加藤諦三の作品一覧
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Posted by ブクログ
これまで自分が母と接する時に、抱いていた違和感がなんだったのか。こちらを読んで気が付くことができた。
自分の中にある母に対する欲求「もっと話を聞いて欲しい」「もっと親身になって欲しい」このような欲求(近親相姦的固着)があることにまずは気付かされた。
そしてこれが強いほど心の病は深刻になり、ここから解放され、心の中にしっかり母なるものが根付いた時、楽になるとのことだった。
引用>幼児期に母なるものに接することができなかった者は、生涯その満たされない空洞を持ち続けて生きていく覚悟を決めるしかない。
それしかないとしっかりと自覚することである。むしろそれをハッキリと自覚したときに、人生を誤ることもなくなる。道を間違えなくなる。
少々厳しいとは思ったけど、
相手から満たされることに執着し、恨んだり、不幸にのめり込んだりしてしまうことを望まないのなら
自分には愛に欠けた穴がある。と自覚し、そこから自分自身がどう幸せに生きていくか腹を括るしかないのだなと、少し喝を入れられたような気持ちになった。
これからは自分の中に自分自身で心の支えを作っていき、他人に左右されない幸福を少しずつ増やしていこうと思う。
Posted by ブクログ
加藤諦三著。一見すると奇抜なタイトルだが、中身は極めてシビアで、心の奥底を鋭く突いてくる一冊。真面目に努力しているのに報われないと感じる人に向けて、その苦しみの本質がどこにあるのかを容赦なく暴き出す。
本書の核心にあるのは「修羅場から逃げない覚悟」の有無だ。人生の重荷や自分の弱さ、あるいは避けて通れない人間関係の摩擦から目を背け、「形だけの真面目さ」や「いい人」を演じて逃げ続けたまま、いくら勤勉に努力しても人生は開けていかない。修羅場を恐れ、自分の本音や感情を押し殺して防衛的になっているうちは、どんなに頑張っても空回りと生きづらさが募るばかりだ。
また、間違った努力や相談相手の選び方についても深く考えさせられる。人の悪口ばかり言う人に相談しても夢を潰されるだけであり、何より「形」としての親切や献身ではなく、相手に自分の「心」を開くことこそが人間関係の本質であるという指摘は重い。表面的な立派さや無駄を恐れる焦りから離れ、自分の弱さや未解決の問題に一つひとつケジメをつけていくこと。そして、感情を偽らず、正面から現実にぶつかる胆力を持つことこそが、本当の意味で自分を取り戻し、自然と人に好かれる人間になるための唯一の道であると教えてくれる、背筋が伸びる良書。