北田暁大のレビュー一覧

  • そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学

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    「無駄遣いヤメろ」も良いんだけど,それしか言うことないのかよ⁈
    どうやったら豊かになれるのか,明日のメシにも困り,1年後の身分保障もままならない不安から抜け出せるのか⁈
    何でそれを大声で言わないんだよ⁈
    観念的な綺麗事ばっかり並べてんじゃねーよ!
    って思うから,左派は信じられないんだ〜って,ずーっと思ってきた.

    この本には,左派がそこから脱却するヒントが溢れていると思う.今までの左派の歩みに対する論評もなるほどと膝を打つものばかり.

    願わくば,同じ内容で右派,特に虐げられてるにもかかわらず,安倍政権を熱烈に支持しているような人達が手に取るようなタイトルと切り口で再編して出版して欲しい.

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    2018年11月11日
  • そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学

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    レフト3.0…いい響きだ(^-^)
    小生もリベラルではなく、レフトを名乗ろう(^o^)/

    もっと早く本書を読んでおけば良かった、と後悔。対談形式なので、分かりやすい、けど難しい議論もあり、という感じで、ボブの知的好奇心をくすぐってくれる。
    経済学の再々々勉強をしなくては…と考えるわけだが…(^^;;

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    2018年09月21日
  • そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学

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    経済運営で何とかいっている安倍政権。ただ、消費増税圧力に抗うことは難しく、東京五輪後の景気後退に対処できないとの予測は明快。では、対抗勢力は何をすべきなのか――という一考に値する内容。

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    2018年06月05日
  • そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学

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    左派が語るべき経済のあり方を学ぼうとすると期待外れ。そういう話題になると不思議と話がそれて、断片的にしか把握できない。対談本に書いてする必要があったかなーとも思う。対談をもとにもうすこしまとまりのある構成をとれたのではないか。反緊縮ってとこやケインズ的に需要を作り出すべきってあたりかな、せいぜい把握できたのは。需要が不足していたというのはアベノミクスによろしくという本でも学んでいたため、すとんと腹に落ちた。
    左派が経済を語る必要性を啓蒙するための本としては、優れている。左派思想史としても鋭い分析が随所にある見られ、目を開かされる。過去の左派の思想へのツッコミは的確だし、新たな時代の左派像にも共

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    2018年06月01日
  • 社会にとって趣味とは何か 文化社会学の方法規準

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    動物たちの楽園と妄想の共同体が気に入った。
    女のBL志向は性愛と関係性を男女間の自分の取り扱いにくいシステムと結婚出産から切り離して消費するための仕掛けであり、既存の性規範が入り込めない仮想的状況としてのBLを用いることで関係性構築の結実としての性愛を作り出すことの共有であると。男オタクの夢と希望とはかなり違うぞ、というのは肌感覚としてとてもよくわかる。
    夢と希望はなかなか近くにないもんだなあ。

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    2017年07月03日
  • 対論 憲法を/憲法から ラディカルに考える

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    改憲論議を柱とした、憲法学、政治学、社会学、法哲学など様々な分野の対談集。それぞれ異なった視点からの指摘は、示唆に富む。個人的には政治学者・杉田敦のツッコミが、もっともラディカルで刺激的。民主主義ってなんだろう⁇と改めて考えさせられる一冊。

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    2012年02月06日
  • そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学

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    ネタバレ

    このままの世の中でいいとは思っていない。しかし、共産主義はもちろん、社会主義も決して受け皿にはなり得ないとも感じている。なぜならば、この本の帯にあるように、左派は経済を回すことを考えの範疇に入れていないからだ。結局資本主義経済に寄生することを前提に理想論を叫んでいる。まるで社会的な中二病だ。(ついでに言うと国防においても同じことが言える)
    そんな「左派」が経済のことを考えたそうだ。読んでみたが、やはり堂々巡りから抜けられないようだ。本当に困ったものだ。

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    2023年01月26日
  • そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学

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    ネタバレ

    左派と呼ばれる人たちは人権問題や環境問題等は取り上げるが、経済問題に真剣に取り組んできていなかったが、今政治の実権を握っている人たちに対抗して人間らしい暮らしをみんながしていけるためには、これからの暮らしを経済の観点からどう変えていくのかを語らないと人心を掴むことはできないということを語った本。

    北田さんと松尾さんの話が高度すぎてたまについていけなくなるんだけど、ブレイディさんが庶民的な目線で理解したことを話してくれるので助かった。

    ここでいう左派というのは平等主義とか平和主義とかではなく、稼いだものをきちんと分配して、働いたらきちんと食べていける世の中を作ろうと言っているにすぎないという

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    2021年07月06日
  • 社会学はどこから来てどこへ行くのか

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    社会学者4人がリレー形式で行った対談の記録。

    理論、量、質という異なる領域の専門家が対談することで、ひとことで社会学といっても、研究の対象や手法などがかなり広く、どれか1つが正しいというものでもない、ということがよくわかる。
    でも、こうした交流を通じ、より多角的な分析、理解に繋がるとよいと思う。

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    2021年06月26日
  • そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学

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    「理念だなんだと言っても、世界を回しているのはやっぱり経済だな」とブレイディ氏は実感するわけだが、この本が出た2018年当時には想像すらつかないオリンピックイヤーのコロナ禍にあってもやはり経済を回すしかないんだ、と実感している遅れてきた一読者。日本の左派は下部構造(経済)に目を向けないからダメだとあるが、上部構造(政治・法律)はどうかといったら、当時のモリカケ騒動ごときでアベ極右政権が潰れるぞ(あとがき)と妄想しているようではこっちもダメだね。

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    2021年04月14日
  • そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学

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    鼎談形式ではあるが、内容はかなり高度。それだけに議論が錯綜し、わかりづらい印象がある。しかし、本書の主張は一貫しており、左派(リベラル)も反緊縮経済政策を訴えよう、というのもである。日本の左派は、人権などの問題と経済とを別問題と考える傾向がある。それをあらためようという主張。社会福祉へ財政を投入すればそれが雇用を創出し、経済も活性化する。要は経済の舵の切り方を右派と違う方向に切ることで、経済を発展させ、かつ福祉も充実させようというとする試み。魅力的な考え方ではあるが、はたして本当に債務超過に陥っている日本で、財政出動を積極的に続けることができるのか、不安がぬぐえない。もっと、勉強をしないといけ

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    2021年02月04日
  • そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学

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    これからは左派も経済について語ろうというお話。現在の左翼の凋落は経済無策が招いたことの反省です。ここで語られる経済政策は、右派である私にとっても違和感のないものです。というか、現在のデフレ下では当然の政策ばかりです。驚いたのは欧州では反緊縮が左派(リベラル)の専売特許になっていることでした。日本では右派と目されている経済学者が反緊縮を主張してますね。マルクスとケインズがつながるという解説は目新しかったです。経済政策については著者たちに合意できるけど、その以上の思想はやはり私とは違うなあと思いました。この本はコロナ禍以前に出版されたものです。今は、さらに反緊縮が必要な時期です。

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    2020年12月31日
  • そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学

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     経済が重要だということはわかった。ヨーロッパの現況もわかった。
     だが、レフト1.0だとか2.0だとかはどうでもいい。オタクの言葉遊びだ。

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    2020年01月29日
  • 社会学はどこから来てどこへ行くのか

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    とても興味深く読ませていただきました。
    社会学自体が馴染みがなかったが、4人の討論のわりにはよく纏まっているので、読んでいるうちに「社会学」の輪郭や直面している問題について理解ができるようになってきました。
    社会学を専攻していない素人の方でも、楽しく、また気づきを得ることができる良書だと思います。

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    2019年11月26日
  • 社会学はどこから来てどこへ行くのか

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    岸さん、北田さん、筒井さん、稲葉さんによるトークリレー本。社会学の知見がないと読み進めるのが苦しい。大学で学んでいた社会学を理解するために購入したが、より難解になった気がする。そのくらい普通の学問の深みはすごいと言うことなのかな。

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    2019年09月07日
  • 社会学はどこから来てどこへ行くのか

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    ちょっとしたきっかけで買って読むことになった本。もともと社会学がどういうものなのか分かってないのに「どこから来てどこへ行くのか」なんてどうでもいいんだけど,専門分野が異なる先生たちの対談というライブ感のおかげでそれなりに楽しく読み終えた。
    結果的には,社会学の中にいろんなジャンルがあること,ほかの経済学や心理学なんかとは違いがあること,先生もいろいろ悩んでいること,などが分かり,社会学に興味は持てた。
    せっかくだから著者の誰かの本で読みやすそうなものがあったら読んでみようかとは思うものの,まあ1年ぐらい先かなぁ。

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    2018年12月24日
  • そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学

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    ネタバレ

    《Summary》
    大雑把にいうと左派による左派自省の書。
    現在の左派(日本でいうと旧民主党系・共産党系)は、経済について語られることなく、イデオロギーの戦いに終始しているということを、左派自身で反省し改善するための方策を中心に記載している。
    面白いのは下記の4極の差異と比較を通じて、日本の左派として取るべき道を記載している。
    ①. ブレグジットに揺れ動くUK
    ②. ドイツを中心とした緊縮財政のEU
    ③. 極右/立つグローバルに舵を切ったUS
    ④. 右派的な政治スタンスを取りつつ金融緩和を続けるJP
    結論としては、右派左派というイデオロギーで思考を分断するのではなく、"経済"

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    2018年09月16日
  • そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学

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    うーん、俺Leftだから、当然反緊縮だよ?
    弱者だからこそ保護が必要だと思う側だ。

    だから、この本でいうLeft1.0的なことを、この本で言う「日本型リベラル」が主張してないとも、ましてや緊縮を主張してるとも思ってないんだけど、
    いわゆる「フツーの人たち」がLeftを批判している文脈が理解できたのは良かった。
    Leftは緊縮を主張してると思われてるんだな。そりゃ排斥されるわ。

    ぼくとしては「安倍政権はセイの法則だよりで、金融で反緊縮してるけど、効くわけがない。使う人間に直接分配しなきゃ、需要は喚起できない。成熟社会で、供給が需要を生む筈ないだろ?」ってこと

    また(若干の違和感はあるけど)

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    2018年05月09日
  • 社会にとって趣味とは何か 文化社会学の方法規準

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    あるいは北田先生にとってブルデューとは何か、というのは冗談として、学問的にはブルデューを、そして日本国内においては宮台を越えていくための文化社会学を打ち立てよう、という野心的な本。読者は選ぶし、量的調査に基づく分析で何をやってるかわからないとけっこうしんどい(しんどかった)。
    印象論ではない、確固たる趣味論、文化論を考えていくための視座となりうるものなんだろうとは思いつつ。

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    2017年04月04日