小川未明のレビュー一覧

  • 月夜とめがね(乙女の本棚)

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     乙女の本棚シリーズから、小川未明さんとげみさんのコラボ作品「月夜とめがね」です。大好きなげみさんのイラストでテンションあがります!しかも、今まで読んできた乙女の本棚シリーズの表紙は作中にも使われてたけれど、この作品の表紙は作中にはないみたい…まぁ、それはどうでもいいかな(^-^;)

     小川未明さんは「日本のアンデルセン」と呼ばれる方らしいですね…!読んで納得です。ストーリーは、月のきれいなある晩のこと…いつものように針仕事をしていたおばあさんのもとをたずねてきた、めがね屋さんと少女が描かれています。月の青白い光が、なんともやさしく、心にしみこんでいくような…そんな感じがしました。どこまでも

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    2023年07月17日
  • 月夜とめがね(乙女の本棚)

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    月夜のきれいな夜。
    おばあさんの家に二人の訪問者がやってきた。

    げみさんの柔らかくも美しい絵が優しいお話と合っていてとてもきれいだった。

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    2023年04月04日
  • 小川未明童話集 赤いろうそくと人魚・野ばらなど

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    12作品収録。小学校低学年でも読めるように、漢字にかながふられ挿絵も多い。
    『赤いろうそくと人魚』だけ子供の頃に読んだことがあった。やはり印象に残る作品だった。
    どの話も自然界全ての物に心が宿っている。そう思うと慈しみの心が芽生える。
    『ガラスまどのコウホネ』『野ばら』も好みの作品だった。

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    2023年03月10日
  • 電信柱と妙な男

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    小川未明がラフカディオ・ハーンを師と仰いでいたことを初めて知った。成る程、北国の寒々しさと陰惨さを上手く書く訳だ。

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    2021年05月09日
  • 童話迷宮 下巻

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    ネタバレ

    下巻に入ってから、枠物語に位置していた少年が、活躍というのかなんというのか絡んできて、学校の先生へと。
    各話が短いのもあって読みやすいし、雰囲気もいい。

    んで、んで!「月のナイフ」という連作外の短編が入っているのだけれど、これが!これが!
    わざと悪く言えばただのフシギクンの話なのだけれど。
    現実べったり散文的日常を送る自分にも、かつてこんな少年だったときがあったような気がする……それはもちろんまやかしに違いないが、そう思わせてくれるくらい引き込まれた。
    ラストは息を止めて読んでいた。
    少年が単体で出るのではなく、視点人物が少女にも振り分けられ、その少女の存在が今後彼にとってどれだけ援けになる

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    2020年11月30日
  • 電信柱と妙な男

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    童話作家として名高い小川未明の「影の世界」。
    アンソロジスト東雅夫セレクト、未明地獄編とでも呼びたくなる
    儚げで残酷で美しい物語の数々(厭戦・反戦感情強し)。

    小学生のとき「赤いろうそくと人魚」その他を確かに読んだはずだが、
    中身が記憶にない(!)……なんというポンコツだ私は(笑)!!
    我が半生に一点の悔いアリとすれば、
    読書日記を綴り、保管してこなかったことだなぁ……と、しみじみ。

    そんなワケで、定番として扱われる人口に膾炙した名作と
    比較しようもなかったのだが、ともかく、この本は面白い。

    構成は以下のとおり。
    後半は特に、不吉な死の匂いが充満する、
    大人の、しかも「好事家」向けの作品

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    2019年07月25日
  • 童話迷宮 上巻

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    ネタバレ

    上巻は好き。
    下巻は…童話迷宮の導入で現れた少年がほかの話に絡むようになって各話が安っぽくなったように思えた。物語も上巻と比べて全体的に小粒。
    ただし読み切りの「月のナイフ」は好き。

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    2015年07月28日
  • 童話迷宮 上巻

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    この人の描く話が好きで、最近追いかけてます。
    何かなー、空気感が絶妙なのかな。絵が上手いのはもちろんあるのだけど、それだけじゃない。人生を感じ考えさせられる様な、透明な深み?がありますね。
    個人的には、『野ばら』『ある夜の星たちの話』がツボでした。

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    2014年02月26日
  • 童話迷宮 下巻

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    小川未明さんの 童話ベースの短編。
    んーー解りにくいといえば、わかりにくい。なんだか不思議な感じの内容(オチ)で好き嫌いはっきり別れるかも..,.


    個人的には、『野ばら』と『金の輪』が好きでした。 結婚= 殺してくれる ソノニュアンス変に納得した

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    2012年04月25日
  • 童話迷宮 上巻

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    小川未明さんの「赤い蝋燭と人魚」が収録されているから購入しました。釣巻 和さんの絵が美しい。絵が好きな方は釣巻さんのサイトに行かれても楽しめるかと思います。

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    2010年05月31日
  • 童話迷宮 上巻

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    未明の原作とは違うということを知っていたので結構すんなりと受け入れられました。新潮文庫の未明童話集を読んだハズなのにタイトルを見てもどんな話だったか思い出せないものがチラホラ。…再読しよう。

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    2010年03月19日
  • 童話迷宮 上巻

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    小学生のお友だちが描いたマンガです。
    やっと買いました(ごめん;)

    小川未明
    わたしもだいすき!

    世界観は
    あいかわらずね*+
    うれしい

    小学生の頃の思い出も
    よみがえります。

    彼女のお母さんの仕事場で
    ウソみたいな水色の
    マニキュアを塗ったのを
    思い出しました○o。

    久しぶりに
    会いたいな♪゚*

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    2009年10月14日
  • 童話迷宮 下巻

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    ぐっとくるとか、せつないとかいった高揚感とは別物の、ざわざわと胸騒ぎがするような、それでいてノスタルジーな不思議マンガ。

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    2009年10月04日
  • 童話迷宮 下巻

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    上巻から続く「童話迷宮」は変わらず不思議な雰囲気で良いのだけれど、それとは別に最後に入っていた「月のナイフ」という作品がすごく好き。
    枠線の手前にあるように描かれた雪とか、夜の川に泳ぐ魚とかが、とても綺麗で吸い込まれる。

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    2009年10月04日
  • 童話迷宮 上巻

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    なんとも不思議な本。空気のような水のような透明感があります。
    細部まで丁寧に描かれた絵、柔らかな線も好み。元はカラーだったそうで、ぜひカラーで読みたかった。
    この作者の漫画は初めて読んだけど、他の作品も読んでみたくなりました。

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    2009年10月04日
  • 月夜とめがね(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズ。
    タイトルそのまま、月夜の晩におばあさんの元に訪れるお客さんと、おばあさんが織り成す不思議なお話。げみさんの優しいイラストと、ふんわりした内容がよく合っていて、元々こういう絵本だったのでは?というくらいでした。ただ、女の子のイラストと作中の描写の、髪の長さの違いは気になりました。

    小川未明という作家さんを、この作品で初めて知りました。明治生まれとの事ですが、この作品は古さを感じませんでした。未知の作家さんの作品に触れられるのも、このシリーズの良さだなと思いました。

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    2025年08月24日
  • 電信柱と妙な男

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    不思議な話である。怪奇小説とも違う。怪異=道理では説明がつかないほど不思議で異様な事、それがそのままに描かれているのだ。
    短編ホラーとも違うし、もちろん意味怖なんかとは全く違う。想像力の豊かさの中に放り込まれてわずかな明かりだけで出口を探せと言われているような気分になった。どの話も子供の頃見た悪夢のようだった。

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    2025年07月20日
  • 疵(きず)の迷楼 耽美幻想セレクション

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    ネタバレ

    ■江戸川乱歩「鏡地獄」
    既読を再読。

    ■谷崎潤一郎「人魚の嘆き」
    未読のまま。
    水島爾保布の挿画ありの中公文庫で読みたいので。

    ■小栗虫太郎「方子と末起」 ★
    初読。まさことまき。
    百合、スール、手紙のやり取りという少女小説、にして不思議の国のアリスモチーフ。
    推理小説<恋愛小説。

    ■泉鏡花「妙の宮」 ★
    初読。
    たった4ページだが、なんでこんな風景を思い描いたのだろう? と。

    ■木下杢太郎「少年の死」
    高原英理・編「少年愛文学選」で既読。

    ■坂口安吾「蝉―あるミザントロープの話―」
    初読だが、混乱をそのまんま文章にした風情で、よくわからなかった。
    Misanthrope はフランス

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    2025年07月08日
  • 月夜とめがね(乙女の本棚)

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    日本のアンデルセン小川未明
    脳出血のため死去
    享年79歳(文豪きょうは何の日?より)

    ラフカディオ・ハーンの指導を受けたとか

    実は、長い間、日本のおばあさんをイメージしていた私には新鮮だった
    畳に煎餅座布団で針仕事みたいな
    ランプにロッキングチェアーで編み物
    そうですね、これが正解です
    とはいえ美しいげみさんの色彩に 共感覚で文字に色が見えると思うほど
    “戸口から花園へ”緑の葉の頃
    月夜の晩、針仕事のおばあさんのところにめがね売がくる とてもよく合うめがねを選んでくれる
    次に足を怪我した女の子 実は胡蝶
    裏の花園に案内するも消えている
    傷ついた胡蝶はおばあさんの一人の夜を彩る

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    2024年05月11日
  • 月夜とめがね(乙女の本棚)

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    おだやかな、月のいい晩、こんな夜だからおばあさんは素敵な訪問者に出会えたのだろう。
    月に照らされる街、眼鏡屋さんの足元の花々、家の前に立って蝶を探しているおばあさん、どのページも綺麗だが私はこのページがいい。
    こんなおだやかな月夜に窓辺でぼんやり外を眺めていたい。

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    2023年12月20日