松原隆彦のレビュー一覧
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スマホはどうして音声を伝えることができるのか。5Gは何故早いのか。LEDは何故白熱電球より省エネなのか。世の中、分からない事が多すぎる。当たり前のこととして享受している事が多すぎる。そして、その理解を諦めてさえいる。だが、本書を読むことである程度〝ついていける“ようになる。それは素晴らしい事だ。
― スマホの内部にあるマイクロホン(マイク)に向かって話すと、「圧電素子」と呼ばれる物質が空気の振動パターンをそのまま電気の信号に換えてくれる。その宿号がさらに電波に変換されて、近くの「基地局」に送られる。基地局では電波を光や電気の僧号に換えて「交換局」に送り、交換局が相手のスマホの最寄りの基地局に -
Posted by ブクログ
第1部が「時間を超える」章でタイムスリップ、第2部が「空間を越える」章で宇宙旅行、第3部が「本当の意味で時空を超える」章で人間原理とシミュレーテッドリアリティーと、様々な視点で広く浅く「私たちは時空を超えられるか」を取り扱った本。
第1部の「2 未来へ向かう」の2.11~2.14の「×0年間の往復旅行」は、未来予想の考察が非常に面白い。
学術的な興味からタイムトラベルの研究をする物理学者は多いが、第1部の「3 過去へ向かう」の3.10「本気でタイムマシンの製作を考える研究者」では、コネチカット大学教授のロナルド・マレットという実際に作動するタイムマシンを発明しようと本気で考えている研究 -
購入済み
こんなに面白い宇宙の本は初めて
今までかなりの数の宇宙に関する本を読んできましたが、どうしても一般向けの本は似たような内容になってきます。
この著者の方の本も分かりやすく、非常に面白いため、全て読んでいますが、本書が特に面白かったです。
無限についての考察は、非常に分かりやすく、それだけに無限の恐ろしさ、面白さにドキドキワクワクしながら、最後まで一気に読み進めることが出来ます。
めちゃくちゃオススメです。 -
Posted by ブクログ
松原博士は6冊目になるが今回も読み応えのある満足行く内容で、一瞬で読み終えてしまった。
宇宙は有限か無限か。膨張している観測結果から行くと有限のように感じてしまうが、無限空間も膨張するということは想像が難しい。 ビッグバン前の特異点に、現在存在する全エネルギーが凝縮されてる状態ってのも理解の範囲を超えている。
さらば青春の光のぼったくり過大請求のコントで那由他や無量大数という単位は聞いていたが、華厳経ではもっと大きい単位が設定されていたとは・・ 10の100乗=グーゴルで、そこからグーグル名が来てたのは有名な話?
年周視差や光行差の発見を地動説発見の時系列にうまくまとめられており、分かりや -
Posted by ブクログ
私は物理学に対し「当たり前のことを学ぶだけの学問だ」と感じており、これまでたいして関心を抱いていませんでした。本書の中でも物理学とは世界の仕組みを知るための学問と定義づけられています。
しかし、本書を読んだ後の感想は180度変わりました。物理学はとてもロマンティックな学問であると感じました。
相対性理論を用いればどこでもドアもタイムマシンも作ることができます。また、この世には並行世界が存在していると物理的に主張されています。タイムマシンも並行世界も小説という文系の領域ではよく耳にしますが、理論的にこれらが存在するということが主張されていると聞いただけでワクワクしてきます。
タイ -
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれてなんとなく手に取ったんだけど、宇宙の話を読んでいて、まさか人間の意識や、なぜ私たちは存在するか、についてまで読むことになるとは思わなかった。物理赤点すれすれだった私には驚愕することばかりの本でした。
多分この本の9割以上理解できていないんだけど、ものすごく面白かった!細かい内容がまったく理解できていないにも関わらず、ページをめくる手がとまらない、圧倒される面白さでした。
SFものの多くってただの空想じゃなくて、ちゃんと現実の科学を踏まえていたんだなと今更感心したり。タイムマシンはもちろん、SFでよくある平行世界についての記述とか、こういう本で読むとは思わなかった。
なんか