グループ・ゼロ - 歴史・時代劇作品一覧

  • エリア88 1
    完結
    4.8
    空を飛ぶ戦いの最中、想い馳せるは故国――。大手航空会社のパイロット訓練生・風間真(シン・カザマ)は親友の神崎悟と共にパリでの研修訓練を終了し、帰国後にパイロットとしての第一歩を踏み出すことになっていた。社長令嬢・津雲涼子との交際も順調でその将来を嘱望されていたシンだったが、神崎の策略により傭兵部隊入隊の契約書にサインをさせられてしまう。激しい内戦の続く中東・アスラン王国に入隊したシンが配属されたのは、作戦地区名「エリア88」と呼ばれる傭兵部隊で構成された空軍基地だった。この基地から除隊するためには、高額の違約金を払うか、契約満了まで生き延びるかのみ。シンは違約金を稼ぐため、ザク・ヴァシュタール国王率いるアスラン政府軍の傭兵として、ザク国王の実兄であるアブダエル・ヴァシュタールは率いる反政府軍と血みどろの戦いを繰り広げることになる。戦いのさなか、シンはエースパイロットとして頭角を現し、報奨金を稼いでいくが、次第に傭兵稼業に染まっていく……。作者の代表作にして一時代を築いた名作エア・コンバット・アクション・ロマン、電子書籍として装いも新たに登場!
  • 弐十手物語(1)
    無料あり
    -
    狼の睾丸(ふぐり)の異名をとる同心・藤掛飯伍。腹の底から怒ると、手がつけられなく事から、そう呼ばれている。 名奉行・大岡越前の下で数々の難事件を解決して行く。痛快・大江戸同心捕り物時代劇シリーズ! 小池一夫原作、神江里見作画のロングセラー江戸同心捕り物時代劇。1978年3月~2003年11月まで週刊ポスト(小学館)で連載。 単行本ではなんと110巻に及ぶ。大岡越前の下で働く二枚目の同心藤掛飯伍と配下の由造、そして三枚目の同心菊池鶴次郎の活躍を人情味豊かに描く。序盤の主人公は藤掛飯伍だが、後に菊池鶴次郎が中心となって物語は展開する。また、1984年にはテレビドラマ化もされ、飯伍に名高達男、鶴次郎に泉谷しげる、大岡越前には萬屋錦之介が扮している。
  • 片恋さぶろう 1
    完結
    4.0
    時は元和の頃、未だ徳川の時代も盤石になる以前。孫娘の和子姫を天皇のもとへ入内させることが、老家康最後の悲願であった。しかしまだ姫は齢八つ。病に臥せっていた家康は悲願達成を見ぬまま、この世を去る。一方その頃、家康の計画を未然に防ぐべく、京の公家たちが和子姫の命を狙い、刺客を差し向けていた。姫の乗った籠に凶刃が迫る…その時! 武士が一人、迅雷のごとく駆けつけ、群がる刺客を全て切り伏せたのだ! その名も家康公直参・片乞三郎信綱。天下無双にして、姫を守るために命を賭した男の、真の忠義と愛を描いた傑作長編!!
  • 半蔵の門1
    無料あり
    -
    伊賀忍者の頭領の子・半蔵正成、後の二代目・服部半蔵は素ッ破(すっぱ=忍びの者、諜報員)として弘治三年に松平次郎三郎元信(後の徳川家康)に仕えることとなる。原作・小池一夫、作画・小島剛夕の天才コンビの戦国歴史ロマン! 戦国時代から江戸時代初期にかけて、徳川家康とその右腕となって活躍した伊賀忍者・服部半蔵(正成)の夢と野望と友情の痛快物語。1978~1984年「週刊現代」(講談社)連載。ちなみに、江戸城(現在の皇居)にある門のひとつである半蔵門は、この門を警固した服部正成・正就父子の通称「半蔵」に由来する。
  • 葬流者 1
    完結
    -
    時は天明の大飢饉――凶作に苦しむ農民たちはただ同然で娘を人買いに売り、飢餓に苦しむ者たちは死者までを食らったといわれる暗黒の時代に、自らを「過去を葬り今日を流れる葬流者(ソールジャー)」と名乗る流れ者の剣客がいた…。旅の途中、伊勢の近くの瀬田川で川に流された女を助けたことから、そのおきみという女と、女衒の源次と知り合った「葬流者」こと刑(おさか)波之進。源次は、遊郭におきみを売って金を受け取ってはその直後に足抜けさせ、また別の遊郭に売っては足抜けを繰り返し金を稼いでいた。ただの女衒と売られた女の関係に見えたふたりだが、その身の上には余人には語れない飢饉の悲惨な現実があった…。そして荒涼とした世を流れるままに剣を振るう波之進にも追っ手が迫っていた――。小池一夫、ケン月影のコンビによる、ハード時代劇!
  • 御用牙1
    完結
    -
    庶民泣かせの不当な権力やアコギな輩は絶対許さねえ。“北のかみそり”と恐れられ、“かみそり半蔵”の異名をとる北町奉行所隠密廻り同心・板見半蔵。反骨同心半蔵の必殺責め技<坐禅ころがし>とは!?
  • 春が来た(1)
    無料あり
    4.0
    職を失った初老の元同心・太郎兵衛と元忍者・次郎兵衛。十手一筋、隠密一筋の二人は友情で固く結ばれ、現世という“地獄”と対峙してゆく。時には、人の情、女の情にほだされながら、血の涙を流し、この生き地獄を凝視する。ほんとうの男の生きざまがここにある。小島剛夕&小池一夫の珠玉作。女好きの元同心・甘利長門こと太郎兵衛と、奥手の元忍びの者・月坂小介こと次郎兵衛のじじぃコンビが織りなす傑作人情時代劇。2002年、NHKにて太郎兵衛役=仲代達矢、次郎兵衛役=西田敏行で6回連続放映となる。 1976年~1978年「漫画アクション」(双葉社)連載。
  • バランサー 1
    完結
    4.0
    ネーデルランド…広く親しまれているオランダという国名ではなく州の名称。そのネーデルランドに飛騨白羽衆(忍者)の生き残りである「南郷兵衛」、またの名をコードネーム『J』という名で傭兵をする日本人の男がいた。忍者として身についた戦闘術を生かし数々の成果を上げてきた『J』だったが、ある任務を遂行中に外国の地であるにも関わらず宿敵の黒羽衆の襲撃にあい…!!国家の思惑とそこに絡む白羽衆・黒羽衆・赤羽衆の問題を描いたアクション作品!
  • 男弐 1
    完結
    -
    天文十二年、武田晴信の元に、片目・片足の無い醜い男がやって来た…。男の名は山本勘介。このとき晴信二十二歳、勘介二十六歳――。壮大な物語が幕を開ける!!
  • メロドラマ 1
    完結
    5.0
    時は1925年、世界で最も輝いていた芸術の都・パリで、帝国陸軍大尉・都筑慎太郎は伯爵令嬢・ソフィと出逢う。しかし、慣れぬコニャックで酔いつぶれ失態を晒してしまった慎太郎は、ソフィの父であるレオ伯爵を怒らせてしまい、勢いで伯爵と決闘するハメに陥る──『JIN-仁-』の村上もとかが、国と時代を超えて描く生と死、そして愛憎。人生とは、そして愛とは? 時代浪漫溢れる、不朽の名作。
  • 雷電 1
    完結
    -
    寛政年間(1789~1801)江戸大相撲はその黄金期を迎えようとしていた。寛政元年冬場所(11月)、相撲司家・吉田追風が、東西の実力大関である小野川と谷風に横綱免許の証状を授与した。第四代横綱・小野川喜三郎の誕生である。そしてさらに翌寛政二年、この二横綱でさえ凌駕する大力士が初土俵を踏むことになる……その鮮烈なデビューより六年前、天明四年(1784)。信州大石村出身、太郎吉十八歳。この若者こそが現代まで無類力士と称されその名を残す、雷電為右衛門その人であった!
  • ソニック・デザーター
    完結
    4.0
    空軍中尉のパイロット「ヘンリー飛鳥」はある日、古くからの友人でありライバルである海軍の「ローガン」と共に次期戦闘機の能力をテストする模擬空戦をやる事になった。しかし開始早々、あくまで標的機であるはずの現用戦闘機F-15が空対空ミサイルを発射、ローガンの戦闘機が撃墜されてしまう。戸惑う飛鳥の元へ司令部からの連絡が。何とこれは模擬でなく実弾を用いた実戦で、飛鳥自身が今日の標的だという。無数のミサイルに狙われ、99パーセント逃亡不可能という地獄の罠に嵌められた飛鳥は……!? 戦闘機と共に日々命を賭ける男たちを描いた、新谷かおるの名作品集!
  • 三銃士 1
    完結
    5.0
    フランス国王陛下の銃士隊長トレヴィルの銃士隊に入るべく、田舎からロバでパリへ向かったダルタニヤン。誇り高いダルタニヤンは旅の途中、酒場にいた剣士から挑発され得意の剣を抜くも軽くあしらわれ倒されてしまう。いつか決着をつけてやると決意しつつパリに着き父の旧友のトレヴィルにも出会うが、持ち前の性格から次々と3人もの銃士とそれぞれ決闘の約束をしてしまい――。アレクサンドル・デュマによる名作「三銃士」を、南波健二、久保田千太郎の実力派コンビで堂々コミック化!
  • 柔侠伝1
    完結
    -
    起倒流柔術家・柳秋水は日本講道館柔道の創始者・嘉納治五郎に挑戦し敗れた無念を一人息子・勘九郎に託した。それからくる日もくる日も秋水と勘九郎の激烈な稽古が始まった。過酷な修練は勘九郎が19歳になるまで続いた。その後、秋水の命に従い、勘九郎は郷里の九州・小倉から東京へ。起倒流師範・松柴久三を訪ねるため上京した日は明治38年6月×日…おりしも日露戦争の勝利祝賀に沸き返る日であった。明治から昭和にかけての激動の世相を背景に勘九郎、勘太郎、勘一、勘平の柔道一家・柳家4代、足掛け100年余りの歴史を描いた壮大な大河ドラマである。1970年から「漫画アクション」(双葉社)に連載された柔侠伝シリーズの1作目。
  • 侍やめます 1
    完結
    4.3
    長年の苦労の末に今井藩の剣術指南役に任命され絶頂にあった鮎川井左衛門。だがそれから数年後、仕えていた今井藩は取り潰しになり、仕官先を求めて江戸に出るもなかなか士官はかなわず、妻子に負担を強いる生活が続いていた。大金を用立てした金貸しは今流行りの商売「そば屋」をやることを提案するが、武士の面子にこだわる井左衛門は首を縦にふらない。しかし娘の死をきっかけに…。本当に大事なことは何か、生きることとは何か。笠太郎が送るヒューマン時代劇。
  • 女忍者 蘭 1
    完結
    -
    第十一代将軍・徳川家斉の時代を一般に大御所時代という。そして、やがては幕藩体制が崩れていくきざしが見えた時代でもある。そんな時代のある日、浅草寺境内で騒ぎが起きていた!大勢がその騒ぎに注目している最中、凄腕スリ師の政はいくつもの財布を懐からスっていた。誰にも気づかれずに浅草寺境内を去ろうとすると、『蘭』という女に声をかけられそのワザを教えてほしいと言われ、修行の場へと連れて行き刃物を使った特訓をすると欄の身のこなしを見た政は女忍者という事に気づき…。女忍者『蘭』の生き様を描いた作品!
  • 拳豪伝
    完結
    -
    幕末の動乱の世に実在した広島・尾道の「げんこつ和尚」武田物外の愛と武勇の遍歴。幼少期の喧嘩で、突き飛ばした相手が死んでしまったために剃髪した巨漢の物外は、仏教経典の教えを受ける傍ら、儒学と武道を極めた。持ち前の正義感で、弱気を助け地上の悪を懲らしめていく。晩年は京都壬生の新撰組組長・近藤勇の挑戦をも退けた。一代の怪僧・武田物外の痛快ストーリィ!「第一章 怪力」「第二章 生い立ち」「第三章 破戒」「第四章 道場破り」「第五章 拳骨和尚」「第六章 危難」「第七章 新撰組」「第八章 百対一」を収録。
  • SNOW ~村上もとか叙情傑作選~
    完結
    4.5
    明治期、芸妓の雪香と男衆として祇園で働く吉蔵。それぞれの想いを秘めたまま、時代は日露戦争、大正、昭和へと移ろいゆく――。
  • ハロー!マリアン【分冊版】 1
    完結
    3.0
    オランダ首都アムステルダム郊外の小さな農村・ローレンス邸に住む8歳の少女マリアン。マリアンの母はオランダきっての貴族・フランドル家の一人娘で、父はイギリス人の貿易商。家柄の違いから、結婚は押し切った形でおこなわれていた。そんなある日、年に一度の花祭りが行われる! マリアンはこの日をとても楽しみにしていて、街に向かう道中にサーカス・人形劇・パレードを想像し胸躍らせていた。そして花祭りが行われている街に到着すると、旅芸人の少年・ローリーと出会う。アリアンはローリーを変な人と思いつつ……でもまた会いたいなと思い……。明るく強く優しいマリアンの愛と人生を描いた感動ストーリー!
  • 特攻3万メートル
    完結
    4.0
    太平洋戦争も日本に敗戦の色濃い昭和20年はじめ――。圧倒的な物量を誇る米軍機動部隊は、日本の最後の砦・沖縄周辺海上に集結していた。これに対し、日本軍の残された反撃手段はただ一つ。機もろとも敵艦に体当たりする肉弾攻撃、神風特別攻撃隊であった。250kgの爆弾を戦闘機に取り付け、まっしぐらに敵艦に突っ込んでいくという世界にも例をみない恐るべき戦法である。しかしながら、この神風特別攻撃隊をしても敵の侵攻をくいとめることはできず、ここでさらに恐るべき戦法がとられた。すなわち、ロケット特攻機「桜花」の誕生である。桜花はそれ自身戦闘能力は全くない翼をもった爆弾といっていいだろう。――昭和20年3月21日、桜花特別攻撃隊の第1陣18機は九州の南端・鹿屋基地を飛び立っていった。護衛戦闘機はわずか30機。「この攻撃に成功し、戦局は逆転する」日本軍最後の期待を担った桜花は必ずや戦局を打開してくれると固く信じられていたのであったが…。
  • 華散るが如く 1
    完結
    1.7
    江戸・吉原。「おっ、見ねぇ、花魁道中だ」道行く人々が足を止める。“蛇”が言う。「お鶴、いいかよく見ておけ。これが吉原百万両の大傾城、蒼桐花魁だ」それが私と、生涯を賭して戦う事になる蒼桐花魁との初めての出会いだった。私は没落した武士の娘だった。父は農業を始めたが上手く行かず、もう質種も尽きて明日の食い扶持にも困っていた。まだ幼い弟妹の為に私にできる事は、自らの意志で人買いに買われる事だった。人買い“蛇”に、私は生娘のまま、男を悦ばす手管を教え込まれていく。「見ただろうあの蒼桐の見事な花魁道中。お前は今日からあれを目指せ。吉原一と謳われる蒼桐を超えてみせろ、お鶴」私が、あの人を超える花魁に…!?
  • ケイの凄春1
    無料あり
    -
    春まだ浅き北国街道。松代通りの須坂近く……。野宿していた証刑一郎こと“ケイ”は、ふとしたことで美しい大名主の娘・小夜の家の客人となった。だが、そこには小夜を力ずくで奪おうとする卑劣な武士がいた。見逃すわけにはいかん! とケイは怒りの刀を抜いた。まっすぐな青春を描いた時代巨編、堂々のスタート!
  • 子連れ狼(1)
    完結
    4.8
    原作・小池一夫、作画・小島剛夕の黄金コンビで評判となった日本の代表的時代劇画。柳生一族の陰謀により妻を失い、遺児・大五郎と共に刺客道に生きる元・公儀介錯人にして水鴎流の達人、拝一刀の凄絶な物語。1970年9月から1976年4月まで「漫画アクション」(双葉社)に連載され、大人気となり映画やTVドラマにもなる。また、海外でも『Lone Wolf and Cub』として英語版劇画が出版されている。日本が誇る時代劇の金字塔、堂々のスタート!!収録作「子を貸し腕かしつかまつる」ほか「父なればこそ子の心 子なればこそ父の心を」「北から南 西から東」「三途の川の乳母車」「水鸚流斬馬刀」「時雨待ち」「八門遁甲の陣」「鳥に翼 獣に牙」「刺客街道」の全9話を収録。
  • 緋の稜線【合本版】 1
    無料あり
    3.2
    「生きてやる、何が何でも生きてやる。たとえ泥を喰ってでも……!!」旧家・胡桃沢家の三女として生まれた瞳子は「世の中の流れをその瞳でしっかりと生きて欲しい」という父の願いをこめた名前の通り、世の男尊女卑的な考えの下に強いられた女性の生き方に疑問を持っていた。しかし瞳子は意にそぐわぬ見合いを無理やり勧められ、資産家・各務家に嫁ぐ事となる。シスコン気味な義妹・和音に忌み嫌われながらも義父母とともに何とか各務家で生きようと決心する瞳子だったが、そんなところに東京大空襲が……。昭和の始まりから第二次世界大戦、戦後復興期の混沌の世を強く逞しく生き抜いた女性達の人生を描いたヒューマンドラマコミック!
  • 哀国戦争~猪野矢一郎のスペイン~ 1
    完結
    -
    「ビエンベニーダ(ようこそ)この哀しい国へ」二・二六事件に遅参した猪野少尉は、スペイン公使館に保護、自決を制止される…。
  • 青い牙 1
    完結
    -
    1415年フランス王国ブルターニュ地方、当時10歳であったジル・ド・レ男爵が初めて見た遺体は女性の惨殺死体だった。女の艶やかで背徳的な肢体から流れる血に、えも言われぬ感情が沸き起こり無意識に笑っていたジル少年。やがて彼の運命を決定づける不思議な力を宿した娘シェリーと出会い……。ジャンヌ・ダルクと共に百年戦争の中、オルレアンの戦いでフランスの英雄となったジル・ド・レ男爵。彼はなぜ冷酷無比な殺人鬼として歴史に名を残してしまったのか。自らの運命から逃れられなかった男の数奇な道のりとその道に至る前日譚を描いた愛と哀しみのヒューマンドラマコミック!
  • 赤い靴はいた
    完結
    -
    遠い昔のことではありません。あなたのおじいさん、おばあさんが若かった頃、戦争は、はじまりました。誰が悪いのでしょうか。何がいけなかったのでしょうか。どうして殺しあわなければいけなかったのでしょうか――。東京、沖縄、広島――戦火に見舞われた都市で失われたかけがえのない命。戦争により翻弄された庶民の哀しみを切実に描いた名編。
  • 悪たれ 1
    完結
    -
    戦争の傷跡を色濃く残す終戦直後の日本。親。兄弟など頼れるものがいない戦災孤児たちは生きるためにグループを結成し、その日暮らしの生活をしていた。そんな時、グループのリーダー“ガキ”はトラブルに巻き込まれていた少女を助け、仲間に迎え入れた。徐々に少女の影響により変化していくガキ。人を傷つけても物を奪うという過激な行動でさえもとるようになったガキだが、ある日、突然、少女が事故にあってしまい……。映画化された「ダボシャツの天」の政岡としやの表題作「悪たれ」を含む描き下ろし日本の高度成長期のヒューマニズムを描いた短編集!
  • 妖かし丸
    完結
    -
    戦国の世、天狗の面を斜にかぶった面妖な山伏姿の男、蘭と出会った少女・妖かし丸。勧善懲悪、アクション満載の青春歴史浪漫!
  • あんず 1
    -
    1945年8月6日長崎――。惣菜屋の一人娘・あんずは、人一倍元気で明るく、負けん気が強い女の子。病気の母を看病し、周りには「父無し子」といわれながらも、くじけずまっすぐに生きていた。日本はもう戦争の行く末を予感していたが、それでも勝利を信じて、人々は不安と高揚が入り混じる日々を送っていた。「あの日」が来るまでは……。そう、あんずも、長崎が見舞われる悲惨な事態を、今はまだ知らない。激動の昭和を駆け抜けた、女の一代記!
  • 一休伝 1
    完結
    4.5
    1394年(明徳五年)元旦。後小松天皇の子が産まれた。天皇が願ってやまなかった男の子は、千菊丸と名付けられた。しかし産んだ母は南朝出身であったがために追われた身で、千菊丸は六歳にして自身の命を守るために出家せなければならなかった。周建という僧名をつけられ新たなる人生を歩み始めた千菊丸は、仏道に励み、ひたすら純粋禅を求め、真の師・謙翁宗為と出会う…。正長の一揆、応仁の乱が続く地獄の季節を生きた僧「一休」の、風狂三昧・破戒無慚の生涯を描く一大絵巻!!
  • 淫花伝1 上巻
    -
    世間を震撼させた猟奇殺人は極限の愛の形だった。情夫の遺体に愛の刻印を血文字で綴った女……、その名は阿部定(アベサダ)。三十路に差し掛かった定は、流浪に人生に疲れを感じはじめていた。真面目になろうと決意し、水商売から足を洗い割烹料理屋の女中になったが店の主人・石田吉蔵と不貞を犯し、愛欲に溺れてしまう。「―――吉蔵を殺し、永遠に自分のものにしたい!」定が犯した猟奇殺人は愛ゆえの行動でもあった……。収録作「気違いの象」ほか「不良時代」「父」「震災前夜」「富山市清水町平安桜」「コレラと梅毒」「籠の鳥」
  • ウオアイニイ
    -
    元陸上自衛隊員・四方田朴人(よもだ ほくと)は、ある日海岸近くにいた。すると宇宙服を着た謎の少女・流渚(るな)が海から出てくる所に遭遇する! そんな状況を把握する間もなくヘリコプターが上空に現れ、朴人と流渚を狙い銃撃が開始される!! 訳も分からず流渚を庇いながら難を逃れた朴人であったが、謎の多い流渚に関わったことで命を狙われてしまう事となる…。次々と襲いかかる国家の力に対して戦って行くSFアクション作品!!
  • 浮世のふくろう【分冊版】 1
    完結
    -
    浮世絵師の尾茶野好斎こと森本好助。とんでもない女好きなスケベ野郎だが、その手で描くセクシー春画の出来は天下一品! そして根は優しく正義感溢れる男なのだ。ある日好助の元へ一人の男が訪ねてくる。男は好助の春画を持ち、「ここに描かれた少女が10年前生き別れた娘に似ている」と言い出した。早速モデルの少女本人に問いただすが知らないと追い返される。調べによると少女は記憶喪失になっているらしく…? 情に厚い浮世絵師・好助と、その許婚・美久が江戸の困っている人々を助けてゆく人情派コメディ!
  • うらしま
    完結
    -
    昔話や民話を描いた作品集。表題作「うらしま」は浦島太郎をモチーフとしつつ、独自の目線でアレンジした小品。その他にも有名な民話が永島節で優しく切なく描かれる。
  • 雲竜奔馬1
    完結
    4.0
    嘉永6年6月3日、300年に及ぶ鎖国の扉を打ち破るべく、4隻のアメリカ艦艇が波涛を蹴立てて迫ってきた。黒船来航である。この報を受けた坂本竜馬は一路、品川土佐藩邸に向かうが!? 「コミックトム」で連載されていた『風雲児たち』の連載終了後、新雑誌「コミックトムプラス」において坂本龍馬を主人公とする本作が再開された。
  • 【フルカラー版】大奥(1)
    -
    平成のゲキガ王・ふくしま政美の放つアクション大奥ドラマ! 大奥中臈の陰謀で失脚した元大奥御年寄と侍の非情な仕打ちで家族と故郷を失った少年の全身全霊の恨みを込めた復讐劇!! 突然、将軍に片目を斬られ大奥を追放された大奥随一の権力者、御年寄の大崎。一方、非情な役人によって火をつけられ住民の全てが惨殺された村でたった一人生き残った百姓少年・耕太…。理不尽な武家社会に対して恨みを持つ二人が、江戸の場末の居酒屋で出くわした。ここから奇想天外な復讐劇が展開する!!(フルカラー作品)
  • 沖田総司 新選組の旋風
    完結
    -
    「新選組、諸事処方の第一方針は『怪しきは斬れ!』である! 隊規の厳命であるぞッ!」──沖田総司が、元・長州藩の蘭学者である深山蘭山と親しくしている。そんな情報が新選組に届いた。しかし深山は倒幕派と目されている人物。なぜ総司が倒幕派と!? 局長の芹沢らは総司を問い詰めるが……。──沖田総司の人物像を多面的に描いた必見の傑作時代劇!
  • 奥の細道
    -
    奥羽を旅して、見聞きした事を報告する。幕府からそう依頼された松尾芭蕉は、たまには田舎の純情な娘を味わうのも悪くないと、引き受けることにした。しかし芭蕉が来ると都合の悪い伊達藩は、くの一の楓を差し向ける。楓の房殺術で芭蕉を骨抜きにして、江戸に足止めしようとしたのだ。首尾よく芭蕉に取り入った楓だったが、逆に芭蕉の巨根とテクニックに、楓の方がダウンしてしまう。悠々と先に起き出した芭蕉は、弟子の庄右衛門を曾良と改名させ、僧形となって奥羽へと出発した。痛快、芭蕉の絶倫旅日記!「第一句?草の戸も住み替はる代ぞ雛の家」以下「第二句?行春や鳥啼魚の目は泪」「第三句?あらたふと青葉若葉の日の光」「第四句?暫時は滝に籠るや夏の初め」「第五句?かさねとは八重撫子の名なるべし」「第六句?夏山に足駄を拝む首途哉」「第七句?木啄も庵はやぶらず夏木立」「第八句?野を横に馬牽むけよほととぎず」を収録。
  • オシャカ
    完結
    -
    2千5百年前ヒマラヤの麓にカピラバスという国がありました。カピラバスのお城には、情け深いスッドダーナ王と優しいお妃のマーヤ様が住んでいました。ある日マーヤ様は夢をご覧になったのです。空から白い象が降りてきて、マーヤ様の○○のなかに入りました。その時同じ部屋で、スッドダーナ王は椅子に座ってうたた寝をしていたのですが、夢の中でマーヤ様の夢をのぞき見てしまったのです。そのあまりの恐ろしさに、スッドダーナ王は御夢精をなさり、宙を舞われた御液がマーヤ様のアノ部分に入っていったのです…。長~い十月十日の物語。恐れを知らぬ、釈迦誕生奇話!
  • 男柔侠伝1
    完結
    -
    昭和37年、4月――。21歳になった柳勘一は、梁山泊道場での稽古に余念のない日々を送っていた。ある日、彼のもとに突然、金髪のイタリア美人、アンナ・デル・ストッパが勘一の恩師・船山先生からの紹介状を携えて、訪ねてきたのだった。いわく、彼女は大阪の大学に留学し、今年大学を卒業した。彼女のお父さんと船山先生は、古い友人で、彼女のお父さんの尽力で船山先生は、イタリアのシシリーに道場を持つことになり…云々。その先鋒師範として勘一をシシリーに派遣したい、と。九炭闘争で敗れたブランクを遊興であがなえるものならと、勘一は、シシリー行きを決心するが!?名作、 “柔侠伝”シリーズ第4弾!!
  • 鬼の武吉【分冊版】 1
    完結
    3.0
    天文二十四年(1555年)10月、瀬戸内海・厳島をはさんで毛利元就と陶晴賢の決戦の火蓋は今、切られようとしていた!! 後に戦国時代最大の海戦と言われる厳島海戦。その勝敗の鍵となるのは、瀬戸内海を我が庭とし、自由自在に動き回る大船団を持つ海賊たち! 中でも鬼と恐れられていた男・村上武吉、村上海軍の長こそ、毛利・陶両軍の運命を左右する人物であった。武吉の城には、毛利・陶両軍の使者が来ていた。陶晴賢の使者は自信満々、三万の軍勢がすでに厳島にある毛利の出城・宮尾城を十重二十重に取り囲み、毛利軍は風前の灯火だと言う。対する毛利軍の使者はただひたすらに平身低頭するばかり。鬼の武吉の決断やいかに―!?
  • 小野双葉単行本未収録作品集 うたまろ
    完結
    -
    「いいぜいいぜェ。燃えてきたぜェ!」江戸風俗絵師・歌麿は春画を描かせれば日本一!なのだが最近やる気が起きない。後援者である商人・蔦重は歌麿にやる気を起こさせるため、自分のハメ取りを描かせ……(1巻 江戸風俗絵師うたまろ)/「女の色気を知りたいと言ってましたなぁ…」女の色気を学ぶため、吉原で三人の花魁を買う女形の若衆。だが出てきたのは……(2巻 花魁道中)/「私が見たいと言っておるのだ!」心根は優しいが岩石のような顔をしている篭担ぎのお鉄。だがそんな彼女に一目惚れした上様。更に幼馴染の美形人気役者が彼女逢いたさに大奥に忍び込み…(3巻 大奥の花道)。江戸を生きる人たちの日常を描いた時代劇作品集!
  • おぼろ十忍帖
    完結
    -
    伊賀忍者には、上忍、中忍、下忍の三階級があった。下忍は上、中忍の家の手飼いとなり、平常は農耕に勤しみ、あるじの出動の際には同行して手足となる。また単独に行動を命じられる場合もあるが、これの謝礼金等はみな上忍のものとされていた。下忍のイタギはあるじである多十郎の命の支えとなり里へ戻ってきたが、下忍の宿命から、感謝もされず傷も癒やされず、手柄もすべて多十郎のもの…。多十郎の許嫁のくノ一・おぼろはそんなイタギをかばうが、そのためにかえってイタギは多十郎から凄絶な仕打ちを受けることに…。
  • 怪談
    完結
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    現在からもう300年ほど昔のこと。中川佐渡守という大名の家来のひとり、関内という若侍が居た。桜の花が満開の時期のある日、お花見の席で関内がお茶を飲もうとしたとき、茶碗の水面に不気味な男の顔が映っている事に気付く。背後には誰もおらず、勿論自分の顔でも無い。気味悪がりつつも一気に飲み干す関内だったが、その日の夜に彼の枕元に茶碗の顔そっくりの幽霊・式部平内が出現して…!小泉八雲の代表作をホラーの重鎮・日野日出志が漫画化した怪奇短編集。「茶わんの中」「耳なし芳一」「ろくろ首」「雪女」の4編を収録。
  • 甲斐の虎 武田信玄1
    完結
    -
    若き日の信玄・晴信は、家督の譲り受けを進言し、父・信虎から疎まれる。傍若無人な信虎に反感を持つ家臣たちに担がれた晴信は叛旗を翻すが…。「俺は虎だ!」「喰うか喰われるか(前編)」の2話を収録。
  • 春日局 1
    完結
    -
    戦国の世、美濃に生まれたお福は父の刑死を経て、後妻としての結婚と越前での戦生活、将軍の乳母、と立場を変えながら老中をも上回る実質的な権力を握り、近世初期における女性政治家として随一の存在である。戦乱と激動の時代を生き、陰に日向に将軍家を支え続けた女性の一代記を、鬼才・熊谷くにをが、時に激しく時にたおやかかつ鮮やかに描き出した名作!
  • 仮想敵機を撃て 1
    完結
    -
    とても貧しい家庭に生まれた賢く真面目な兄「一郎」と暴力的なろくでなしの弟「留夫」一郎は優秀さのお陰で夢だったパイロットに、留夫は夜の町で稼いでいた。そんな中事件は起きた……1971年7月30日、訓練中の自衛隊機が旅客機と衝突! 乗客162人全員死亡。自衛隊パイロットはパラシュートで脱出、怪我一つ負っていなかった。この出来事の当事者である自衛官「飛沢一朗」は、賢く真面目な性格にも関わらず、何故このような事件になってしまったのか!? 兄弟2人の激動の生涯を描いたヒューマンドラマ作!!
  • 刀化粧(1)
    完結
    -
    原作・小池一夫、作画・神田たけ志の師弟コンビによる凄絶武芸者伝!戦国時代から江戸時代前期にかけて生き抜いた居合(抜刀術)の始祖、迅業の剣士・林崎 甚助(はやしざき じんすけ)の熾烈な生き様!1975年3月~1976年3月に「コミックVAN」(芸文社)にて掲載。林崎甚助の弟子には、田宮重正(田宮流開祖)、関口氏心(関口流開祖)など伝説の剣客がいる。
  • かぶきの多聞~大江戸痛快時代劇~ 1
    完結
    -
    関ヶ原の戦いから50年…徳川幕府による支配体制がほぼ確立され、島原の乱以降は戦もなく平和が続いていたが、その一方、幕府による大名のお取り潰しはいまだ続き、巷には主や所領を失った行き場のない浪人たちがあふれていた…。旗本の次男坊・五家宝多聞(ごかほう たもん)は、中・下層の幕臣の子弟による傾き者(かぶきもの)集団「白柄組」に属する傾き者の一人。剣の腕もたち、才覚の鋭さをうかがわせる青年だが、この平和な世の旗本の次男坊ではこれといってすることもなく、湯屋でなじみの湯女と遊ぶゆるい日々を過ごしていた。そんなある日、仲間の傾き者たちが他の客に絡んで喧嘩を始めたのを見かね、その喧嘩を治めたのがきっかけで、殺生奉行・織部忠兵衛の目に留まった多聞。忠兵衛に認められた多聞は、跡継ぎの居ない織部家の娘婿となることに…。江戸の町を舞台に傾き者・多聞の活躍を描く傑作時代劇コミック!
  • カミカゼ
    完結
    -
    昭和四十五年六月、東京。国会議事堂の前は大群衆が押し寄せ、大量の機動隊、警察官と対峙していた。安保闘争である。このとき日本は、またあの凄惨な戦争に加担するか否か、国家の命運の歴史的な岐路に立っている、とされていたのだ。そこに、一人の男が、日本刀を手にして現れ、群衆と機動隊の間に割って入ってきた! 「俺は安保のことはわからぬ、だがここで二十五年前、日本はアメリカと戦争して負けたことを思い出せ!」男の命をかけた演説は、暴力の前に儚くかき消されてしまった。だがしかし…!? 過酷な大戦末期の記憶を描いた力作!
  • カメラマン・サム
    完結
    -
    1971年、北ベトナム最前線では連日アメリカ軍や南ベトナム政府軍によるベトコン掃討作戦が行われていた――。カメラマンであった父の遺志を受け継ぎ、戦場カメラマンとしてベトナムの最前線へやって来たサム。まやかしの正義に敢然とアンチテーゼをとなえる彼の前に次々と起こる不条理。しかし怒りと悲しみを乗り越え、カメラのレンズを通して泥沼にのめり込んでいくベトナムの現実を世界中に伝えようとするが…。
  • がんがらがん1
    完結
    -
    アメリカ200年の歴史の半分が、日系人移民史である。支配階級であるホワイト・アングロサクソン・プロテスタントは、黒人奴隷解放の後、安い労働力を中国人や日本人に求めた。日本でも豊かなアメリカに憧れ、一旗あげようと海を渡る者が続出する。博多の石工・那ノ津楽市もその一人だった。神戸から25日の船旅で、清郷や本間という友人もでき、サンフランシスコに着く。まず待っていたのは、検疫だった。楽市を含め半数以上がトラホームということで収容所に留め置かれる。その間に、清郷が虎の子の60ドルを盗まれる事件が起こるが、その後遂に楽市たちはアメリカの土を踏んだ。
  • 巌窟王1
    完結
    4.0
    1815年、商船ファラオン号に一等航海士として乗り込んでいたエドモン・ダンテスは、重病のルクレール船長からエルバ島に流されている元皇帝ナポレオンへの小包を託された。ダンテスはエルバ島に渡り、ナポレオンから一通の手紙を預かる。航海を終えたダンテスは、船主モレルから死んだクルレール船長の後任を命じられたが、彼を妬む会計係のダングラールが、メルセデスに横恋慕するフェルナンを唆し、ダンテスがナポレオンと接触した事を当局に密告させる。ダンテスはメルセデスとの婚約披露の夜に逮捕された。検事ビルフォールはナポレオンの手紙の宛先が父のノワルチェだと知って、手紙を焼き捨て、ダンテスを牢獄に閉じ込める。岩窟王の完全劇画化!
  • キャットディフェンス 1
    完結
    -
    伝説の時代劇ヒーロー、「丹下左膳」が漫画界の巨匠、小池一夫を原作に迎えついに漫画化!作画には卓越した画力を誇る、政岡としやが華麗に描く!右目には大きな刀傷、右腕は切り落とされている隻眼隻腕の剣士「丹下左膳」。猫のように素早い身のこなしで敵を討つ!何故彼は右目と右腕を失ったのか?そんなサゼンの若き日の激闘ストーリー、第1巻!(全9話を収録)
  • 狂人関係1
    完結
    -
    浮世絵の巨人・葛飾北斎は、大きな屈託を胸に抱えていた。安藤広重ら新しい才能の登場に危機感を覚え、友人・滝沢馬琴の衰えに不安を感じ、焦燥に老いた身を灼かれながら画業に邁進し、引越しを繰り返す日々。その弟子・捨八は狩野派の絵師の倅でありながら枕絵師として頭角を現しつつあった。北斎の娘・お栄と、親思いの八百屋の娘・お七の二人はともに捨八に惚れているが……。北斎と捨八、ふたりの絵師の姿と江戸に生きる名も無き人々の人情を描いた時代ロマンの傑作。単行本未収録分を加え、完全リニューアル版(全3巻)第一弾!収録作「其ノ壱~参」ほか「其ノ四 寒椿」「其ノ五 お七 七草」「其ノ六」「其ノ七 花だより」「其ノ八 母(前篇)」「其ノ九 母(後篇)」「其ノ十 お栄のこと」「其ノ十一 まどろみ」「其ノ十二 鎌鼬(かまいたち)」「其ノ十三 雛人形夢反故裏(ひなにんぎょうゆめのほごうら)」「其ノ十四 屁熊」を含む全14話を収録。
  • 狂刃の夏  マッカーサーを殺した男
    完結
    -
    それは日本と日本人にとって最も暑い夏だった。そして、列島の空陸海のすべてを、暴力が支配していた――昭和二十年。千葉憲兵隊木更津分隊。大迫大尉に呼び出された男、日向軍曹。大尉の命令は、捕虜収容所から二名の捕虜を「取り調べ」のために連行する、というものだった。が、日向軍曹にはその本当の意味がわかっていた。ここでは米兵捕虜を試し斬りの的にしていたのだ…。日向は命令通り、やせ衰えた米兵捕虜を裏山へと連行していく。全てが狂ってしまった、この国の刃を携えて…。
  • 狂葬剣記 1
    完結
    -
    昭和十二年七月七日、七夕の夜に端を発した日中戦争は八月には上海にも飛び火し海軍は南京・上海を九州、台湾から海洋爆撃した。これに対して中国側も総動員令を下した。日本軍は十二月に入り中国の首都・南京を占領したが、戦争は終わるどころかいよいよ全面戦争に突入していった……。海軍少尉である比下浦は、国のため、天皇陛下のため、国家改造、そのような事柄には一切興味がないと言い切る変わった男だった。父から譲り受けた日本刀を手にした比下浦は父を斬り、そして……。
  • 恐竜傳 1
    完結
    -
    『八代目将軍・徳川吉宗の治世』。江戸城は甲賀忍群・伊賀忍群によって警護されていた。その中から【総番】と呼ばれる特に優秀な忍び一人が将軍の側近で警護をおこなっていた。総番の決め方は血筋や推薦ではなく、深夜に精鋭の忍びを集め城内にて果し合いをおこない、生き残った一人が総番として認められるという過酷なものであった。そして、[享保六年]のある日。次期総番を決めるべく八人の精鋭が集められ果し合いが開始される。この中に異彩を放つ忍びが…男の名は『恐竜(おそれりゅう)』。次々と強者を倒し最後の生き残りとなったが、すぐに任務が与えられる。「前代総番を殺せ!」と言い放たれたと同時に前代が恐竜に襲い掛かり…!!
  • 麒麟(1)〈麒麟送子編〉
    -
    麒麟送子――これを持つ者が西ヨーロッパ史上に君臨する名家リーン家の正統な後継者とみなされる。二條季益(にじょうすえます)は現当主エリザベートの三女、ミレーユの息子。三女の息子でありながら麒麟送子を与えられた事により、王国の独占を狙う長女ソフィアに命を狙われ追われる身となる。そんな季益の前に現れた玄澤多聞(くろさわたもん)という謎の男。ミレーユから季益を守るよう託されたというこの男と季益は暮らし始めるが…。次々に襲い掛かってくる刺客と対峙する内、当人も気づかないまま徐々に能力を覚醒させていく季益。敵か味方か解らない謎めいた人物、シスリー・アシュトンの出現…。謎が謎を呼び事態は混迷を極めていく。一体麒麟送子とは何なのか?リーン一族とは?そして麒麟送子に“選ばれた”季益を守る“四家”とは――?今なお復刊を待ち望む熱烈な支持者が多く存在する90年代の名作少女コミック、電子書籍にて遂に復活!!
  • 草葉の段平【分冊版】 1
    完結
    -
    冷え込んだ夕暮れ時、吹雪く中一人の男が東海道御油の宿へと訪れていた。男の名は「草葉の段平」。そんな段平の強さを以前に見た追馬の吉五郎という男に揉め事がある為、用心棒を頼まれ向かう道中だった。しかし、女に弱い段平は女の呼び込みに応じて宿で女の相手をしていた。一方その頃、吉五郎の元には喧嘩相手である下仁田由造に雇われて来たと言う、神兵衛と名乗る人斬りが現れ…。旅先で起きた問題を凄腕で解決し女を抱く!そんな草葉の段平を描いた物語!
  • 唇役主丞 乾いて候1
    完結
    -
    ゾッとするほどのイケメン武士。将軍家の毒味唇役(どくみくちやく)として新たに召し抱えられた男の名は腕下主丞(かいなげもんど)。将軍吉宗をなきものにと暗躍する甲賀忍群との凄絶な闘いが始まる!収録作「性は腕下(かいなげ) 名は主丞(もんど)」ほか「唇寒流 据物斬り」「抜けば たま 散る五寸の男(へ)の子」「やせても枯れても征夷大将軍」「鏡開き生命閉じ」の全5話を収録。
  • 首
    完結

    -
    「ある瞬間の、ある人間を、自然の心でとらまえて描きつづっていく…(略)…そこから生まれる作品群は、一篇の詠嘆詩であるだろう」(あとがきより) 永島慎二の中期傑作劇画短篇集。珍しいセルフカバー作品の「殺人者たち」を収録。
  • 首斬り朝(1)
    4.0
    幕臣ではなく浪人の身分のまま、御腰物奉行や町奉行の依頼を請け、刀の斬れ味や鑑定を行なう御様(ため)し御用の三代・山田朝右衛門。朝右衛門には、家督を継ぐ時に、父の命で、蔭腹を切った父の眉間をたて割りにし、初めての首打ち様(ため)しに、愛した女の首を斬り落としたという凄まじい人生があった……。
  • 熊ン蜂始末帳 1
    完結
    -
    八丁堀同心の小柴蜂郎と岡っ引き・熊十、合わせて通称「熊ン蜂」の二人が、江戸で巻き起こる様々な犯罪・事件を解決してゆく! 時は安政三年。ペリーの来航や安政の大地震等世相をゆるがす出来事からの復旧もままならぬ中、熊ン蜂の元へ事件の知らせが。質屋や料亭を襲い、住人の命を無残に奪っては金品を持ち去る押し込み強盗が多発しているのだ。現場には何故かばらまかれた魚釣り用のエサ。そして付近の川には大量のカラスの死骸。それらが意味する事とは!? 下っ端役人が次々と襲い来る難事件に挑む痛快アクション捕物帳!
  • 藏 1
    完結

    4.0
    宮尾登美子原作、ドラマ化もされ大ヒットした名著のコミカライズ作品!! 新潟の大地主にして造り酒屋の蔵元でもある田之内家に娘、烈が生まれた。しかし、烈は幼少のころに悲しくも眼のハンディを背負ってしまった。だが、烈は叔母である佐穂の愛情と献身的な支え、自身の生来のその意志の強さで様々な障害を乗り越えていく。ハンディを持った人間ゆえの苦悩、男尊女卑が激しい日本の背景はまさに現代のジェンダーギャップとも通じるものがある。烈の壮絶な人生を大正から昭和へと移りゆく時代背景とともに描き出していく傑作!!
  • 黒い鷲1
    完結
    -
    第一次世界大戦がたけなわの頃、一人の青年が横浜港からパリへ渡ろうとしていた――。彼の名は、長曾我部天平(チョウソカベテンペイ)。一流の画家を目指していたが、たまたまフランス空軍飛行学校の生徒募集のポスターを見たことをきっかけに飛行機乗りに!相棒の黒い鷲・黒ベエと共に快男児・天平がフランス空軍の撃墜王(エース)として活躍する!
  • 愚れ者 1
    完結
    -
    この物語は、無宿渡世のなかに青春を燃焼しつくし花と散った、ある若者の記録である……。貧農の子沢山の中、生まれた嬰児を間引く親に我慢ならず、捨て台詞と共に出奔した力造。上州までたどり着き、賭場を覗くが……?滝沢解の迫力ある原作、小島剛夕のダイナミックな筆致が光る、アクション博徒ロマン活劇 !
  • 剣鬼女人斬り
    完結
    -
    京極家お抱え刀鍛冶を決める、五つ胴にてのためし斬り。源斉と幻山の刀が見事裁断してのけたが、源斉の刀は欠け、幻山の太刀は折れ曲がってしまっていた。今一度打たせた上で優劣を決めることとなる。狂ったように刀を打つ幻山だったが、焼き入れ具合が掴めず、荒れる。息子の佐一郎は父を見放したが、妻の美津は源斉に身を投げ出して秘法を聞きだしてきた。しかし怒った幻山は美津を惨殺。その血と自らの血を用いて焼入れを行い、死ぬ。完成した魔刀は領主に鋳潰せと命じられたが、成長し刀の鑑定家となった佐一郎の腰には、女の血を好む魔刀が…。 「魔刀誕生」以下「死罪場口の女」「帰り鬼怒」「私娼」「恋夜叉」「下郎の首」「名残り修羅」「迷い辻花」「斬馬の剣」「流魂」を収録。
  • 拳侠伝(1)
    完結
    -
    幕末の動乱期、京都に一人の拳法の達人がいた。名は拳竜。この拳竜、破れ寺に住み、女も大好きという罰あたりな破戒坊主なのだが、エッチなくせして正義感も強いという実に格好のいいスーパー・ヒーローなのだった。破れ寺の名に因んで、くるわの愛染明王、げんこつ法師ともよばれるが、その絶対的な強さには、ただひたすら感動するばかり。ちなみに第1話が「寺田屋」。最終第10話まで感動的で心が洗われるような作品がそろうが、各話に激動の時代の“有名人”、つまり、歴史上の人物が登場するのも読者には楽しみのひとつだ。いずれにしてもさすがにバロン先生。ストーリーの面でも天下一品、この充実ぶりには、まさに大満足の一言なのであった。
  • 【劇画】大隈重信 1
    完結
    -
    歴史的政治家かつ早稲田大学の創立者・大隈重信の激動の生涯を貴志真典が完全劇画化!天保9年、大隈は有明海に面した肥前佐賀藩の砲術家の長男として生まれた。慶応元年12月、幕府は第二次長州征伐を行ったが長州軍・民衆の頑強な抵抗にあい敗退、幕府は苦境に陥った。15代将軍・徳川慶喜に、将軍職を朝廷に返上するよう進言する事を誓った大隈は京都に直行。慶喜の参謀・原市之進に会うが、駆け付けた藩邸の役人に捕らえられ大隈は佐賀へ送り返されてしまう。藩法によれば、脱藩は切腹の刑だというが…!?
  • 【劇画】慶應義塾大学
    完結
    -
    学問の意義とは何か? 大人に改めて読んで頂きたい慶應義塾大学を設立した福沢諭吉の評伝劇画!──天保五年、中津藩の家臣の子として生まれた福沢諭吉は少年時代から学問に親しみ、若くしてひとかどの蘭学者に成長していた。ある日、横浜へ見物に出かけた諭吉は自分が学んだオランダ語が全く使われておらず、会話も看板の字も英語ばかりである事に衝撃を受ける。世の中の移り変わりと英語の必要性を痛感した輸吉は英語の習得を決意するが、当時の日本では英語の参考書や辞書を入手するのはほぼ不可能だった……。
  • 【劇画】日本大学
    完結
    -
    陸軍中将。伯爵。初代司法大臣! 創立者・山田顕義の熱き49年の生涯とは!?──長州藩士の長男として生まれた山田市之允(のちの山田顕義)は、14歳の時に松下村塾に入門し、吉田松陰の教えを受ける。のちには下関戦争や第二次長州征伐で奮戦し、戊辰戦争では官軍を率いて勝利に貢献。明治期は第一次伊藤内閣において日本で初めての司法大臣に就任し、近代法の法典整備に尽力する。そんな山田顕義は、法学を修め研究する教育機関として日本法律学校を設立し……。
  • 【劇画】早稲田大学
    完結
    -
    明治、大正、昭和、そして太平洋戦争開戦、終戦へ……生徒数わずか八十名から始まった学校が激動の時代を駆け抜ける!──明治元年。キリシタン弾圧が欧米列強の怒りを買い、日本政府は諸外国との間に大きな溝を作ってしまった。しかし、外国事務局判事・大隈重信(おおくましげのぶ)が事態を見事に解決。政府首脳から高い評価を得た。この有能な青年は後に、国家の基礎は教育にある、との信念に基づき近代的な学校を設立する──。──日本を代表する大学の一つ早稲田大学。様々な困難を切り抜け成長していく学校だったが、「学徒動員」という最も大きな試練が待ち構えていた……。
  • 玄海【分冊版】 1
    完結
    -
    時は四代将軍・家綱の治世。幕府最大の親藩・尾張は幕府に謀反、言わばクーデターを起こし自らが天下を獲るべく虎視眈々とその時を狙っていた。一方の幕府側も、尾張の怪しい動きを不審に思ってはいるものの、あからさまに我が子を疑うような事は出来ないと頭を抱える日々。そんな中、内偵役にピッタリだと白羽の矢が立った男がいた。女が大好き、金が大好きな豪傑怪力坊主・玄海(げんかい)である。幕府の依頼で秘密裏に尾張の動きを探る玄海だが、事態は思わぬ方向へ…?金と女に目がないがどこか憎めない主人公・玄海の旅を描くバイオレンス・時代アクション!
  • 源氏物語 1
    完結
    -
    マンガでわかる、古典入門!時代劇画家・とみ新蔵が古典の名作「源氏物語」を緻密で卓越した作画技術で、美麗かつ妖艶にマンガ化しました。「源氏物語」とは平安時代の中頃に紫式部が創作した日本が世界に誇る長編物語であり、容姿、才能などを兼ね備えた主人公の光源氏を通して、恋愛、栄光、没落、権力闘争など、平安時代の貴族社会が描かれています。マンガで簡単に日本古典文学の最高傑作「源氏物語」の世界に浸ることができます。
  • 現代柔侠伝(1)
    完結
    -
    “柔侠伝”シリーズでお馴染みのバロン吉元先生の『昭和柔侠伝』に続くシリーズ第3弾。主人公も、柳勘太郎(言うまでもなく、昭和柔侠伝の主人公)の息子で、柳家3代目の柳勘一。この第1巻は、戦後の激動と混乱の時代を、ほがらかに、明るく強く生きる、幼少時代の勘一少年を中心に描かれる。終戦直後の“焼け跡闇市”の時代も、遠いむかしの話であるが、さすがのバロン先生。この作品でも、的確な時代考証と見事なばかりのストーリー展開で、わくわく胸踊らせてくれる。作品自体が長編のため、この第1巻は、“焼け跡闇市”の時代をけなげに生きる勘一少年の話が中心だが、強烈で感動的な読後感があり、つい、第2巻にも手を伸ばしてしまうのだ。
  • 孤剣の狼
    完結
    -
    大坂夏の陣も終わり、世は徳川が制するところとなったが、地方に残居する群雄たちの間では、まだ所領確保のための小競り合いは続いていた……。そんなある日、流浪の素浪人・ムサシは、仇と間違えて編笠の兵法者に斬りかかる男を見る。その兵法者こそが剣聖・宮本武蔵であった。男は武蔵からの教えにより、仇を討ち終える。その着眼点に感心するムサシは、領主の指令を盾に村人に狼藉を働く侍たちと剣を交えることに……! ムサシの往く道に待ち受けるものとは……? 小島剛夕がダイナミズム溢れる筆致で描く、剣客時代ロマン!
  • 虎視眈々1
    -
    永禄11年(1568年)、織田信長が将軍・足利義昭を奉じて上洛した。ときに、近江犬上・在士村の藤堂与吉は13歳であった。彼はこの歳で賊二人をなで斬りにし、小谷の浅井長政の居城に呼ばれたのであったが…。
  • コミック奥義秘伝囲碁3000年
    完結
    -
    NHK囲碁講座の人気連載シリーズを単行本にした囲碁ファン必見の書。カケメくんとコミちゃんがタイムマシンに乗って中国から日本へ伝わった囲碁3000年の歴史を紹介していきます。
  • ごりょんさん ~博多中洲の女帝 藤堂和子の物語~ 1
    -
    福岡・中洲随一の高級クラブのオーナーママとして夜の世界で全国的にその名を轟かし、また、地方発の伝説的なタウン誌「中洲通信」のオーナーとして 出版人・文化人の間でもその名を知られる女性、藤堂和子。中洲の小さな店からスタートし、いまや、九州随一のクラブのオーナーとして、政財界、芸能界、 さらには元米国大統領まで多彩な人脈を持つ、まさに『リアル女帝』ともいうべき存在までのぼりつめた彼女。その成功には、祖母の代から続く「親子三代ママ稼業」のDNAが役立っているという。大正時代にアメリカへと渡り、シアトルで酒場を任され成功させた祖母マツ、戦後の博多で夜の街を復興に力を尽くした母アヤ、そして和子――。祖母からの女三代に渡る波乱の生涯を、「女帝」の倉科遼・和気一作の名コンビがドラマティックに描く!(フルカラー作品)
  • 西郷隆盛 1
    完結
    -
    大政奉還後、明治三年の日本、鹿児島。元官軍総大将の西郷吉之助こと隆盛は、故郷で畑仕事に精を出していた。そこへ弟の従道が訪ねてくる。従道は、隆盛が東京を離れたあとの新政府の堕落ぶりを嘆き、隆盛に東京へ戻って力を貸してくれと懇願するのだった。隆盛は日本のために、再度立ち上がる決心をする。隆盛が戻ると、まずはじめの難題は廃藩置県。さらには政府と天皇を護るための近衛隊の創設だった。なかなか日本各地のかつての大名・藩主たちの理解を得られぬ中、隆盛は理想を追って奮闘するも…。明治の大偉人、西郷隆盛の後半生を真摯に描く。
  • 西郷伝1
    完結
    -
    農民革命を目指し世を改革せんと、志だけは立派だが山賊まがいの西郷凶之助とその仲間たち一味は、藩主島津斉興の側室を拐かし、人質として身代金をせしめようとする。だがそのさなか、薩摩藩士小姓組・西郷吉之助という若き居丈夫と出逢う――幕末へ向けた揺籃の時代、知られざる未だ若き西郷の青春を、飄々と且つモダンな筆致で生き生きと描写する、バロン流・西郷隆盛伝!
  • サチコの幸【分冊版】 1
    完結
    -
    戦火のなか、幼少時に両親と死別したサチコは自身の不遇や人の裏切りにも負けず、東京、新宿2丁目の売春宿で様々な男たちの娼婦として強く生き抜いてきた。来る日も来る日も、事情も性癖も様々な客を相手にするのが必然のサチコだったが、彼らに対し、時には恋人、時には姉、時には母親のように優しく接していた、彼女なりの幸せを夢見ながら……。昭和が生んだ天才漫画家にして絵師、上村一夫。氏の描く叙情的な世界観によりサチコというキャラクターが生み落とされ、当時の若者に熱狂的に迎えられた。代表作である『同棲時代』、『修羅雪姫』とともに当作品も映像化!!
  • 真田戦国史 比興の者 壱巻
    完結
    -
    群雄割拠の戦国時代、上田城で二度にわたり徳川軍を破り天下に名を馳せた真田昌幸。だが、信濃の小豪族である真田氏にとって乱世を生き延びる事は容易ではなかった。戦国乱世において真田氏が生き延びた理由とは…。豊臣秀吉に表裏比興の者(謀略に長けた喰わせ者という意味)と評された謀将・真田昌幸物語。収録作「川中島」ほか「一番槍」「傾(かぶ)き者信長」「三方ヶ原の戦い(前・後編)」「信玄狙撃」「信玄死す」「伊賀の才蔵」の全8話を収録。
  • サハラ 1
    完結
    -
    “サハラ女外人部隊”――それは、隊長チュチュ・ヒステリーカ率いる、ポルトガル軍に所属する女だけの精鋭外国人部隊。“魔女”の異名で恐れられる、金のために自分の生命と貞操を自分自身の手で売る女たちの集まりだ。かつてのポルトガルの海外領土でありポルトガル領西アフリカとも呼ばれたアンゴラの独立戦争を背景に、ポルトガル正規軍、“サハラ女外人部隊”とアンゴラ解放戦線とのし烈な戦い、そして過酷で非情な戦場でしたたかに生きる女アウトローたちの生き様が描かれるミリタリーアクションドラマ!
  • THE武頼 1
    完結
    -
    快食・快マン・快眠、コレが本物の漢(おとこ)の条件だと豪語するのは、伝説の剣豪・宮本武蔵の養子であり、破天荒な剣士・宮本剣四郎であった。国元じゃ「三本足の男」と呼ばれていた程の巨根の持ち主で根っからの交満(コーマン)好きでもある。そんな彼が江戸へとやって来た矢先、少女の悲鳴が聞こえてきた…!少女を襲っていたのは全身がヒビ割れ、刀で切っても死なない化け物だった!その時、対峙する剣四郎の剣が妖しく光り……!?柳生家の美男剣士から、凜とした美少女剣士、さらには色っぽい女忍(くのいち)まで登場する、お色気満載の時代物チャンバラアクションの決定版!!
  • 侍番外地 1
    完結
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    世は風雲急を告げる安政五年。混血の漁夫・桃四郎は咸臨丸を目撃し、船に乗せてくれるよう勝海舟に直談判する。いつの間にか一緒に乗船していたつぐみとともに、一路船は長崎へ向かう――。時代と共に揺れ動く人間模様。“柔侠伝”シリーズのバロン吉元が描く、幕末ロマン!
  • 鋼鯨‐ザ・タンカー‐ 1
    完結
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    他界した祖母の思いを胸に秘め、航海士となった鳥越領市。早速、先輩から航海士としての洗礼を浴びるが船内では二つの派閥が天国と地獄の待遇をかけて熾烈な争いが繰り広げられていた。同じ船員同士で争うことに納得いかない領市だったが、そんな時、船の進行先で突如戦争が始まる。戦争状態の危険な水域に進行するかどうか瀬戸際に立たされる船員たち。バラバラになりかけた彼らに領市がある策を投じる!果たして領市たちの行く末は!? 正義感に燃える熱血漢の主人公、領市の奮闘を描くヒューマンドラマの傑作!
  • 斬奸状
    完結
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    斬奸状……奸者を斬るについて、その趣意をしたためた檄文である。「天に代わりて不義を討つ」を大義名分とするところから「天誅」とも称せられるこのテロ行為が、江戸の歴史を通じて幕末……文久二~三年に集中して起こったのは何故か? 天誅を繰り返し車屋として過ごしながら天誅を繰り返す清司郎。彼の目に映るはいかなる世相か……。義によって天誅を下し続ける男の生きざまを大胆な筆致で描く、幕末歴史アクション!
  • 斬殺者 1
    完結
    -
    親友「吉岡又七郎」の仇である、天下に名高い剣豪「宮本武蔵」を討つ為なら吉岡門下の主人公「無門鬼千代(むもんおにちよ)」はどんな卑劣な手段でも使う。己の欲望のままに生き、女をもいたぶる。しかし武蔵はそんな鬼千代を子供のように軽くあしらうのだったが…!?「巨人の星」の梶原一騎と「子連れ狼」の小島剛夕で描くダークヒーロー版宮本武蔵の傑作劇画ここにスタート
  • 史記 1 項羽と劉邦
    完結
    4.0
    名著中の名著として名高い歴史書「史記」を元に、乱世のドラマをダイナミックに描く、血湧き肉躍る歴史マンガ!――史上初めて中国統一を達成した覇王・始皇帝が突如病死した。すると、それまで重税や労役に苦しめられてきた国民たちの不満が一気に爆発。反乱軍が蜂起し乱世に突入する。かつては名門とうたわれながらも秦の下で辛酸をなめていた項氏一門の項梁は、秦を討つべく甥の項羽と共に挙兵。その頃劉邦は、罪人をかくまって山中に隠れ潜んでいて…。
  • しなの川 第1巻
    完結
    -
    可憐な少女が目覚めて知る、淫蕩な血の宿命――!裕福な商家の一人娘・高野雪絵は十代半ばにして恋を重ねる。初恋相手の奉公人・竜吉を捨て、教師・沖島と駆け落ちをした雪絵は、やがて母の犯した罪を知り、抗うことのできぬ宿命を悟る。情欲の炎に燃えさかり、花から花へと舞う蝶のごとく、男たちを切り捨ててゆく女を待ち受けるものとは………!?収録作「序章」ほか「かんざし おくれ毛 白い足袋」「黒髪 えりあし すすり泣き」「くちづけ 囁き 花の影」「別れの時 出会いの時」「春の嵐」「血は花よりも赤い」「愛の暴力」「愛する理由 花咲く理由」の全9話を収録。
  • 下苅り半次郎1
    -
    原作・小池一夫、作画・神江里見の師弟コンビによる奇天烈時代劇。伊賀者半次郎は、徳川四代将軍家綱より“み仏の子宮”を持つ女を探せという密命を受ける。そんな無理難題の女を探すため半次郎は、女性の陰毛を剃る下苅り屋となって旅に出る。若妻、吉原の太夫、女盗賊、奥女中、側室など数百人の女の下を苅るが……。1974~76年「週刊ポスト」(小学館)連載。
  • 修羅雪姫 壱 Vol.1
    1.0
    時は明治、仕込み杖にした傘を操る美しき女刺客がいた。通り名を修羅雪姫と言う…。その過去は、まさしく修羅!徴兵制を悪用した連中に、父を虐殺され、その時に連れていた赤ん坊まで殺された母は、輪姦された上に、父を殺した犯人の一人に妾とされた。その男・正景徳市を殺して監獄に入った母は、残りの三人に復讐を果たす為に獄史に身体を与え、雪を産んだ。母の怨念を背負った雪は、子供の頃からの厳しい修練に堪え復讐を果たす為に生きる…。収録作「外題之一 隅田川湯文字俎板」以下「外題之二 女伊達血雨傘」「外題之三 愛憎血糸懺悔」「外題之四 死桜小袖白刃舞」「外題之五 鹿鳴館殺人八景」を収録。
  • 将軍のボディーガード1
    完結
    -
    剣術の腕が認められ、将軍を警護する“お小十人組”のひとりに採用された大久保永遠(とわ)。しかし恋人の過子は彼が危険な仕事に就くことに反対する…。剣術の極意をボクシング、サッカー、野球などのスポーツになぞらえて解説するという斬新なスタイル 面白い作品です。
  • 昭和柔侠伝1
    完結
    -
    1936年5月――。2・26事件や西安事件が起こり、日独防共協定が成立したこの年、柳勘九郎の息子・勘太郎が大陸から帰国。母・駒子の依頼により、矢崎正介の書生となる。彼は大陸浪人として中国に飛翔した父・勘九郎の志を受け継ぎ、馬賊になっていたが志半ばで帰国の途についたのであった…。純情勘太郎の波乱の青春編!
  • 諸国巡察記 天女【分冊版】 1
    完結
    -
    将軍の娘(弟橘姫)はそこらの侍なら軽く蹴散らす程の強さ!そして、美しく天真爛漫な性格で天女のような姫だった。父・吉宗の政事を陰から助けるため、各地を巡り問題に向き合い人助けを行っていた。ある日、ある主人から相談を受ける。主人の娘のお篠がお代官に気に入られご所望との話なのだが…娘のお篠は行きたくないらしく、その理由を聞くと「何人もの娘がお代官に召し出されているのに誰一人も村に帰ってこない」等、妙な噂が後を絶たないと言う事だった。すると姫はお篠に「あなたが着ていく着物をちょうだい!」と言い…。身を挺して人々を救う姫(天女)を描いた物語!
  • 新 御用牙 上
    完結
    -
    開けちゃいけねえ地獄のかまぶた、さわっちゃならねえかみそり半蔵! かつて江戸中を震え上がらせた鬼の十手者・板見半蔵、人呼んでかみそり半蔵は、故あって大阪東町奉行所盗賊改方として役に努めていた。しかしある日、自らお役御免を申し出る。お役御免は上から下に下すもので、申し出るなんぞもってのほか、と憤る上役を一喝、着物をはねのけると半蔵の腹には深い傷があった。放っておけば二日と持たないであろうその傷を抱え、半蔵はひとり江戸に向かう。途中、体の限界を迎え大木の麓に横になっていた半蔵を、謎の男と若い女の二人組が拾った。3人にはある共通の「なにか」があった……傑作捕物劇画「御用牙」の新章開幕!
  • 新・柔侠伝 1
    完結
    -
    『日本柔侠伝』から20年の時を経て、21世紀に蘇る“柔侠伝”シリーズ。主人公、日向遙は大学三年生の柔道世界チャンピオン。故郷・宮崎の日南海岸でのサーフィン、兄と共に行った海水中の鍛錬で身につけたロックンロール柔道! 亡き母の思いを抱いて、世界選手権に挑戦する! そんな遥に接触するのは、幼なじみにして宿敵・真武会空手の鳴神紫苑。鳴神のバック、日本の政財界を牛耳る暁光グループは国家権力と結託し、暴力行為で業績を伸ばしてきた世界的コングロマリットなのであった……。シリーズの掉尾を飾るに相応しい感動と躍動感が、胸躍らせる!

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