美奈川護のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ本屋さんで惹かれて購入
(最近、メディアワークス文庫ばっか読んでるな・・・)
読み始めは、正直、なんだこの漫画みたいな登場人物は・・・って思った 特に七緒ね
もうキャラがぶっとんでて、最初はついていけなかった
でも、話が進んで行くうちに、受け入れられて、彼女の言葉には裏があって、とかそういうのが分かるうちに、彼女も結構好きだなって思えた
彼女の家族の話はね・・・皆勝手すぎんだろ!って感じで、正直イライラした
文体も最初は少し微妙だったし、音楽に関することが語られてる時と、それ以外の日常の場面が語られてる時で、なんか違って、違和感感じるんだよね
でも、これも慣れれば普通に楽しめた
&qu -
Posted by ブクログ
親子、親戚、旧友などなど様々な人間関係のほつれを実在の名曲を介して解決していく。
とある商店街オーケストラによる人間ドラマの第二弾。
前巻に比べ演奏シーンが物足りなかったかなとは思ったものの、相変わらず素敵な作品です。
音楽は素人故登場する曲はタイトル自体はほとんど聞いたことがないんだけど、YouTubeなんかで聞いてみると耳にしたことがある曲ばかり。
テーマとなっている曲を聞きながら読むと、より一層味が出てきます。
また、ドラフィルの中心である七緒がすごくいいキャラ。
さばさばしててぶっきらぼうではあるんだけど、街の皆から信頼されてる様子がよくわかる。
彼女自身の話は前巻で一区切りついて -
Posted by ブクログ
最近「お仕事系」の小説をわりとよく読んでいる。30手前になって、僕自身「働く」ということに関してなんらかの新しいモチベーション的なものが欲しいのかもしれない。ひと言で「仕事」と言っても、業種も職種もいろいろあるわけで、ライトノベルの軽いノリでいろんな仕事の物語が読めるのはなかなか面白いもの。僕はなかなか新たな人に会えないという環境に"いてしまっている"ので、こういうところで知らないことを知れるのはいい。
なんだけど、正直不満もあるわけで。一番の不満は、こういう小説に登場する幹部級の上役が、揃いも揃ってクソだってこと。人の話聞かないとか、部下を駒としか思ってないとか、社員が -
-
-
Posted by ブクログ
絵画が規制された世界で禁断となった過去の名画を街に描くアートテロリスト「ヴァンダル」を巡るお話。
そのライトノベルというより一般文芸作品的語彙使いもあいまって、なんというか、非常に精緻な、でも、静謐な絵画を見せられたような気になった。
悪くはない。でも……
このお話の主人公は少女エナだと思うのだけど、物語の語りは常に彼女でない第三者が主になっている。
その人達の思いが語られるのはまあいいとして、でも、最後まで、エナの心の奥底に直接切り込まなかったのは、もどかしく、それゆえ、なにかもの足らない。
なんというか、外からうかがっているようなもどかしさ、薄いベールを挟んで見ているような物足りなさを -
-
-
-
-
Posted by ブクログ
第16回電撃小説大賞<金賞>受賞作。
世界的に知られている絵画を題材としているものの、その切り口は絵を知らない読者でも読みやすいように軽め。文学を題材としている「文学少女」とは、モチーフの取り方は似ていてもそれを作品に落とし込む部分ではかなり違うものとなっています。それはビジュアルによって表現される題材である点が影響しているのでしょうか。
他の印象としては、人物描写が粗く、その点について作品に入り込むのは難しいかなと。終盤の流れにしても、読む側に上手くイメージが溶け合っていかないなという感じです。
確かに出版に耐えうるレベルの作品ではありますが、今後シリーズとして読むのであれば全体的にも -