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ヴァイブレータ――振動するもの。あたしの中身は震えつづけている。アルコールと食べ吐きで辛うじて自分を支えているライターのあたしは、コンビニで知り合った男のトラックに乗りこみ、航路の道連れとなる。肌の温もりとセックス、重ね合う言葉。四日間の「旅」を描く、痛いほどに切実な、再生の物語。『東京プリズン』で母と娘の物語を完成させた赤坂真理の代表作。映画も多くの賞を受賞。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
解説の寺島しのぶが「20代最後の宝物」なんて書いているものだから、読んでみた。
『東京プリズン』とは重みの違う彷徨。
でも、その人にとっての彷徨の重さなんて、関係がないのだと思う。
何かがあるような気がして、何かから目を閉じたくて、でも本当の終わりにはしたくなくて、結局は何かを求める。
食べては吐いて、ぐっすり眠る。
満たしては失って、明日を迎える。
コンビニでふと触れた見知らぬ男を追いかけて、彼女はトラックに乗り込み、彷徨する。
この男が、格好いい。
随分な過去を持っているけど、優しい。
触れること、求めること、拒むこと、どんなことにも応じてくれる。そんな人がすぐ目の前にいたら、やっぱり自分の彷徨に付き合わせてしまうような気がする。
20代最後の宝物。
その意味は分かる気がする。
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