【感想・ネタバレ】無理をして生きてきた人のレビュー

あらすじ

●いつも正しく生きているのに、なぜかトラブルが多い ●人が楽しそうにしているのが気に入らない ●なぜだか、その人にイライラさせられる ●「温かい無関心」を求める人…… ――家族の中で我慢してきた「不幸な良い子」だった人へ 幸せになるために、まず自分の不幸を受け入れること。相手の何気ない言動で、なぜか急に不快になってしまう。どこか冷めたところがあって、心から楽しいと思ったことがない。生きることに疲れてしまうことがある――子供の頃から「不幸な良い子」だった人は、自分が軽く扱われてきたことに気づかず、心が疲れてしまったのかもしれない。長年、心理学を通して人生を探究し続けた著者が、我慢して生きてきた人に向けて激励のメッセージを送る。 〈本書の構成〉第1章 ちょっとしたことで悩む理由 第2章 軽く扱われて生きてきた 第3章 記憶に凍結された恐怖とは 第4章 幸せになるには、まず不幸を受け入れる

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Posted by ブクログ

テレフォン人生相談の加藤諦三先生の本。
人の心の中を透かして見えているかのような会話にはものすごい洞察力がある。
いつも励まされ学ぶことが多いがこの本でも、一つ理解できたことがあった。

悩んでいるという人にも種類あるというのだ。
悩んでると言っている割には解決しないで嘆き愚痴を永遠にいう人がいる。要するに不満文句を言うだけでという人。
私の身内にもそうした人がいて何度もアドバイスしたり、何かを紹介したり対策方法を一緒に考えたつもりだった。だけど一向に立ち向かわない。
加藤先生の本を読んで、立ち向かうつもりなんてサラサラなくて私に愚痴を聞いてほしいそれだけだったと理解できた。
悩んでいるという仮面をかぶっている愚痴愚痴マンなんだ。
人の愚痴は乗り移るでしょう嫌なこと着せられちゃうんで自分まで嫌な気持ちになるの。
聞かされてる人のことなんて考えないよだって愚痴マンは愚痴を話したいだけだから。
膨大な時間を持ってかれたなーって思い返している。

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2024年06月30日

Posted by ブクログ

何不自由なく育ててもらったのに
親を愛せない
信頼できない
息が詰まる
30も過ぎて、なんて幼稚で親不孝な娘だろうか

過去につかれた嘘の数々が
いまだに脳にこびりついている
毎日愚痴を聞かされたあのリビングに
一気に心が引き戻される
途端に息が苦しい

母は自分自身に嘘をつき続けていた
自分の気持ちに嘘をついて耐えることこそ
家族の幸せだと思っていた
その結果常に不機嫌であった
不機嫌が子供に与える影響を分かっていなかった

そして子供も
不機嫌でいることが唯一の意思表示だと思った
母親の意思表示しか知らなかった
つまり心からの会話をしたことのない親子だった

やがて不機嫌が何も解決しないことを理解する
途端に母親の言動が目に余る
実家を出る
距離を置く
一人暮らしの気楽さに涙が出る

月に一度、数時間ならば会えるようになる
しかし数時間で心からの会話は生まれない
当たり障りのない昔話を繰り返す
結局何も変わらない
時の止まった空間

ところが孫の誕生が変化を起こす
母は孫に執着する
孫がなつくのが嬉しくてたまらない
数年かけて築いた距離感の均衡が崩れる
また、息ができない

自分の人生を犠牲にして尽くしてきたのに
なんて恩知らずな

そう思われている気がして目も合わせられない

かといって互いに本心を聞くこともできない
親に不満を抱くことが許されない程度に
学費から何から援助してもらった自覚がある
それが親にものを言えない重い鎖となる

母親は母親で
不機嫌で司れなくなった娘との付き合い方がわからない
もとより自分のための人生を放棄しているので
リスクを背負って行動を起こすことができない
自分自身に嘘をつき続けた結果
本心を曝け出すこともできない

子供には心理的に安心できる環境を与えたい
建設的な会話のできる家庭を築きたい
そのうえで自分勝手に生きて上機嫌でいたい
子供に見返りを求めない母親を目指して

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2025年01月30日

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