星和書店作品一覧

  • 精神科アウトリーチ 心の病に寄り添い、地域で暮らす
    -
    1巻1,760円 (税込)
    精神疾患を抱えながら医療につながることなく過ごしている人や家族は数多い。そんな人々を多職種のチームが住まいに出かけて地域生活を支援する「精神科アウトリーチ」について解説。欧米諸国のように、「精神科アウトリーチ」を中心にしたわが国の精神医療を構築するには? 診察室に座しているだけでは救うことのできない人々を、医療や福祉に結びつけるための架け橋となる情報が満載の一冊。
  • 稀で特異な精神症候群ないし状態像
    -
    1巻4,950円 (税込)
    精神科医としてはたしてどのくらい本書の症例を経験されるであろうか?「知らなければ赤子同然」。医師である以上は知っておかなければならない、稀で摩訶不思議な精神症候群や状態像の症例と治療法をまとめた。経験したこともない、しかし現に起こっている珍しい病態。臨床家にとって力強い1冊となる。
  • アディクションとしての自傷 「故意に自分の健康を害する」行動の精神病理
    -
    1巻2,860円 (税込)
    自傷は、苛酷な状況を生き延びるための行動であるが、皮肉にも、繰り返されるたびに少しずつ死をたぐり寄せてしまう。著者は、自傷に関する豊富な臨床経験と研究知見にもとづいて、従来、演技的・操作的行動とされてきた自傷概念を否定し、「アディクションとしての自傷」という新しい作業仮説を提唱し、自傷に対して積極的に介入することの重要性を主張してきた。本書は、多くの援助者に自傷と向き合う勇気を与えてくれるであろう。
  • 統合失調症のノルアドレナリン説 開けゆく展望
    -
    1巻3,960円 (税込)
    統合失調症の生物学的本体は何か? この答えとして近年、海外ではノルアドレナリン説が注目され始めている。本書はこのノルアドレナリン説の我が国のパイオニアによる、平易な解説書である。ノルアドレナリン系の異常は様々な精神障害で見られるが、統合失調症の陽性症状、陰性症状はその最も激しい形といえる。本書では、こうした思想が、著者の臨床と脳科学の両面にわたる過去半世紀の研究史に沿って分かりやすく語られる。
  • 心の正体見たり 教養人に与うる書
    -
    1巻1,980円 (税込)
    本書は教養人に与うる書である。心という実体は実在しない。心が痛むことはない。心が躍ることはない。読者は、このような解釈に戸惑い、心の正体に驚き、やがて首肯する。それは高次教養レベルへの自然な歩みである。 確かに心は魅力的なことばだ。だが、悩める教養人が重苦しくなった心と呼ばれる外套を脱ぎ捨てると、そこに素朴な人間が出現する。その時、心が、否、体が軽くなる。 話題は愛、比喩、心と体、感情、幸せ。教養を刺激しながら、心が神出鬼没する世界へ、ボンボヤージュ。
  • 発達障害の精神病理IV-ADHD編
    -
    発達障害の臨床現場では、注意欠如・多動症(ADHD)の事例がますます重要性を増しているが、その精神病理学的な理解については極めて乏しいといえる。こうした問題意識のもと9人の精神科医がADHDの精神病理についてのワークショップを開催し、その成果を本書にまとめた。リサーチの最前線や革新的な精神病理学的考察など、ADHDの概念を立体的に論じ浮き彫りにする。大好評の「発達障害の精神病理」シリーズの第4弾!
  • パラオ歴史探訪 倉田洋二と歩く南洋群島
    -
    多くの貴重な写真とともに語る、パラオの近現代史。日本の委任統治領となり、発展を遂げた産業や文化、そして太平洋戦争の戦禍。委任統治時代の光と影が鮮やかに蘇る。玉砕戦を体験した海洋生物学者の故・倉田洋二が、自らの体験や調査を記載した内容に、編著者が戦前の居住者や遺族から聞き取った体験談、さらに委任統治時代の資料をもとに加筆・編集した。平和の尊さに思いをはせてもらえるよう願った一冊。
  • 精神科診療のヒント 先輩が後輩に語る
    -
    1巻3,850円 (税込)
    「精神科治療の目標は『幸せ度を上げる』ことに置くべきである」長年多くの患者を継続診療し、地域や司法とも深く関わってきた著者。その豊富な臨床経験を基に綴られる本書は、精神科医療を繋ぐ貴重なバトンである。精神科医に必要な知識・素養の他、生活行動と症状の関係、面接でわかり合うための表現等々、精神科臨床に携わる専門職なら心得るべき知見が満載。世代を問わず読み継ぎたい一冊。
  • デプレッション・カリカチュア
    -
    1巻1,980円 (税込)
    精神科開業医が現代のうつ病診療に関する批判を中心にしたためたエッセイ集。60年前に2万人程度だったうつ病患者がいまや120万人を突破した。感染症でもないうつ病がなぜそんなに増加したのか?その理由や事情をときにユーモアを交えながら軽妙に語り、さらには脳血流からうつ病の本態にも迫る。また、躁病(躁うつ病)、うつ病に絡む民事裁判、がんに関することなども収める。実際に多くのうつ患者を診ている開業医だからこその、際限なく増え続けるうつ病のアンチテーゼとして一石を投じた、うつ実態の書といえる。
  • なぜ抑うつは指数分布に従うのか
    -
    1巻1,980円 (税込)
    「うつ病は時代とともに増えているのか?」。このシンプルなテーマの研究を進めてきた筆者が、「抑うつの分布には数理パターンが存在する」という驚きの法則を提言。 抑うつスコアの分布が指数分布を示す仕組みや、「抑うつ症状」の分布の数理パターン、患者の抑うつの経過を知ることができる知見などについて、詳細に解説。 抑うつという現象を理解するための新たな材料を提供する一冊。
  • 自信がもてないあなたのための8つの認知行動療法レッスン 自尊心を高めるために。ひとりでできるワークブック
    -
    1巻1,980円 (税込)
    自分に自信を持てない、自分を好きになれない……。マイナス思考やつらい生活パターン、過剰な自己嫌悪の悪循環から抜け出せなくなってしまったら、どうやって乗り越えたらよいのでしょう? 本書は、認知行動療法とリラクセーションを組み合わせたプログラムを使って解決のヒントを学び、実践することで効果を得る記入式ワークブックです。あなたもペンを手にページをめくって、今の生活を変えてみませんか。
  • 学校で適切に対応したい児童・生徒の困りごと 55 続・学校で知っておきたい精神医学ハンドブック
    -
    1巻2,640円 (税込)
    学校でどう対応したらよいのか迷ったときに活用したいハンドブック。児童・生徒のさまざまな行動の背景にある困りごとに,学校で適切に対応するにはどうしたらよいか。考えられる疾患や,学校内で配慮・実践すべきことなど,具体的な支援方法を解説。養護教諭,スクールカウンセラー,一般教諭,スクールソーシャルワーカーをはじめ,子どもに関わる方に,『学校で知っておきたい精神医学ハンドブック』と併せて活用していただきたい。
  • 精神科臨床の星影 安克昌、樽味伸、中井久夫、神田橋條治、宮沢賢治をめぐる時間
    -
    1巻3,960円 (税込)
    惜しくも早世した若き精神科医、安克昌と樽味伸。著者は二人の面影を追い続ける。震災以降、外傷性精神障害の治療にのめり込んだ安の「魂のふるえ」。素朴で平易な言葉を慈しむように使った樽味の深い優しさ。さらに中井久夫、神田橋條治、宮沢賢治にまで射程を広げ、臨床家の生と死、臨床の言葉についての思慮深い考察が、柔らかい感性によって綴られる。野心的仕掛けによって芳醇な臨床世界を開示することに成功した好著。
  • 認知療法入門
    -
    認知療法は、実証研究によりその治療効果が立証されている極めて有効な治療技法である。本書は、認知療法の中心人物フリーマン氏が日本の治療者向けに書きおろした臨床的入門書である。
  • メンタル力も仕事力もアップする接遇マナー 幸せになる心理学の7つのテクニック
    -
    1巻1,980円 (税込)
    働く人の心の健康管理は、企業にとっても本人にとっても大切な課題となっています。仕事でストレスを抱え、心の不調をきたさないために、メンタル防御力を上げましょう。接遇とは、自己犠牲の上に成り立つものではありません。アサーショントレーニングで適切な自己主張をし、アンガーマネジメントで怒りで失敗しない方法を身につけましょう。そのほかにも、ウェルビーイング、マインドフルネス、認知行動療法といった心理学の技法を駆使して、生きやすく、自分も相手も幸せになる方法をお伝えします。接遇マナーとは、仕事上だけでなく、生き方そのものに関わり、誰でもどこでも使えるものです。本書は、一味違ったマナー本です。
  • メタ認知トレーニングをはじめよう! MCTガイドブック
    -
    1巻3,630円 (税込)
    「メタ認知トレーニング」(MCT)は、認知バイアス(認知的偏り)を明らかにし、それを介入対象とすることで精神症状を改善させる精神療法・心理教育のプログラムである。 本書では、「基礎編」でMCTと認知行動療法の基礎、統合失調症やうつ病、その他の各疾患への導入について、「実践編」で日常臨床における実践法を解説。入院・外来・デイケアなど、様々な医療場面における工夫も紹介している。 より一層寄り添った支援が可能となる「MCT」を一から学ぶ入門書。
  • 飲んで死にますか やめて生きますか
    -
    1巻2,090円 (税込)
    「アルコール依存症の正体は「酒」ではない。――僕はこれが言いたくてこの長い物語を書いた。酒を飲みすぎれば「アル中」になるのはきまっている。・・・問題は中毒になったことではなく、なぜ中毒するまで飲んだか、だろう。僕は酒を飲みすぎてアルコール依存症になったのではない。依存症になるほど飲まなければ生きられなかった。・・・」(あとがきより) アルコールどっぷり、ユーモアたっぷり、アルコール依存症の「正体」を徹底的に追跡! 一杯飲んだら止まらない、 一行読んだらやめられない!!
  • 「ポリヴェーガル理論」を読む からだ・こころ・社会
    -
    1巻5,280円 (税込)
    「ストレスの時代」から「トラウマの時代」へ。いま世界的に話題のポリヴェーガル理論を、深く広い視野から、わかりやすく面白く読み解いた、本邦初の本格的な解説書!! 自律神経の進化史から掘り起こされた2種類の迷走神経(副交感神経)、そこから展開される3段階の自律神経システム論が、心身の相関にとどまらず、からだ・こころ・社会のダイナミックな連関を呈示し、新たな臨床的アプローチへの途を切り拓く。
  • 開かれている病棟
    -
    1巻2,392円 (税込)
    一人の精神科医と十人余の看護者が閉鎖病棟のない全開放病棟だけの精神病院「三枚橋病院」を建てて十年。現在に至るすべての歩みを本書に紹介。本書の感動を一人でも多くの読者へ!
  • モヤっとを上手に活かす多職種連携 医療事例から紐解くレシピ集
    -
    医療現場での専門職間の連携において,誤解,すれ違い,見解の違いが生じることは日常茶飯事かもしれません。「それならそうと言ってくれれば…」と「モヤっと」することなどよくありそうです。そして,そんなモヤっとが,やがて対立から紛争にまで発展してしまうことだってありえます。本書は,こうした「モヤっと」を正しく扱い,対立に発展させず,よりよい連携を築くためのきっかけにする方策を事例とともに示したレシピ集です。
  • 精神病理学とは何だろうか 〈増補改訂版〉
    -
    1巻4,180円 (税込)
    精神病理学という難解な領域を専門家以外にもわかるよう興味深く紹介する。一般的な解説だけではなく、精神病理学への批判、精神医療に果たしうる展望等も論じる。
  • 精神科診療のポイント 59症例の治療過程を徹底解説+Q&A
    -
    1巻3,630円 (税込)
    精神科診療においては、単に症状に頼って病名を付け、ガイドラインに沿って薬を処方するだけではうまくいかないことも多い。本書では、一歩踏み込んだ対応により改善が認められた症例の簡潔なレポートと治療のヤマ場におけるポイントをわかりやすく解説する。ヤマ場での対応のいかんで慢性化したり、快方に向かったりするからである。著者が経験したさまざまな疾患59症例が紹介され、付録では100問近い患者・家族からの質問に著者が真摯に答える。
  • 外傷性ひきこもり 日本的な複雑性PTSDへの支援と治療
    -
    1巻2,640円 (税込)
    ひきこもり当事者の育ちについて聴取を重ねた著者が、「親の不適切なしつけによる発達性トラウマから複雑性PTSDが生じ、一部の人がひきこもりに移行する」という仮説を展開する。トラウマの基礎知識に始まり、親の不適切なしつけにみられる意外な側面、ひきこもりのなりやすさ、ひきこもりの人への関わり方や専門的治療を外傷性の視点から解説した21世紀の日本人論。ひきこもり中の人、家族、支援者など、ひきこもりに関わるすべての人に。
  • 発達障害の精神病理III
    -
    『発達障害の精神病理』シリーズは、精神病理学を中心にさまざまな領域の専門家が集い、議論を深めたワークショップの記録である。発達障害をめぐって鋭い考察が繰り広げられる一方で、「自分」とは、「普通」とは、社会性とは何なのかといった問いかけがなされる。今世紀に入り急速に広がった「発達障害」の概念に対し、各論考が鋭く多彩な光を当て、新鮮な視点をもたらし、臨床の現場にも多くの示唆を与えてくれる。
  • 子ども虐待としてのDV 母親と子どもへの心理臨床的援助のために
    -
    家庭という閉ざされた空間のなかで、子ども虐待の背後にDVが、DVの背後には虐待が複雑に絡み合い、潜在している状況があるが、DVに曝される子どもたちは支援のはざまで置き去りにされている。本書では、DVのある家庭で起きている暴力と支配の関係性をとらえ、子どもが被るさまざまな影響を理解する。そして、子どもと母親、母子関係への包括的な援助をめざす、画期的な心理臨床アプローチを提示する。
  • トラウマセラピーのためのアセスメントハンドブック
    -
    1巻3,300円 (税込)
    本書は、PTSDをはじめ何らかのトラウマを抱えている人をいかにアセスメントするか、様々な角度から見直すことを目的につくられた。公認心理師の研修ガイドラインの骨格をなす医療、福祉、司法、教育、産業保健の5つの基本領域から始まり、ホットで重要なトピックが続々と連なる。その分野でわが国を代表する執筆陣によって、トラウマ臨床のためのアセスメントが横断的かつ縦断的に網羅されており、医師、心理士のみならず、福祉、司法、教育、産業保健に携わる関係者にも役立つ待望の書。
  • 「統合失調症のD-細胞仮説」からみた精神疾患の新規治療戦略
    -
    1巻1,540円 (税込)
    統合失調症の死後脳研究から導かれた「統合失調症のD-細胞仮説」は、統合失調症における中脳辺縁ドパミン系の過活動を線条体D-ニューロンの減少によって説明する。本書では、本仮説を提唱し、研究・報告を積み重ねてきた著者が、この仮説の全貌を、症例も提示して詳しく解説する。この仮説が活かされたトレースアミン関連受容体1型(TAAR1)アゴニストの有望性や治験状況についても紹介。精神疾患の新たな治療戦略を示す刺激的な書。
  • 人はなぜ死に急ぐか 小規模精神科病院50年の経験
    -
    1巻2,090円 (税込)
    本書は、著者自身が開設した精神病院における50年間の自殺例をすべて洗い出し、彼・彼女らはなぜ自殺しなければならなかったのかを精緻に分析したものである。患者さんは死によって何を訴えたかったのか? 自殺した統合失調症圏、躁うつ病圏、境界例など47人の背景、状況の綿密な調査・分析によって、それぞれの事例が自殺防止のための有益な手がかりを与えてくれる。また、後半では、地方都市の精神病院という一定点から見続けた精神科医療の過去半世紀の変化と著者自身の地域精神科医療の歩みが興味深く紹介される。
  • 学校で知っておきたい精神医学ハンドブック 養護教諭,スクールカウンセラー,一般教諭,スクールソーシャルワーカーのための心身医学,精神医学
    -
    1巻2,970円 (税込)
    精神医学的問題、心身医学的問題を抱える子どもたちに学校で遭遇したときに、どのように支援したらよいか。疾患ごとに、症状や治療法、学校でできること(保健室、教室、相談室、学校全体でできること)、ピットフォール(落とし穴)についてなど、コンパクトに解説した。学校で子どもの様子や行動が気になったときに活用したい、子どもの精神医学事典。 養護教諭、スクールカウンセラー、一般教諭、スクールソーシャルワーカーはもちろん、子どもに関わる全ての方におすすめの一冊。
  • カタトニー論文集 精神医学の古典逍遥
    -
    運動障害と精神障害の関係を解き明かすかもしれないカタトニアは、今日的な意味をもつ重要な研究分野である。本書は、現在「言語の壁」によってめったに読まれることのないかつての優れたカタトニア論考を編者が選定。論文の数々から、病と格闘する医師の姿や、カタトニアの謎めいた症状の数々が生々しく浮かびあがってくる。カタトニアとはいったい何なのか? 今こそ再考を迫る珠玉の論文集。
  • ママは躁うつ病 んでもって娘は統合失調症デス 2
    -
    1巻1,540円 (税込)
    あの躁うつママが帰ってきた!『ママは躁うつ病 んでもって娘は統合失調症デス』の待望の続編。躁うつ病(双極性障害)を抱えながら、母として二人の娘を育てる自身の日常を六コマ漫画で綴る。統合失調症を患う長女モナと一緒に生きていく!と誓った母。そして、さまざまな環境の変化が巻き起こり……。
  • 現代社会とメンタルヘルス 包摂と排除
    -
    現代の障害者福祉やメンタルヘルスの問題を考えるうえで「包摂」と「排除」が有効なキーワードとなっている。精神医療と心理臨床の領域で支援のネットワークからこぼれがちなテーマを取り上げて解説。ひきこもりやオタク、ホームレス、性犯罪被害、自然災害、薬物やギャンブルなどの依存症、DV・児童虐待、高齢犯罪者や外国人犯罪者など、現代社会の周縁にある現象に光を当て、排除されやすい人々を包摂へと導く道筋を探る。
  • 精神科薬物療法に再チャレンジ 豊富な症例と具体的な解説で学ぶ処方の実際
    -
    精神科薬物療法に自信をつけるために企画された本書は、各執筆者が自家薬籠中の物にしている薬物について、その使い方や他の薬物との使い分けのコツをわかりやすく解説している。いくつかの症例を記載し、具体的な増量過程や治療経過を紹介する。また薬物治療拒否や薬物変更(中止)に難色を示すなど、実際の臨床場面で悩む事柄に対して、豊富な臨床経験をもとに解説する。本書は、従来のテキストやガイドラインとはひと味違う,具体的な解説本となっている。
  • USPT入門 解離性障害の新しい治療法 タッピングによる潜在意識下人格の統合
    -
    USPT(Unification of Subconscious Personalities by Tapping Therapy)とは,両側刺激のタッピングにより解離性同一性障害(DID)や内在性解離における別人格を表出させ,主人格との融合・統合を行う治療法である。非常に簡便であるので、短期間で手技を修得できる。限られた診療時間内でクライエントの改善が期待できるだけでなく医療経済的にも優れているため、これからの解離治療のスタンダードになるかもしれない。
  • 臨床試験のデータを読み解く 精神科における最適な治療をめざして
    -
    1巻8,580円 (税込)
    エビデンスを解釈する際の着目点とは何か? それを考えるうえで、治療法の有効性を証明し安全性を示す直接的な証拠となる臨床試験のデータが重要な情報となる。 本書では、臨床医が効率的に臨床試験のデータを理解できるよう、臨床試験の計画の着目点やデータを読み解く方法、精神神経疾患を対象とした臨床試験の特徴を解説した。臨床試験の有効性や安全性のデータを科学的に読み解き、日常診療に役立てることができる貴重な一冊。
  • 精神科臨床の自由 記述・暦・病跡学
    -
    1巻2,970円 (税込)
    著者のライフワークである「記述」、および「暦時間」構造について論じた著。音楽療法士へのインタビュー、正岡子規や岡本太郎の作品を通じた臨床論などから「記述」について掘り下げる。さらに既存の時間論から脱却して生活感覚に根差した「暦時間」構造を見出したことで、より豊かな臨床の理解を目指す。長年の経験を経て改めて回帰した自らの原点と新たに発見した視点とを包括し、著者ならではの自由な筆致で記した一冊。
  • 摂食障害入院治療 超低体重と多様性
    -
    摂食障害の治療には確立されたプロトコールは存在せず治療が行き詰まるケースも多い。本書では、摂食障害の治療経験の豊富な執筆陣が23の症例を提示。神経性やせ症や回避・制限性食物摂取症など、多様な摂食障害症例を通して、個々の特性に合わせた対処法を学べる。ベストの結果が得られた症例だけでなく、治療に難渋した症例を主に紹介した。マニュアル本では得られない対応策が詰まった摂食障害症例の集大成。
  • 発達障害の精神病理 II
    -
    発達障害の概念は、精神医学のパラダイムを覆すほどの影響をもたらし、発達障害や、特に自閉症スペクトラム障害(ASD)に関する研究は、精神病理学の中でも大きな柱をなす重要な領域となっている。臨床知を集積し、発達障害の本質を見極めるという問題意識のもと総勢17人の専門家が集い、相互討論ワークショップを行った。本書には、そこでの徹底した議論を踏まえ書き下ろされた9編の論考が収められている。単にひとつの疾患概念の出現ということを超え、精神医学のパラダイムに深甚な影響をもたらした「発達障害」の精神世界を探究する。
  • 双極性障害の診かたと治しかた 科学的根拠に基づく入門書
    -
    1巻1,980円 (税込)
    双極性障害(躁うつ病)はうつ病との鑑別が難しく、うつ病と誤診して抗うつ薬を単独で投与した場合,賦活症候群や自殺関連事象の誘発,あるいは躁転を生じる可能性が高い。双極性障害をいかに正しく診断して治療のレールに乗せるか。気分安定薬の投与、また規則正しい生活環境の確立によって効果的に再発を予防するにはどうしたらよいか。双極性障害研究・臨床の第一人者である著者が,双極性障害の基礎知識と診断方法,治療戦略をわかりやすく解説。
  • 再び話せなくなるまえに 小児神経科医の壊れた言語脳
    -
    話せない、書けない――自身の体験した「失語症」という障害を言語化し、回復の過程を描く。二度の脳梗塞によって言語脳を侵された著者は、小児神経学を専門とする医師として、患者として、自身の症状から、どのように脳の働きを解釈し、どう訓練し、何を思ったのか。これはいわゆる闘病記にとどまらない。「言葉を失うこと」とは何なのか?
  • ポジティブ精神医学の活用 10年後の精神医療はこうして変わる!
    -
    1巻2,970円 (税込)
    人生100年時代の健康と幸せのために精神医療ができることは? 従来の薬物・精神療法を補強して治療効果を高めるために,ポジティブ精神医学でウェルビーイングを強化するコツを紹介。ポジティブ精神医学の実践プログラムや,臨床現場での活用法など事例が満載。疾患の治療だけにとどまらず,リカバリーやトラウマ後の成長,疾患の一次予防と健康増進,上手な加齢,地域の活性化にも強い関心を持つ,精神医療の未来を担う人々へ。
  • 僕は発達凸凹の大学生 ――「発達障害」を超えて――
    -
    「発達凸凹」とは、発達障害をもつ人の凸(強み、得意な部分)と凹(困難さを抱える部分、苦手な部分)の差が大きいことをいう。発達障害のうち、自閉スペクトラム症の診断を受けた一人の少年が、自身の凸と凹を見つけながら、大学生生活を経て、成長していく自伝的小説。本書は、発達障害をもつ当事者や治療者や支援者にとって、大きな希望になるような、一種の冒険譚である。当事者の周りの人にとっては、自閉スペクトラム症をもつ人の特徴や凸と凹の例がわかりやすく対応の仕方のヒントになる。巻末に収録された主治医による解説と検査結果の分析も、治療者・支援者にとって参考になる貴重な資料となっている。
  • プレゼンティーイズム その意義と研究のすすめ
    -
    1巻2,860円 (税込)
    近年,わが国でも病気を持つ労働者の増加によりプレゼンティーイズムへの関心が高まってきている。本書は,プレゼンティーイズムを「健康問題を持ちながら出勤している状態」と広く捉え,この状態が労働者個人やその家族,企業,社会にとってどのような意義を有するのか,という広い視点からみることを提唱する。そして,これまでの主に欧米の研究をわかりやすく紹介しながら,プレゼンティーイズムの意義とわが国での研究の必要性を具体的に説く。プレゼンティーイズムに関心をもつすべての人に。
  • 精神科リエゾンチーム活動指針 日本総合病院精神医学会治療指針9
    -
    2012年度から精神科リエゾンチーム加算が診療報酬に新設された。精神科リエゾンは、多職種が協働するチーム医療により、その相乗効果が期待できる。本書は、チームに関わる各職種の役割とその意義、チームの立ち上げと維持の仕方、介入の流れ、せん妄や不安・抑うつなどへの対応方法などを具体的かつ簡潔に解説している。チーム活動実践における拠り所として現場で真に役立つハンドブックである。
  • 「キレる」はこころのSOS 発達障害の二次障害の理解から
    -
    1巻2,750円 (税込)
    怒りを爆発させ、「ふざけんな!」「殺すぞ!」と暴言を吐き、攻撃性が顕著に表れる“キレる”子どもたちに向き合い続けてきた児童精神科医が、豊富な診療経験と発達障害の二次障害の研究から“キレる”子どもの支え方を導き出した。興奮状態の子どもへの介入方法と支援の仕組み、発達障害を持つ子どもへの対応の仕方,支援者の燃え尽きを防ぐためのセルフケアなど、具体的な支援方法を紹介する。支援者の悩みや疑問に答えるQ&Aを併載し、キレる子どものためのSSTプログラム、ペアレントトレーニングなど付録資料も充実。教育機関や福祉施設ですぐに役立つ実践的内容。
  • 精神科症例報告の上手な書きかた 第2版
    -
    1巻1,980円 (税込)
    医師の義務ともいえる症例報告を書くことは推奨されるものの、初めて執筆する医師にとっては困難が多い。自分が経験した貴重な症例をどのように論文にまとめ投稿すればよいか。専門誌の編集委員として、多くの症例報告を査読し、また大学で学生の論文を添削指導してきた経験を持つ筆者が、非常に具体的にわかりやすく、執筆のノウハウを提供する。精神科の症例報告を書くための初めてのガイドブックの改訂第2版。
  • 糖尿病はグルカゴンの反乱だった インスリン発見後、なぜ未だに糖尿病は克服できないのか
    -
    1巻1,870円 (税込)
    糖尿病の中心に君臨してきたインスリンが、その座をグルカゴンに譲り渡すときが来た。 本書は、ホルモン・グルカゴンの血糖上昇に及ぼす影響をその作用機序からわかりやすく解説。インスリンの欠乏が糖尿病の唯一無二の原因とみなされてきたこれまでの常識を大きく覆し、糖尿病の病態理解にパラダイムチェンジをもたらす画期的内容。糖尿病はグルカゴンをコントロールできなくなった結果であるという未だどの教科書にも書かれていない糖尿病の地殻変動を解説する。グルカゴンをターゲットにした治療薬の臨床試験の足音がすぐそこまで聞こえてきている。
  • 強迫性障害治療日記
    -
    テレビやネットニュースなどで話題になり大反響を巻き起こした強迫性障害をもつ漫画家によるコミックエッセイ『強迫性障害です!』に続く治療編。強迫性障害をかかえて奮闘する著者の漫画は多くの共感を呼んだ。数多く寄せられた「治療について詳しく知りたい」という熱い要望に応え、本格的に強迫性障害治療に取り組んだ軌跡を描いた。日々の生活のなかにいかに治療を取り入れていったのか。自身が治療者と共に取り組んだ治療法をはじめ、著者が自分なりに学んださまざまな治療法も紹介した待望の書。
  • 自閉症の心と脳を探る 心の理論と相互主観性の発達
    -
    1巻3,630円 (税込)
    自閉症では、他者の心を推測する機能「心の理論」や相互(間)主観性が発達するのかどうか、心理学、脳科学、現象学などの知見や理論に基づき、きめ細かく且つ大胆に探究した書。初めに、心の理論の意味と健常の子どもたちの発達がどうなっているのかが述べられ、感覚過敏、ミラーニューロン、脳内模倣などをわかりやすく紐解きながら、著者らが関わった興味深い症例なども示し、徐々に自閉症の心の謎に迫っていく。自閉症の心の世界を知るうえでまさに欠かせない一冊。
  • わかった! 統合失調症のベスト治療 病から脳とこころを解き放つ
    -
    1巻1,650円 (税込)
    「真に患者さんのためになる医療とは、いったいどういうものだろうか?」「患者さんは、ひとりの尊厳ある人としての人生を送るために、どう統合失調症と向き合い、どう生きていけばよいのだろうか?」 この問いに答えられる精神医療を探究し、長年統合失調症治療にかかわってきた著者が、豊富な臨床経験をもとに具体的な方法や技術、考え方を伝えます。統合失調症治療で大事なことをわかりやすく、13のエッセンスにまとめました。患者さん、ご家族から、医療・福祉・行政関係の方々まで、幅広く役立つ内容です。
  • 持効性注射製剤治療のすべて
    -
    1巻6,160円 (税込)
    わが国の精神科医療は今や第二世代抗精神病薬治療が普及し、急性期治療の長期化防止・退院促進が大きな課題である。持効性注射製剤(LAI)は統合失調症患者の生活を支える重要な柱の一つであり、本書ではLAIへの適切な症例選択と導入方法、投与量、医療倫理やリスクなど、実践に役立つ知識や技法を網羅し、地域精神医療の中でのLAIの位置づけやピアの役割についても述べる。LAI治療実践に役立つ臨床医必携の書。
  • 家族ができる摂食障害の回復支援
    -
    1巻1,320円 (税込)
    わが子が摂食障害と診断された,食べて体重を増やしてほしい,親のせいだと責められる……。そんなとき,家族はどうすればいい? 摂食障害の家族会ポコ・ア・ポコ,20年の歴史から生まれた「家族による家族のための回復支援ブック」。家族が実体験から学んだ,回復と成長を応援するための知恵と工夫が詰まっています。家族会に参加するように本書を読めば,摂食障害で苦しむわが子を支えるためのヒントがきっと見つかるはずです。
  • うつ病診療における精神療法:10分間で何ができるか
    -
    1巻2,420円 (税込)
    『日常診療における精神療法:10分間で何ができるか』に続く「10分間シリーズ」第2弾。本書では,うつ病と持続性抑うつ障害に対象を絞り,短い時間でも実践できる精神療法的アプローチについて解説。 豊富な知識と経験を持つ執筆陣が,普段の挨拶や態度,患者の心に響く伝え方,投薬に添える言葉,日常生活に対する助言など,日常診療で行える様々な工夫をまとめている。 多様化・難治化するうつ病治療のヒントを得られる一冊。
  • アルコール依存症の妻と共に生きる 小学校長奮闘記
    -
    1巻2,090円 (税込)
    妻がアルコール依存症になってしまった。小学校の校長として、日々さまざまな問題に直面しながら、妻を支える日々。 学校で、発達障害と思われる子どもたちやその保護者と、どのように関わっていくのか。 妻のアルコール依存症の治療に、どのように寄り添っていくのか。 自身の体験をもとに創作された自伝的小説。
  • 精神障害者雇用のABC
    -
    精神障害者の雇用に取り組む企業の経営者や採用に携わる人事関係者、同僚として精神障害者と一緒に働くすべての人たちに向けて、企業と精神障害者の双方に利益のある働き方を提案する一冊。精神障害者雇用を成功に導く人材戦略や様々な精神疾患の特徴、雇用に関する法律・制度・合理的配慮、支援者の活用方法などを、支援者や採用担当者が実体験をもとに解説。精神障害を正しく理解し、企業と精神障害者が二人三脚で働くための方策を示す。
  • 統合失調症治療イラストレイテッド
    -
    1巻2,200円 (税込)
    統合失調症の当事者や家族、治療に関わる多職種のスタッフに向けて、疾患の情報をわかりやすく、短時間で伝えるための1冊。千葉大学精神医学教室で蓄積された経験・知識をまとめ、実際に使用している情報提供ツールや最新の知見を余さず紹介。当事者にわかりやすく情報を提供するために、多職種のスタッフと共通の認識を持つために必読の書。統合失調症の治療に向き合い、悩む人たちに、「これで治療がうまくいく」という解決策を示す。当事者やご家族にとっても納得の1冊。
  • 大作曲家の病跡学:ベートーヴェン,シューマン,マーラー
    -
    1巻1,980円 (税込)
    ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンの生涯は、波乱に満ちたものであった。劇的で暗雲にとり巻かれ、自殺の危機にもさらされ、穏やかな安息も許されていなかった。しかしベートーヴェンは、それらを克服しつつ音楽活動に邁進し、偉大な芸術を生み出していった。ロマン派の代表的な作曲家ロベルト・シューマンは、青年期から精神疾患に罹患しており、44歳でライン川に投身自殺を企図し、その2年後に精神病院で亡くなっている。 本書は、楽曲を詳しく検討することによって、彼らの心の世界,苦悩,精神病理に鋭く迫る!
  • せん妄予防のコツ 静岡がんセンターの実践
    -
    1巻2,970円 (税込)
    静岡がんセンターでは、せん妄対策について方針を明確化し、院内での普及に取り組んできた。それらの実践を通して、入院場面におけるせん妄の減少および軽症化が確実に進みつつあり、これまで“起きて当然”と思われていたせん妄の多くが予防可能もしくは軽症化できるようになった。  本書は、静岡がんセンターでの取り組みを詳細な実例とともに記し、せん妄にかかわる全国の病院スタッフが現場で活用できるよう、ノウハウやコツをわかりやすくまとめた実践書である。
  • 精神に疾患は存在するか
    -
    1巻2,970円 (税込)
    「精神現象に疾患が存在する」ことは当然の事実なのか? 環境との相互作用の中で機能不全を呈するようになった心理状態は,はたして疾患なのだろうか。 本書では, 40年にわたり精神科診断学の研究に携わる著者が,心理状態の正常・異常を区分する根拠を探り,心理状態の病理性の確認方法や診断方法の弊害について考察する。疾患ではないが心理的不調を抱えた人々を個としての尊厳を守りつつ援助するという本当の精神科医療を追求すべく,今,精神科診断について改めて批判的考察を投げかける。
  • 初期統合失調症 新版
    -
    著者がオリジナルに提唱した「初期統合失調症」の臨床単位は、最初の発表から四半世紀を過ぎた現在も、統合失調症臨床の客観的診断基準としてその重要性は増すばかりである。旧版をはるかに上回る内容量と、講義形式に刷新された記述スタイルは、「初期統合失調症」概念を基本から学びなおし、精神科臨床とはどうあるべきかを知るために最適である。著者が臨床経験のすべてを語りつくした総決算の書。
  • 過食症短期入院治療プログラム 精神科のスキルを生かして摂食障害治療に取り組もう
    -
    4週間で行う過食症の入院治療プログラムを紹介。患者の自助努力を援助する「ガイデッドセルフヘルプ」の理論をはじめ、患者自身が症状を記録するワークブックの指導や、心理教育による効果的な治療内容を詳細に解説。精神科医だけでなく、看護師、臨床心理士、精神保健福祉士、作業療法士、管理栄養士などがチームでかかわるプログラムであるため、多職種に役立つ情報が満載。
  • IPS就労支援プログラム導入ガイド 精神障がい者の「働きたい」を支援するために
    -
    アウトリーチを基本とした個別就労支援プログラム「IPS」(Individual Placement and Support:個別就労支援とサポート)について、実践現場において豊富な経験を持つ著者が記した導入ガイドの日本語版。IPS導入において必要となる様々な情報を解説したほか、日本におけるIPSの運用方法や実践例を紹介。精神障がい者の就労支援に日々頭を悩ませる支援者に必携の1冊。
  • 月経前不快気分障害(PMDD) EvidenceとExperience
    -
    1巻2,530円 (税込)
    DSM-5において、抑うつ障害群の下位診断名として独立した疾患となった月経前不快気分障害(PMDD)。欧米ではありふれた疾患という認識があるが、わが国ではPMDDを診たことがないという精神科医も少なからずいる。 本書は、PMDDの基礎知識―歴史・疫学・原因(仮説)など―、診断、鑑別診断、治療、何科が診るべきか、などについて治療ガイドラインの作成にも関与してきた著者が、エビデンスと臨床経験を交え、明快に解説する。 PMDDを、PMS(月経前症候群)や精神疾患の月経前の悪化ときちんと鑑別し、適切な治療を行うために必携の1冊。
  • 精神科医の戦略&戦術ノート 精神科救急病棟で学んだこと
    -
    1巻2,750円 (税込)
    長年の精神科救急の経験から得た知恵やコツ、後輩医師や研修医に話してウケがよかった話などを戦略、戦術という視点からまとめたユニークな覚え書。精神科の特に急性期の医療に求められていることをまず明らかにし、そのニーズに沿って戦略を立て、個々の患者さんの抱える問題に戦術を用いて対応していくという流れとなっている。また、著者がいろいろなことを教えてもらった印象深い患者さんたちが紹介される。 手軽に読める、臨床や病棟運営のノウハウが満載の書。
  • トラウマセラピー・ケースブック 症例にまなぶトラウマケア技法
    -
    持続エクスポージャー療法、眼球運動による脱感作と再処理法(EMDR)、認知処理療法など、数あるトラウマ心理療法の中からエビデンスのあるもの、海外では普及しているが日本では認知度が低いものなど10の療法を、経験豊富な専門家が症例を通してわかりやすく解説。各療法の共通点、相違点を理解するのにも有用な書であり、どれがその患者(クライエント)さんに有効・最適なのか検討・選択するのに大いに役立つ。各療法を学ぶためのアクセス方法も各Partに記載。代表的な10のトラウマ療法の概要と治療の実際が1冊でわかる待望の書。
  • 病気じゃないからほっといて
    -
    「私は病気ではない!」と治療をこばむ統合失調症をもつ人に、どうすれば治療を受け入れてもらえるのか。その答えが新たなコミュニケーション技法LEAPである。LEAPとは、Listen(傾聴)、Empathy(共感)、Agree(一致)、Partnership(協力関係)の頭字語である。治療をこばむ人の話を傾聴し、共感を示し、同意し一致点を見つけ、協力関係をつくることで、治療を受け入れてもらえるようになる。本書は、LEAPの用い方を詳しく解説する。LEAPにより、治療を拒否する人も、必要な治療や援助を受け入れ、その人なりの人生の目標に向かって歩むことが可能になる。本書の初版は、2000年に米国で出版され、2004年に日本語訳が出版された(『私は病気ではない』星和書店刊)。本書は、初版の内容を大幅に充実させた10周年改訂版の翻訳である。重度の精神疾患をもった人への我が国における治療と支援の取り組みが充実し、再入院が減少し、ご本人やご家族の目標達成に役立つことを願って本書が翻訳出版された。
  • 精神科・心療内科にかかる前に読む本 精神科医が患者さんの目線で書いた物語
    -
    あなたが「メンタル不調」で精神科や心療内科を受診すると想像してみてください。 どんな医者がどんな診察をするのか? なんでも見透かされてしまうのか? 怖くないのか? いろいろ考えて不安になる。テレビのドラマに出てくるようなイケメン先生だろうか。精神科・心療内科を受診する主人公のあなたは、そこに登場する医師から、わかりやすい言葉で病気やお薬の説明を受ける。 本書は、精神科臨床医として30年以上ひたすら患者さんとかかわり続けてきた著者が、実際の診察場面を患者さんの目線で書き綴る。面接場面が患者さんの心情をはさみつつテンポよい会話文で進み、実際に受診してからどんなふうに面接や治療が進んでいくかわかりやすい。主人公が患者さんで医師が脇役という構成で、精神の病を浮き彫りにする。 さあ、あなたもこの本で精神科や心療内科を受診する模擬体験をしてみてください。

    試し読み

    フォロー
  • せん妄の臨床指針 ‐せん妄の治療指針 第2版(日本総合病院精神医学会治療指針 1)
    -
    せん妄は、日常臨床で頻繁にみられる症候群であり、身体予後悪化の独立した危険因子のひとつである。従来一過性の病態と考えられていたが、一旦発症すると持続して身体予後や医療経済的予後、さらには認知機能に悪影響を及ぼすことが明らかになっている。しかし一方で、日常臨床でのせん妄発見率は低く、診断や治療が遅れることにより、より複雑な病態にいたることが指摘されている。  高齢化が著しい現況において、せん妄はさらに増加することが自明な優先度の高い課題である。しかし世界的にも名だたる診療ガイドラインの内容は、現場の医療者のニーズとは程遠い感がある。  このような問題意識から2005年に『せん妄の治療指針』が出版されたが、この10年間に様々なエビデンスが蓄積されてきた。それらのエビデンスと現場感覚との融合を重視しながら、システマティック・レビューも含めて、10年ぶりに大幅な改訂を行ったのが本書である。

    試し読み

    フォロー
  • 緊張病
    -
    本書は、内因性精神病のみならず、精神病研究全般に大きな影響を与えた。これは精神医学の疾病論、精神病像をどのように把握すべきかという大きな問いかけであった。

    試し読み

    フォロー
  • 宮崎勤精神鑑定書別冊 中安信夫鑑定人の意見
    -
    幼女連続誘拐殺害事件被告人に対する、中安鑑定人による精神鑑定書全文を、ほぼ原文のまま収録。類似事件の続発する昨今の状況が、筆者に鑑定書の公表を決断させた。さらに解説として、この鑑定書についての講演録を併載。

    試し読み

    フォロー

最近チェックした作品からのおすすめ