あらすじ
忘れてしまいたい恋もある。胸にしまっておきたい愛もある。なつかしさと、ほろ苦さと、悔いと、いとおしさ、すべてがない交ぜの「昔の恋人」十数年ぶりの電話をきっかけに、かつての恋人との再会をはたす表題作の他、著者自身の体験を色濃く反映した傑作全4編。通り過ぎてきた季節を振りかえれば、甘く美しいだけではない思い出が多くて。苦みのきいた大人の恋物語。
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Posted by ブクログ
本作は著者の実体験をもとに作られた、30代の女性を主人公とした恋愛小説である。若いころを振り返る描写が何度かあるが、現在と比べてと、恋愛に対する熱量や若者ならではの勢いがあったことが、文章から感じられる。恋愛そのものはある程度年を重ねても可能であるが、20歳前後の恋愛に勝るものはないと、ぞれぞれの短編集を読むとわかる。
Posted by ブクログ
全4編。
昔の恋人や好きだった人との再会の物語。
でも、甘酸っぱいものでなく、過去の苦い思いや現在の立場からズルい考えが浮かんだりする大人な再会物語に感じた。
そんなところも、藤堂さんぽいのかも。
2015.3.4
Posted by ブクログ
恋愛ものの4つの短編集。
もっと共感できるかと思ったけど、なんかいまいちすっきりしない終わり方。女性の気持ちはすごくよく書かれていると思うけれど、主人公の頭の中だけがすっきりして終わり・・・
短編だから仕方ないかもしれないけど、やっぱりもっとドロドロした感じとか劇的な結末の方が読み応えあると思う。
Posted by ブクログ
世でもてはやされる軟弱な「恋愛小説」とはわけが違う。作者の体験も織り込んであるという短編の数々は、生身の人間の感情、衝動、愛を最もリアルに描いている。飾りも華もない、ただの現実がいとおしい。
Posted by ブクログ
本のタイトルからしてもっとドロドロしていると思った。
4つの短編小説で構成されているが、どれも素敵なお話(?)だった。(雰囲気が好きだった。)
個人的には「魔法」が好きだった。
Posted by ブクログ
あはは・・・思いっきり同世代の話じゃん。
賛同もできないけど否定もしない・・。
ああ・・あるかもなあって思う感覚があちこちに・・・。
女は結局自分がかわいいんですよ。
それは男も同じか(笑)