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簡単に「宇宙」と言うが、 結局そもそも「宇宙」って何なのか? 宇宙とは何か、あなたは説明できますか? 宇宙論の研究者が贈る、宇宙とは何かに迫る全6講。 我々が見ている世界は真実か? この宇宙は特別な存在なのか? 観測の外はどうなっているのか? そもそも時間とは何か? 空間とは何か? 人間はどうして宇宙を知りたいと思うのか? くめども尽きない謎・疑問の数々を解き明かす 文系でもわかる宇宙論講義。 ※カバー画像が異なる場合があります。
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Posted by ブクログ
宇宙の初歩的な内容が書かれており、優しい表現で比較的読みやすかった。しかし、宇宙に関する基礎的な内容でも難解な部分が多々あり、読んでいるうちに疑問が残る箇所が多かった。そのため、疑問に感じた部分はインターネットで調べながら読み進めた。例えば、量子論における量子コンピュータについては特に難しく感じた。...続きを読む また、地動説や天動説、マルチバースなど、多くの理論が紹介されており、非常に勉強になった。
私が投稿している『NHK短歌』の第3週の永田紅さんの”理科のことば”で羽ばたくの次回のテーマが「宇宙」だったので参考に読んでみました。 私は宇宙について学校で学んだ記憶がまるでないのですが「宇宙」は物理学に含まれる学問分野なんですね。私は高校が私立の女子校でなんと物理の授業がなかったのです。 この...続きを読む本はよくわからないところが多々ありましたが、面白かったです。 面白いと思ったのは宇宙のどこかに地球と同じ星があって自分と似たような(全く同じではない)人間がいるかもしれない。とか「タイムパラドックス」という言葉も出てきて物理法則にあることだと初めて知りました。 そういうのは小説の中にだけある言葉だと思っていました。 この機会に他にも宇宙の本を読んで学んでみたいと思いました。 目次 はじめに 「宇宙とは何か」の旅へ 第1講宇宙像の広がり 第2講宇宙の地平 第3講ミクロの世界へ 第4講マルチバース 第5講微調整問題と人間原理 第6講時間と空間 宇宙とは、時間と空間である。 では、時間と空間とは何か。 実はよくわかっていない。 宇宙とは何か。 それは、人類に残された問いだ。 宗教でも、哲学でもなく、 科学が答えを与える日が待たれる。
普段は完全に趣味でビジネス書を読むことが多いのだが、たまにこういう本も読みたくなる。 タイトルは、直球の『宇宙とは何か』だ。 子供の頃は当たり前に「なんだろう」って思っていたことが、大人になると考えなくなるものだ。 それが年齢を重ね、50代後半になった今になって、改めて興味が湧いてくるとは。 勿論、...続きを読む物理の難しい話は分からないし、数式だって読めもしない。(本書に数式は出てこない) それでも、単純な知的好奇心とでも言おうか、何の役に立つのか分からない(もしくは、私にとっては役立たない)話が、最近は特に面白く感じてしまう。 歳を取ったことだけが影響しているとも思えないのだが、損得やコスパだけで計れない価値というか、そういうものに意味を感じられるようになったというか。 単なる自己満足ではあるのだが、不思議なもの、面白そうなものに、ついつい手を伸ばしてしまう自分がいる。 つまり、書籍との出会いも「一期一会」だと思って、乱読を繰り返している。 相変わらず普段は平凡に仕事をしているのだが、私のような人間にとっては「宇宙」は相当に遠い存在なのは間違いない。 日々の業務では、当然ながら目の前の仕事に向き合っている訳だが、そこでは光の速さも、ダークマターも、マルチバースも、まったく不要なことだ。 しかし本書を読み進めるうちに、何となく発想というか、物事の見え方というか、異なる視点から対象物を見てみるとか、そういう点は人生に役立つような気がしており、自分に都合よく解釈している訳である。 幼少期の頃に抱いた「宇宙ってなんだろう」という素朴な疑問は、勿論古代の人々も全く同じように考えていたはずである。 本書は、まさにその物語から始まり、天動説から地動説、万有引力、相対性理論、量子論、超ひも理論、ビックバン、そしてマルチバース理論へと、我々を知の冒険に案内してくれる。 数式が出てこないため、文系の私でもスラスラ読めた訳であるが、こうして歴史を追って「宇宙とは何か」を見てみると、単なる物理学の歴史ではなく、探求の底流に流れる「哲学」的な部分が見えてくる。 学問というよりも、「真理は何か」という答えを純粋に追い求め続ける姿勢が、何とも心地よい。 普段仕事していると、生活のためとか、人より良く見られたい、とか、真理とは程遠い感情の中で日々を過ごしている。 忙しくても思い切って立ち止まって、「この真理は何だ?」と問うことは、実は今の現代社会こそ必要なんじゃないか。 (あくまでも個人の感想。自分自身への言い訳、忠告なのかもしれない) 科学的なのに、いかにも哲学っぽくて印象に残っているのが、「人間原理」という考え方だ。 物理学の常識では、自然法則は人間とは無関係に存在すると考えられてきたらしい。 しかし、調べれば調べるほどに、宇宙の物理定数(例えば重力の強さや電子の質量など)は、驚くほど「人間が存在できるように」微調整されているのだという。 もしこれらの数値がわずかでも違っていると、星も生まれなければ、当然生命も誕生しなかったというのだから、不思議でしょうがない。 地球という惑星も、太陽からの距離がドンピシャで、地軸の傾きや、衛星で月があることや、何から何まであまりにも我々にとって都合よく出来ていることが、むしろ「この状況は何なのだ?」という気持ちを増幅させてしまう。 「宇宙とは、あまりにも人間にとって都合よく作られている」 この一文に触れたとき、意外なことではあるが、心が熱くなってしまったのだ。 それを言ってしまえば何でもアリになってしまうし、科学的とはとても言えないのだが、調べれば調べるほど、すべての辻褄が合うように偶然が重なり合っている様相に、奇跡を通り越して「神様の仕業」と思えてしまう。 日常的に我々が生きている世界は、「生産性」や「効率」、そして「KPI(=Key Performance Indicator=重要業績評価指標)」に支配されている。 AIの進化はすさまじく、人間とコストで比較すれば、おのずと仕事は機械に代替されていることが想像できる。 そうなった時に、人間は不要になるのだろうか。 それが宇宙にとって、正しい姿なのだろうか。 「人間がいるからこそ、宇宙は宇宙として認識される」 この視点が、「もし企業組織にも通じる真理だとしたら」と、そんなことを考えてしまう。 会社というシステムに、社員が部品として組み込まれているのでは決してない。 一人ひとりの「人間」がそこに存在することで、会社も(そして宇宙も)意味を持つ。 普段は全く違うことを考えているのだが、本書に触れたことで、こんなところまで思考が飛躍してしまうのだから、不思議なものだ。 むしろ今の自分に必要なのは、こういった「俯瞰の視点」なのかもしれない。 今後も仕事をしていく上で、残りの時間を意識する年齢になったが、宇宙の年齢に比べれば、それもほんの一瞬の瞬き程度のことだ。 一瞬だからこそ、時間を大切に。 あまりにも都合よく作られた世界の中で、当たり前であるが、精一杯生きろということか。 普段はビジネス書ばかりなのだが、たまにはこうして視点を一気に「宇宙」へと広げ、日常の縮尺を変えてみる読書も悪くないと思う。 (2025/8/1)
2024年1月発行の最新版。 あまり細かいことにこだわらずに、大筋の宇宙論を展開するのは良いが、もう少し詳しい説明が欲しい部分もう少しあった。 量子もつれの実験とはどんなものか、とか量子コンピュータの原理の簡単な説明とか。
宇宙については初心者中の初心者の私ですがとても読みやすく、わかりやすい内容となっていました。 わからない単語も初めて聞いた単語もいくつかありましたが宇宙についてもっと学んでみたいと思えたきっかけとなった一冊。 ブラックホール、マルチバースなど聞いたことのある言葉だけどイマイチよくわかっていなかった...続きを読む私でしたが少しずつ読み進めていく中で聞いたことのなかった言葉にも慣れて来た気がしました。 駆け出しに読むには丁度良い手引き書となりました。 今後も少しずつ宇宙について学んでいきたいです。
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松原隆彦
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