作品一覧

  • 日本美術の核心 ――周辺文化が生んだオリジナリティ
    4.3
    西欧や中国の美術はいわゆるファインアート、権力者による威圧的な造形を主流としているが、日本美術は違う。例えば鳥獣戯画や伊藤若冲の作品のように、遊び心にあふれ見る者を楽しませる造形によって鮮烈に彩られ、「真実」よりも「美しさ」を追求し発展してきた。「わび」「素朴さ」「デザイン性」「文字との融合」「多様性の競演」……世界に類のないそのオリジナリティを、本書では縦横無尽に読み解いていく。世界の周辺文化のトップランナーとしての日本美術の唯一無二性を解析する一冊。
  • 生物有機化学
    -
    1巻3,080円 (税込)
    ※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「有機化学スタンダード」シリーズは、化学専攻学科のみならず、広く理、工、農、薬、医、各学部で有機化学を学ぶ学生、あるいは高専の化学系学生を対象として、有機化学の2単位相当の教科書・参考書として編まれたものである。 本書は、生体を形づくる分子を有機化学の面からとらえ、その多様な物性と機能および代謝過程について、多数の構造式や反応経路を示しながらわかりやすく解説した教科書・参考書。 主な生体分子(一次代謝産物)の基礎→一次代謝産物および二次代謝産物の生合成→応用分野の概観という構成で、煩雑になりがちな生体分子について整理・理解しやすい。章末の演習問題を通して理解度を確認しながら読み進むことができ、豊富なコラムや側注記事によって、生物有機化学の多彩な魅力に触れることができるだろう。
  • 日本美術の核心 ――周辺文化が生んだオリジナリティ

    Posted by ブクログ

    江戸時代までの日本の様々な造形表現には、現在のグローバリズムのファインアートとは違った価値基準があったという。なるほど。

    0
    2022年06月19日
  • 日本美術の核心 ――周辺文化が生んだオリジナリティ

    Posted by ブクログ

    美術と言っても文化が違えばいろいろな形がある。著者は西欧や中国の美術について、権力者による威圧的な造形が中心であるのに対して、日本は遊び心にあふれ見るものを楽しませる造形と見ている。





    「庶民ファーストなアート」として日本美術を捉える著者は、例として江戸時代の宗教美術を挙げている。





    絵馬は、絵画の庶民化においてとくに重要と見ている。江戸時代の中期以降になると大絵馬の奉納は全国で盛んになった。小さな寺社の絵馬は、浮世絵師として成功しなかった者や、素人絵師が描いた大絵馬が多い。





    見るものに爪あとを残す地獄絵もそうだ。近世後期になると派手な色彩を使ったドラスチックなものが

    0
    2022年08月24日
  • 日本美術の核心 ――周辺文化が生んだオリジナリティ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    <目次>
    第1章  入ってきたもの・出ていったもの
    第2章  デザインへの傾斜
    第3章  そこにあるのは「美」か、「真理」か
    第4章  教養があってこそ味わえる
    第5章  文字と絵の幸福なコラボレーション
    第6章  素朴を愛する
    第7章  わびの革命
    第8章  庶民ファーストなアート
    第9章  多様なスタイルの競演
    第10章  周辺のオリジナリティ

    <内容>
    もと松濤美術館学芸員で現在大学教授の著者の本。西洋美術と日本美術の比較を、「ファインアート」とそうではない日本美術。視点は縄文土器から大津絵、浮世絵(西(錦絵)、円空仏や木喰仏、近代の版画、昭和期の「かわいい」系(竹久夢二から)と続く。

    0
    2022年02月28日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!