あらすじ
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今届けたい「野ばら」、「赤いろうそくと人魚」など小川未明の不朽の名作12話・生誕140年を迎えた、小川未明の不朽の名作12話を収録した童話集。・「赤いろうそくと人魚」「野ばら」「月夜とめがね」「どこかに生きながら」など、時を越えて、弱き者に寄り添う珠玉の作品を集めました。・新潟県上越市に生まれ、雪国の自然や命の儚さを描いた未明童話を、柊有花が大胆で柔らかな構図で、美しく表現。・巻末に、各話の<解説>と、作者と物語の背景を知ることができる<「小川未明」と文学の世界>を写真付きで掲載。・漢字はすべてふりがな付き。・小学生から大人まで、一生のうちに何度でも繰り返し味わえる一冊。「赤いろうそくと人魚」「野ばら」「月夜とめがね」「どこかに生きながら」など、時を越えて、弱き者に寄り添う小川未明の名作12話を収録。新潟県上越市に生まれ、“日本のアンデルセン”と称される小川未明。未明童話が放つ、ロマンとヒューマニズム、雪国の厳しい自然や命の儚さを、柊有花の大胆で柔らかな挿絵でお届けします。巻末には各話の<解説>と<「小川未明」と文学の世界>(写真付き)を掲載。漢字はすべてふりがな付き。小学生から大人まで、繰り返し味わえる一冊です。
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Posted by ブクログ
乙女の本棚で知った小川未明氏、月夜とメガネを最初読んだ時にすごくいい作品と思っていてやっと童話集を読む。全てにおいて教訓となる話、そして優しさに包まれた感覚に小学生の子たちにたくさん読んでほしいと思う作品ばかりだった。最後に書かれてある解説も自分と同じように思ったんだとうれしくなる解説。宮沢賢治氏を追いかけていたが小川未明氏も読んでみたい作家となる。
Posted by ブクログ
繊細で綺麗な童話。もっと有名になっても良い。
私の祖先が上越市の春日山近くに住んでいたので初めて知った時は運命を感じたり。
人魚やお菓子の箱の天使、風や月、蝶や鳥など多彩な命あるものたちが暮らしている。人間は愚か的な教訓だと思っていたら、解説で「支え合って生きれば強い力を持つ」とあり目から鱗でした。
新潟県民として誇れる素晴らしい童話でした。
Posted by ブクログ
12作品収録。小学校低学年でも読めるように、漢字にかながふられ挿絵も多い。
『赤いろうそくと人魚』だけ子供の頃に読んだことがあった。やはり印象に残る作品だった。
どの話も自然界全ての物に心が宿っている。そう思うと慈しみの心が芽生える。
『ガラスまどのコウホネ』『野ばら』も好みの作品だった。
Posted by ブクログ
勉強?のために、小川未明をはじめて読むことになり、選んだ本がこれだった。
大判でムック本のような体裁。
表紙の色がとてもきれいで、ロマンチシズムとほのかな寂しさのある未明の世界を彩っている。
石井ゆかりさんの本で見た柊有花さんのイラストだ。
中にも挿絵がふんだんにあり、全てにルビが付き、オリジナルの文面の上段に注釈が邪魔にならぬ程度に入る。
有名なものや代表作、転換期にあたるらしい小話などの全12話という構成と、後半には小川未明の紹介、新潟県上越市での子供時代からの写真と各話の解説あり。
とにかく丁寧に作られた本。
原文そのまま、しかし100年前の日本語のままでは子供には読んでもらえない、という事実を前に、可能なかぎり、小川未明の世界をそのまま今の子供に読んでほしいという熱意と工夫が感じられる。
とくに未明に思い入れの無い私にも楽しめる造りだ。
面白かったのは、山の上の木と雲の話、あめチョコ(=キャラメル)の天使。
国境で毎日顔を合わせる敵対国同士の二人の兵士の交流を描く『野薔薇』に似た物語はいろんな場所で見かける気がするが…。
後半の解説で、小川未明が戦争に協力的だったこと、その後の考え方の変遷にも触れてあり、未明を美化しすぎない姿勢に好感がもてた。
同じシリーズで新美南吉、宮沢賢治などもあるらしい。