藤堂志津子のレビュー一覧

  • 独女日記 3 食べて、忘れて、散歩して

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    1、2も読んだ。文体も好きだし淡々とした日々の中の彩りや発見などが面白く描かれている。
    ただ気になっていたのは愛犬に味のついた人間の食べ物をあげがちなところ。これさえなければ100点の飼い主さんなんだけどな、、と思ってたら3では味のついたものをあげなくなっていた。
    藤堂さん成長したな(上から目線)
    わんこ好きにはあるあるの嵐だと思うし、はなちゃんとっても可愛いので癒されます。

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    2024年09月03日
  • 海の時計(下)

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    上巻は懐かしく再読したが、この下巻は最後まで読み通してもまったく記憶が蘇らなかった。忘れたというレベルではないのでどうやら読んでいないらしい。下巻だけとはいえ、藤堂さんの作品に目を通してないとは珍しいな、私。30年後だったとはいえ、続きを読めて嬉しい限り。もっともすごいドラマは描かれず、よくある日常を事細かに描写した彼女の作品は次が気になって気になって、というものではない。藤堂さんの思惑に反していたら申し訳ないが、どこからいつからどこまで読んでもかまわない良さがある。静かな癒しがどのページにも存在しているような気がする。書物からでしか摂取できない栄養を、彼女の著作は例外なく与えてくれている。

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    2024年06月29日
  • 銀の朝、金の午後

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    おばあちゃんトリオの日常物語。


    人間の汚い一面や愚かさが 感情やら仕草で細かく表現されてて 気持ちよかった。


    『マンネリズム』
    マンネリは使うけど、+リズム!!
    初めて聞いた言葉でした。
    ほわわ~ん


    ボケたくない、健康でいたいと強く思い
    他の人のボケ具合と優劣つけていたのに
    おばあちゃんも最終話でいつ死んでもいいって思うようになってた。

    最後のページは何か恐かったな・・・。

    いつ死んでもいいって思えるまで生きたいです。

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    2015年01月12日
  • 藤堂志津子 恋愛傑作選

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    藤堂 志津子の作品は恋愛小説系の中ではかなり気に入っている。『熟れていく夏』や『桜ハウス』等を昔読んだが面白かった。作中の女性の心理描写の丁寧さが好き。

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    2014年12月23日
  • 秋の猫

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    ジャケ買いした。5つの短編小説で構成されていて、女性の打算的なところが生々しく描かれているので失恋してすぐに読む3つ目、4つ目は非常に苦しかった。5つ目は良かった。
    読んでる際の自分の心持ちで感想がずいぶん変わりそうな良書。

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    2014年05月03日
  • きままな娘 わがままな母

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    結局、母娘でも一人の人間やから相性もあれば価値観の違いもあって当たり前。
    極端に相性が悪かったり価値観が違わなければ、なんとかなるもんでしょ(笑)
    だから、お互いに“きまま”と“わがまま”でいられるのよ。

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    2013年05月05日
  • きままな娘 わがままな母

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    めっちゃ分かる…。そうそう、なんで母親ってこうなんだろうと。母娘とは相性、価値観が合えば最高だけど、合わないと憎々しい限りかもしれない。ぶつかりやすいし。それはささいな食べ物の好みから、大きな決断まで。
    いつの間にか私も育ててもらったことを忘れ、家族ゆえ母親ゆえに厳しく接しているかも。だからか、母親は自分と似たような状況の姪と会えばよく愚痴の言いあいしている。娘が聞いてあげないからだけど(笑)。優しくしてあげなきゃ、いつまでも若くないのは分かっているんだけどね…。沙良にすごく共感しながら読みました。

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    2013年03月28日
  • マドンナのごとく

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    キャスト
    小島優子 名取裕子
    唐沢潤一 加藤昌也
    藤堂郁馬 宍戸開
    松田 本田博太郎
    山口恒雄 河原崎建三

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    2011年08月10日
  • 藤堂志津子 恋愛傑作選

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    恋愛小説の面白さや良さがギュッと詰まった短編集であった。
    主人公が一話ごとに年齢が異なっているのが新鮮でよかった。

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    2011年04月08日
  • 淋しがり

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    思い出だけで生きてゆける。豊潤な思い出さえあれば。「私」は自分がとてもあやふやな存在に思われてくることがある。思い出をたくさんコレクションするために恋人をつくるのだろうか。あるいは恋のはかなさを知りつくしたために、思い出を保存しておこうと考えはじめたのか。結婚を選ばず恋に生きる七人の女性の記憶の宝箱。恋愛小説集。



    ふーん
    なるほどー
    女性はこういう風に考えているのかもしれないなぁ・・・
    という印象です♪
    学びですね。
    はい☆

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    2010年02月25日
  • きららの指輪たち

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    いろんな、立場の30代の女性たち。この本に、とっても共感してしまった。ちょっと複雑です。でも、なんか、すごいよかった。自分の今悩んでいることに近いのものがあったからかな。

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    2009年10月04日
  • 彼のこと

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    たまたま古本屋で見つけて購入。偶然にもインタビュー形式というたまたま直前に読んだ「愚行録」と同じ形式だったので驚きながらも、こちらはもっと内面的というか、変に身近で、女性と男性の嫌なところがぎっしり詰め込まれてて、なんとなく笑ってしまう。女性たちの証言を聞きながら彼女らを(なんなら最後にはインタビュアー本人をも)見下してしまいそうになるのは、自分の嫌なところも見せられている気がして笑ってしまいました。

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    2025年08月16日
  • 昔の恋人

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    ネタバレ

    本作は著者の実体験をもとに作られた、30代の女性を主人公とした恋愛小説である。若いころを振り返る描写が何度かあるが、現在と比べてと、恋愛に対する熱量や若者ならではの勢いがあったことが、文章から感じられる。恋愛そのものはある程度年を重ねても可能であるが、20歳前後の恋愛に勝るものはないと、ぞれぞれの短編集を読むとわかる。

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    2025年02月02日
  • プワゾン

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    誰でも共感できるものではないけれど、もしも同じ経験をしたとしたらどれも間違いなく1番鮮やかな走馬灯になりそうな、濃厚な10の恋愛エピソード集。
    恋愛なんて個人的なもの。誰かに誇れたり憧れられたりするものなんかじゃなくていいんだ。自分の中にだけ残ればいいんだ。とふと思った。

    題名にもなっている「プワゾン」がわたしには1番グッときた。自分のことを好きになれない人は誰かを好きになることもできないけど、自分のことは好きでいられるけど誰かを好きになれない人は、そこはかとない切なさを抱きながらも何とか生きていくことはできるんだろうな。
     ー 「プワゾン」と「ル・デ」のどちらが、より私に似つかわしいのか、

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    2023年09月02日
  • 秋の猫

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    30代〜40代の女性が主人公の短編集。いずれも飼っている猫や犬がキーキャラクターとして登場し、主人公に寄り添っていく。同年代女性が主人公ということや、自分も犬や猫を飼っていたことなどもあって感情移入もしやすく、文章も読みやすかった。
    主人公たちには紆余曲折はあるものの、その飼い猫、飼い犬は幸せだっただろうなと感じる作品。

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    2023年05月04日
  • やさしい関係

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    男二人女二人の四人の友達関係。ある日、何がきっかけか本人もわからないうちに主人公・佐代子はそのうちの一人の男友達に恋心のようなものを抱くようになる。四人はほぼ固定電話で連絡を取り合っていたので見てみたら、二十数年前の本でした。でも、それは些細な事で、人を好きになった時の心の動きというものは、今も昔も変わらない。相手の言動によって一喜一憂したり、自分の心の浮き沈みによって、前向きに考えられたり悲観的になったり、恋してる時は楽しくもあり苦しくもある。読みながら佐代子に寄り添い、何十年ぶりかの恋心を楽しめた。

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    2023年01月02日
  • 夫の彼女

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    ネタバレ

    嫌われないように考えて行動してしまう気持ち、、、

    痛い程わかる、、、

    吹っ切れたらいいのにね、、、

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    2022年08月17日
  • やさしい関係

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    ネタバレ

    結婚して長く一緒にいるという方法もあるし、あえて結婚はしないことで、近くなりすぎず、長く関係を持つという方法もあるか〜。どっちがいいんだろうか。

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    2022年03月19日
  • 夫の火遊び

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    ネタバレ

    黒地に赤いバラの表紙と題名に、本屋さんでは手をとるのに躊躇してしまいそうですが、桜ハウスの続編と言うことで読みました。
    桜ハウスの元住人それぞれの恋愛沙汰を中心に物語が書かれていますが、なかなか凄いです。しかしお互い、その出来事全てではなく一端をちらりと報告したり、なにかあっても踏み込み過ぎず、適度な距離感があっていいなと思います。
    相変わらず、食べ物の描写がよく描かれており、気に入っています。
    さらに続編があるとのこと、これ以上の恋愛描写はもういいかな、とも思いますが、きっとストーリーの絶妙さにまた読んでみたくなるのでしょう。

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    2021年02月04日
  • きままな娘 わがままな母

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    「オフィスはうちに、と母誘う」「なぜ別れるの、と母が泣く」「お墓を買おう、と母はしゃぐ」「孫がほしい、と母の目輝く」「ざまをみろ、と母笑う」「「理想の嫁」に母よろめく」
    全6話で構成された家族小説。

    どのエピソードも身近に起こりそうな事柄で面白く読めました。

    娘・沙良(37歳・独身・インテリアコーディネーター) 母・駒子(62歳・未亡人・パート勤務)七年前に亡くなった父、家を離れて一人暮らししている弟、それぞれの人物描写が丁寧で脳内映像がくっきりと浮かび上がりました。

    ほのぼのとした作品です。

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    2021年01月23日