美奈川護のレビュー一覧

  • ギンカムロ

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    夏になると思い出す、どこか優しい物語です。

    とある事故をきっかけに家業である花火から逃げ続けていた主人公が過去と向き合い、再び花火と関わっていくようになる定番なお仕事物語、、といってしまえばそうなのですが、「花火」の描写がもの凄く丁寧で、読んだ後には花火を観たくなってしまう一品です。

    ちなみにタイトルは「銀冠」という花火から来ているとのことで、開いた後に枝垂桜のようにひろがってくる種類になるのかな、個人的には一番好きな花火の種類だったりします。余韻に浸れるのが好きなのかなといったところ、ついつい、見上げて、見入ってしまいますかね。

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    2025年07月01日
  • 星降プラネタリウム

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    故郷から逃げた主人公が何の因果かプラネタリウムの解説員になり、故郷と向き合う話。

    なぜ人は星を見るのか。それぞれの答えがあってそれぞれの物語がありました。素敵です。

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    2024年05月12日
  • 星降プラネタリウム

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    望まぬ配属先であるプラネタリウムの解説員になった新卒のお話

    離島で育った渡久地昴は地元に後ろめたい想いがあり、高校卒業後は一度も実家に帰ることもなく就職した
    新卒研修を終えて発表された配属先は渋谷のプラネタリウム施設
    望んでもいない初めての仕事をする昴は、「人は何のために星を見るのか?」という問いを通じて自らの過去と向き合う事になる


    プラネタリウムの職員のキャラが濃い……

    面接で昴の出身地に目をつけ、プラネタリウムに引き込んだ、星柄のネクタイをしている館長の賀陽
    普段から感情に乏しい様子で、解説のときは能面のような表情で溌剌と流暢に話す、星の魔女と陰で言われている望月彗子
    プログラマで

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    2023年02月24日
  • ギンカムロ

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    『 星降プラネタリウム』がおもしろかったので気になっていた作家さん。これまた大好きな花火がテーマということで読んでみました。

    花火が美しく見えるのは、花開いたその数秒間の裏にある、関わった人達の目に見えない想いがあるからなんだろうね。
    芯の強さを感じる物語。
    カバーのイラストも美しい。
    これも出会えたことに感謝の一冊です。

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    2020年10月10日
  • 超特急便ガール!!

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    4.6
    特急トランスボーダーズがめちゃくちゃ面白かった。
    続編がないのかな、無いか、、
    登場人物が個性的で魅力的で、誇りをもって働いているのがカッコいい。
    ロードバイクもオートバイも乗る身としては、とてもやりがいのある仕事だな、と思います。
    宮城ではそこまで需要無いと思いますが、沙織も菅野も如月も佐古田もとっても良い仲間達ですね。
    この作者の別作品も読んでみたいです。

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    2020年05月07日
  • ギンカムロ

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    小説はいかに読み手に情景を想像させるかが面白さの鍵となっていますが、これに出てくる花火の描写はリアリティを伴って脳裏に映像として浮かびあがりました。天頂に到達するまで五秒間、開いて消えるのは二秒間、花火の見方が少し変わった気がします。

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    2020年03月15日
  • 星降プラネタリウム

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    ■星が生まれる場所を知っているか――それは星の魔女の指先からだ

    新入社員の昴が配属された先――それは、渋谷のプラネタリウム施設だった。希望とは違う所で働くことになった昴が「人は何のために星を見るのか」その答えを知るために、故郷を捨てた己と向き合っていく。

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    2019年10月27日
  • 星降プラネタリウム

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    初めての作家さん。
    全く知らず、偶然手にした本でした。
    失礼ながら期待値は低かったのですが、完全に裏切られました。色んな要素が、いま自分が読みたい&読みやすい程度にまとまっている感じで、言うなれば「すごく適度」な1冊でした。なので甘めかもですが★5つ。

    星って想像力をかき立てられますねぇ。

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    2019年05月27日
  • 超特急便ガール!!

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    特急ガールの二作目。
    瞬間移動の特殊能力を持つ女性の面白
    可笑しい物語と思いきや、悩みながらも
    前に進む熱血ビジネス小説だった。
    最後は皆がお互いを信じて心が一つに
    なってこそやり遂げられる仕事で感動。
    現実社会でも、志が同じなら仲間が同じ
    方向を目指す環境があれば是非入りたい。

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    2016年11月14日
  • ギンカムロ

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    夏の風物詩・花火。夜空に大きく咲いて、散る。それは一瞬であるからこそ、儚く美しいのだと思う。
    ただ、その花火を打ち上げる花火師の仕事はもちろん一瞬ではない。様々な下準備があり、いろいろな想いがあり、狂おしいほどの情熱と覚悟がある。
    そこに登場人物を取り巻く謎が相まって、物語に力強さを与えている。

    きっと、大切な人と花火を見にいきたくなると思う。
    一面の花火――できるなら、濁りなく白銀に輝くギンカムロを。

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    2016年08月22日
  • ギンカムロ

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    秋田の大曲で花火競技大会というものを初めて見て、花火師の職業に興味を持ち購入しました。
    閉鎖的な街ならではの関わり合いや苦悩、反対にみんなで作り上げる祭りへの思いが込められている、読ませる物語でした。

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    2016年05月06日
  • 特急便ガール!

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    評価:☆5

    上司を殴って一流商社を辞めた元OL陶子が再就職したところはバイク便運営会社。そこで陶子は長距離の荷物を手持ちで運ぶ「ハンドキャリー便」担当として働き始めるという話。

    交通機関も使うが基本的には走りまくりで、1分1秒でも早くお客様に届けるというのがまず面白いw
    というか陶子の性格が面白いwwまんまと社長に乗せられてるしw他のキャラも個性的でしたね。
    そしてネタかと思いきや割としっかりと仕事してるのはポイント高し。

    そして陶子が作中で身につける能力「その荷物が本当にあるべきところに一瞬で届ける」というもの。
    がっつりファンタジー要素を入れるのは思い切ったなぁと思いましたが、&qu

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    2016年01月30日
  • 超特急便ガール!!

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    1巻からの伏線を回収してラスト泣かせる。いつもながらうまい。

    こういう話は学生上がりやニートデビューのラノベ作家には書けない。会社勤めをしながら二足の草鞋で書いている(少なくともこの作品の時点では)からこその社会人感覚。

    映像化しようと思えば低予算で可能な構成。オリジナルエピソードも自由につくれる。どこかやりませんかね。担当編集者は企画を売りこむべきだよ。社会人むけのいいお仕事ドラマになる。

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    2015年04月22日
  • ドラフィル! 竜ヶ坂商店街オーケストラの英雄

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    音楽の話か、面白そう!と思って買ったはいいものの、一年ぐらい放置してしまっていた作品。

    読み終わって、思わず「はぁ!」と感嘆の息をもらしてしまいました。後味がとても良い!文章も読みやすいですし、最後の章は本当に、オーケストラの演奏を聴いているようでした。
    そして、オーケストラのメンバーが商店街の人たちなので、クラシック特有の堅苦しさやこ洒落た感じが一切ない。音の表現もわかりやすく親しみを感じることが出来ました。
    うん、やっぱ商店街っていいですね。この商店街に住む人たちと家族になりたいという響介の気持ちがよくわかります。
    続編も読みたいです。

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    2014年01月16日
  • ドラフィル! 竜ヶ坂商店街オーケストラの英雄

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    ネタバレ

    評価:☆5

    音大を出たけれど音楽で食べる当てのないヴァイオリニストの青年・響介。叔父の伝手で行き着いた先は竜が破壊の限りを尽くした―と思える程に何もない町、竜ヶ坂の商店街の有志で構成されたアマチュアオーケストラだった。個性的な面子で構成されたそのアマオケを仕切るボスは、車椅子に乗った男勝りの若い女性、七緒。彼女はオケが抱えている無理難題を、半ば強引に響介へ押し付けてきて―!?竜ヶ坂商店街フィルハーモニー、通称『ドラフィル』を舞台に贈る、音楽とそれを愛する人々の物語。 (転載)


    商店街の人達がみな温かく、やりとりが微笑ましい。
    オーケストラのメンバーが抱えている問題を音楽と絡めて解決するシ

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    2014年01月08日
  • ドラフィル!3 竜ヶ坂商店街オーケストラの凱旋

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    ドラフィル!全3巻、最近読んだ音楽小説の中で、いちばん良かった。
    重くて暗くて、突き刺さるものがたくさんあった。
    ラノベらしいところもあるんだけど、とても好きでした。
    オーケストラが聴きたくなる。

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    2013年07月14日
  • ドラフィル!2 竜ヶ坂商店街オーケストラの革命

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    「お前にこれ以上、ヴァイオリンを続ける価値はない」
    そう父から言われ、コンマスを務める主人公の竜ケ坂オーケストラ(通称ドラフィル)はかき乱れる。
    そんな中指揮者である七緒のもとにあるものが送られてきて…。
    商店街の個性的な音楽好きが奏でる物語の第2弾。

    正直、1巻で完結したと思っていたんで続編がでて本当にうれしいです!
    美奈川さんの作品は描写がとても綺麗で物語の中にどんどん引きこまれていきます。
    最後の演奏のシーンなんて音がホントに鳴り響いているよう。
    音楽好きならより楽しめる内容ですが、そうでなくても十分楽しめます。
    できることならば書の中で奏でられる「マイスタージンガー」や「ラ・カンパネ

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    2013年04月30日
  • 特急便ガール!

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    一流企業を退職したOL陶子は後輩の伝手で新たにハンドキャリー便として働くことになるのだが……

    メディアワークス文庫らしいライトな読み口なのですが、内容はしっかり爽やかです!

    主人公陶子の元気の良さ、威勢の良さはもちろんのこと、その他のキャラのたちっぷりもしっかりしています。キャラの掛け合いも小気味よくてその場面は読んでいて楽しいです。

    内容は各章で一つの荷物をめぐる物語が展開されていくので、切れ目も分かりやすく読み切りしやすいのもまた一つの特徴かなと思います。

    ラストもしっかりしていて不覚にも少しだけ涙腺が刺激されてしまいました。最初はいきなりSF要素が入ってくるので少し戸惑ったのです

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    2013年03月14日
  • ドラフィル! 竜ヶ坂商店街オーケストラの英雄

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    プロになれなっかたヴァイオリン演奏者が、ひょうんなことからある町のアマオケ(アマチュアオーケストラ)に入ることになった。

    アマオケに参加する人達がかかえる問題を音楽とからめ紐解いていく物語である。

    自分は、クラシックをあまり聞くことはないのだがこの本を読んでからどんな曲なのかを知りたく、よく聞くようになった。

    この本の魅力は演奏の迫力を読んだ人に伝わる良作だと思います。
    とても読みやすいのでぜひ、一読してみてください。

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    2012年11月28日
  • ドラフィル!2 竜ヶ坂商店街オーケストラの革命

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    まさしく親子が紡ぐ暖かい物語でした。

    みんな悩んで、でも音楽には一途で。続編ですが、蛇足感はまったく無く、テンポ良く楽しめました。

    終盤の下りには胸が熱くなったり。安心して読書出来る作家さんだと思いました。

    前巻を読んで面白いと感じた方はきっと今作も気に入るはずです。
    お薦めです!

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    2012年11月11日