美奈川護のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久しぶりに祖父が経営する花火工場を訪れた
昇一。過去の事故により花火からも祖父からも
遠ざかっていた昇一だが、祖父の下で修業中の
女性花火職人・風間絢の頼みで半ば無理やり花火
製造の手伝いをすることになり…
僕は花火が”ドーン”と空に広がる様子も好き
ですが、一発目の花火がヒュルルルーと空に打ち
あがっていく音も好きです。
ヒュルルーという音を聞いている時、その音以外
の時間がゆっくりと流れるように感じられ、それが
ドーンと空に花火が広がる瞬間、その時間が動き
始めたかのように感じるからだと思います。
そしてこの小説ですが、この小説もそうした
花火のような小説のように思いました。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ一ヶ月放置したのを漸く
今回は出会いと、愛と、別れと―呪いの話?
前半の短編は結構ほのぼのさと切なさといつものちょっとした笑いを含んでたのに、後半にいけばいく程呪いの話に、七緒の家族の過去の話と・・・まぁ重たくてどうしようかと思った
その一方で響介と七緒の決断、勝負はカッコよかったと思う
あとがきによるとこれで最終回らしいけど
なんか・・・いろいろと決着がついたようだけど、妙にすっきりしないこの後味は何だろうか・・・
いろいろと重すぎたからかな?
(てか作者、やっぱり女性の方だったか 文体からそうかと思ってたけど、なんで護なんて男性を連想させる名前なんだ・・・)
三冊通して、やっぱり演 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本屋さんで見付けてすぐに買ったのに棚に入れっぱになっていたのを漸く・・・
1巻ではとにかくぶっとんでる七緒に最初はついていけなくて、他のキャラにもなかなか慣れなかったのに・・・慣れると面白く感じてくるから不思議
七緒は内面が、本音が見え切らなくて、美しい嘘を彼女もまた纏っているのだろうか・・・?とか思いつつ、今回はとにかく様々な人間関係のほつれを解いていく内容で、夫々の真実にビックリしたりちょっとあきれてみたり・・・
前回よりも詰まってた感じはする でも演奏シーンの迫力ちょっと落ちた?
あと最期がね・・・彼らなりに仲直り出来たのはよかったんだけど・・・あのヴァイオリンが結局お父さんの手元に