あらすじ
忘れてしまいたい恋もある。胸にしまっておきたい愛もある。なつかしさと、ほろ苦さと、悔いと、いとおしさ、すべてがない交ぜの「昔の恋人」十数年ぶりの電話をきっかけに、かつての恋人との再会をはたす表題作の他、著者自身の体験を色濃く反映した傑作全4編。通り過ぎてきた季節を振りかえれば、甘く美しいだけではない思い出が多くて。苦みのきいた大人の恋物語。
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Posted by ブクログ
本作は著者の実体験をもとに作られた、30代の女性を主人公とした恋愛小説である。若いころを振り返る描写が何度かあるが、現在と比べてと、恋愛に対する熱量や若者ならではの勢いがあったことが、文章から感じられる。恋愛そのものはある程度年を重ねても可能であるが、20歳前後の恋愛に勝るものはないと、ぞれぞれの短編集を読むとわかる。