あらすじ
ようこそ、物語の迷宮へ――。グリム、アンデルセンにも比肩する児童文学の金字塔、小川未明。彼の美しい童話の世界を、新鋭・釣巻和が、私たちの生きる現代まで、世紀や世代を越えて、ていねいに掬い上げたとっておきの連作集。不思議な看板に誘われてやって来た小川少年と共に、ゆめとうつつのあわいをじっくりとご堪能ください。そして、どうか、色感豊かな物語の世界に迷われませんよう……。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
物語に惹き込まれる、とはこういうこと。
**
大好きな小川未明さんの童話を現代版にアレンジした作品(短編集)ということで
期待半分、怖いの半分。
けれど本を開いたその瞬間、
それがまったくの杞憂であったことを思い知らされました。
こんなにも独特に、かつ世界観を壊さずに物語を昇華させることができるなんて!
原作をありのまま漫画化したのではなく、
原作を元に、思いついた漫画を描いた…という感じなので
作品をありのまま楽しみたい方向きではありません。
けれど裏を返せば、原作を知らない人でも楽しめるということで。
「不思議」を愛するすべての方に、お勧めできる一冊です。
釣巻和さんの作品はかなり癖があると個人的に思っていたのですが
(ファンの方、ごめんなさい)
この一冊は絵で魅せる、お話で魅せる
とても読み良いものであったと思います。
特に、導入部(『入り口或いは出口』)から第一話(『赤いろうそくと人魚』)への繋がりが
個人的に大好きでした。
今日にでも、下巻を買いに走ろうかな。
Posted by ブクログ
原作を巧みにアレンジしてある。雰囲気や、好きなところは変わっていなくて、かえって原作よりも好きになってしまった。この作者の漫画は初めてだったけれど、絵柄がすごく気に入った。
Posted by ブクログ
ジャケ買いしました。
絵もキレイで、ストーリーも原作があるにしろアレンジが素晴らしく効いてるので面白いです。
少しレトロで独特の世界観を味わいたい人に良いかもしれません。
Posted by ブクログ
上巻は好き。
下巻は…童話迷宮の導入で現れた少年がほかの話に絡むようになって各話が安っぽくなったように思えた。物語も上巻と比べて全体的に小粒。
ただし読み切りの「月のナイフ」は好き。
Posted by ブクログ
この人の描く話が好きで、最近追いかけてます。
何かなー、空気感が絶妙なのかな。絵が上手いのはもちろんあるのだけど、それだけじゃない。人生を感じ考えさせられる様な、透明な深み?がありますね。
個人的には、『野ばら』『ある夜の星たちの話』がツボでした。
Posted by ブクログ
小川未明さんの「赤い蝋燭と人魚」が収録されているから購入しました。釣巻 和さんの絵が美しい。絵が好きな方は釣巻さんのサイトに行かれても楽しめるかと思います。
Posted by ブクログ
未明の原作とは違うということを知っていたので結構すんなりと受け入れられました。新潮文庫の未明童話集を読んだハズなのにタイトルを見てもどんな話だったか思い出せないものがチラホラ。…再読しよう。
Posted by ブクログ
小学生のお友だちが描いたマンガです。
やっと買いました(ごめん;)
小川未明
わたしもだいすき!
世界観は
あいかわらずね*+
うれしい
小学生の頃の思い出も
よみがえります。
彼女のお母さんの仕事場で
ウソみたいな水色の
マニキュアを塗ったのを
思い出しました○o。
久しぶりに
会いたいな♪゚*
Posted by ブクログ
なんとも不思議な本。空気のような水のような透明感があります。
細部まで丁寧に描かれた絵、柔らかな線も好み。元はカラーだったそうで、ぜひカラーで読みたかった。
この作者の漫画は初めて読んだけど、他の作品も読んでみたくなりました。
Posted by ブクログ
九九ができない少年が迷い込んだ店で……という枠物語。
ひとまずこの枠物語は上巻では意識されないまま、小川未明にモチーフを借りた現代の話が散らばる。
結構絵柄が好きだな。特に学校の先生の雰囲気とか。
Posted by ブクログ
短編集。あまりインパクトのある感じではないが、
情緒的でわかりやすいのとやや難解なものとある。
星たちの話がわかりやすくて良かったのではないかと。
カラーで読みたかった。大分印象も変わるだろう。
Posted by ブクログ
原案、小川 未明になっているのですが、あんまり小川 未明関係ないです(笑)
というか、この人のマンガって、どこか健全なところがあるので、あんまり小川 未明とは相容れないかも。
まあ、小川 未明の童話を読んでいて、思いついた話ぐらいの感じだと思います。
絵とか雰囲気はいいんですが、お話自体は、今ひとつ。