松原隆彦のレビュー一覧

  • 宇宙に外側はあるか

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    「宇宙ハンパねえ……」
    と、途中からずっと思っていました(笑)
    宇宙って自分が思っていた以上に"SF”の世界だったんだなあ(意味通じるでしょうか?)

    少し前に話題になったニュートリノや重力波、あるいは、ワームホールやビックバン、ブラックホールやダークマターといったお馴染みの用語たち。

    そうした用語の解説から見えてくるのは、自分のちっぽけな常識が通用しない宇宙の姿です。

    光がまっすぐに進めない世界。
    時間も空間もない世界。
    この次元とちがう次元にあるかもしれない、平行世界の宇宙。

    SF小説や映画にはちょくちょく触れているので、こうした可能性があることは、なんとなく知っていました

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    2020年01月01日
  • 図解 宇宙のかたち~「大規模構造」を読む~

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    宇宙の大規模構造についての観測や、データを定量化・解析する方法について、まさに松原先生の専門分野をまとめた内容。観測の精度向上やデータ規模が宇宙観を変革させる可能性があることが分かるが、数学や各種相関関数、専門用語を使って説明されるため難易度は高い。フーリエ級数展開・パワースペクトル・スカラー場・インフラトン・トポロジー・ジーナス曲線など、あまり馴染みの無いものが多い。宇宙の空間曲率がゼロからわずかにズレているのか、一般相対性理論が大規模構造の重力作用にも高い精度で一致するのか、ニュートリノの質量が解明されるのか、今後の研究結果が楽しみ。 宇宙の晴れ上がり前のプラズマ原子由来の圧力がバリオン音

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    2019年12月14日
  • 宇宙に外側はあるか

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    宇宙モノの新書としては読みやすい。インフレーション、マルチバース、一般相対性理論、ひも理論、ブラックホール、ダークマター、ダークエネルギー、素粒子、ニュートリノ。

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    2019年08月12日
  • 宇宙に外側はあるか

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    最新の宇宙に関する研究を、一般人にも分かるように説明した本。著者は物理学の教授である。
    世の中にはこういった研究に一生を捧げる人がいるのか…と感心した。物理学の世界では、数式などを用いて現象を説明でき、観測によって証明されることによって、初めて真実と見なされるようだ。本書の目的は、宇宙について、現在どこまで分かっていて、何が分かっていないのか、をはっきりさせることである。
    すごいのは、数式などを全く使わずに、理論というか概念的かつ現実的にイメージしやすいように説明されていることである。それでも後半部分の時間とは何か、空間とは何か、人間に認識されることによってはじめて存在するのか、という議論の部

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    2019年02月20日
  • 宇宙の誕生と終焉 最新理論で解き明かす! 138億年の宇宙の歴史とその未来

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    なるべく専門的な解説にならないように配慮されていると思います。
    が、個人的には難しい部分もそれなりにありましたw

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    2018年12月12日
  • 宇宙のダークエネルギー~「未知なる力」の謎を解く~

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    ダークマターとダークエネルギーの区別がつかないまま購入したわけですが、プロローグでいきなり別物です。ってあって動揺したw
    宇宙のエネルギーの実に73%をも占める「ダークエネルギー(未知なるエネルギー)」
    宇宙の膨張を加速させている未知なるエネルギーの謎が解明される時代にできれば立ち会いたいので、ガンバレ>世界中の研究者!

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    2018年11月04日
  • 宇宙に外側はあるか

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    ネタバレ

    天文学者が教える現代物理学とそれによって、宇宙のどんなことがわかってきたのか?
    を紹介する科学読み物。

    テーマは
    ・宇宙のはじまりは?
    ・宇宙はどこまで広がっているか?
    ・ブラックホールのなかは?
    ・量子物理学の不思議と宇宙との関係
    ・ダークマターとダークエネルギー

    など、興味深いテーマが多岐に渡ります。
    数式は一切出てきませんが、出てくる現象をイメージするのはちょっと難しいですし、特に後半は訳がわからなくなりますが、こんな不可解な現象をトップクラスの頭脳達が真面目に取り組んでると思うと、科学の不思議を感じます。

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    2017年11月22日
  • 目に見える世界は幻想か?~物理学の思考法~

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    数学も物理も統計学も、兎に角数字には弱い文系なんだけれども、この手の理系の書物に引かれてしまう。世の中には自分の思い通りに出来る何か根本的な法則があるのではないか?もしその法則を知って、理解したら、もしかしたら成功してお金持ちになるのではないか?という邪な考えでついつい惹かれるのが、この本で解かれている相対性理論や量子力学。物理の本なのに数学音痴が目を回す数式が一切出ることなく、なんとなく解った気にさせてくれる。当たり前だけど著者の物理の知識、その理解度、そして文章力が半端ないものだからだろう。ついつい読み進めるスピードに加速がついてしまった。しかし、相対性理論から量子力学の深遠な世界へページ

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    2017年03月25日
  • 宇宙に外側はあるか

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    宇宙は今、どこまで理解できていて、何が次の問題なのかということが、わかりやすく書かれている。わかりやすく書かれてはいるが、10次元とか量子の揺らぎとか、日常で捉えられない観念はやっぱり理解が難しい。とりあえず、宇宙の始まりの方は、エネルギーが高すぎて、今の物理では想像できないらしい。宇宙の70%を占める未知のエネルギー、ダークエネルギーの存在も不思議。一番面白かったのは、ブラックホールに突っ込んだらどうなるかの話。自転がなければものすごい重力で麺状に伸びて素粒子レベルまでばらばらになるらしい。自転があればどっかにワープするらしい。でも外で見ている人は、時空が歪みすぎて、ブラックホール前で止まっ

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    2017年02月27日
  • 宇宙の誕生と終焉 最新理論で解き明かす! 138億年の宇宙の歴史とその未来

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    「宇宙」は想像を絶する世界という表現では全く表現が追いつかない世界で、ただただ呆然としてしまう。この本のおかげで、これから夜の星々を眺める時は今までとはまた違った感じで眺めることができそうだ。
    あまりにもものすごい世界なので、ちょっとだけ本からピックアップするにとどめたい。

    〈本から〉
    太陽が直径10cmとすれば、太陽にいちばん近い恒星(プロシキマ・ケンタウリ)はタイ王国のどこかにあるビー玉に相当する(日本から見て)。

    宇宙は138億年前に始まった。(略)
    1年を1円の厚みである1.5mmとしてみよう。138億円分の1円玉を積み重ねていくと約2万kmにもなる。これはちょうど地球を半周する距

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    2016年09月29日
  • 宇宙はどうして始まったのか

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    最終盤にさしかかるまで、工夫している例えは違うけれども、どこかで聞いたはなしばかりだった。

    一つ言えることは、科学者が主張しているからと言って、どんな理論(仮説)も盲信は禁物と言うことか。

    しかし、最終盤は、多世界に対して、情報宇宙が出てきたあたりから、俄然、面白かった。

    ・時空間そのものに単純に量子論をあてはめる試みはうまくいっていない。
    ・宇宙に通常の量子論の考え方を当てはめると、宇宙の誕生自体は、現実と非現実の間にある確率的な重ね合わせ状態となる。そして、それが観測されたときに実際の宇宙として、現実化することになるが、これが大きな問題になる。観測者とは一体誰なのか。
    ・ホィーラーの

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    2024年03月08日
  • 宇宙のダークエネルギー~「未知なる力」の謎を解く~

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    ダークエネルギーをどう説明するか、そして、その存在をどう証明するかについて、通り一遍の表層的な説明でなく、多面的に取り上げている。かなり専門性の高い内容。

    すばる望遠鏡の主焦点を活用した広視野カメラ・ハイパーシュープリームカム(Hyper Suprime-Cam (HSC))計画、主焦点分光器PFSなど日本の先端技術など観測装置の技術的説明も詳しい。

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    2024年03月08日
  • 宇宙はどうして始まったのか

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    膨張宇宙を最初に提唱したのが、ハッブルでなく、ルメートルであるとのこと。彼はが司祭であったためか、先見性を主張しなかったそうだ。確か、ハッブルはノーベル賞を授賞していたと思うので、ルメートルにも授与しないと。

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    2015年11月22日
  • 宇宙はどうして始まったのか

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    最新宇宙論の基本事項がよくまとまっていて読みやすい。ビッグバン理論、インフレーション宇宙論、多宇宙論、などそれなりに網羅されている。深さはそれほどない。それでよいのでは。最後の知性あるプランクトンが宇宙について考察する例は、きっと著者の根本の考えなんだろうなと思う。

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    2015年05月16日
  • 宇宙はどうして始まったのか

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    最新の物理学を数式を使わないで解説する。
    説明のイメージが分かりやすく分かった気にさせてくれる。しかし、分かった気になったイメージを自分の言葉で説明することは出来ない。

    自然科学に対する苦手意識を払拭するためにはとても優れた本だと思う。物理に苦手意識のある高校生に勧めてあげたい。

    より勉強を進めたい人のための参考文献をあげてくれているともっとよかった。

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    2015年04月15日
  • 宇宙はどうして始まったのか

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    ネタバレ

     宇宙の始まり、を数式を使わず、私のような文系の人間にわかるように書くと…

     「地球上にいれば南はどの方向かはわかる」
     「では南を極めよう、ということでどんどん南に行くといずれ南極点に到達する」
     「しかし、南極点に立てば、それ以上南はない、ということしかわからない。でもそのような点(南極点)はちゃんと存在する」

     宇宙の始まりとは、必ずあるが、それよりも前はよくわからないものなのだ。

     …なるほど。

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    2015年03月06日
  • 宇宙に外側はあるか

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    ☆4 全ページ暗記したい位良い本だよ!
    宇宙に関して今まで何となく仕入れたトピックが巧みに繋がっていて、知ってる事が多くとも楽しんで読めるよ。繰り返し読む価値がきっとあると思う。

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    2014年07月21日
  • 宇宙に外側はあるか

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    フェルマーの最終定理や宇宙創造などが好きなかたにはオススメ。簡単に章立てされているため読みやすい。宇宙の仕組みを理解できる。

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    2014年04月06日
  • 宇宙に外側はあるか

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    宇宙論は完全なノンフィクションなのに、フィクションよりも面白い。基本的な内容だけで、こんなにもドキドキするのは、人間というものを遥かに超えた世界がそこにあるからでしょうか。実測済みのこと、理論上可能という内容、理論上可能であるが実測できないこと、などしっかりと分けて記載されているので、変な勘違いもなくなります。現在宇宙論の概説。非常にわかりやすく、網羅的に纏められているため、知識が整理されました。入門書として、そして素人のおさらいとして、とても良いと思います。そして、知れば知るほど、謎が増えていく寂しさ。

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    2013年09月19日
  • 宇宙に外側はあるか

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    難面白かった。
    題材自体が分からないし、その解明の仕方も分からなかった。。。
    けど、ロマンだけで読んでみた。
    きっと生きている間に今より少し解明される程度なんだろうけど、宇宙の一部として生き続けることに興味がわいた。
    自分自身もナゼ存在するのか、宇宙の謎の一つである。

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    2013年07月02日