小川未明のレビュー一覧
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乙女の本棚シリーズから、小川未明さんとげみさんのコラボ作品「月夜とめがね」です。大好きなげみさんのイラストでテンションあがります!しかも、今まで読んできた乙女の本棚シリーズの表紙は作中にも使われてたけれど、この作品の表紙は作中にはないみたい…まぁ、それはどうでもいいかな(^-^;)
小川未明さんは「日本のアンデルセン」と呼ばれる方らしいですね…!読んで納得です。ストーリーは、月のきれいなある晩のこと…いつものように針仕事をしていたおばあさんのもとをたずねてきた、めがね屋さんと少女が描かれています。月の青白い光が、なんともやさしく、心にしみこんでいくような…そんな感じがしました。どこまでも -
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ネタバレ下巻に入ってから、枠物語に位置していた少年が、活躍というのかなんというのか絡んできて、学校の先生へと。
各話が短いのもあって読みやすいし、雰囲気もいい。
んで、んで!「月のナイフ」という連作外の短編が入っているのだけれど、これが!これが!
わざと悪く言えばただのフシギクンの話なのだけれど。
現実べったり散文的日常を送る自分にも、かつてこんな少年だったときがあったような気がする……それはもちろんまやかしに違いないが、そう思わせてくれるくらい引き込まれた。
ラストは息を止めて読んでいた。
少年が単体で出るのではなく、視点人物が少女にも振り分けられ、その少女の存在が今後彼にとってどれだけ援けになる -
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童話作家として名高い小川未明の「影の世界」。
アンソロジスト東雅夫セレクト、未明地獄編とでも呼びたくなる
儚げで残酷で美しい物語の数々(厭戦・反戦感情強し)。
小学生のとき「赤いろうそくと人魚」その他を確かに読んだはずだが、
中身が記憶にない(!)……なんというポンコツだ私は(笑)!!
我が半生に一点の悔いアリとすれば、
読書日記を綴り、保管してこなかったことだなぁ……と、しみじみ。
そんなワケで、定番として扱われる人口に膾炙した名作と
比較しようもなかったのだが、ともかく、この本は面白い。
構成は以下のとおり。
後半は特に、不吉な死の匂いが充満する、
大人の、しかも「好事家」向けの作品 -
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ネタバレ■江戸川乱歩「鏡地獄」
既読を再読。
■谷崎潤一郎「人魚の嘆き」
未読のまま。
水島爾保布の挿画ありの中公文庫で読みたいので。
■小栗虫太郎「方子と末起」 ★
初読。まさことまき。
百合、スール、手紙のやり取りという少女小説、にして不思議の国のアリスモチーフ。
推理小説<恋愛小説。
■泉鏡花「妙の宮」 ★
初読。
たった4ページだが、なんでこんな風景を思い描いたのだろう? と。
■木下杢太郎「少年の死」
高原英理・編「少年愛文学選」で既読。
■坂口安吾「蝉―あるミザントロープの話―」
初読だが、混乱をそのまんま文章にした風情で、よくわからなかった。
Misanthrope はフランス -
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日本のアンデルセン小川未明
脳出血のため死去
享年79歳(文豪きょうは何の日?より)
ラフカディオ・ハーンの指導を受けたとか
実は、長い間、日本のおばあさんをイメージしていた私には新鮮だった
畳に煎餅座布団で針仕事みたいな
ランプにロッキングチェアーで編み物
そうですね、これが正解です
とはいえ美しいげみさんの色彩に 共感覚で文字に色が見えると思うほど
“戸口から花園へ”緑の葉の頃
月夜の晩、針仕事のおばあさんのところにめがね売がくる とてもよく合うめがねを選んでくれる
次に足を怪我した女の子 実は胡蝶
裏の花園に案内するも消えている
傷ついた胡蝶はおばあさんの一人の夜を彩る