【あらすじ】
わたしの自由は、ここから加速する。
お金の使い所、物価高、PMS、更年期、結婚するのか、子供は産むのか……
胸の奥でくすぶる不安の正体を、一緒に探ってみませんか?
漫画家の藤波夏帆は、『月収十五万円、六畳一間で夢をかなえる』でデビューして以来、節約・ライフスタイルエッセイを中心に、そこそこの人気を保ってきた。
だが38歳を前に、これまでの作品で伝えてきたメッセージや世間でのイメージ、そして脚本家の彼氏との間にズレを感じ始める。
自分が本当に描きたいものは、何だろう。
新連載に向けて始めた取材と観察は、やがて夏帆の生活にも波を起こし始め……。
わたしの自由は、ここから加速する。
生活も身体も変わり、生き方が様々に分岐する時。
エッセイ漫画家と女性たちの、恋と、経済と、決意の物語。
『今となっては、どこがどうして好きだったのか、全く思い出せない。
たとえ浮気されたとしても、怒るほどの気持ちは、すでになくなっていた。
それなのに、別れるという決断もできずにいる。』
『わたしは、子供のころから「自分で使うお金は、自分で稼いで生きていく」と決めていた。だから、男の人に養ってもらおうなんて考えたこともない。女性が男性より多く稼ぐことをみっともないとか思うこともない。』
『どうしても子供が欲しいという気持ちがあるわけでもないのに、産めなくなることを思うと、迷ってしまう。』
『自分でも、なぜ付き合っているのか、どうして別れないのか、何度も考えてきた。好きだと思えるところもあるのだけれど、どれも長く付き合う理由にはならない気がする。機嫌を損ねると黙りこむとか真剣な話し合いができないとか、欠点もよく知っている。それなのに、別れられない。結婚するにしても、別れるにしても、決断できるだけの理由がないのだ。現状維持で誰にも迷惑をかけていないし、これでいいと思っている。』
「たくさん持っていることは、何も持っていないことと同じ気がするよ」
『だってさ、倉田のことだって、いるのかいらないのかわからなくなってるでしょ?それなのに、捨てられない』
『わたしにも、家族や友達がいて、仕事関係の人もいる。けれど、ひとりだと感じている。ヨシくんがいた時だって、ずっとそう感じていた。周りを頼っているつもりで、甘えられない。
自分自身を大切にできず、厳しくしてしまう。
その人生には、不安が付きまとうだろう』
【個人的な感想】
大学で出会って10年になる彼氏との結婚も考えられないし、だからって別れる決定的な理由もない。浮気されてるかもと思いながらも、その事実にそこまで傷つきもしない。今の自分と状況が重なりすぎて感情移入したし、言葉の一つ一つが刺さった。
どうしても自分の人生に子供が欲しいわけでもなく、自分に厳しくて、男の人に養ってほしいと思ったこともなく、1人で生きていくことに対してもそこまでネガティブではないところまで主人公と同じで自分が30代後半になったらこの主人公みたいになっている未来が想像できる、、、。