を失敗に導く一方、既存事業を衰退させかねない破壊的技術にアロケーションしていく方法を解き明かす。
破壊的イノベーション=市場でそこまで求められていない技術においては既存顧客に聞いてはいけない。
まさに客に聞きすぎるきらいは日本に強くあり、スピンオフなのか強力なリーダーシップなのか市場に逆らった取り組みもあるなかでどのように生き残るのか。
持続的イノベーションばかりが目立つが、破壊的イノベーションを生み出せるのか、そこがこれからの鍵なのだろう。
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Posted by ブクログ
企業が生き残るために必要な破壊的イノベーションの本質を理解して適切に対処したい人におすすめ。
【概要】
●Ⅰ部
日本企業による破壊的のべ-ションの歴史、イノベーションの定義と分類、破壊的イノベーションとは何か、状況に応じたイノベーション・マネジメントの必要性
●Ⅱ部
テレビ、スマートフォン、デジタルカメラの3つの事例を取り上げ、日本企業の多くが市場のハイエンドまで達して行き場を失い、苦境に陥ってしまった理由
●Ⅲ部
自ら破壊的なイノベーションを起こすためには、どのような点に注意し、どのような手順を踏めばいいか7つのステップ
【感想】
●日本の企業はかつて破壊的イノベーションで飛躍して -
Posted by ブクログ
良い理論ほど実践的だ、とはよく言われるが使いこなせるだけの読解力が要求される。 使いこなすためには、自分のもつ事例で研究しなくてはならない。これらが私の率直な感想だ。幸いクリステンセン教授の扱ったメインの事例が情報通信業界なので、とても有意義だった。 新しい技術潮流で格好の事例を見つけたので、研究してみたいと思う。
経営学理論の教科書としては最高だと思う。論旨の構造が洗練されていて、変化のシグナル、競争のバトル、戦略的選択、環境要因を含めた影響分析の有機的な関係性の論じ方は、やはりハーバードがトップレベルの大学なんだなぁと感じさせる。ちょっと難解すぎたり、アメリカに偏っている感も否めないので -
Posted by ブクログ
ネタバレ◆イノベーションの主要な概念
①破壊的イノベーションの理論
②資源・プロセス・価値基準の理論
③ジョブ理論
④バリューチェーン進化の理論
⑤経験の学校の理論
⑥創発的戦略の理論
⑦動機付け/能力の枠組み
◆概要
既存の企業と新規参入企業の社内外環境の違いから、既存企業がハイエンド向けの持続的イノベーションに囚われると同時に、新規参入企業が、ローエンド向けの破壊的イノベーションに取り組むのかを、更に航空機、教育、医療、通信、半導体業界の事例から、理論と対応指針を解説
◆考察
・組織の判断は資源・プロセス・価値基準に則って合理的になされるからこそ破壊的イノベーションが生まれるスキが生じてしまう -
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Posted by ブクログ
クレイトン・クリステンセン氏の著書の訳者である玉田俊平太氏の監修の元『イノベーションのジレンマ』『イノベーションの解』『イノベーションの解 実践編』の3冊をまとめて1冊の図解本としたもの。
「破壊的イノベーション」と「持続的イノベーション」、「破壊的イノベーション」における「ローエンド型」「新市場型」「ハイブリッド型」という分類や、「相互依存型」から「モジュール型」への移行などについて図でわかりやすく説明されている。
また、破壊的イノベーションの事例としてSPA・ファストファッションや薬のネット販売、スマートフォンやタブレット、ソーシャルゲームなど、最近の日本の事例で解説されていて、イメー