【感想・ネタバレ】ミューズのレビュー

あらすじ

親に内緒でモデルの仕事をする高校生美緒は高級住宅地・成城の歯科医に恋を仕掛け、密会を重ねる。だが彼女には宗教にはまる母の施す“儀式”に失敗した過去があった――横溢するエロス、粘着する匂いと触感。裂かれた記憶と心の傷を独特の文体で描き野間新人賞を受賞した傑作。(文庫化にあたり大幅に加筆訂正)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

女子高生が歯科医師と不倫して、別れる話。
きっと主人公はその歯医者が良かったんじゃないんだろう
手段だったはずなんだ。
でも医者も人間だからただの道具みたいにはいかない。

死ぬまで一緒に居れる人以外はみんな通り過ぎていく人と言えるとおもう。
でも、きっと何かを残していくんだな。

それが今の自分の足しになっていようが、いまいが。
と思った。
そのときは、確実に必要だったのだ。

0
2010年07月08日

Posted by ブクログ

赤坂さんの「ヴァイブレータ」がぼくは大好き。

大学の論文にしたまでに好き。

映画にもなったよね。

この作品はより「文学」的。

以下引用。

「舐めるように見られて、言葉や態度でほめられて、はじめて体液を感じそれが逆流するのを感じる。」

「心臓の鼓動にほど近い、甘い脈の沸くスポット。」


彼女の作品は、つねに肉感的。

男と女の、肌と心の触れ合いを主題にすることが多い。

その「肉体」を強烈に意識させるテーマにグッとくる。

そんなテーマを描く小説家をほかに知らないからさ。

また機会があれば読もう。

0
2013年11月26日

Posted by ブクログ

歯列フェチな私としては、歯列矯正医に対するさまざまな感情が「わかる」。男と女としての恋愛の上では相手を掌握しつつも、「椅子」の上では無力な自分が力ずくで痛みを与えられながら矯正されていく…。少女が成長していく過程で誰しも感じる体験なのでは。

0
2009年10月04日

「小説」ランキング