理工 - 裳華房作品一覧
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大学初年級を対象とした同著者による教科書『基礎化学』の併用演習書である。多くの読者にとって取り組みやすいよう、熱力学第二法則を表立って用いず、エントロピーや自由エネルギーなどの難解な物理量が理解を妨げないよう工夫されている。他方、クラペイロン-クラウジウスの式、希薄溶液の諸法則・相律・化学平衡の法則などの応用についてはよく習熟できるよう十分な配慮がなされている。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 物性物理学の分野で世界的に著名な上村洸先生と気鋭の山本貴博先生の共著による量子力学の教科書。量子力学リテラシーの時代を踏まえた学習に重点を置き、近年非常に重要となってきた“物質の量子力学”までを一貫して解説。初めて量子力学を学ぼうとする学生だけではなく、物性系や材料系、物質工学系の学生にとっても最適の入門書となろう。なお、基礎から丁寧に書かれているので、ニュートン力学と基礎の電磁気学、数学も微分積分と微分方程式、簡単な行列の計算程度を学んでいれば、十分理解できる内容となっている。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 主題を「線形代数」(13節)と「微分積分」(12節)の2分野として、各々半期用にまとめ、高校「数学 I」だけの履修者にも対応できるように解説した。社会系から医薬生物系まで幅広く利用できる。旧版『教養数学ポプリー』として好評を得てきたものを、線形代数に2節(ベクトル空間と固有値)、微分積分に1節(テイラーの定理)に関する話題を加え充実させた。代わりに、旧版で扱われていた数理論理の4節は削除した。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、遺伝子研究の成果を、分子遺伝学の基礎からゲノム科学の応用まで、一貫した視点で解説した教科書である。これらの研究全体の蓄積は膨大なため、多くの大学カリキュラムではいくつもの科目に分割されている。 この分割が避けがたい原因には、地味でウェットな大腸菌の遺伝学と派手でドライなヒトゲノム学との毛色の違いという問題もあり、両者の滑らかな接続はかなり困難な課題である。しかし、ほかにも多くの科目を同時に学ぶ必要のある今どきの学生や、知的好奇心は旺盛ながら忙しい現代人には、この課題を克服した教材が必要であろう。 そこで本書では、遺伝子研究の基礎から展開までシームレスにまとめるため、下記の3つの工夫をし、理解の助けとした。 ◆本書の特徴◆ 1)第I部 基礎編と第II部 応用編を密な相互参照で結びつける。 前半と後半で関連する箇所を相互に結びやすいよう、多数の参照をカッコで示した。そもそも基礎から応用までを一冊に収め、単著で一貫させたことも、滑らかな接続に寄与している。 2)多数の「側注」で術語の意味・由来・変遷などを解説する。 歴史的事情から、遺伝学には多義的な学術用語も少なくない。また、生命科学の他領域との関連も深く、脇道にそれてでも解説すべき用語がたくさんある。それらを「側注」の形にまとめ、本文の流れはスムースに保った。 3)多彩な図表とイラストで視覚的な理解を助ける。 DNA分子は小さく、遺伝子概念は抽象的なため、初学者にはわかりにくい落とし穴もたくさんある。多彩でしかも統一のとれた図表と、感覚的になじみやすいイラストや写真を多用し、その問題点の克服に努めた。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 基礎理論に重点をおいた平易かつ明快な解説により定評を得た教科書『化学新シリーズ 基礎無機化学』の改訂版。 無機化学の理解に必要な物理化学的事項の基礎も解説してあるので、特別な予備知識なしに読み進めることができる。また、カリキュラムによっては「一般化学」の教科書としても利用可能である。今回の改訂によりコラムなどもアップデートされ、また2色刷りとなり、さらにわかりやすくなった。演習問題も増え、教科書としての使い勝手も増している。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「有機化学スタンダード」シリーズは、化学専攻学科のみならず、広く理、工、農、薬、医、各学部で有機化学を学ぶ学生、あるいは高専の化学系学生を対象として、有機化学の2単位相当の教科書・参考書として編まれたものである。 本書は、多くの基礎有機化学教科書のような「官能基別」の章立てをとらず、有機化学本来の基礎(語学における文法に当たるもの)とは何か、を提言する新しいタイプの教科書。 各論的な説明ではなく、有機化学の体系の全体を見通した解説に努めた。本書を通して読者は、有機化学の面白さが分子の立体構造や結合の組換えにあることを理解し、有機化学の基本を確実に身につけることができるだろう。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 有性生殖を行う多くの動物では、効率よく自分の子孫を残すためには、性成熟している個体同士がタイミングよく出会い、受精のための性行動を行う必要がある。性行動の効率をあげるため、個体の行動は内分泌系、神経内分泌系、神経系により絶妙な調節がなされている。 本書では、生殖活動のなかでも性行動に焦点をあて、魚類(キンギョ、サケ・マス)、両生類(イモリ、カエル)、鳥類、哺乳類(齧歯類)、棘皮動物(ナマコ)などの動物たちが、どのような性行動を行い、その性行動が発現するためにどのようなホルモン、神経が関わっているのかを、これまでの研究成果も含めてわかりやすくまとめた。さらに、比較内分泌学の範疇を多少逸脱するが、ヒトの性行動についての章も加えた。
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4.7
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、行列または線形代数学に関連のある3つの話題を選んで述べたものである。 第1章は、19世紀以来知られているメービウスの反転公式を三角行列との関連から見直し、半順序集合上での反転公式に一般化できる様子を解説したものである。第2章は、1972年にガブリエルの発表した定理に、1973年にゲルファント、バーンシュタイン、ポノマリョーフの3人が共同で見事な証明を与えたことについて述べ、第3章はアーノルドの1971年の論文の内容を主体に述べた。大体新しい論文を読むには大量の予備知識を必要とするが、本書で扱った論文に関しては予備知識をあまり必要としないことで、面白い内容で新しい興味を持ってもらえるものと期待している。
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5.0
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書の大きな特徴として、具体的な問題で丁寧に解説した後、その理解を深めてもらうために、「純粋に数学の問題」と「経済・経営の分野として考える問題」をセットにして配置した。これによって、経済・経営の分野の方々が、そこに登場してきた数学が自分たちの分野とどのように繋がりがあるのか(その数学をどのように使うのか)を理解することができ、とかく挫折しがちな数学の学習を少しでもモチベーションを維持しつつ進めることができるように配慮されている。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「統計学」は、多くのデータから、そして時には限られた少数のデータから、そこに潜んでいる構造を明らかにし、未来の予測をも行うための科学「データサイエンス」である。 本書は、大学に入学して間もない経済学・経営学などを専攻する学生や、社会に出て経済・経営の現場で働き始めたビジネスマン・ビジネスウーマン等が、統計学を学び始める・学び直すための入門書である。 読者が躓きやすいところ、難しく感じると思われるところについては、40年以上にわたる著者の教育経験に基づき、なるべく経済・経営分野の具体例を出しながら極力丁寧に解説をした。 なお本書では、例題や問題において、あえて同じデータ(数値)を繰り返し用いるようにした。それは、同じデータであっても「そこから何を読み解くか」「どのように分析するか」によって、導かれる結果(情報)が異なってくることを実感してもらうためである。そのため、単純な分析から次第に高度な分析へと進化していく様子がわかるように書かれている。 データサイエンスを学びたいという読者に、ぜひお薦めしたい。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 この本はフィンスラー計量に基づくフィンスラー幾何学を中心として書かれているが、それさえ十分に知れば、さらに一般的な計量に基づく幾何学を知るのにそれほど苦労は要しないと考えられる。 最初の三つの章はそれぞれのテーマを簡略に述べたものであり、後のための準備として述べたものである。第4章は、フィンスラー幾何学ともっと一般な計量に基づく幾何学の歴史的な概観であり、とくにCartan、Berwald、河口の仕事の紹介につとめ、第5章は共変微分法に基づいてフィンスラー接続を述べ、系統的にフィンスラー幾何学への入門を行い、重要な特殊フィンスラー空間のいくつかを紹介するよう努力している。
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5.0※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 物理学者ファインマンが産み出した理論的手法である“経路積分”は、直観的見通しのしやすさと扱いのしやすさなどから、素粒子理論をはじめとして物性理論や化学の分野にまで広く浸透し使われるに至っている。この、広く現代物理学を扱う上で強力な道具となりうる経路積分について、長年場の量子論の研究をしてきた著者が、“扱いやすさ”を念頭におき、できうる限り丁寧に解説することを心がけて執筆した。読者の実力養成のために、多くの例題と練習問題(節末問題)を配置し、巻末の付録にはこれらの計算で用いる公式を(証明も含めて)挙げて、学習の便宜を図った。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 2020年に、ノーベル化学賞を受賞したことで注目を集める「ゲノム編集」。とくに医学研究や治療の分野におけるこの技術の開発スピードは目を見張るものがあり、臨床試験の段階に入る研究も複数存在し、すでに大きな効果をあげつつある治療もある。一方、ゲノム編集ツールの高額な使用料や特許の複雑性など、解決しなければならない多くの課題にも直面している。 本書は、ライフサイエンス研究と医学研究に興味をもつ学部学生や大学院生を主な対象に、ゲノム編集の基礎から医学分野での応用や医療の現状、そして「ゲノム編集」を取り巻く倫理問題とその世界的な動向を、第一線の研究者がわかりやすく解説した。
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4.0人工DNA切断酵素の作製が煩雑で難しかったため限られた研究での利用にとどまっていたゲノム編集は、新しい編集ツールであるCRISPR-Cas9の出現によって、誰もが簡便に効率よく広範囲に利用できるものへと大きく変わった。 有用物質を作る微生物の作製、植物や動物の品種改良や創薬に必要な疾患モデルの細胞や動物の作製、さらにはがんを含む病気の治療への利用など、ゲノム編集は、基礎研究の分野のみならず、産業や医療での分野においても世界中で研究が進められている。 本書は、「ゲノム編集の基礎を勉強したい」「さまざまな生物でこの技術を使うメリットがどこにあるのかを知りたい」「産業や医療におけるこの技術の有用性を知りたい」と考える初心者を対象にした、国内初のゲノム編集の入門書である。微生物から植物、さまざまな動物でゲノム編集技術を開発してきた国内の研究者が、従来の改変技術とゲノム編集の技術を紹介し、ゲノム編集の可能性についてわかりやすく解説する。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 有限な地球という制約条件のなかで、豊かな社会をいかに維持発展できるか。科学的に信頼のおけるデータだけをもとに、地球環境の現状を理解し、環境問題を解決するための具体的な方策を提言する。 『化学の指針シリーズ 化学環境学』をベースにしつつもできうる限り最新のデータを組み込み、大幅に再編・改訂・加筆したもので、化学者・化学技術者の立場から地球環境問題と真摯に取り組み、具体的提言を続けてきた著者の、集大成ともいえる一冊である。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「全元素の化学」としての無機化学の基礎を身につけるための教科書。第I部「無機化学の基礎理論」、第II部「非金属元素の各論」の二部構成となっている。第I部では宇宙における原子の誕生から説き起こし、量子化学からみた元素の性質や分子結合論など、現代における無機化学理論の基礎を学ぶ。化学結合論では、原子価結合法、VSEPRモデル、分子軌道法に加え、錯体の構造を理解するための結晶場理論と配位子場理論および角重なり理論についても詳しく解説する。 第II部では、水素、ホウ素、炭素、窒素、リン、酸素、硫黄、ハロゲン、貴ガスといった重要な非金属元素の性質を、最近の研究成果も交えて詳しく解説する。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、化学における重要な概念や事項の理解をより確実なものとするための勉学をサポートする参考書・解説書となることを目的とした、化学サポートシリーズの1冊として刊行されました。対象は、化学熱力学や反応速度論などをひととおり学習した学生や他の分野を専門とする研究者や技術者です。特に電気化学を少し学習した、あるいは現在学習しているが、今ひとつピンと来ないという人に好適です。 全体は4章からなり、第1章の電気化学システムの概説からはじまり、第2章は平衡論、第3章は速度論、第4章は電気化学システムの特性を扱っています。第2章と第3章が電気化学の基礎となります。第2章では、特に混同しやすいにもかかわらず一般の教科書の記述ではとらえにくい「電極電位」と「内部電位」の違いについて解説しました。また電気化学平衡論の中核である「電気化学平衡」と「化学平衡」の関係についてそれらを明確に定義し、平易な解説を試みました。顕には用いていませんが、根本となる考え方は「電気化学ポテンシャル」としてあり、さらに進んだテキストで学習する際の便を図っています。第3章では現象論的に速度論を展開しています。特に電流-電位曲線の持つ図形的な性質についても詳しく議論しました。またともすれば数式の展開・羅列のみになりがちな速度式を図で表現し、イメージによる理解が行えるように工夫しました。全体を通して、多くのオリジナルな図を多用し、読者にわかりやすくする工夫を行っています。また読者の便を考え、各章末に重要用語をコンパクトにまとめています。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 生物学のエッセンスを網羅し、これからの生命科学や応用技術分野へとつなげる基礎力を養うための教科書。明快な文章と三色刷の図で、オーソドックスな生物学を個体レベル、ミクロ、そしてマクロの三面から幅広く解説し、さらにそれらが現代の生命科学でどう発展しているのかを、随所に配置したコラムや発展学習でサポートする。各章末には演習問題と解答のヒントを用意した。生物学の基礎固めに最適の一冊。 ※本書の改訂版(紙書籍)が2022年に刊行され、改訂版の電子書籍も配信されています。それに伴い、本書の価格を値下げいたしました。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 既刊『コア講義 分子生物学』より、遺伝子の構造-挙動-発現といった分子遺伝学領域に焦点を絞って作成された教科書。遺伝の基本的事項、遺伝子の複製、DNAの変異・損傷・修復、そして転写と翻訳からなる遺伝子発現、さらには細菌や真核生物に特有な遺伝的要素やその駆動システム、そして分子遺伝学を支えた技術とその成果などを系統的に扱う。関連するノーベル賞受賞研究についても紹介する。 「コア講義」シリーズにはほかに、生物学の教科書として『コア講義 生物学』、生化学の教科書として『コア講義 生化学』がある。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、工科系の学生にとって役立つ「解析力学」を目指して書かれた教科書である。従来の「解析力学」の本は、量子力学との繋がりを意識して書かれていることが多い。しかし、工学部の解析力学では、量子力学への繋がりも大切であるが、解析力学を道具として使いこなし、如何に工学的な問題にアプローチするかということの方がより重視される。そこで本書は、1~3章を解析力学の基礎知識の解説、4~5章を具体的かつ基本的な工学的問題へのアプローチとしての演習とした。従来の本にないこの構成が、本書の大きな特長である。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 工学部の初学年向けに行ってきた、著者の長年の講義経験に基づいて執筆された力学の教科書・参考書。本書の特徴は以下の通りである。 ●章のはじめに「学習目標」と「キーワード」、章末問題の前に「まとめ」を設けた。 ●出発点を、用語の意味が理解できることと、力の図示ができるところからはじめた。 ●数学的な取扱いの説明に関しては、本文中において初出のところで基本からていねいに解説し、必要最小限の数学にとどめた。 ●式展開はできるだけ式変形が理解できるように段階的に行い、その本質を説明する図および解説を併記して理解しやすいようにした。 ●例題は、本文を理解するために必要な基本的なものを選んだ。 ●類題には、現実的な数値で計算を行う問題も取り入れて、実際の物理量を単位と共に実感できるようにした。 ●章末問題は、例題や類題に収まりきらないが一度は解いておくべき問題の他、腕試しができるように少し高度な問題も含めた。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 長年にわたり、多くの支持と信頼を集め続ける書。学生のみならず、現役技術者のテキストとしても十分な本格的内容を誇る。 ●「全訂版の序」より 本書の初版が出版されたのは昭和35年であるから、その後約20年を経過したことになるが、その間幸いにも大方の好評を博して版を重ねること27版に及んだ。 爾来今日までに、誤植などの小訂正を行ったのみで、大幅な改訂を行う機会がなかった。これは、一つには本書の内容がごく基礎的な理論の解説であったためでもある。しかし、最近数年の間に世界の情勢は大きく変化し、わが国を含めた世界各国では諸量の単位を在来の各種単位系から新国際単位系(SI)に統ーされることになり、わが国でもすでにその移行期に入っている。このため、理工学書に引用されている数値の単位は、すべてSI単位に改訂する必要に迫られてきた。 本書も、この機会にSI単位による全訂版を出版して、その中に使用する数式および諸量の単位をSI化すると同時に、内容も大幅に刷新することにし、章、節の増補と入れ換え、内容記事の取捨選択などを行った。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 1953年の初版刊行から1983年刊行の全訂版に至るまで、ムツゴロウとして著名な畑正憲氏をはじめ数多くの読者の方々に支持されてきました。 学習指導要領の変更などにより、現在の高等学校での教育内容とは異なる部分がありますが、(大学等で)改めて物理学を基礎からきちんと学び直したい方には最適の参考書です。 上巻では力学と熱力学を、下巻では波・光と電磁気学、原子と原子核について取り扱います。 裳華房 東京開業120周年記念復刊。 ※書籍刊行当時の教育課程に従っており、現在のものとは異なります。ご注意ください。※
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 物理化学は抽象的でわかりづらい。しかも高校で教わる内容と大学で教わる内容にギャップがある。そのうえ、大学で教わって初めて理解できるようなことがらが、高校教科書にもどんどん入ってきている。どうしたら克服できるのか。 長年にわたり大学で物理化学を教えてきた大学教員と、高校生にどうやって物理化学を理解させるか日々工夫を凝らす高校教員のコラボにより、「高校生の疑問に、大学で教える内容で、高校生にも理解できる」まったく新しい教科書が誕生した。化学を深く探究したい高校生、授業についていけない大学生、新課程の内容を整理・復習したい高校教員に、強く推薦したい。 <量子化学> 1.どうして波動関数を考える必要があるのか 2.どのようにして波動関数を求めるのか 3.どうして波動関数に量子数が現れるのか 4.どうして電子スピンの概念が必要なのか 5.どのようにして分子の波動関数を求めるのか <化学熱力学> 1.どうして融点や沸点で二つの相が共存できるのか 2.どうして2種類の気体を混合するとエントロピーが増えるのか 3.どうして希薄溶液の沸点は上昇し、凝固点は降下するのか 4.どのようにして化学平衡の平衡定数を求めるのか 5.どのようにして化学電池の標準電極電位(起電力)を求めるのか
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「光合成」というと、植物が行う“酸素を発生し、炭酸ガスから有機物を合成する働き”を思い浮かべる人が多いだろう。しかし、酸素を発生しない光合成を行う生物も古くから知られており、これらは「光合成細菌」と呼ばれてきた。 植物型光合成と同様の原理で光エネルギーを変換するが、そのシステムは簡素で、以前から光合成機能解明の研究材料として用いられてきた。本書では、近年の進展を含めた光合成細菌に関する幅広い知識を紹介・解説する。光合成の機構とともに、光合成細菌が生態学的にも進化学的にも興味深い研究対象であること、取り扱いやすい将来性豊かな素材であることも認識してもらえれば幸いである。
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3.0行動や性格と遺伝との関係に興味を持ったことがある人は多いと思います。人を観察していると、社交的であったり、とっつきにくかったり、物静かだったり、心配性だったりというように、それぞれ性格が異なることに気づきます。 人において、行動や性格と遺伝子の関係を詳細に調べることは難しいものですが、マウスならそれができます。現在、マウスを用いて、社会行動や攻撃性、学習記憶、不安、人懐っこさなど、さまざまな行動に関わる遺伝子の詳細な機能を調べる研究が進められています。マウスの行動遺伝学は、近年のゲノム科学や神経科学、さらには行動解析技術の進歩とそれら分野間の融合により、今後さらに大きく進展することが期待されているのです。本書では、行動遺伝学の研究の歴史から、現在の最先端の知見までをご紹介します。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 “有機化学反応としての高分子合成化学”という視点に徹した懇切丁寧な記述で好評を博した『化学新シリーズ 高分子合成化学』の改訂版。改訂にあたっては、全体の記述のアップデイトとともに、近年確立した「原子移動ラジカル重合」の手法や、原理的に困難とされてきた縮合重合における分子量制御の可能性について新たに「第9章 ポリマーの分子量の制御」を追加し、またコラム・演習問題を増量した。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 同著者による教科書『固体物理学』と対をなし、構成は「基礎事項」「例題」「演習問題」「問題解答」となっている。簡潔なまとめと、段階を追った問題、くわしい解答と相まって、演習問題は教科書の問題と相補的に選んであるので、本書との併用により、なおその実が上がるであろう。 演習問題を解くことによって、固体物理学特有の概念や現象をより深く理解し、一方では固体物理学そのものの発展に寄与するとともに、他方では工学の研究・設計の現場で自由自在に使いこなせるようになってもらいたい。それによって、より創造性の高いデバイスや新素材の開発に寄与できるならば幸いである。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 医療・バイオ系技術者や看護師を目指す大学・短大・専門学校生を対象とした半期用教科書として2013年に刊行され、定評を得た教科書の改訂版。高校化学の内容を前提としない基礎的な化学入門から、有機反応や生体物質、および医療現場で必須となる濃度の知識などもきわめて平易に解説している。 今回の改訂では、刊行以来読者から寄せられたご意見を参考に近年の化学のトピックスもふまえて各章の内容をアップデートし、演習問題やコラムを増量するなど教科書としての使い勝手をよりよくした。2022年度から実施されている高等学校新学習指導要領に基づく用語の変更などにも対応している。
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-昆虫の中でも、小型の蚊には1秒間に1000回も羽ばたけるものがいます。なぜこれほど速く羽ばたけるのでしょうか。その秘密は、昆虫のもつ特殊な筋肉にあります。 本書では、まず、筋肉がどのような構造をもっているのか、どのようにして力を出すのかという基本的な話から始めて、人間の筋肉と昆虫の筋肉の共通点、相違点を明らかにします。そのうえで、さまざまな実例を織り交ぜ、高機能な昆虫の筋肉の秘密をやさしく解説し、昆虫たちのもつ優れた能力に迫ります。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 コンピュータを使って分子の構造やエネルギーを理論的に予測するときに使用する“分子力場”の基礎について、要領よくポイントをおさえた解説が魅力。分子力学の歴史や実際の応用例など、周辺の話題も含め、分子力場を用いたコンピュータシミュレーションの特徴を効率よく学ぶことができる。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書の初版は半世紀以上も前に刊行され、初版発刊翌年(1947年)に第1回毎日出版文化賞を受賞した。その後絶版となったが、現在でも学問的にきわめて価値の高い幻の名著として今日まで語り継がれてきた。著者は1995年3月に逝去されたが、著者の業績を偲ぶ各方面から復刊の要望が高く、読みやすい現代版として復刻したものである。 ゴムの物理や化学は今日でもなお未解決の問題も多く、当時少壮気鋭の学者としてこの問題に取り組まれた著者の、ゴム弾性の神秘をあばこうとして構想をめぐらす姿勢がうかがわれる本書は、直接この方面に携わる方々を魅了するばかりでなく、多くの方々の興奮を呼び起こすことだろう。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 確率論は、偶然に起こる現象(偶然現象)における多数回の試行が基礎になっており、「偶然現象に現れる規則性を理論としてまとめたもの」である。そのため、公理系に基づく理論を学習しただけでは確率論を真に理解することはできず、多数回の試行を実際に行って、実験で確かめることがとても大切なのである。 そこで本書は、一般的な確率論の本とは異なるアプローチで、定理の前に偶然現象の解説をし、「厳密な理論と証明」を示した後に、「実際の偶然現象での意味,実験結果との対応を考える問題」を挙げて、身の回りの確率現象を例にしながら理論的な定理の意味を解説するという工夫を行った。これによって、多くの理工系学生が確率論を学んでいる際に感じる「この定理はどういう意味なのか?」という疑問も少なくなり、見通し良く確率論を学ぶことができるであろう。 このように、本書は確率論の基礎とともに実験的な意味も学べる、「目からウロコが落ちる」画期的な教科書・参考書である。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 錯体化学は単なる化合物群の化学としての位置付けから、他の分野と綿密に関連し、金属元素が関わる化学の主要部分を占める分野として、今やその重要性が広く認識されている。本書では、古典的な錯体化学のエッセンスを確保しながらも、最近の情勢に対応できるように内容を工夫した。金属元素の基礎的な性質を系統的な目で振り返るところから出発し、この知識をもとに、全体を通して金属元素全体に目を配り、系統的視点を失わないような記述を心掛けている。配位子が重要な役割を演ずる研究が急増しているため、配位子を概説する章も設けた。また、立体構造、電子状態などを通じて、多核錯体に関する記述を入れるようにつとめた。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 酸と塩基がどんな物か、どんな性質を持つか、どんな特徴があるのかなどを理解するための土台作りに重点を置いた参考書。確実な理解が得られるようていねいな解説がほどこしてある。また、数多くの具体的な化合物の例を示すとともに、pHについての一般書にはない考え方と記号も提言している。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書では、まず直線上の座標からデカルト座標、直角座標に進み、転じて極座標、さらに一般の曲線座標におよび、最後に射影幾何学における射影座標で結んでいる。特に留意した点は、以下の通りである。 (1)現代の数学では、デカルト座標、直角座標はベクトルを基本として考えていくことが自然で、本書でも2次元、3次元のベクトルについては詳述している。 (2)3次元のベクトルを扱うのには行列式が不可欠であるが、これに関する知識で、本文で利用していることについては、補充として巻末に示している。 (3)曲線座標については紹介する程度に止めた。 (4)扱う例や問題は在来のものに加え、新鮮味のあるものを採り入れた。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 教科書を読んでも、講義を受けても、抽象的な議論になかなかついていけず、“わかった”という実感を持ちづらい「化学熱力学」。しかし、いったん身につけてしまえば、熱力学ほど身近で実際に役に立つ学問はない。 本書では、まず「エントロピー」を十分に理解できるようしっかりと学び、その基礎の上に立って、「エンタルピー」「ギブズエネルギー」という、“使う”ための便利な概念を自分のものにする。化学熱力学を本当に理解して、あらゆる場面で自信をもって使いこなせるようになるための、ユニークなテキストである。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 主題を「線形代数」「微分積分」「確率統計」の3分野として、各8節(1節が1回の講義に相当)にまとめ、高校の「数学I」だけの履修者にも対応できるように解説した。改訂版では、1次変換、関数の増減、成長曲線の意味、確率分布などを増補し、旧版にあった線形計画法、2階線形微分方程式などを割愛した。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 食虫植物は植物学のフロンティアである。捕虫葉形態形成のように、普通の植物ではわからなかった植物発生の新しい仕組みの発見、あるいは、活動電位のように陸上植物全体に関わるけれども他の植物ではうまく解明できなかった普遍的な現象を解明できる可能性を持っている。それ故、多くの研究が行われ、さまざまな仮説が提唱されている。近い将来、食虫植物だけに留まらない生物学や進化学の全体に影響を与えるような驚きの発見が期待されているのである。 本書は長年、食虫植物に魅せられた著者が、膨大な野外調査と豊富な写真を使って、食虫植物のゲノム生物学、分子生物学、細胞生物学、発生学、形態学、分類学、生態学などの知見を統合して、多様性と進化についてまとめ上げたものである。ウツボカズラ、ハエトリソウ、ムジナモなど、世界中を歩き廻って集めた2000枚以上の写真と図によって食虫植物の魅力と不思議を存分に紹介し、あわせて図の説明と本文によって、食虫植物の基礎から最新研究までを網羅して紹介した。 食虫植物に興味をもたれる学生から研究者、一般の植物愛好家の方々にも広く読んでいただきたい。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 地球環境問題、エネルギー問題など、人類が直面する数々の課題を克服し持続可能な社会を構築するためには、触媒化学のさらなる進展が必要不可欠である。基礎化学から工業化学まで、多様な分野でその最前線をリードする著者らが、不均一系触媒と均一系触媒の基礎と応用の多岐にわたる内容を適切に解説し、現在の到達点と将来の展望を活写した。 大学学部生の教科書としてだけでなく、大学院生や関連他分野の研究者の参考書としても好個の一冊である。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 植物の成長のしくみは、われわれの想像以上に精緻で、それに基づく植物の生命戦略も極めて巧妙であることが、近年の植物生理学の研究で明らかになってきた。本書は、植物の成長に関する現時点での研究の到達点と、その解明に至るまでの歴史的背景を、学部の学生諸氏が理解できる形にまとめたものである。具体的には、陸上植物の中で、現在隆盛を極めている被子植物に注目し、その成長のしくみを、(1)植物に固有の遺伝子や細胞のはたらき、(2)植物器官の形成、(3)植物ホルモンによる成長の制御、の3つの視点から解説する。われわれ人類とはまったく異なるコンセプトで生きる被子植物に固有の生き方や生存戦略を理解して頂けるであろう。
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-ポリフェノール、カテキン、フラボノイド、カフェイン、モルヒネ、ニコチン、……。植物はなぜ多くの代謝産物(化学成分)を作るのでしょうか? これらの代謝産物はどのような仕組みで作られるのでしょうか? 近年、植物のゲノム配列が決まることにより、この根源的な問いに対する、基本的な解答の道筋が示されました。 植物メタボロミクス研究の黎明期からこの分野を開拓してきた著者が、植物の進化の歴史に刻まれた、代謝産物を作る能力の秘密に迫ります。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、中学・高校で学習した初等幾何学の知識をもとにして、それに続く、より高い程度の部分について述べたものである。また、初等幾何学にも変換の考えを導入して教授する傾向に配慮して、平面上の点変換の章を設けて、かなり詳しく扱うことにした。なお、問題には基本的なものをなるべく採用する反面、内外の書物、雑誌などで見かけた面白い問題や、著者の気づいたもの等を入れて、新鮮味を出すように努めた。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 数学科ほどではないが、教育系の数学コースのように論理的知識を必要とする読者向けに、1変数の微分積分に重点を置くとともに、最近はε-δ論法を避けるテキストが多い中、本書ではε-δ論法の紹介を含め、単に計算のテクニックに偏らないように配慮した。また、第1章に高校数学の復習にあたる内容を収め、大学入学者の多様化に対応した。1995年の改訂では、陰関数定理にふれるなど2変数関数の微分積分の章を充実させた。
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5.0※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 自分はどこから来たのだろうか。進化は人類の永遠のテーマである。かつては進化学といえば、化石記録の解析しかなかった。20世紀後半になると分子生物学が発展して遺伝情報の解読が進み、さらに遺伝子導入や遺伝子ノックアウトを駆使した発生生物学の発展により形態形成のしくみが解明され、発生生物学の視点で進化を研究する進化発生生物学(エボデボ)が生まれた。 遺伝子科学の技術を利用し、また自ら技術を開発しながら、生命科学研究の道を歩んできた著者が、その間に培ってきた進化への思いを本書に込めた。進化生物学の最新研究情報が満載。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 物性化学の視点から、物質を構成する原子-電子と原子核による-の組立てを解き、化学の羅針盤である周期律と元素の分類、および各元素の性質を論じてこの分野の定番となった『元素と周期律』(基礎化学選書)を原書とし、現代化学を理解するための新しい“元素と周期律”として生まれ変わった。現代化学を学ぶ方々にとって、物質の性質を理解しその多彩な機能を利用するための新たな指針となるであろう。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 1965年の初版発行より(1982年の新版発行を経て)現在に至るまで、多くの読者から支持されてきた定評ある解析学の教科書『解析学概論』を、読みやすい文字づかい、魅力的な図版とともに“新装版”として刊行した。 ◎理工学において必要とされる数学から4分科(微分方程式、ベクトル解析、複素数の関数、フーリエ級数・ラプラス変換)を選び出し、全体の見通しよく学べるように配慮。 ◎数学として重要な定理の証明などは付録に収め、数学的にもしっかりとした知識が得られる。 ◎線形微分方程式の解法、複素数の導入については、とくに丁寧に解説した。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 振動現象・波動現象を横断的・統一的な観点から取り扱った教科書は少なく、まして演習書は稀である。本書は、基礎物理学選書8『振動・波動』を補完する演習書である。 編集にあたっては、第一に平易な問題から始めて程度の高い問題に至ること、第二に題材をつとめて日常の経験の中に求めたこと、第三に認識を新たにするような意外性のある例を多く示すこと、などに意を用いた。
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4.0※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「振動・波動」の半期の授業に対応してコンパクトで理解しやすくまとめられ、モードと自由度の概念で統一的な解説をしている。重要な式やポイントとなるところは網掛けをして理解を促し、また例題、各章末には演習問題があり、各自の理解の進み具合を確かめ深められるなど、配慮がなされている。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 磁性の教科書や少し進んだ解説書は数多くあるが、磁性体の統計理論に主眼をおいたものは、和洋書にもほとんどないといってもよい。著者は、多年にわたってこの方面を研究し、また米国や日本のいくつかの大学でその講義を行ってきたが、本書はそれらを中心としてまとめられたものである。 本書の内容は、磁性体に関するごく初歩的なものから、かなり専門書的なものや最近の研究の結果を含んでいる。 著者は、学問というものはなぜそのように進歩していくかという必然性を意識して項目を進めているので、進んだ理論や新しい現象も本書では突然に現れることはない。したがって、読者は予備知識が少なくても、読み進むうちに自然に研究内容に立ち入り、理解できるように編まれている。理工系大学高学年、大学院生、研究者に好適の書としてこれをお薦めする。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 SEM(走査電子顕微鏡)は多くの研究機関や企業、大学、工業高校などに導入されており、一通り操作手順を覚えれば、比較的簡単に画像を得ることができよう。しかし実際は、観察する材料の種類や状態によって撮影条件を細かく設定することが可能で、またそうしなければ本当に観察したい実像は得られないことも多いのである。 本書は、SEMの開発にかかわり撮影指導をしてきた著者が、数多の失敗も含めた長年の蓄積を元に、どうすれば目的に適う画像が得られるのか、そのコツを豊富な具体例とともに伝授する画期的な書籍である。鉱物から金属材料、生体材料まで、SEMを使い始めた人や、ある程度慣れてはきたがいま一つ自信が持てない人、指導する立場でより確かなノウハウを身につけたい人も、本書を手にワンランク上のSEMユーザーを目指そう!
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-本書は、日本と欧米における視点の違いを考慮しながら、これまで霊長類学が扱ってきた人類進化のテーマと発見をわかりやすく紹介する入門書。野生霊長類のフィールドワークの成果に基づいて人類の進化史の解明を試みた。 はじめに霊長類学の発想とは何かを紹介し、日本と欧米の考え方の違いを解説する。続いて、人類の誕生の舞台になった熱帯雨林と、そこに適応してきた霊長類の進化史を概観し、他の哺乳類と異なる生活史を進化させたサル、類人猿、人類のそれぞれの特徴をまとめた。また、性の進化、オスの子殺しと暴力、和解行動・道具行動や種々のコミュニケーション能力について、それぞれ章を割いて解説した。最後に、霊長類学の知見から描いたヒトの進化について総括し、まだ解明されていない人類進化の謎について述べた。 本書を通して、(霊長類学によって)人類の過去を遡り、現在の人間を見つめなおす視線を養い、その探求の楽しさが味わえるであろう。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 関数解析の基本を、線形代数や微分積分の復習もしながら学べるように解説。バナッハ空間、ヒルベルト空間、線形作用素の性質を理解することを主軸として、できる限り丁寧な説明を心掛けた。とくに、具体的な例と抽象的な空間とがつながっていない学生が意外に多いと感じ、通常なら「当たり前」として省略されている内容も冗長をいとわず述べた。 本書の大きな特徴のひとつは、関数解析の考え方自体を学ぶには「ルベーグ積分」の知識は必ずしも必要ないと考え、ルベーグ積分を用いる話題を最終章(第7章)にいっさいあと回しにしたことである。第6章までの内容は、ルベーグ積分の知識がない読者でも安心して読むことができる。 第7章では、微分方程式の境界値問題への応用を見据えて、ルベーグ空間とソボレフ空間について解説した。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 測度論を経由せず、積分を線型汎関数として捉えるというアプローチで記述された、これまでのルベーグ積分とは異なる画期的な入門書。これによって、論理的な先送りがなく、ルベーグ積分の主要結果に早い段階でたどり着くことができるようになっている。一方で、「測度」という重要な概念を軽視するものではなく、測度と積分が表裏一体であるという立場にもとづき、どのようにお互いを規定し合うのかに迫る。 問題の解説に40頁以上の紙幅を割いており、独習の便も十分に図られている。測度論に苦手意識を感じるかた、逆に解析学の腕に覚えのあるかた、どちらにも手にとってほしい、もうひとつのルベーグ積分論。
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4.5※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 小学校から高等学校の教科書で目にする数学の「用語と記号」がどのような考えで創られ現在のものに至ったのか? 本書は、時代背景や翻訳過程での変遷を交えながら、数学史とは別な視点から、数学の発展に影響を与えてきた脇役たちの由来について解説した。高校生以上であれば、数学は苦手と思っている人たちにも、「ものがたり」として楽しめるようにやさしく解説したもので、数学を身近にしてくれる一冊である。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 数理系の学生から各分野の研究者まで、統計学の現代的手法を基礎から本格的に学びたい人のための参考書(初版1990年)。2003年発行の改訂版では、確率数学・情報数学の基本的な概念を使って、統計学の数理を明解に論じ、統計解析の章を充実させた。 「第1章 確率変数と確率分布」では、大数の法則と中心極限定理、ポアソン過程とガウス過程に触れ、確率論や確率過程への一歩にもなるように心がけた。 「第2章 統計的推測」では、情報量と決定原理を取り上げ、統計的推測の数理を明確にした。 「第3章 統計解析」では、直線回帰の項を設け、また回帰分析を全面的に書き直し、尤度解析の節を充実することにより、統計モデルによるデータと母数との聞の情報のやりとりが実験できることを目標にした。
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5.0※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 整数論の入門から研究論文までのかけ橋を望む読者のために、「序説」の立場で解説したものである。 第1章は“初等整数論”に相当するところで、整数の基本事項から出発して、ガウスの相互律まで解説。従来の書と異なり、いたるところに群(環、体)の方法を用い、初等整数論と代数的整数論の垣根をとり払った特色ある内容である。第2章以降は“中等整数論”に相当するもので、有限次代数体への拡張、整数論における幾何学的ないし解析的方法、解析的方法の円のl分体への応用を解説している。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 電気・電子工学分野でも最低限押さえておきたい電磁気学の基礎を、内容を絞り込んでわかりやすさを第一にまとめた大学低学年向け教科書。1セメスターでの使用を念頭にコンパクトにまとめられた教科書。高校程度の数学、力学などの基礎知識もあわせて補いながら、理工系学生にとって不可欠な物理的センスを身につけることができるよう構成されている。 十分な例題のほか、章末問題・解答を収め、効率的な学習のための配慮もなされている。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 基礎分析化学と機器分析法をバランスよく配した教科書。「I 分析化学の基礎」「II 化学平衡と化学分析」「III 機器分析法」の三部構成となっており、I部とII部で分析化学の基礎を簡潔かつわかりやすく説き、III部では現代における主要な機器分析法を幅広く解説している。学部で学ぶ分析化学を一通り身につけることができるだけでなく、最新機器分析の動向にも充分配慮されており、大学院生の副読本としても利用できる一冊。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 課題設定→学習→達成度確認→新たな課題設定→…というJABEE(日本技術者教育認定制度)の認可規準に沿いながら、高校で化学を履修していない学生や文科系の学生でも理解を深めていけるように記述された一般化学の入門的な教科書。 各章冒頭にその章で学ぶことを明示し、また章末にはまとめと多数の演習問題を配して達成度を確認できるようになっている。随所におり込まれた「発展学習」課題に自ら取り組むことにより、化学に対する理解をさらに深めることができる。 ※本書の改訂版(紙書籍)が2022年に刊行され、改訂版の電子書籍も配信されています。それに伴い、本書の価格を値下げいたしました。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 課題設定→学習→達成度確認→新たな課題設定→… というJABEE(日本技術者教育認定制度)の認可規準に沿いながら、高校で化学を履修していない学生や文科系の学生でも理解を深めていけるように記述された一般化学の入門的な教科書として2008年に刊行され定評を得た教科書の改訂版。 各章冒頭にその章で学ぶことを明示し、また章末にはまとめと多数の演習問題を配して達成度を確認できるようになっている。随所におり込まれた「発展学習」課題に自ら取り組むことにより、化学に対する理解をさらに深めることができる。 今回の改訂では、刊行以来読者から寄せられたご意見を参考に各章の内容をアップデートし、演習問題やコラムを増量するなど教科書としての使い勝手をよりよくした。とくに第V部(生命化学、環境化学)では近年のトピックスをふまえ大幅に加筆・改訂し、最新の化学を学ぶにふさわしい内容となっている。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 課題設定→学習→達成度確認→新たな課題設定→…というJABEE(日本技術者教育認定制度)の認可規準に沿いながら化学に対する理解を深めていけるよう編集された教科書シリーズの物理化学編。 初学者にとってとっつきにくい印象の強い物理化学を無理なく学べ、かつその全体像を的確に把握できるよう、日常的な比喩を用いたわかりやすい記述と、工夫された多数の図版を用いて解説している。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 課題設定→学習→達成度確認→新たな課題設定→…というJABEE(日本技術者教育認定制度)の認可規準に沿いながら化学に対する理解を深めていけるように編集された教科書シリーズの無機化学編。 初学者が無理なく興味をもって無機化学の本質を習得できるよう内容を精選し、日常的な比喩を用いた簡潔な説明と、丁寧でわかりやすい図を多用して、多彩な元素の世界を解説している。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 生命科学を学ぶ学生の方々は、数多くの研究者たちによって蓄積された知識を効率よく理解することが求められ、やがてはその分野で活躍する研究者や知識人を目指さねばならない。そのためには、たとえば、研究者たちが100年間かけて築いた知識を、数か月から数年間で理解する必要がある。そうしなければ、急速な勢いで進んでいるこの分野の研究に追いつくことはとても不可能であると思われる。このような点を踏まえて、本書は模式図を中心にして解説をすることで、最近の分子細胞生物学全般の知識をできるだけ効率よく理解することを目標にしている。本書を読んだ後、細胞の分子構造や、それらが果たす機能、さまざまな生命現象の制御のしくみなどについて、頭の中にはっきりとしたイメージが構築されるであろう。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、電子の軌道運動やエネルギー準位のイメージを利用しながら、化学元素の性質の由来や化学結合の仕組みをしっかりと学んでみようという人のために、化学サポートシリーズの1冊としてまとめた本である。高校レベルのことにも説明を加えながら話を進めるので、予備知識がやや不足していても、化学現象の基本を高いレベルで理解できるようになるであろう。また、最新の化学結合論を平易にかみ砕いて述べるので、20世紀後半の化学結合論の発展をまだ知らずにいる人にも、直感的で威力に満ちた新しいアプローチの魅力と効力を満喫し、活力に富む新概念として身につけていただけるであろう。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 生物は身を守るためにさまざまな防御手段をもっている。分子レベルで異物を認識し排除する免疫、自らの姿を周囲の風景に溶け込ませることによって敵をやり過ごす擬態、全体の力で外敵に備える“群れ”……。これらの別個に見える一連の防御活動に広く目を向けることは、ホルモンの多機能性と進化を理解する上で大変に重要である。 本書では、生体防御を司る内分泌系に焦点をあて、第一部では体内における防御機構として、おもに免疫系についてさまざまな観点から解説した。第二部では個体における防御機構として、擬態や保護色、体色変化、粘液などを取り上げた。第三部では集団における防御機構として、群れやなわばり、社会順位、昆虫の社会性などを紹介した。 防御の進化の過程を理解するためには“攻撃”の進化の過程にも目を向ける必要があることから、抗菌ペプチドやヘビ毒などについて、また外分泌系と体内の生体防御メカニズムは無関係ではないとの視点から、魚類と両生類の外分泌系などについても章をあてて紹介した。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 動物の多くは、受精卵が発生・分化して成長し、成熟した雌雄が配偶子をつくって新たに受精卵を生成する、というサイクルが連続することによって世代が継承されていく。内分泌系は、その生命の連続性において、個体間あるいは集団内の調和を保つ役割を(神経系と協調して)担っている。 本書は、生命の連続性-「継」-に焦点を当て、ホルモンによる調節と機能から摂食行動、生殖腺の成熟、性決定と性転換、環境依存型性決定、性的二形までを第一線の研究者がわかりやすく解説したものである。生命の連続性は、集団内の遺伝的な連続性だけでなく、種分化や進化にも直接連関している。本書を通して、進化を内包する生命の連続性に関わる内分泌現象の役割を学び取っていただければ幸いである。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「有機化学スタンダード」シリーズは、化学専攻学科のみならず、広く理、工、農、薬、医、各学部で有機化学を学ぶ学生、あるいは高専の化学系学生を対象として、有機化学の2単位相当の教科書・参考書として編まれたものである。 本書は、生体を形づくる分子を有機化学の面からとらえ、その多様な物性と機能および代謝過程について、多数の構造式や反応経路を示しながらわかりやすく解説した教科書・参考書。 主な生体分子(一次代謝産物)の基礎→一次代謝産物および二次代謝産物の生合成→応用分野の概観という構成で、煩雑になりがちな生体分子について整理・理解しやすい。章末の演習問題を通して理解度を確認しながら読み進むことができ、豊富なコラムや側注記事によって、生物有機化学の多彩な魅力に触れることができるだろう。