赤坂真理のレビュー一覧

  • 愛と暴力の戦後とその後

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    自分が生きるこの社会は重層的に織り成す「何か」の上に成り立っているということを戦慄とともに実感した。

    当然ながら「何か」というものは普段生活している中では気づかないし、知るよしも無かった。

    本書を通じて一つひとつ、その「何か」が理解していく中で、己の無知さ加減はともかくとして、自分が信じていた(若しくは理解しているつもりだった)この日本の姿が作為的に作られたものであり、虚構であることを知った。

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    2015年01月19日
  • 東京プリズン

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    全部はっきり理解できなくても、
    なんだか心に刺さると言う意味で
    久しぶりによい読書をしたな、と思えた。
    大君が若干もののけ姫な感じあったけど、
    心にうけとめる何かが充実していた、
    難しいけどあっという間に読めた。
    たまにはいいものしっかり噛んで食べんとね‼︎


    文庫になったらまたいつか読むように買いたいかも

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    2015年01月11日
  • 東京プリズン

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    バブル期の頃に多感な時期を迎えた少女が、アメリカ留学先の学校の授業で、天皇の戦争責任についてディベートを行う。その準備の際に、今まで考えたことのなかった敗戦国日本;天皇、戦勝国アメリカ;キリスト教等の対比について考え、感じ取っていく。
    バブル期に父親の事業不振で、「電気の川(送電線)」の流れる高井戸から、醜悪に開発された本当の郊外への転居し、環境適応の端緒を失いかけた少女。母親の意思でアメリカ留学、それも環境厳しいメーン州の田舎へ遣られる。風土やカルチャーが全く異なる中でマイノリティ、エスニック、さらに敗戦国の人間として彼女はますます疎外を感じる。その様子は、ハンティングでヘラジカを殺し食す描

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    2018年10月14日
  • 愛と暴力の戦後とその後

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    だいたい日本史はマッカーサーと天皇の写真のあたりで教科書の記憶は消えています。戦後史は公的な歴史とならないままでまた69回目の終戦記念日を迎えます。本書の題名にある「…戦後とその後」は象徴的でただひたすらに時が積み重なる戦後という物語に対するモヤモヤの表明で、ある意味、ま逆の立場の安部首相が戦後レジームの総決算を希有するイライラ感にも通底するものだと思いました。ただ自民党のそれがひたすらにマッチョへの願いであるのに対して著者のそれは、もしかしたら女性ならでは皮膚感覚で語られていて「違和感の戦後史」と言えるものになっています。その違和感も言葉の定義という根本的な原則からのものであって(憲法とか、

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    2014年07月11日
  • 愛と暴力の戦後とその後

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    永遠のゼロが気持ち悪いのも東京オリンピックにも乗れないのは古いもう対応期限の切れた物語に幻想をみてる人たちは古い物語の幻想に捕われているからなのかもしれない。
    震災があっても、変わらず安倍内閣の今の感じとかすべてはそういうものの実体のないなにか、語りづらいものを信じているのか。

    『一九八〇年の断絶』と『オウムの語りにくさ』だけでも読めて良かったと思う。

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    2014年06月24日
  • 愛と暴力の戦後とその後

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    情緒的、でも好きだ。
    「東京プリズン」のわからなさをわかりやすくした分、
    多層性がなくなった。新書だからね。
    文体の気持ちよさが逆にそれこそ気づかぬままに取り込まれそうになる。

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    2014年06月17日
  • モテたい理由 男の受難・女の業

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    恋愛資本主義を斜め上から見たような内容

    言ってることはおもしろかったし興味深いけど最後の戦争の話はあまりにも前触れがなくて首をかしげるものだった

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    2014年03月19日
  • 東京プリズン

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    太平洋戦争、ベトナム戦争、バブル景気、震災。それぞれの「戦後」に人々はどう向き合ってきたのか。自分はどう向き合うのか。主人公アカサカ・マリが依り代となって、それらを重層的に語る。正直な話、読みにくい。自分を取り巻く大きな歴史と自分のごく個人的な歴史とに同時に向き合わなければ、この問題について真摯に考えたことにはならない、ということか。それにしても入り組んでいる。内容はもちろん違うが、昔読んだ加藤典洋『敗戦後論』の入り組んだ議論を思い出した。娯楽にならないことは覚悟した上で、少し我慢してでも読む価値はあると思う。あと、留学体験というのはやはり強烈なものなのだろうなと思った。

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    2014年02月21日
  • 東京プリズン

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    う、うーん博識…;避けられがちなテーマへの挑み方も清々しければ、随所に散りばめられた雑学(じゃない)もNIKUI。早くも2014年の尊敬・オブ・ザ・イヤー候補。

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    2014年02月20日
  • ヴァイブレータ 新装版

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    最初に赤坂真理さんに触れたのは「ヴァイブレータ」の映画版だった。頭の中の複数の声や幻聴に悩まされて酒と食べ吐きに逃げる主人公の、徹底した一人称目線の映画で、映画でここまで一人称目線を徹底できるのかと驚いたと同時に、その描き方故かあまりにも幻聴や幻視的なものが近くに感じられて恐ろしかった。
    原作を初めて読んだけど、映画は驚くほど原作に忠実だった。あとがきにも書かれていたけど、最初に原作を読んでいたら、私も「これは絶対小説にしかできない」と感じていたと思う。
    言葉の崩れ方や去り方があまりにもリアルだから。

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    2013年11月01日
  • 東京プリズン

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    こんな幻想的な内容だとは思っていなかったので、
    なかなかに衝撃的だった。
    そして、ちょっと受け付けない。

    それでも、すごい作品だと言うことは分かる。
    どうしてこんなものが書けたのだろう。

    主人公は2010年に50前、つまり親世代の少し下。
    私にとって一番謎な世代。訳が分からない人々。
    こんな思いを抱えているからなのだろうか。

    戦争の影を隠して生きる親に育てられ、
    自分のアイデンティティーを求めずにはいられない。
    私には到底理解できない。

    初めて知ったことがたくさんあった。
    それでも、それを知って、私は主人公ほどの衝撃を受けない。
    知ってはいなくても、そうだと知れば納得できてしまう。

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    2013年08月22日
  • 東京プリズン

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    天皇の戦争責任や、日本人にとって天皇の存在とは等、ベトナム戦争やキリスト教をも引き合いに出しながら、タブー視されてきたテーマに真っ向から取り組んだ、意欲的な作品。
    前半は、夢かうつつか時間も空間も散り散りのシーンの挿入に、どこでつながるのか方向性が見えず、読みづらさが先行した。が、バラバラだったエピソードの関連性が見えてきてからは、読み応えもありじっくり楽しめた。
    ただ、重いテーマの裏で主人公が15才で渡米した理由や、母親の過去、母子関係など、物語の設定に関しては思わせぶりに引っ張った割には未消化のまま終わっていて残念。もっと書き込んでほしかった。
    作者と主人公が同じ名前というのは、意味がある

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    2013年08月15日
  • 東京プリズン

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    ひさびさに面白かった。東京裁判、天皇の戦争責任というテーマを小説にできるとは。小説の可能性に瞠目。現実とパラレルワールドの行き来が、なんとなく春樹をほうふつとさせる。

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    2013年06月22日
  • モテたい理由 男の受難・女の業

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    女性誌の滑稽さを笑ったり、それに追随する者の心理的意識を描いている部分が面白い。話がポンポンと飛ぶのも女性的だな〜と思いながら読めた。

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    2012年05月26日
  • モテたい理由 男の受難・女の業

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    講談社現代新書だと思って読むとちょっと。。。小説家が書いたモテ批評だと理解すれば腑に落ちる。自分語り,集団の中での差異など,ヒントは多い。最後の戦争とアメリカについての考察が本文とどう結びつくのか,イマイチ良く分からなかったが。。。

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    2012年01月05日
  • モテたい理由 男の受難・女の業

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    著者と同じ同性として、共感する部分、納得がいかない部分・・・
    多々あったけれども、面白くサッと読めた。
    内面も大事だけれど、他者から見るとやはり重要なのは「外面」。
    参考にさせていただきます。

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    2010年11月21日
  • ミューズ

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    女子高生が歯科医師と不倫して、別れる話。
    きっと主人公はその歯医者が良かったんじゃないんだろう
    手段だったはずなんだ。
    でも医者も人間だからただの道具みたいにはいかない。

    死ぬまで一緒に居れる人以外はみんな通り過ぎていく人と言えるとおもう。
    でも、きっと何かを残していくんだな。

    それが今の自分の足しになっていようが、いまいが。
    と思った。
    そのときは、確実に必要だったのだ。

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    2010年07月08日
  • 蝶の皮膚の下

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    文体が独特ですよね…。主観的すぎて最初は理解できなかったんですが、その世界観の中に没入したら楽しく読み進めることができました。面白かったです。

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    2009年12月04日
  • 蝶の皮膚の下

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    10年前にこの作品と出逢って
    幾度と無く読んでいるはずなのだけど
    まだ理解出来ない
    あと何回読んだらわたるとりかに近づけるだろう
    痛みだけがリアル。

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    2009年10月04日
  • モテたい理由 男の受難・女の業

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     赤坂真理さんの名を聞いて3冊ほど注文してみた本のうちの1冊です。女性から見た「モテ」の位置づけ、重要性、などが分析されます。男性にはない視点の本でしたので非常に参考になりました。

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    2009年10月04日