読者メモの転記です。
短歌と言葉、日常生活がどのように関連しているか考えさせられる1冊です。
俵万智さんの表現も面白いので、すいすい読み進めることができます。
「歌会」もワークショップとして取り入れてみようかと思います。
- 本の内容
- 演劇→ダイアローグ
たった一つの言いたいことのために、言葉を積み重ねていく作業。
短歌→モノローグ
たった一つの言いたいことのために、言葉を削っていく作業。
人に伝えようとしているとき、どちらで伝えようとしているのか意識してみることも有効。
「言葉で言わない」ことも大事。
- 「論点をずらす」ことで思いやりとユーモアを表現することもできる
- 「愛の不時着」より
「私のこと忘れないでね」
→「空から落ちてきた女を忘れられるか」
- 「間違えて乗った汽車が時には目的地に連れて行ってくれる」(インドのことわざ)
- 本業の依頼は断るな(先生の教え)
→勘を鈍らせるなというメッセージ
- 耳を傾けるべき→外野 ×
自分の心の中を流れる音楽 ◎
- プロフェッショナル=「夢中 得意 努力」
むっちゃ夢中とことん得意どこまでも努力できればプロフェッショナル
つかうほど増えてゆくものかけるほど子が育つもの答えは言葉
- マルハラが話題の昨今
→「マルで終わるって日本語の優しさでは?」
- 1つしかないのに「〜とか」「〇〇あたり」
「こちらピザトーストになります」
→はっきり言わない方が、まどろっこしいが丁寧な印象
過剰に丁寧=責任逃れのムード・誤解にもつながる
- 曖昧表現(〜界隈など)
→ちょっとした安心感+後ろめたさの緩和
- 「も」=表現としては曖昧
的確で必要ならOK→基本的には置き換えた方がベター
「が」「は」「の」「を」へ
- 遊びのポイント
- 「子ども同士で」「自然の中で」「野方図に」
勉強=大人になってから取り戻せる
勉強×遊び=子どもは前に進める
- 言葉=世界の目印
→世界の理解、自分の気持ちを表現することに役立つ
- 自閉症の方と母とのやりとり
「賢い人ってどんな人?」(母)
→「笑顔である事。幸せである事。正直である事。誇りを持つ事。」
- 同じ題でものを書くとき一番やってはいけない事
=大多数が書きそうなことを
大多数が書きそうな理由とともに述べること。
「んん?」と思わせることが大事。
最初に期待値を下げておくことも有効。
- 自分の言葉がどんなふうに人に伝わるかを見ることができる⇒「歌会」
無記名で歌を提出し、感想・意見を述べ合う
「歌会では自分の投票した歌を他の人がどう読んだかに一番注目せよ」(佐々木幸綱)→最も勉強になり、「読む力」をつけられる
一喜一憂する必要はない
→何が伝わり、何が伝わらなかったか
何を読み取れて、何を読み取れなかったか
- 短歌を通して自分の人生を振り返り、言語化することで何かを乗り越えた、という手ごたえ
⇒これが短歌を詠む意味
この時間が尊いし、その時間も含めて短歌
- 手塚マキ=歌舞伎町界のNO.1ホストを経て複数経営する実業家
- 「お客様のちょっとした一言から、気持ちを汲み取る力、そして短い言葉で的確に伝えられる力」を養うものとして短歌◎。
- 曖昧な言葉で一括りにするとき、抜け落ちてしまう何か。
そこを掬うのが文学の役目。
- 「宿ってしまった歌」の条件
- やむにやまれぬ衝動があること。
- 空想や伝聞ではなく、ゼロから全部手順をたどりついた境地であること。(作り続けていないと、宿るものも宿らない。)
- どういうときに短歌が生まれるか
「あらゆる場面で心が揺れた時。アッと思ったら立ち止まって、その揺れを観察。そこから言葉探しの旅が始まる。」
いつ「それ」が訪れるかわからない
- AIの発展…人は心から言葉を紡ぐことを目指すべし
- AI:1→100、自分:0→1
- 作品=副産物
詠む=心を掘り当てる(川添愛)
適切な濃度の中でこそ言葉は生きる
それぞれの器に対する濃さの程良さが大事
- 谷川俊太郎…言葉を疑う人
- 言葉と世界→一対一対応していない・ズレがある
⇒それをどう小さくするかが大事
- 言葉の力=生きる力に直結
心が立ち止まった時、もう歌は始まっている
- お互いにせっかちに言葉を投げ合う前に、ほんの少しでも立ち止まることを大事に
- 言葉=世界をともに歩く頼もしい相棒