玉田俊平太のレビュー一覧

  • イノベーションへの解

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    ネタバレ

    イノベーションのジレンマの続編で、ジレンマを解決するための指針をまとめたもの。怖いのは、合理的な計画や判断が自らを破滅させるという前提があるということ。決して間違っていないにも関わらず破滅へ進んでしまう。気になるテーマはいくつもあるが、2点に絞る

    1点目は顧客を分析するのではなく「状況」を分析するというもの。顧客で分析すると、同じ属性の顧客をみつけるようになってしまう。本来、顧客が持つ課題を解決するのだが、手段が目的となってしまう。だからクリステンセンは常に顧客の「状況」を分析するように示唆している。実に的確だ
    2点目は人材。マネージャを選ぶ際に何を解決してきたではなく、何の問題に取り組んで

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    2015年03月28日
  • イノベーションの最終解

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    イノベーションを起こせる企業と起こせない企業、その謎の解明の長い物語の最終解にあたる本書ですが、前2冊を補完するような内容になっています。ので、本書から読むのでしたら、付録に前2冊での主要な概念が載っていますので、そちらを理解してから読まれることをお勧めします。
    しかしながら、1冊目「イノベーションのジレンマ」で既存企業は新興の破壊的イノベーションに勝てない理由を明確にされ「じゃあ、どうすれば良いの?」と絶望を感じました。2冊目「イノベーションの解」でその解への希望を持ちそれでもその困難さにぞっとしました。さらに「解」に踏み込んだ3冊目の本書で大分すっきりしたと思います。イノベーションを起こす

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    2015年01月20日
  • イノベーションの最終解

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    イノベーション3部作の最終巻。競争戦略論としても示唆に富んでいた。原書発行から10年も経過してようやく翻訳されたのは、少し残念。

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    2015年01月15日
  • イノベーションの最終解

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    クリステンセンの「イノベーション」シリーズ最新刊、とはいっても2004年までのデータなので通信業界の話など少し古い感は否めない。
    非常にまとまった形で論旨が展開してあるので、「イノベーション」をはじめて勉強する人にとっては、これまでのシリーズの中では一番読みやすいと思う。

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    2014年12月14日
  • イノベーションの最終解

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    『イノベーションのジレンマ』では大企業がイノベーションを行えない理由、『イノベーションへの解』がイノベーションを起す理論だったのに対して、企業や業界に着目してイノベーションを分析的に見る観察眼の指南書、前半が分析方法を説明し、後半がその分析方法を用いた教育、航空、半導体、通信などの業界の分析の実例、前半がことのほか私には難解でした。

    以下メモ的抜書き
    RVP理論:資源・プロセス・価値基準が合わさって企業の組織としての強み、弱み、死角を決定。VCE理論:バリューチェーン進化の理論、統合化を進めてほとんどの活動を社内で行うもしくは狭い範囲の活動に特化集中して、それ以外の付加価値活動を他の企業に提

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    2014年10月19日
  • イノベーションの最終解

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    イノベーションは偶発ではない、戦略である。本書では持続的イノベーションと破壊的イノベーションを明確に区別し、破壊的イノベーションのメカニズムを概説する。

    破壊を生み出す「無消費」と「過剰満足」のセグメントや、「剣と盾」と称する動機の非対称性など洞察の鋭さが光る。第2部では特定産業が取り上げられており、医療や教育、国家というおおよそイノベーションとは程遠い分野についても理論が当てはまることを検証している。付録の理論構築ステップも面白い。

    「イノベーションの最終解」としつつ、更なる理論のブラッシュアップが楽しみである。

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    2014年10月16日
  • イノベーションへの解

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    前作は、なぜイノベーションが起きない(起せない)かについての考察だったのに対して、本作はイノベーションの起し方についての指南を欧米そして日本企業の様々な事例を持ち出して解説する。ソニーのトランジスタラジオがエルビスを聞きたい若者(本書でいうところの無消費者)に売れたとき、販売ルートまで変化していたことに驚きましたが、製品だけではなく販売ルートにもイノベーションがあると納得。
    本書を荒っぽく要約すると、無消費者(用件を抱えているものの既存の方法は高すぎる)もしくはローエンドをターゲットとし、現在の事業が十分に収益のあるときから新規事業(イノベーション)を立ち上げる。販売ルートも合わせて既存の方法

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    2014年10月13日
  • イノベーションの最終解

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    本書ではイノベーション理論をもとに、新たな価値を創出する「イノベーション企業」がビジネスで生き残るための考え方を学ぶことができます。

    起業を志す人が増えている中で、ビジネスとして成功を収めるためには業界の動向にも気を配る必要があります。

    チャンスを逃さないための戦略構築が、イノベーションを成功させる秘訣です。

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    2014年10月09日
  • イノベーションの最終解

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    「イノベーションの最終解」(Seeing What's Next: Using Theories of Innovation to Predict Industry Change)は、「イノベーションのジレンマ」、「イノベーションの解」に続いて2004年に出版された「シーイング-ワッツ-ネクスト(Seeing What's Next)」の新訳。

    2005年9月
    「明日は誰のものかーイノベーションの最終解」(宮本喜一訳)
    2014年7月
    「イノベーションの最終解」(櫻井裕子訳)

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    2014年10月09日
  • イノベーションの最終解

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    クリステンセン。2004年ごろまでの分析を元にした理論だが、2014年時点でもよく当てはまる。具体例の解説が米国ローカルなのが解りにくい部分もあるが、米国市場の勉強というテキストにもなる。おなじような仕事をする人にとって、ひと通り読んであることを前提とされる書であることは間違いない。職場の人で読んだことがある人はいるのかな?

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    2014年09月23日
  • イノベーションへの解

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    前作「イノベーションのジレンマ」の実践編との位置づけ。「ジレンマ」では、合理的な判断を重ねた優良企業が、その合理性ゆえに破壊者に敗北していく様子をドラマチックに描いた非常にユニークな内容であったが、本書では新市場型破壊という陳腐な概念が持ち込まれ、より広い状況に対応する理論となっている。それだけに前作ほどのインパクトが薄れた印象。
    独特の用語を用いているので惑わされるが、片付けたい用事=潜在顧客ニーズの解決を優先せよ、製品ライフサイクルの初期には相互依存型アーキテクチャ=内部摺り合わせが有効、など言っていることは至極常識的なことばかりである。
    それでも6章以降は経営戦略に必要な考え方が極めて論

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    2014年09月06日
  • イノベーションの最終解

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    クリステンセンのイノベーションシリーズの完結編。

    「イノベーションのジレンマ」、「イノベーションへの解」に続く作品です。

    解説によれば「イノベーションのジレンマ」は破壊的イノベーションに直面した優良企業は正しい経営を行っていたにもかかわらず敗れ去ってしまうことを解説しています。「イノベーションへの解」はその破壊的イノベーションを起こすためにはどうしたらよいか、それを構築するための戦術指南書といっています。そして本書「イノベーションの最終解」は破壊的イノベーションの兆しを見つけて次に起こることを見通すための兵法書といっています。

    本書の前半はその見通すためのツールについて説明されており、後

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    2014年08月09日
  • イノベーションへの解

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    これまでで最も感銘を受けたビジネス書は?と問われれば、「イノベーションのジレンマ」と答えることにしている。大きな成功をおさめた企業が、その成功のゆえに、リソース配分を成功事業の維持発展につぎ込むという合理的判断をせざるをえず、破壊的新規サービスには自ら乗り出せない。しかし、技術の進歩による破壊的新規サービスの利便性向上と、同時に成功既存事業に対する顧客の満足度が一定レベル以上増加しないことから、やがては破壊的新規サービスが成功既存事業を逆転し、市場を奪う。

    本書はこのイノベーションのジレンマを、新規事業者の立場にたって、既存成功事業者に挑む際の具体的な戦略について解説している。内容はもちろん

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    2014年03月10日
  • イノベーションへの解

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    イノベーティブな企業に求められる行動特性。イノベーションには持続と破壊があり、どちらを選択するかは置かれている状況とその企業次第。

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    2014年03月08日
  • イノベーションへの解

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    クレイトン・クリステンセン、2003年。
    人が生活のなかでやり遂げたいと思うことは、基本的なレベルではそう変わらない。
    デジタルカメラがなかった頃、まばたきをしたかもしれないから同じポーズで2度撮り、友人に送るために人数分焼き増しした。デジタルカメラはこれらの用事を効率的にやり遂げることを助けた。一方、デジタルカメラがなかった頃、現像した写真は、98%が引き出しにしまわれ、二度と眺められることはなかった。稀に几帳面な人だけがアルバムに張ってきちんと整理した。オンラインアルバムは、顧客が以前やろうともしていなかった用事を簡単に整理して分類できますよ、という提案だから、顧客の優先的な用事を解決する

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    2012年07月15日
  • イノベーションへの解

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    破壊的イノベーションの事例がふんだんに紹介されていて、その点においてとてもわかりやすく、よかった。
    また、顧客は用事を解決するために雇うのだ、という、比較的身近に捉えやすく理解しやすいものもあり、良かったと思う。

    ただ、多くの人が評価するのと同様に、なにか少し読み難い部分があり、また、どうしてもジレンマに比して見劣りするように感じたのは確かであった。

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    2012年07月27日
  • イノベーションのジレンマ 増補改訂版

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    ▽一言感想
    大企業がなぜイノベーションで敗れるのか、その構造的な理由がよく分かった一冊。

    ▽3つのポイント
    ① 持続的イノベーションは既存顧客に向けた改良、破壊的イノベーションは新市場を切り拓く変化。

    ② 成功企業ほど既存顧客の声に縛られ、破壊的技術を軽視してしまう。

    ③ 破壊的イノベーションに対応するには、別組織や小規模プロジェクトでの取り組みが必要。

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    2025年09月26日
  • イノベーションの最終解

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    イノベーションとはどういう風に起きるかを徹底的に分析した本。

    正直この本は難しい。
    難しすぎるのではないかと思う。

    くまなく理解するというよりはそのエッセンスしか理解できなかったのが正直なところだ。

    ただ、興味深かったのも事実だ。
    また琴線に触れることがあったら手に取ってみたい。

    【エッセンスまとめ】
    - イノベーションには3種類ある
    => 持続的イノベーション、ローエンド型破壊的イノベーション、新市場型破壊的イノベーション

    - 経営状態を資源、プロセス、価値基準から分析する。

    - 能力と動機。特に「動機」に企業間で非対称性が生じている時、新企業は既存企業を破壊する可能性があ

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    2025年05月07日
  • 日本のイノベーションのジレンマ 第2版 破壊的イノベーターになるための7つのステップ

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    基本的にはイノベーションのジレンマのコピー。
    読みやすさはあるが内容では劣っている。
    事例に関しては日本企業の最近の例を挙げているのでその点はわかりやすいか。
    イノベーションは、【持続的】、【ローエンド型破壊】,【新市場型破壊】の3種類。
    持続的は品質の向上、需要を超すとじり貧の戦い
    ローエンドは安く単純なものにする(ティファールとか)
    新市場型は軸を変える、ウォークマンとか

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    2023年12月15日
  • イノベーションのジレンマ 増補改訂版

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    偉大な企業はすべてを正しく行うが故に失敗すると説く本。
    慣例的に使っていたプロセスが新しい問題に適しているか考える。

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    2023年02月25日