藤堂志津子のレビュー一覧

  • 熟れてゆく夏

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    心理描写がすばらしい。
    そんな生き方もあるよね、一生懸命悩んでそして生きているよね、と共感しかり。
    Wikipediaで高校と大学を見て、そうなのか。。。藤だったのね。その感性は北の大地とここからなのかな。

    先日、藤に行ってきました。こわいくらい丁寧に対応いただきました。すごいなあ。ここで育ったのね。(本書とは関係ありません)

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    2020年05月14日
  • 情夫

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    私自身は恋愛体質ではないので、違う世界の話として楽しめた。
    サガンがどこか書いていた「若い女性ではなく、『いつまでもお若い』と言われる世代」に属している女性なら、
    共感出来る心の機微が描かれていて面白い。

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    2018年10月26日
  • 大人になったら淋しくなった

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    ネタバレ

    「他人は、あなたたちが思っているほど愚かではありません。あなたたちが考えている以上に相手はあなたたちの本性なり性格なりズルさなりを、しっかりと見ています。でも、他人はいちいちそれを口にはださない。だから、あなたはそれに気づかない。そして、さらに相手を見くびる。ところが、そういう態度を相手はちゃんと見抜いています」

    2018.9.21

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    2018年09月21日
  • 娘と嫁と孫とわたし

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    姑嫁孫の女三人暮らしに再婚した娘が時折里帰り、、何処にでもありそうな親の悩みと日常。このハエって娘、うちの誰かさんみたいです。

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    2018年07月03日
  • 娘と嫁と孫とわたし

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    人物像が読み進むにつれて変わってきて…。特に、里子さんはもっとしっかりした思慮深い人かと思いきや、最後には興味本位で軽はずみな発言をしてしまう人みたいになったし…。物足りなさもあったけど、様々な世代の様々な女性の生き方が面白かった。

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    2017年03月10日
  • きままな娘 わがままな母

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    不思議なお母さんだけど、なんとなく共感できる箇所もあり、すぐに読んでしまった。
    親の子供に対する想いだったり、変に嫉妬してしまったりするところ、ずっと一緒だから冷たくしてしまったりするところ。
    読み終えて親を大切にしなきゃな、と思った。

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    2017年02月15日
  • 海の時計(上)

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    札幌で離婚した祖母のもと、伊豆で暮らす離婚した母と東京に住む既婚の姉にはさまれ、妹の水穂の主観を軸に、母の再婚から始まる物語。
    家族といえど価値観が各々違って意見があって、それぞれの考えに違和感があったり共感できたり、どんどんはまりすぐ下巻も読みたくなる。

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    2017年09月14日
  • 秋の猫

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    この小説を読んでいると、登場するペットが動物なのか子供なのか、分からなくなるときがあるが、それだけ彼らはペットを心の拠り所とし、時には依存してしまうくらい愛してしまっているからなのだろう。時には子供のできない夫婦であったり、パートナーのいない寂しさのためであったり、心の平穏を保つためであったり、飼うきっかけが色々で面白かった。特にペットがいる人にお勧めしたい一冊。

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    2016年10月11日
  • 娘と嫁と孫とわたし

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    65歳の玉子は、息子の亡き後、嫁の里子と孫の春子と同居している。

    そこに娘の葉絵が里帰りしてきては、嵐を巻き起こしていく。
    1話では、未だ扱いに苦慮する娘と、出来た嫁の話。

    あれ?と思ってた夫がどうなっているかは第2話で。

    3話は、いろいろこんがらがって誰しも見せてる一面だけじゃないよね、と。

    女3人寄れば、しかも姑、嫁、娘となればコワソウ!?と思いましたが、小さいイライラやニヤニヤ、共感もありで、一気に読めました。

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    2016年08月22日
  • 白い屋根の家

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    ネタバレ

    30歳で家を建て、一人暮らしのOLをしている喜久子。それは父親が再婚するのに生前贈与された土地だった。
    その家に男友達が転がり込んできたり、継母が姪を住まわせてほしいとお願いされたり、家を抱えてのお見合い活動等、家を絡めての物語。

    家に転がり込んでから、恋心に気づくまでの前フリが長い恋愛物語だった。

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    その色は、すべてを覆い尽くしてくれる。心の奥に秘めたせつなさもすべて・・・・・。33歳の独身OL・喜久子が持った家は、札幌の澄んだ空に映える白い屋根の一軒家。ひとりで暮らす彼女をめぐり、三篇の愛のドラマが展開する。恋愛の歩幅(スタンス)を手探りす

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    2015年02月04日
  • きままな娘 わがままな母

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    久しぶりに藤堂志津子さんの本を読んだけど、面白かった。楽しめました。
    思ってたより、わがままな母じゃないじゃん…と感じるというのは、一体良いのか悪いのか。

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    2015年01月30日
  • 夫の火遊び

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    全作『桜ハウス』の続編。
    それぞれの過去や男性との関係が綴られる。
    なんと不思議な理解不能な人達がいるものだと思わずにはいられない、人々。
    それが面白さに繋がっているんだけれども…

    2015.1.25

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    2015年01月25日
  • 独女日記

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    藤堂さんの本は一冊読んだのみ。
    …ならず、とてもシンクロしたので、日記も興味を持って読んでみた。
    私はどちらかといえば猫派だけれど、藤堂さんの、愛犬との暮らしを綴るエッセイは、なんとなく微笑ましい。
    加えて、知的な女性の“老い”に対するスタンスも興味深い。
    どうも、老いて行く事は、いろいろなことに対して諦めて行くことらしい。
    著者は、長年、半身不随になったお母様を介護して見送った。
    その過程でも、いろいろと諦めて行ったらしい。
    “諦め”は、悪い事ではない。
    特に、老いに向かっていく場合、ギラギラした欲望は傍から見ても浅ましく感じる。
    だんだんと諦めて、出家をするように無駄なものをそぎ落として行

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    2014年11月11日
  • 大人になったら淋しくなった

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    「独女日記」のついでに手にとってみた本作ですけれども、非常に良いエッセイだったかと…!

    うーん…こういった淋しさには男女の別はないのだな…と思ったりもしてみたんですけれども、こんなエッセイ手に取る僕ちんの方がむしろ男ん中では奇特なのか?? との思いも拭いきれず、心ん中は千々に乱れるばかり…

    けれどもまあ、良質なエッセイであったことだけは確かです!! 僕も今後の人生、どう生きていけばいいのか途方に暮れています…取り立ててやりたいこともなく…

    けれどもまあ、20代よりも30代の方がアレコレ思い悩まずに済むような? 気がしないでもないんですけれども、どうでしょうか? それは来年、僕が三十路を迎

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    2014年10月14日
  • 藤堂志津子 恋愛傑作選

    購入済み

    やっぱり好きだな

    大好き、絶対全部読んでやる~(笑)って作家さんじゃないんだけど、ふと読むと、やっぱり好きだな、全作品読みたいって思う作家さん。

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    2014年10月10日
  • きままな娘 わがままな母

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    タイトルのイメージとはちょっと違った。
    いたって真面目で、“よくある”(今のこの時代的に)母娘の関係なのではないかと思った。
    突飛な話ではないだけに、“他の人たちはどうなの?”という興味でどんどん読んでしまう。
    母娘関係の他に、老いによって考え方や行動が変わって行く女性の姿が気になる。

    結局のところ、母が好き、と言いきれるヒロインは幸せなのだろう。
    自分的にはいまだに疑問だ。
    まだまだ、このテーマの本を探したい。

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    2014年10月25日
  • きままな娘 わがままな母

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    母子関係の喜怒哀楽物語。
    いがみあったり、蔑んでみたり。
    許せないところがあっても、いつの間にか許し許され、
    そうしてぐるぐる世界はまわってく。

    娘が、過去母親にされたことに長年腹を立てていたことを、時を経て本人に言うと、素直に謝られ、娘は何だか許してしまう。
    積年の想いをそんな一瞬で許しちゃうの?
    と個人的にはびっくりなのだが、母子ってそういうものなのかもね。

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    2014年09月09日
  • きららの指輪たち

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    この人の書く女性たちが好き。あぁ~わかる、ふとそんな風に思う。時には痛いほど、時には笑っちゃうほど。女って複雑で厄介で、でも愛おしい…いつもそう思わせてくれる作家さん。
    「雲母(きらら)の指輪。見えないけれど女性のほとんどは。その透き通ったリングを指にして自分の人生のパートナーがあらわれてくれるときを夢見る。こわれやすく、あっけなく砕けてしまう」ほ~そういう意味だったのか…

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    2017年02月07日
  • 愛犬リッキーと親バカな飼主の物語

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    ネタバレ

    お散歩仲間からお借りして読みました。動物病院で初ママと呼ばれる経験をする事になったり、犬が子供化されている病院内での会話など、共感できる内容で楽しく読めました。

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    2014年03月12日
  • ふたつの季節

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    ネタバレ

    自分の留学と重なることもあり、そしてそれ以上に努力してのし上がる姿に刺激を受けたという意味で好評価。恋人に振り回されながら、傷つきながら、でも自分のすべきこと目的を決して心のどこかでしっかり認識しながら、前に前に進む姿に尊敬。私はダメだったから・・。
    人間言い訳はダメだね。弱いのは結局他者が原因や要因ではなく自分。自分次第で乗り越えられる。たとえどんなことがあったとしても。。
    本当に刺激を受けた意味で大切な本。

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    2014年02月16日