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たとえば万葉集をひもとけば、千年以上前の言葉が、そこにはある。私が口ずさめば、千年の時空を超えて、鮮度を落とすことなく言葉は蘇る。言葉は、永遠なのだ。けれどたとえば、今日私が恋人に言った「好き」という言葉は、今日の二人のあいだで成立している、たった一度きりのもの。言葉は一瞬のものでもあるのだ―。読むこと、詠むこと、口ずさむこと。言葉を観察し、発見するエッセイ集。
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Posted by ブクログ
最初ら辺の「人の為にならず」の話を読んで面白そうだったから、この本を読み始めました。 とか弁とか、超とかは(とかって使ってる笑)面白かったんですけど、短歌になってくると難しくて所々しか読んでいません、 俵万智さんの言葉への愛を感じられる作品でした。 2025.6.30
脳みそほぐしに。 きざし来る悲しみに似て硝子戸にをりをり触るる雪の音する (松田さえ子) こころみにお前と呼ばばおどろくかおどろくか否おどろくか否 (岡井隆) <あい>という言葉で始まる五十音だから傷つくつくつくぼうし (俵万智)
若者言葉について目からウロコ。新種の人種が使う言語ではなくDNAレベルまで染み込んでた日本人らしさの発露だった、と。 そっか〜!
さすが歌人。そしてさすが元教師。言葉に対する考察も面白いし、「みだれ髪」などの短歌の現代語訳が感動的。
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