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『お前にこれ以上、ヴァイオリンを続ける価値はない』 相も変わらず、公民館の職員をしつつ竜ヶ坂商店街フィルハーモニー、通称 『ドラフィル』 でコンマス(兼、団員のトラブル解決係)を続けていた響介。しかし急にかかってきた父・藤間統からの電話と唐突なその物言いに、響介のヴァイオリンの音色は大きくかき乱される。 そんな彼に発破をかける七緒だったが、彼女の元に送られてきた 『ある物』 により事態はより混迷を極め―― !? 商店街の個性的なメンバーで贈る 「音楽とそれを愛する人々の物語」 待望のシリーズ第2弾が登場!
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Posted by ブクログ
「お前にこれ以上、ヴァイオリンを続ける価値はない」
そう父から言われ、コンマスを務める主人公の竜ケ坂オーケストラ(通称ドラフィル)はかき乱れる。
そんな中指揮者である七緒のもとにあるものが送られてきて…。
商店街の個性的な音楽好きが奏でる物語の第2弾。
正直、1巻で完結したと思っていたんで続編がでて本当にうれしいです!
美奈川さんの作品は描写がとても綺麗で物語の中にどんどん引きこまれていきます。
最後の演奏のシーンなんて音がホントに鳴り響いているよう。
音楽好きならより楽しめる内容ですが、そうでなくても十分楽しめます。
できることならば書の中で奏でられる「マイスタージンガー」や「ラ・カンパネラ」を聞いてから読むともっと楽しめただろうなぁ。
各章も音楽というものを題材にいろいろな人たちの人間模様をしっかり描いていて読んでいて心地よいです。
あえて苦言をいうならMW文庫なので絵が表紙しかなく、キャラ達の顔がでてこないところか。
Posted by ブクログ
母は、家にお客様がみえると、
父の歌に私のピアノ伴奏で、音楽のおもてなしをさせるのが好きでした。
若い頃、声楽を習わせてもらったと言う割に、リズムが全くとれないひとだったので
音楽に人一倍、憧れがあったのでしょうか。
私も小学生くらいまでは、母に言われるまま張り切ってピアノを弾いていたのですが
中学生くらいになると、反抗期も手伝って、
お客様みんながみんな、音楽が好きな人ばかりじゃないのに、と
いやいや演奏することが多くなってきて。。。
ある日、父に言われたのです。
「おまえの伴奏、この頃歌いにくいぞ」って。
そうですよね、いやいや弾いている伴奏で、気持ちよく歌えるわけがない。
両親との仲が劇的に悪くなる、というようなことはなかったけれど
この言葉が若かりし頃の私にはかなりトラウマになっていて
父の歌の伴奏をすることは長い間ありませんでした。
でも、実は数年前、故郷の小さなホールで、
父の歌に私のピアノ、娘のクラリネットで、三世代のコンサートをしたのです。
離れて住んでいるので、父との合わせ練習はたった1日しかできなかったけれど
亡くなった母の写真をポケットに入れて歌う父の声と私のピアノが
本番のステージで重なった瞬間、過去の「音楽のおもてなし」に纏わる
いろんな拘りがほどけて、音楽でまた家族が繋がった、と思いました。
そんなことを思い出した、今回の『ドラフィル!2』。
モンタギュー家とキャピュレット家のごとく、寄ると触るとケンカする
祖父たちを仲直りさせようとするけなげな孫がいたり
(あちらの孫娘へのほのかな下心があるあたりも、まるでロミオとジュリエット♪)
同じフレーズを840回繰り返す、サティの珍曲『ヴェクサシオン』を
1日1フレーズ、2年数か月かけて、追悼の想いをこめて弾く母の真意に
やっと思い至る娘がいたり
前作から引きずってきた、母に対する七緒の拘り、
父に対する響介の反発を、音楽がゆるやかにほどいて
赦し、赦され、繋がっていく喜びを、竜ヶ坂商店街オーケストラが高らかに奏でます。
音楽への信頼と愛情を、賑やかに楽しく伝えてくれる1冊です♪
Posted by ブクログ
親子、親戚、旧友などなど様々な人間関係のほつれを実在の名曲を介して解決していく。
とある商店街オーケストラによる人間ドラマの第二弾。
前巻に比べ演奏シーンが物足りなかったかなとは思ったものの、相変わらず素敵な作品です。
音楽は素人故登場する曲はタイトル自体はほとんど聞いたことがないんだけど、YouTubeなんかで聞いてみると耳にしたことがある曲ばかり。
テーマとなっている曲を聞きながら読むと、より一層味が出てきます。
また、ドラフィルの中心である七緒がすごくいいキャラ。
さばさばしててぶっきらぼうではあるんだけど、街の皆から信頼されてる様子がよくわかる。
彼女自身の話は前巻で一区切りついているけど、今回も大活躍してくれています。
主人公の響介ともいいコンビ。
もう少しこの二人とドラフィルの物語を読んでみたいです。
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