トルストイの作品一覧

「トルストイ」の「復活」「戦争と平和」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 戦争と平和(1)
    5.0
    1~3巻1,320円 (税込)
    アレクサンドル1世、ナポレオン、クトゥーゾフといった実在の人物や歴史的事実の間に、自己の創造した人物を自在に配して、二度にわたるナポレオン戦争の時代を生きた人々の運命を描いた記念碑的作品。貴族社会の俗悪さを軽蔑しきり、自らロシアのナポレオンになろうという野心に燃えて戦場に赴くが、アウステルリッツで負傷し、悠久の空以外すべてはむなしいと自覚するアンドレイ公爵。美しい妻エレンの不貞の後、フリーメイソンに精神の救いを求め、これにも幻滅、ボロジノー戦で初めてロシア民衆のもつ巨大なエネルギーに心打たれるピエール伯爵。小説はこの二人の青年を中心に、あけっぴろげな魂をもつ天真爛漫な少女ナターシャ、信仰心あつい女性マリヤなど、多くの人々の愛と悩みが描かれる。登場人物の数559人! 全4編およびエピローグからなるこの大長編歴史小説で、トルストイは主要な作中人物に託して、自己の世界観や歴史観、さらには民衆観を展開し、歴史的事件を決定するのはそれに参加した民衆すべての意志の総和であるという独自の哲学を打ち出している。世界文学に高峰のようにそびえる絢爛たる絵巻物。
  • 戦争と平和1
    4.7
    1~6巻1,188~1,232円 (税込)
    始まりは1805年夏、ペテルブルグでの夜会。全ヨーロッパ秩序の再編を狙う独裁者ナポレオンとの戦争(祖国戦争)の時代を舞台に、ロシア貴族の興亡から大地に生きる農民にいたるまで、国難に立ち向かうロシアの人びとの姿を描いたトルストイの代表作。全6巻。
  • イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ
    4.3
    1巻649円 (税込)
    19世紀ロシアの一裁判官が、「死」と向かい合う過程で味わう心理的葛藤を鋭く描いた「イワン・イリイチの死」。社会的地位のある地主貴族の主人公が、嫉妬がもとで妻を刺し殺す――作者の性と愛をめぐる長い葛藤が反映された「クロイツェル・ソナタ」。トルストイの文体が持っている「音とリズム」を日本語に移しかえ、近代小説への懐疑をくぐり抜けた後の新しい作風を端正な文体で再現したトルストイ後期中編2作。
  • 戦争と平和(一)
    4.2
    1~4巻1,045~1,210円 (税込)
    19世紀初頭、ナポレオンのロシア侵入という歴史的大事件に際して発揮されたロシア人の民族性を、貴族社会と民衆のありさまを余すところなく描きつくすことを通して謳いあげた一大叙事詩。1805年アウステルリッツの会戦でフランス軍に打ち破られ、もどってきた平和な暮しのなかにも、きたるべき危機の予感がただようロシア社交界の雰囲気を描きだすところから物語の幕があがる。
  • クロイツェル・ソナタ 悪魔
    4.1
    1巻539円 (税込)
    嫉妬のため妻を殺した男の告白を通して、惨劇の理由を迫真の筆に描き、性問題に対する社会の堕落を痛烈に批判した『クロイツェル・ソナタ』、実在の事件に自身の過去の苦い経験を交えて懺悔の気持をこめて書いた『悪魔』。性的欲望こそ人間生活のさまざまな悪や不幸、悲劇の源であるとして、性に関するきわめてストイックな考えと絶対的な純潔の理想とを披瀝した中編2作。
  • 幼年時代
    4.0
    1巻330円 (税込)
    10歳になったわたしは、父の領地で何不自由のない生活をしていたが、勉強のために、兄と一緒にモスクワで暮すことになった。最後の狩、母との別れ、都会での貴族的な生活、そして母の死――。みずみずしさ、屈託のなさ、愛への渇望、純粋な信仰心に満ちた、人生における最も美しい時代を描きながら、のちのトルストイ文学の特質をあますところなく備えもつ、自伝的処女中編である。
  • アンナ・カレーニナ 1
    4.0
    1~4巻990~1,210円 (税込)
    青年将校ヴロンスキーと激しい恋に落ちた美貌の人妻アンナ。だが、夫カレーニンに二人の関係を正直に打ち明けてしまう。一方、地主貴族リョーヴィンのプロポーズを断った公爵令嬢キティは、ヴロンスキーに裏切られたことを知り、傷心のまま保養先のドイツに向かう……。激動する19世紀後半のロシア貴族社会の人間模様を描いたトルストイの代表作。真実の愛を求め、苦悩する人間たちが織りなす一大恋愛叙事詩。
  • 光あるうち光の中を歩め
    3.8
    1巻440円 (税込)
    欲望や野心、功名心などの渦巻く俗世間にどっぷりつかっている豪商ユリウスと、古代キリスト教の世界に生きるパンフィリウス。ユリウスは何度かキリスト教の世界に走ろうと志しながらも、そのたびに俗世間に舞いもどるが、しかし、長い魂の彷徨の末についに神の道に入る。──福音書に伝えられているキリストの教えに従って生きよと説いた晩年のトルストイの思想を端的に示す。
  • 人生論
    3.8
    1巻649円 (税込)
    いっさいの自己愛を捨て、理性的意識に生きることによってのみ、人間は真の幸福を獲得することができる――人間いかに生きるべきか? 現世において人間をみちびく真理とは何か? 永年にわたる苦悩と煩悶のすえ、トルストイ自身のこの永遠の問いは、本書にみごとに結実した。誤ることのない鋭い観察力と、愛の直感と心の目で綴った、人生についての内面的、哲学的な考察。
  • コサック~1852年のコーカサス物語~
    3.8
    1巻963円 (税込)
    モスクワでの無気力な生活に疲れた青年貴族オレーニンは、チェチェン人と対峙するコーカサス辺境での軍隊勤務を志願する。その地はコサックの自由な精神に溢れていた。そして美しい少女マリヤーナとの恋が彼の内面を変えてゆく――トルストイ青春期の生き生きとした描写が、みずみずしい新訳で甦る! 作家の従来のイメージを一新するような輝かしき青春小説。
  • 七つの星 【漢字仮名交じり文】
    -
    1巻220円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 きいろいとり文庫作品その11「遠い北の国のお話しです。この国では長い間雨が降らず、人々はとてもこまっていました。病気の母親と二人で暮らしていたナタリーは、母親に水を飲ませてあげたいと、ひしゃくを手に家を出ました」※本製品の言語は日本語(漢字仮名交じり文)となっております。別言語・ヴァージョンをお求めの方は、別途お買い求めください。
  • 七つの星 【ひらがな・カタカナ】
    -
    1巻220円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 きいろいとり文庫作品 その11「遠い北の国のお話しです。この国では長い間雨が降らず、人々はとてもこまっていました。病気の母親と二人で暮らしていたナタリーは、母親に水を飲ませあげたいと、ひしゃくを手に家を出ました」※本製品の言語は日本語(ひらがな・カタカナ文)となっております。別言語・ヴァージョンをお求めの方は、別途お買い求めください。
  • 【タテヨミ】 七つの星 ひらがな・カタカナ
    -
    1巻220円 (税込)
    きいろいとり文庫作品 その11「遠い北の国のお話しです。この国では長い間雨が降らず、人々はとてもこまっていました。病気の母親と二人で暮らしていたナタリーは、母親に水を飲ませあげたいと、ひしゃくを手に家を出ました」※本製品の言語は日本語(ひらがな・カタカナ文)タテヨミ版となっております。別言語・ヴァージョンをお求めの方は、別途お買い求めください。※2025年11月 全体的に修正を加えた『Ver.1.1』更新。

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  • 【タテヨミ】 七つの星 漢字仮名交じり文
    -
    1巻220円 (税込)
    きいろいとり文庫作品 その11「遠い北の国のお話しです。この国では長い間雨が降らず、人々はとてもこまっていました。病気の母親と二人で暮らしていたナタリーは、母親に水を飲ませあげたいと、ひしゃくを手に家を出ました」※本製品の言語は日本語(漢字仮名交じり文)タテヨミ版となっております。別言語・ヴァージョンをお求めの方は、別途お買い求めください。※2025年11月 全体的に修正を加えた『Ver.4.1』更新。

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  • 復活 上
    -
    1~2巻1,188~1,276円 (税込)
    『復活』は人間の復活とは何かを問う長篇で,後期トルストイ(1828-1910)の問題意識や到達点が最も多面的に示されている.殺人事件の陪審員として法廷に出たネフリュードフは,容疑者の娼婦が,10年前に自分が誘惑して捨て去った叔母の家の小間使いカチューシャであることに気づき,激しい良心の呵責にさいなまれる.(全2冊)

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  • 戦争と平和(一~四)合本版(新潮文庫)
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    1巻4,565円 (税込)
    19世紀初頭、ナポレオンのロシア侵入という歴史的大事件に際して発揮されたロシア人の民族性を、貴族社会と民衆のありさまを余すところなく描きつくすことを通して謳いあげた一大叙事詩。1805年アウステルリッツの会戦でフランス軍に打ち破られ、もどってきた平和な暮しのなかにも、きたるべき危機の予感がただようロシア社交界の雰囲気を描きだすところから物語の幕があがる。 ※当電子版は新潮文庫版『戦争と平和』一~四巻をまとめた合本版です。
  • イワンの馬鹿
    -
    1巻110円 (税込)
    ロシアの文豪、トルストイの童話。ある国の田舎に三人の息子と口のきけない妹が住んでいました。兵隊のシモンと商人のタラスは何度も悪魔に騙されてしまいますが、正直で働き者のイワンは欲が無いので悪魔の誘惑にも乗りません。正直で愚直なイワンは国王の娘の命を助けて結婚し王様になりました。しかしまたしても悪魔が復讐にやってきます。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • イワン・イリッチの死
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    1巻484円 (税込)
    一官吏が不治の病にかかって肉体的にも精神的にも恐ろしい苦痛をなめ、死の恐怖と孤独にさいなまれながら諦観に達するまでを描く。題材には何の変哲もないが、トルストイの透徹した観察と生きて鼓動するような感覚描写は、非凡な英雄偉人の生涯にもまして、この一凡人の小さな生活にずしりとした存在感をあたえている。

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  • 七つの星 【日本語/英語版】
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    1巻203円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 遠い北の国のお話しです。この国では、長い間雨が降らず、人々はとてもこまっていました。病気の母親と二人で暮らしていたナタリーは、母親に水を飲ませあげたいと、ひしゃくを手に家を出ました・・ 【きいろいとり文庫 第11作品目】
  • 戦争と平和 (一)
    -
    1~6巻1,254~1,364円 (税込)
    1805年夏、ペテルブルグ。英雄か恐怖の征服者か、ナポレオンの影迫るロシア上流社会の夜会に現れた外国帰りのピエール。モスクワでは伯爵家の少女ナターシャが平和を満喫。だが青年の親友や少女の兄等は戦争への序走に就いていた。愛・嫉妬・野心・虚栄・生死――破格のスケールと人間の洞察。世界文学不朽の名作! 新訳。

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  • 人生論
    -
    1巻770円 (税込)
    人生とは善への希求であり、その努力にこそ人生の真の意義がある。善こそは人生の目的なのだ。だが、この目的は何によって達成しうるのだろうか。トルストイはこう断ずる、それは人間にのみ与えられたあの理性の働き、即ち愛によってである、と。『人生論』には、この偉大な「人生の教師」晩年の思索と体験のすべてがこめられている。

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  • マンガで読む名作 アンナ・カレーニナ
    -
    1巻660円 (税込)
    『戦争と平和』と並ぶ文豪トルストイの代表作!!高級官僚の貞淑な妻として、何不自由のない暮らしを送っていたアンナ。しかし、青年将校ヴロンスキーと出会い、その激しい情熱に強く惹かれていく。ひとり息子への愛に苛まれながらも、「真実の愛」を求めて、破滅的な恋におちていくアンナ。その先に待ち受ける運命を知る由もなく…!! 家庭とは何か、結婚とは何かを問う、一大恋愛叙事詩を漫画化!!

ユーザーレビュー

  • 戦争と平和(一)

    Posted by ブクログ

    ナポレオンのロシア侵攻を取り上げたトルストイの小説第1巻。全部で4巻。自分をだまして結婚する生活の虚しさや、戦争の愚かさが感じ取れる。戦闘の場面と、日常の場面の切り替えがあるため状況をつかみづらいと感じたところもあるが、時系列で進んでいると思って読んだので問題はなかった模様。

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    2025年11月18日
  • 戦争と平和(二)

    Posted by ブクログ

    2巻は、平和の場面中心です。狩り、舞踏会、雪原をそりで走る場面が印象的で、描写が素晴らしい。翻訳者の方の日本語力に魅了されます。

    人物描写もこれまたすごい。読みはじめは人物がたくさんいて大変!と思いましたが、それは早合点。美容室で、“週刊誌を見て芸能人の動向を知る”そんなおもしろさ?!があります。人間模様は、時代、国が違っても興味をそそります。

    男女関係はかなり、もつれにもつれて。登場人物一人ひとりの心情がジェットコースターのように変化していきます。後半にいけばいくほど、物語に引き込まれました。2巻だけでもお腹いっぱいの満足感!人間模様が多く語られた2巻だったので、3巻は戦争のことだろうと

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    2025年09月10日
  • 戦争と平和6

    Posted by ブクログ

    エピローグで主要な登場人物たちの大団円が描かれる中、ソーニャについて語られるシーンは薄影のように切ない。著者の歴史論に捧げられたかのようにあっけなく戦死したペーチャよりもむしろ、ソーニャを無駄花と評するナターシャの台詞が割り切れない印象を残す。ソーニャは可哀想なのか? 物語の中でピエールやアンドレイが達した心境、あるいはそれを体現するプラトンの世界観で解釈するとどうなるのだろうか? ピエールが覚醒時に感じた「ただ生きていく」ことの価値に共感できれば、この物語でのソーニャの意味が深く染みわたってくる。実在するなら身近にいて欲しい人だと思う。

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    2025年09月11日
  • 光あるうち光の中を歩め

    Posted by ブクログ

    トルストイが言いたかったことは結局この本に要約されているのではないか。トルストイの本で一番好きです。

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    2025年07月08日
  • アンナ・カレーニナ 4

    Posted by ブクログ

    若き将校との許されない愛に走るヒロイン・アンナと、神を信じることができない地主貴族リョーヴィンの、交差しない二人の主人公の人生が描かれる。この大部の小説を通じて、トルストイは同時代(1870年ごろ)のロシアという国全体を描き切る野心を持っていたのではないか--そんな風に思える。

    首都の貴族社交界の華やぎから田舎の農夫の草の刈り方まで、あらゆるディテールがおよそ想像で書くのは不可能な詳細さで描き込まれ、トルストイの筆致の巧みさに感嘆せざるを得ない。

    しかしそれだけで終わってしまっては、この作品は最高の風俗小説であるという結論になってしまう。この作品を傑作ならしめる深みは、登場人物それぞれの苦

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    2025年06月02日

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