美奈川護のレビュー一覧

  • 特急便ガール!

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    4.1
    面白かった。
    買ってから時間が経ってしまって、どういう経緯で買ったのかも思い出せませんが、なかなか良かった。
    突飛な設定だけど、主人公や登場人物が魅力的でバイクに乗る自分としてはこういう仕事もいいなぁと、すぐその気になってしまいます。笑笑

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    2020年05月03日
  • 特急便ガール!

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    「大人向けライトノベル」というMW文庫の立ち位置が良くわかる作品
    ただこの作品はMW文庫だからライトノベルのように「見るひとには」見えるのであって
    一般文庫(と「見られている」ところ)から出せば何も違いはない
    そもそも「少女」「少年」でもなく「職業婦人」でも「Lady」でもなく
    「青春」とくくられるでもなくて
    「教養」を経ず「大人」でないと思っている世代に対することばがないのが問題

    女性の場合はここに「Girl」であり「女子」と冠するだろうが
    越谷オサム『ボーナス・トラック』とかはなんと呼んだら良いかわからない
    よくみればミステリだのホラーだのでごまかしている現代もので
    学生世代の上世代を扱

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    2018年12月09日
  • 星降プラネタリウム

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    気持ちを緩めたまま安心して読める、穏やかな感じの本でした。また、久しくプラネタリウムに行っていないので、久しぶりに行って見たくなりました。どこかで星の魔女にあえるといいと期待しつつ。

    デジタル版のプラネタリウムを初めて見たとき、球状のドームに映し出される映像に迫力を感じつつ、プラネタリウムという言葉で思い浮かぶ神秘的な雰囲気とはちょっと違うかなという印象でした。よりエンターテイメントに近い感じで、完成度は高いけど、同じプログラムは一度見ればいいかなという感じ。

    解説員の話による投影はその時の話題とかいろいろ考えられて面白いけれど、天文とか天体観測とか興味で調べだすと、話される内容もおおよそ

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    2018年09月20日
  • 美の奇人たち ~森之宮芸大前アパートの攻防~

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    なんとも、いい余韻だ。
    うん、面白かった。

    タイトルや序章を読んで絵画関係のお話らしいと思った時、そう言えば作者のデビュー作もファンタジー仕立てではあるけれど絵画に関係するお話だったなと思いだした。
    その時のお話は面白くはあったけど、どこか世界にベールが掛かった様なもどかしい気分になったのを覚えている。
    それから行く年も経ち、メディアワークスに書き出してからの作品はどれもとても面白くて、お気に入りの作者の一人になったわけだけど、そんな作者が再び絵画を扱うのかとちょっと感慨深かった。

    実際には絵画だけじゃなく写真やオペラや陶芸に題材を取り、しかも芸術そのものと言うよりといわゆる人情話的な展開

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    2018年08月25日
  • ギンカムロ

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    凋落した花火工場を舞台に、花火職人たちが奮闘する物語。作者さんの文章やテンポが好きです。 かつて両親を奪った事故から逃げ出すように一人暮らしをしていた主人公。祖父からの連絡で帰郷し、花火職人として修業していた風間と出会います。彼女と花火の依頼をこなしていく中で、自身の中にあった花火への思いに気付き、また風間の思いに触れていく連絡短編集です。 花火の色や作り方、仕組みなど様々な方向から物語を描き、感動へと繋がっていく魅力的な作品でした。

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    2018年06月30日
  • ドラフィル! 竜ヶ坂商店街オーケストラの英雄

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    どう考えても人数的にも実力的にもかなり恵まれたアマオケなのでは、とかオケでユーフォニアムはまず出番がないよね、とか本筋とは関係ないところでついつい羨ましく思ったり突っ込んだりしながらも、楽しく読めました。

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    2018年05月30日
  • ドラフィル! 竜ヶ坂商店街オーケストラの英雄

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    音大を出たけれど音楽で食べる当てのないヴァイオリニストの青年・響介。
    叔父の伝手で行き着いた先は竜が破壊の限りを尽くした―と思える程に何もない町、竜ヶ坂の商店街の有志で構成されたアマチュアオーケストラだった。
    激烈個性的な面子で構成されたそのアマオケを仕切るボスは、車椅子に乗った男勝りの若い女性、七緒。
    彼女はオケが抱えている無理難題を半ば強引に響介へ押し付けてきて―!?
    竜ヶ坂商店街フィルハーモニー、通称『ドラフィル』を舞台に贈る、音楽とそれを愛する人々の物語。

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    2017年02月22日
  • ギンカムロ

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    花火師という特殊な職業故に起こる衝突、苦悩を軸に主人公の成長を描いたお仕事小説

    花火師は一瞬にその人生の全てを賭ける。
    この本の主人公は過去のある事件がきっかけで家業である花火師から逃げ続けている。そんな彼が、だんだんと逃げ続けていた過去と向き合っていく姿が花火と共に描かれていく。
     物語の中で大きな役割を果たす、花火の描写は音や光、色のみではなく、振動といった部分まで含まれ描写されている。その為、過去に見た花火を思い浮かべることができる。さらに、普段知ろうともしない花火の雑学もわかりやすく、また自然に解説され、物語の背景が容易に理解できた。
     主人公の回りを取り囲む登場人物たちもそれぞれに

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    2017年02月21日
  • 特急便ガール!

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    ネタバレ

    登場人物が個性的で、少ない人数なのに賑やかな小説だった。

    社長はなよっとしてるけど何だかんだ人を見てる。
    菅野は見た目強面なくせに律儀。
    さおりんは、まあ途中からそんな気はした(笑)

    内容は突然のファンタジーで吃驚したけど慣れてしまえば気にならなかったかな。
    バイク便って素敵な仕事だなと思える話でした。

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    2016年09月29日
  • ギンカムロ

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    花火師の世界を知るということで面白かったのですが、個人的には純小説くらいにただ花火師の世界を書いてもらって、ちょっとした謎や特異的な登場人物がいなくてもよかったのに、と思ってしまいました。

    美奈川護さんの文体は独特なことが多くて好きだったのですが、本作ではそこが抑えられているような気がしました。

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    2016年01月02日
  • ギンカムロ

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    ネタバレ

    まっすぐな花火職人を描いたお話。

    お仕事&田舎の伝統文化のお話。
    花火の名前や苦労話も知ることができました。
    ギンカムロとは花火の名前で「銀冠」と書く。
    そしてこの花火会社の技術をもってして作れる花火とのこと。

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    2015年12月26日
  • ギンカムロ

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     この季節に読むのがピッタリなのは、美奈川護さんの書かれた「ギンカムロ」という一冊。花火職人を主人公とした物語だが、花火職人の一家だけではなく、花火に関連した町全体の悲しみや苦しみや喜びや幸せを描いた物語だ。

    《あらすじ》
     幼い頃に実家の花火工場で起きた爆発事故で両親を亡くし、父と同じ花火職人お祖父に育てられた昇一は、高校卒業後に生まれ育った町を飛びだし東京でアルバイトをしながら一人暮らしを続けていた。そのまま東京に住み続けるつもりだった昇一の元に、ある日届いた祖父からの電話。何かあったのかと驚きながら四年ぶりに帰郷した昇一の前に、祖父の元で花火職人として修業中の風間絢がいた。12年前に起

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    2015年11月09日
  • ギンカムロ

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    花火師さんのお話。

    恥ずかしながら、この本を読んで花火に名前があることを知りました。

    「昇群光小花付五重芯引先銀乱」という本書の肝になる花火ですが、まるで呪文のような名前です。
    この名前はその花火の一生を表す名前なんだそうです。

    そして、何よりタイトルにもなっている銀冠(ギンカムロ)。

    鎮魂の花火ということで、花火一つに込められた想いを紐解くと、郷愁のような、寂しさのような、哀しみのような…なんとも言えない思いが込み上げてきます。

    銀冠、多分今までにも見たことはあると思うのですが、今度はちゃんと意識をもって見てみたい花火です。

    この本は小説、あくまでフィクションですが、それでもこの

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    2015年08月20日
  • ドラフィル! 竜ヶ坂商店街オーケストラの英雄

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    ああ、透明な主人公とキャラが立った登場人物たちが織りなすハートウォーミングストーリーね、と高をくくってた。音楽表現が圧倒的に素晴らしい。音色、楽曲の描写が多彩、華麗。「惜しげも無く」と言いたいくらいレトリックを駆使し読んでいるだけで音に包まれる感覚を味わえる。

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    2015年06月23日
  • ドラフィル!3 竜ヶ坂商店街オーケストラの凱旋

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    ネタバレ

    評価:☆4.5

    商店街の個性的なメンバーで贈る「音楽とそれを愛する人々の物語」、シリーズ最終巻。

    第一、第二章は今まで通り、竜ヶ坂商店街の人々の物語。第一の駒沢と先生の、音楽が起こした必然にはウルっときた・・・こういう話には弱い(ノд`)

    そして第三・第4章では七緒と羽多野仁美の関係にも一つの決着が。
    徐々に謎が明らかになっていく作りは相変わらず上手い。

    母の想い、その真相を知って恐怖すら感じていた七緒ですが、世界を変えうる唯一の音楽をもってして響介達ドラフィルメンバーをまとめ上げて自らの生き方・信念を示す演奏シーンは圧巻でした!

    響介もまた、音楽人としての自分なりの在り方を見つける

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    2014年12月11日
  • ドラフィル!2 竜ヶ坂商店街オーケストラの革命

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    ネタバレ

    評価:☆4.5

    商店街の個性的なメンバーで贈る「音楽とそれを愛する人々の物語」待望のシリーズ第2弾が登場!

    音楽で繋がっている住民達の温かい、微笑ましいエピソードは健在。
    3章の幸と840日毎に帰ってくるピアニストの母親の話が特に好きかな。

    今回は響介と七緒の家族について焦点を当てて物語は進行していく。
    徐々に謎が明かされていって先が気になるつくりになっているので凄く読みやすい。
    1巻でもそうでしたが、割と予想外な展開もあって驚かされるんですよね。そことそこが繋がってるの!?みたいな。
    物語が終盤に向けて収束して盛り上がっていく構成はお見事!
    演奏シーンの迫力も流石ですね。

    あとがきで

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    2014年12月05日
  • ドラフィル!3 竜ヶ坂商店街オーケストラの凱旋

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    季節は巡り、次の竜ヶ坂祭りに向けて練習するメンバーたち
    そんな中、七緒の育て親であり、彼女を見捨てたはずの女性一ノ瀬真澄から奇妙な依頼、呪われたヴァイオリンチェリーニの鑑定が舞い込んだ。
    商店街の個性的な音楽好きが奏でる物語の最終章

    最後のオーケストラシーンはホントに素晴らしいですね!
    音という文章で表せないものを上手く表していると思います。
    いつも読んだ後に思うんだけど、ここで奏でられる楽曲をしってから読むと深みが全然変わるんだろうなと思うんですけど、今回も忘れて読み始めてしまいました(笑)
    今回は1章ずつ単独で繋がりがなかったのがちょっと残念だけど、いい作品でした!

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    2014年09月21日
  • 特急便ガール!

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    スペクタクル?に分類したけど・・
    ファンタジー系?空想系?てのが正解な一冊よね(つД`)ノ

    おもろいです(=´∀`)人(´∀`=)

    さくさく読めるし、テンポも良い。
    脚本的な?流れもおもろいし、人物描写も分かり易いです( ´ ▽ ` )ノ

    単行本か?文庫本か?
    読む人には関係無いかもだけど、買う人には多いに関係有るよね?
    文庫本基準で☆3・5なんだけど、便宜上4にさせて頂きました(o^^o)

    続編?の『超〜』も楽しみにしています*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

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    2014年07月16日
  • 超特急便ガール!!

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    バイクが乗れる人を! と求人を張ってみたら
    自転車が乗れる自称イケメン、他称犬に似ている人が。

    またも連続短編ではありますが、すでに始まりがあれです。
    うっかり、どうした?! と言いたくなるような風景。
    多分そんな落ちだろう、とは思いましたが。
    そう、毎回自費で帰宅している彼女の預金は
    一体どうなっているのでしょうか?w
    とりあえず、47都道府県制覇する勢いで
    あちらこちら走ってもらいたいものですが
    多分これで最後?

    きっとそのせいでこんな怪奇現象が! と思っていたのに
    まったくもって改善されない、その現象。
    しかも今回はやたらに過去が…。
    とりあえずあれですね。
    試験会場(?)の親父は、

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    2014年08月01日
  • 特急便ガール!

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    上司を殴ったので、会社を退職。
    そして紹介された職場は、荷物を運ぶ会社だったのだが
    やたらに個性的すぎるメンバーが。

    負けず嫌いだったら…いや、口で勝とうとする性格なら
    完全に無理な就職試験(笑)
    ある意味踊らされてるというか、ばれてるというか。
    しかもオカメインコも従業員。
    ほっぺのピンクが耳だったという
    どうでもいい情報も仕入れてしまいました。

    連続短編で、計4つの荷物運び。
    しかし内2つは…代金もらえたんですか? と
    聞きたい仕事内容。
    いや、これでそれを話すのは無粋というものだと
    よく分かっておりますけどね?w

    感情を纏った荷物を持つと、扉を開けたとたん
    物理的なものを無視して、

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    2014年08月01日