あらすじ
夏。北海道。瀟洒なリゾート・ホテル。共通の“女主人”を、それぞれの思いで待ち受ける、美しく不安な若い男女。ときに反発しあい、ときには狎れあいながら、たゆたゆと待つ日々が過ぎてゆく。女主人の望みはいったい何なのか? 愛と性のかかわりの背後にうごめくエゴイズムや孤独感、焦躁感、そして混沌とした愛欲の世界をあざやかに描いた表題作は、第100回直木賞受賞作。藤堂作品の原型がここにある。他に「鳥、とんだ」「三月の兎」の二篇を収録する。
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Posted by ブクログ
心理描写がすばらしい。
そんな生き方もあるよね、一生懸命悩んでそして生きているよね、と共感しかり。
Wikipediaで高校と大学を見て、そうなのか。。。藤だったのね。その感性は北の大地とここからなのかな。
先日、藤に行ってきました。こわいくらい丁寧に対応いただきました。すごいなあ。ここで育ったのね。(本書とは関係ありません)
Posted by ブクログ
1988年の直木賞受賞作。
絶版だったらしくて入手が少し面倒だった。
戦前から続く文学賞の受賞作品くらい刷り続けてほしいと思ったが、読後、受賞作品にも「消費期限」があることを理解した。特に大衆文芸を扱う直木賞は鮮度を無視できないのかもしれない。
Posted by ブクログ
テーマが多すぎる気がする。男性恐怖症、同性愛など理解しづらい内容だからか?女性の気持ちが分かってないからか?
もう少し大人になってから読み返そう。