理工 - 裳華房作品一覧
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 農学系・食品系・栄養系・バイオ系・医療系など、広く生命系学部学科で学ぶ大学生を対象とした教科書。 高校化学の内容を前提としない基礎的な有機化学入門から分子構造や物性、さらに医薬品、農薬、生体高分子などについてきわめて平易に解説した。コラムや側注の生命系関連の話題も役立つ。 なお、続刊の『生命系のための有機化学II』(2015年刊行予定)では有機化学反応を平易に解説する。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 線形代数の初歩的な部分について、計算に関連の深い行列論の立場からではなく、線形空間の立場から解説した線形代数の入門書である。線形代数を学ぶことが、単にそれを習得して広汎な応用に備えるというに止まらず、さらに数学の他の分野に進むための基礎的な訓練としての役割を果たしていることを考慮し、内的関連の理解と手法の習熟とを重視して、線形空間の立場に立っての論述を軸としながら、行列論的な記述、方法およびそれらとの関連について言及した。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 同じ執筆者による『代数・幾何』をもとに、題材に取捨選択を行い、書名も内容にあわせて『線形代数』としたものである。高校の「数学I」だけの履修者にも対応できるように、行列および行列式については、2次・3次の扱いに重点をおいた。併用問題集として『問題集 線形代数』が、また姉妹書として『大学数学の基礎』、『基礎の数学(改訂版)』、『微分積分(改訂版)』がある。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大学1年生に向けた通年用テキスト。必要とされる標準的で基本的な内容を、高等学校における現在の数学教育カリキュラム(新学習指導要領)を踏まえ、平易にまとめた。 記述においては、一般的な学生が講義後に自ら読み直して理解できる程度を維持することを念頭に、内容の過度なコンパクト化は避けた。また命題や定理については、証明の技術ではなく、その意味や使い方をくわしく伝えるようにした。 さらに、本文中には理解を助けるための〔問〕を多く設け、章末には理解を確実にする目的で標準的な問題を精選して集めた。また、本文や式中の重要なポイントには赤色を施して強調するなど、理解を促すための工夫も数多く盛り込んだ。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 純粋に数学的な視点で完結するのではなく、理学および工学における実用という点から要求される視点や取り扱いについて、可能な限りわかりやすく説明した。また、線形代数に関連してよく言及されるものの初年次の教科書では扱われない発展的ないくつかの事項については、主に付録で解説した。 【本書の特徴】 ●数学を実用上必要とする読者のためのテキスト。 ●わかりやすく直感的で、なおかつ数学上のごまかしのない記述。 ●物理学や工学、特に量子力学・量子情報や数値計算との関連に意識的に配慮している。 ●テキストであるとともにハンドブックであることも意図している。 ●さまざまな応用を見据えて、実用上重要になる発展的内容を付録に収録。
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5.0※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「相対論的量子力学」とは「特殊相対性理論」と「量子力学」が融合された理論で、1928年に提案されたディラック方程式を基礎方程式とする。したがって、「特殊相対性理論」と「量子力学」を学んだ方が本書の主な対象であるが、これらに関する基本的な概念と知識を付録に記載したので、大学の下級生でも意欲のある学生ならば、自主学習や自主ゼミを通して読みこなせる構成になっている。 第I部では、相対論的量子力学の構造と特徴について学ぶ。具体的には、ディラック方程式を導出し、そのローレンツ変換性、解の性質、非相対論的極限、水素原子のエネルギー準位、負エネルギー解の解釈について考察する。第II部では、相対論的量子力学の検証について学ぶ。具体的には、電子・陽電子などの荷電粒子と光子の絡んださまざまな過程(クーロンポテンシャルによる散乱、コンプトン散乱、電子・電子散乱、電子・陽電子散乱)に関する散乱断面積を導出し、高次の量子補正について考察する。なお、本書をマスターされた方は、次のステップとして同選書『場の量子論 -不変性と自由場を中心にして-』(坂本眞人 著)に進まれることをお勧めする。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、理工系学生向けの相対性理論(相対論)の入門書として、慣性系を扱う特殊相対論と加速度系を扱う一般相対論について、その基礎を解説した。理解を深めるための例と問を随所に挿入し、また数式の導出を丁寧に説明して、独習者の便宜を図った。 本書の後半では、相対論の応用として宇宙物理学の分野を取り上げ、ブラックホールや白色矮星などの高密度星、ビッグバン理論の基礎的な事項等も詳しく解説。なお各章末には、アインシュタインの生涯の様々なエピソードを綴ったコラム「アインシュタイン小伝」も掲載している。
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4.0※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大学の理学部、教育学部などの教学教育のカリキュラムを参考にし、一般的に取り上げられている科目に対応。基本的事項に重点をおいた、平明な解説がなされている1冊。1、2章ではルベーグ測度の構成を含めた半年の講義に相当する基礎事項をまとめ、3~5章では一般の直積測度に関するフビニの定理や函数空間およびフーリエ解析の基礎とバナッハ空間やヒルベルト空間の概念を導入してある。6章では関数解析の知識を必要とするやや進んだ話題を扱った。
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4.0※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書はこれからこの分野を学ぶ学生諸君をはじめ、関連科学の若い研究者にも理解と興味をもたれることを念願とし、加えて実験物理専門家にも読んでいただくことを意識して書かれている。これからこの分野を学ぶ学生諸君をはじめ、関連科学の若い研究者にも理解と興味をもたれることを念願とし、加えて実験物理専門家にも読んでいただくことを意識して書かれたもので、清新な内容は充分にご期待に応えるであろう。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 多様体は“空間”の概念を近代数学の立場から定式化したものであり、幾何学においてその根底をなすだけにとどまらず、理論物理学の大局的理解にも必要なものである。本書の旧版(初版1965年)は、長年にわたって多くの読者から親しまれ、英語版も刊行された本格的入門書である。その旧版をもとに、2017年刊行の新装版では、最新の組版技術によって新たに本文を組み直し、レイアウトも刷新して読者の便宜を図った。なお改版にあたっては原則、一部の文字遣いを改めるにとどめ、本文は変更していない。
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5.0※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書では、多粒子系のさまざまな現代的な応用や計算法を広く述べることよりも、粒子対称性、多体波動関数、第2量子化の方法といった多粒子系の量子力学の基本的な考え方を詳しく説明すること、それから、ハートリー‐フォック近似、乱雑位相近似、摂動法、といった基本的な計算法の考え方について説明することに重点をおいた。各部分においては、実際的な例を、できるだけさまざまな領域──クォーク模型、核物質、電子ガス模型、ボース‐アインシュタイン凝縮など──からとった。これらの例は、各分野の研究内容とその発展を紹介するということよりも、多粒子系の量子力学の考え方の例として議論した。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 フラーレンの出現は炭素材料に新しい展開をもたらし、カルビンは炭素材料の新しい顔になりつつある。 豊かな広がりをみせる炭素材料の本質を「炭素とは何だ?」「炭素原子はどこが違う?」「炭素材料はどうやってつくる?」「これからどうなる、どうする?」の4つの問いかけを軸にあざやかに描きだす。 対生物特性、電子デバイスへの展開、「カーボンアロイ」など新しい問題も提起して、読者を広大な炭素の世界へと誘う。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 2004年に刊行した『バイオサイエンスのための 蛋白質科学入門』は、東京工業大学生命理工学部での講義「蛋白質科学」の講義ノートを元に加筆・再構成したもので、幸い読者の皆様から好評を得ることができ、増刷を重ねてきた。しかし、初版発行からすでに16年が経過し、この間、タンパク質概念の変更を迫るようなものも含め、数多くの発見があった。そこで、それらの新知見を補完し、また多色刷りによって大幅にリニューアルしたのが本書である。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 同じ著者による解析学の教科書・参考書である『解析学概論』に準拠した問題集。姉妹書よりもさらに多くの演習問題を望む人のために編まれたもので、多種多様の問題とそれに対する詳解を付した。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ベクトル解析は数学のあらゆる部門で活躍するとともに、その応用がもっとも広いものの一つである。ベクトル解析は数学の他の分科の随所に現れるから、その時々に最小限必要な説明は行われているが、統一的に十分整理された知識を得る好機を逸してしまいがちである。しかもベクトル解析学は、数学のみでなく、物理学、工学などにも応用のきわめて広い学問であり、その十分整理された知識なくしては、その応用において非常に大きな困難を生じる。本書は、以上の点を考慮し、まずベクトル代数学とベクトル解析学に対する基本事項を十分に説明し、それらを理解するための例、問題も豊富に挙げ、その解法を詳述した。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大学入学者の予備知識の多様化に対応するためのサブテキストとなることを目的に、おもに微積分の講義で必要となる基礎知識として35項目を選び、各項目を「簡潔な説明と例題などを用いて見開き2頁」で解説し、各項目を互いに独立して読めるようにまとめた。この他、各種公式をまとめた要項と代表的な曲線と曲面を式とグラフで示した。姉妹書に、例題や問を多く用いて通年用教科書として利用できる『基礎の数学(改訂版)』と、『線形代数(改訂改題)』や『微分積分(改訂版)』がある。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 長年、理工系の大学1年生に課せられている「線形代数」は、多くの大学で必修科目になっているが、今から40年ほど前に、「代数と幾何」という科目の取り扱い範囲と名称が変わったものである。線形代数に変わった後に、幾何学的素養の欠如が問題視されてきたこともあり、中等教育から幾何に対する見直しが図られているが、大学でのカリキュラムの見直しにどのようにつながるかはまだ判らない。 このため、問題提起の一つとして、かつて「代数と幾何」の標準的教科書として親しまれてきた本書を復刊することにした。
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5.0※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、代数的整数論にとり欠くことのできない基礎知識である代数体の理論一通りを、初等的な予備知識(行列と行列式の理論の初歩と微積分学の初歩)だけで勉強できることを目的として書かれたものである。 代数体の理論を組み立てる方法は大別して環論的方法、付値論的方法と位相群の理論を採用する方法があるが、本書では環論的方法を用いた、それが本書の入門書としての性格に相応しいと考えたからである。
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5.0※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、群・環および環上の加群までを題材に、抽象代数学の基礎的概念への入門を試みたテキストである。線型代数学における内容と諸概念が、群・環等の基礎的代数系の初歩的運用によっていかなる描像に成長するかを1つの目標としている。さらに、余力のある読者のために、いわゆる代数解析への一端への入門を試みている。 このたびの新装版では、旧版に見いだされた誤植、および文字づかいをいくつか改めたほかは、本文の内容は原則変更していない。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、有機化合物を主体とした「超分子化学」の基本的なことがらを解説したものである。すでに「超分子化学」に関連する何冊もの専門書が出版されているが、本書では、著者らが行った比較的簡単な分子を用いた超分子化学の研究成果を数多く取り入れて解説するとともに、現在脚光を浴びている研究分野も取り上げた。簡単な分子を用いた著者らの実験例も多数紹介している。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 将来、数学を専門としない理工系学部の学生に向けて執筆された通年用テキスト。半期およそ13回の講義を念頭に、全26節構成とし、各節の最後には例題の類題を演習問題として、反復学習の効果が得られるようにした。また巻末には、それらの解答を用意した。 多くのケースで2×2や3×3の行列の場合について扱い、具体的に書き下して、計算や証明ができるようにするとともに、新しい理論を学ぶ際には、やさしい例や例題で、無理なく手を動かして計算、証明できる場を設け、数学的感覚を養えるように配慮した。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は天然の無機化合物について、固溶体という観点を中心に、構造や化学組成の記述の仕方、名称、生成条件などについて述べたものである。 天然無機化合物である鉱物の名称、生成条件、化学組成から形態・構造にいたるまでを、生成された結果としての鉱物標本を眺めるという立場ではなく、鉱物生成のプロセスを観察しシミュレートするという立場から概説する。鉱物がつくる固溶体についてもやや詳しく解説し、鉱物と水溶液、鉱物と融体間の元素配分の概念、さらには固溶体結晶成長についても論及する。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 同著者による教科書『電磁気学』に準じた演習書。 物理の講義を聞き、教科書を勉強して一通りわかったつもりになっていても、いざ問題を解こうと思うとなかなか手がつかないといった経験はよくある。とりわけ電磁気学は手ごわい分野である。 本書は、電場と磁場の物理像を把握し、その上に立って電磁気現象を理解しようという立場から懇切丁寧に理解させてくれる演習書である。
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-遺伝子組換え技術が動物行動の解析手段として用いられるようになったのは1990年代半ば頃であるが、現在、分子レベルではどのような研究が進み、今後どのような発展が期待されているのだろうか。本書は線虫、ショウジョウバエ、小型魚類、マウス、ミツバチを題材に、それぞれの動物の行動を生み出す脳や神経系ではたらく分子(遺伝子やRNA、タンパク質)が調べられた研究成果に焦点を当てて解説した。また、近年発達したオプトジェネティクス(光遺伝学)手法についても詳説する。行動分子生物学をこれから勉強する方、また理解をさらに深めたい方にお薦めしたい。
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5.0※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 地球上にはどのような形態、生態の動物が暮らしており、どれくらいの数の動物種が生息しているのかを明らかにしようとするのが動物分類学である。そして、進化によってつくられた種の系譜「系統」を取り入れ、生命の歴史を含めて研究を進めてきた。本書は分類、系統、進化の観点から、現在の地球上の多様な動物の姿を明らかにすることで、その姿が5億年の間にどのようにして生じてきたのかを解説する。前半では、動物系統分類学の考え方や研究方法をこれまでの歴史を交えて解説し、後半では、それによって、これまでにどのようなことがわかってきたのかを解説する。系統樹の作成や、地球上の動物の多様性の理解を深めたい方にお勧めしたい一冊。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、動物の体が形成されるしくみについて、その分子的な背景を中心に解説する。卵形成と精子形成から始まり、受精を経て、卵割から胞胚形成、原腸胚形成、神経胚形成へと展開。ホメオボックス遺伝子の役割を述べた後、細胞分化と器官形成について解説し、最後に、再生医療や老化の問題にふれる。 読者の方々には、動物の体つくりに共通して働いている基本的なしくみを理解し、それらのしくみが線虫やショウジョウバエからわれわれ哺乳類に至るまでの進化の過程で延々と引き継がれてきたことを知ってほしい。そして、それらの知識が、これからの新たな技術である再生医療の発展へと大きく貢献していることを理解していただければ幸いである。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 生化学の知識を必要とする生命科学分野はきわめて広く、分子生物学、細胞生物学などの基礎分野だけでなく、医学、薬学、農学から環境学までがその対象として含まれ、応用範囲の広い実学でもある。 現代社会においても、遺伝子組換え、DNA鑑定、iPS細胞、クローン、ゲノム編集などの言葉が飛び交い、もはや生命科学は特殊な分野の特殊な人たちだけのものではなくなったといえる。 本書は、このような生化学という学問に触れるために、これだけはぜひ押さえておいていただきたいと思われる内容をまとめたものである。本書では、高等学校程度の化学を理解していることを前提とし、生物学の知識がなくても内容を十分に理解することができるよう留意した。大学や専門学校で学ぶ生化学の入門書としてお薦めする。
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5.0※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 金属材料、半導体材料、セラミックス材料を問わず、材料の多くは結晶性の固体からなっている。そして、結晶の力学的性質を支配する最も重要な結晶欠陥が転位である。転位を知ることなくして、材料の力学的性質を理解することはできない。 本書は、初学者向きの半年用の教科書で、基礎的な部分から始めて、内容を容易にかつ系統的に理解できるように配慮されている。重要な結論や式は、できる限り他書を引用することは避けて、本書の中で導出するようにしてある。各章には演習問題があり、巻末には詳しい解答が付けられている。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ◆実数の微分積分学から、複素数の微分積分学へ◆ 類似と相違をつねに意識し、理解と記憶をサポート。既知の概念(指数関数、微分係数、定積分…)が複素数に拡張されていく様子が、豊かな視覚的表現と確かな数学的表現で語られる。 大学の教程で標準的な「留数定理」と「実関数の積分への応用」、発展的な「ルーシェの定理」まで、デリケートな「一様収束」や「べき級数」の一般論(これらは付録で扱う)は避けながら、理論的に自己完結するスタイルも新しい。 ◆本書の特徴◆ ●ギャップの少ない丁寧な計算、丁寧な論証。「読者に甘えない」記述を心がけた。 ●重要な式やポイントが目に飛び込む、見やすい紙面を追求した。 ●読者の視覚と直観に訴える、オリジナルの図を多数掲載した。 ●約40ページにおよぶ付録では、ε-δ論法を用いた「一様収束」および「べき級数」の一般論を展開した。理論に興味のある読者にも参照しやすい。
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3.0※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 熱学のなかでも、微視的立場からの理論(統計力学)について、演習問題を中心として学び、その基本的な事項、基本的な応用例の理解、習得の手助けとなることを目的として編集された入門書。 統計力学では、その性格上、本質を理解しその使い方を身につけるためには特に演習が大事である。本書は、同著者による基礎物理学選書『統計力学(改訂版)』に副った演習書として、初歩的・基本的考え方・方法をしっかりと理解させることを目的に、懇切丁寧に解説・解答したものである。
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5.0※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大学初年級の熱力学の教科書・参考書として定評のあるロングセラー。 熱力学の本質を理解させるために、一方で熱力学の歴史的歩みを追いながら、他方で分子運動論を主体とする微視的な考察を間に入れることで、学習効果を高められるように配慮し、統計力学との結びつきを明確にした。 1998年の改訂版では、文字の大きさを改め、また初年級の読者には詳しすぎると思われる部分を簡素化したり、くどくどしかった脚注を大幅に削除するなど、全体的に読みやすくなるように修正を施した。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、高校生の生物知識と一般常識を基礎として、誰にでも読める脳科学の教科書を目指したもので、特にコラムには文系の方や特段の生命科学の知識がない方にも、リラックスして読める最新知識をちりばめた。 実際には心の問題は、そう簡単に1つの分子の構造や化学反応で割り切れるものではないが、遺伝子変異やモデル動物の行動を通して、環境や学習では説明できない確実な事実もあることを本書から読み取っていただけることだろう。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 単純な形の卵がどのように成体の複雑な形を作り出すのか。そのしくみを知ることが発生生物学のすべてである。アリストテレス以来2400年以上の時間を経て、その理解は大いに深まった。とはいえ、まだ人間は生物個体を(少なくとも動物は)自らの手で一から作り出すには至っていない。 一方、個体全体ではなくその一部を作り出したいという要望は、不具合が生じた自身のパーツを修理するという観点から日に日に高まっている。特に、21世紀に入り幹細胞の研究が目覚ましく進展する中で、臓器再生とそれを利用した再生医療は現実のものとなってきている。 この本を読んで、発生を研究する研究者、そして、発生生物学を正しく理解した上で幹細胞研究に挑戦する研究者が増えることを期待したい。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、「時」に関係する現象に焦点を当て、ホルモンを切り口とした興味深い断面を紹介する。 動物には、個体の一生のうちのおおよそ決まった「時」に大きく形態の変化する現象──脱皮や変態などが知られており、内分泌系によって統括されている。また、動物の成熟や繁殖行動の多くには、特定の「時」に変化する現象──季節性がみられ、そのためにさまざまなスケールで時間を測る時計が体内にあり、固有の周期でリズムを生み出す。これらのリズムの発現にもホルモンが深く関わっている。 本書の前半では「発生・変態」を、後半では「リズム」を取り扱い、昆虫類、甲殻類、境界動物(尾索類、頭索類、無顎類)、魚類、両棲類、鳥類、哺乳類と幅広い動物を対象に第一線の研究者がわかりやすく解説した。 「時」にまつわる現象自身とそれに関わる内分泌系の役割を、動物間で比較することの楽しさを知っていただければ幸いである。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「花はどのようなメカニズムで咲くのか」という昔からの疑問に対して、最新の知見を豊富な写真とカラー図版で紹介した本格的な入門書。 シロイヌナズナやイネ、トウモロコシなどを例に挙げ、花の発生を制御する遺伝子のはたらきを、メリステム(分裂組織)の機能と密接に関連させながら丁寧に解説する。説明にあたっては、単なる発生学の知識や現在の理解を解説するだけではなく、その理解がどのような研究によってもたらされてきたのか、研究内容や歴史にまで踏み込むように心がけた。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 初学者を対象に、「分子軌道法」の基礎にあたる部分を解説した参考書。記述に際しては、読者が「分子軌道」の概念に至る流れの全体像をつかめるように配慮した。式の導出や細部にはこだわらず一気に読み通していただければ、必ずや「分子軌道法」への取っ掛かりが得られ、個別の知識を有機的につなぐことができるであろう。
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5.0※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、自習用、もしくは自主ゼミなどのテキストとして使いこなせることを念頭に執筆された。内容は、“古典場の量子化”と“相互作用のない場(自由場)の量子化”に絞って、これらを“不変性”という視点から解説した。なお、“相互作用のある場の量子化”については、続刊『場の量子論(II) -ファインマン・グラフとくりこみを中心にして-』(2020年9月刊行)にて解説する。 特徴として、初学者に少しでも門戸を広げられるよう、詳しい式の導出や説明を極力省かない方針とした。特に、得られた式の物理的意味の理解に時間が費やせるように試みた。また、本文中には、読者のつまずきやすい箇所でのコメントに加え、式導出や証明、役に立つ公式や考え方のアドバイスなどの注釈を設けた。さらに、“check”と題した問題も設けられており、意欲のある読者は是非チャレンジしてもらいたい。その解答は、裳華房ウェブページ上で公開している。
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5.0
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 1章では、導入としてタンパク質とDNAの関係、進化について述べた。2章では、ホルモンの代表例としてオキシトシンを取り上げ、その発見の経緯からホルモンとしての様々な働き、脊椎動物における進化を考え、3章では、各種ホルモンの発見の経緯とそれらの細胞生物学的なメカニズムを解説した。4章では進化(系統発生)の観点からホルモンを俯瞰し、5章では個体発生の視点からホルモンをとらえ直した。6章では、無脊椎動物(主に昆虫)のホルモンを取り上げた。7章では再び「ホルモンとは何か」「生体の調節機構とその進化とはどのようなものだったか」を考える。 この巻を読んで、ホルモンについての基礎知識が得られ、生物の進化とホルモンについての理解が広がり、シリーズのII巻からVII巻までを読み進むための一助になれば幸いである。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 熱的反応と光反応の違いから、基底状態と励起状態、光反応の特質、光に特徴的な反応、光化学の方法論、隣接する化学分野との関連までを解説。また、反応や最先端技術を支える機能性といった光化学の応用も取り上げる。光化学の基礎(励起状態の化学)を十二分に踏まえつつ、光ディスクやルミネッセンス、ホログラフィー、レーザーなど、時代をリードする光化学の現状を鮮やかに描き出した基礎光化学の教科書・参考書。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書の旧版は、2013年の初版刊行以来、幸いに多くの大学等で教科書として採用していただき、こんにちに至っている。その間、採択していただいた先生方や、採択には至らなかった先生方から、内容に関する種々のご指摘・ご意見を頂戴してきた。本書は、それらのご要望にお応えするとともに、資料を新しくし、分かりにくい記述も改め、教科書としてより使いやすく改訂したものである。 主な修正点は、ヒトの健康や病気に関する記述を増やしたこと、高等学校の学習内容の振り返りを多くして理解しやすいようにしたこと、一方で現在の生命科学を理解する上で必要な先端的な内容も増やしたこと、学習の助けとなるよう、本文中の重要用語や略語に英訳を付けたこと、などである。 ただし、ヒトを理解するためには、その基盤にある生物学の正確な知識が必要であるという、旧版の考え方はしっかりと踏襲されている。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 まず第1章で整式によって表される関数の微分積分を述べ、第2章以降の橋渡しとなるように配慮した。簡単な微分方程式についての章も設け、計算練習が十分できるように例題とともに問・演習問題を豊富に用意した。1991年の改訂版では、偏微分と重積分の内容の充実をはかるとともに、微分方程式の章を新たに設け、読者の要望に応えた。また、問・演習問題を全面的に見直した。 姉妹書に『大学数学の基礎』、『基礎の数学(改訂版)』、『線形代数(改訂改題)』がある。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、「正攻法で微分積分学の教科書を書きたい」と考えていた筆者によって執筆された。 高校で微分積分の初歩を既に学んできた読者を対象に、大学1年で学ぶ平均的内容をまとめたが、数学系学科に進まれる読者も意識し、ε-δ論法を正面から扱った。しかし、理論だけに偏することなく「理論」「計算法」「実例と応用」のバランスに配慮し、微分積分学の特徴である“巧みな”計算法、“面白い”実例、“役に立つ”応用の代表的なものはほぼ収めて解説。問題に対する解答もかなり丁寧に記した。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、数学を専門としないが必要とする読者のために、高校数学との重複に留意しつつ、数学としての基礎から具体的な応用に至るまでのすべてをごまかさず、しかし可能な限りわかりやすく説明したものである。理工系や医学系の初年次の教材として好評を博している。 【本書の特徴】 ●微分積分の入門から本格的な解析学の入り口までを扱い、同時に工学や自然科学など各分野への具体例を解説した。 ●実用上重要になるテイラー展開、ランダウの記号、全微分dfの定義、自然現象を記述する微分方程式などについて特に丁寧に解説し、多くの具体例を示した。 ●数学として典型的な練習問題をすべてとり入れ、同時に工学や理学における具体例を豊富に扱っている。 ●テキストであるとともにハンドブックであることも意図している。 ●付録では、実数の構成とε-δ論法についてわかりやすく解説した。実数の連続性とε-δ論法が必要になる証明は付録で述べられている。
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4.7
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書では、微分積分学について「どうしてそのようなことを考えるのか」という動機から始め、数式や定理のもつ意味合いや具体例までを述べ、一方、今日完成された理論のなかでは必ずしも必要とならないような事柄も説明することによって、ひとつの数学理論が出来上がっていく過程や背景を追跡した。 ε-δ論法のような難解とされる数学表現も「言葉」で解説し、直観的イメージを伝えながら、数式や定理の意義、重要性を述べた。 これまでにない、微分積分学の「超」入門書!
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 理工系で必要とする常微分方程式と偏微分方程式の解法を述べたものである。解法紹介のたびに具体的な運用例を示した。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 微分方程式に関して出版されている書籍をみると、常微分方程式の多くは“入門書”に偏っており、一方、偏微分方程式は“専門書”が多いようで、多くの学生は両者の大きな隔たりに悩まされているように思われる。本書は、その隔たりを埋めるべく、常微分方程式の入門書に対する補足的な説明と、偏微分方程式の専門書を読みこなすための解説を収めた。 常微分方程式については、計算手順の背景にある理論的側面の解説を行い、偏微分方程式に関しては、具体的な問題に対する典型的な解法を簡潔に解説した。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 高等学校で物理を学習したことがない人たちに対する長年の教育経験を活かして、厳密で数理的にまとめられた知識や考え方の体系よりも、“物理的なモノの見方や考え方を理解してもらう”ことに重きを置いて書かれた、まさに「教養」のための物理ともいえる入門書である。 ◆本書の特徴◆ ・力学・熱力学・電磁気学・現代物理学について、初歩的な数学のみを用いて解説。 ・物理の初学者にとってはわかりにくいと思われる箇所やポイントとなる箇所には、ワンポイントレッスンとして側注を付して解説。 ・原子力発電所での事故に鑑み、原子力や放射線についての基本的な知識が得られるように、現代物理学の章では放射線や核分裂の初歩的な内容について解説。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、大学の理工系学部における基礎教育レベルの力学の教科書である。スモールステップで学べるように、各章は10頁程度のボリュームとし、各章末には基礎と標準レベルに分けた、合計20題程度の問題を用意した。また、力学の理解を深め、物理の愉しさを実感してもらうためには、物理的なモノの見方・考え方を身に付けて、問題を自分の力で解けるようになることが大切であるという観点から、どのように考えていけばよいのかというステップ(解法のストラテジー)を代表的な例題に付けた。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 その理論の美しさで多くの人々を魅了する複素解析。現在 理工学分野の基礎として広く学ばれている一変数関数論の諸結果は、概ねA.L.コーシー(1789-1857)の時代から19世紀末までに得られた成果である。多変数関数論と呼ばれる分野が大きく進展したのは20世紀中葉であり、岡潔(1901-1978)による「連接定理」がその基礎をなす。その成果は数学内に留まらず、今は科学の諸分野で深く使われている。 変数が2以上になることによる理論的困難さの増加は著しく、岡の仕事から半世紀以上が経過したが、一変数から多変数の理論までを基礎から展開する複素解析の本格的教科書は、これまであまり出版されてこなかった。しかし近年の研究で、多変数関数論の諸結果の証明の簡明化が進み、多変数関数論の入門までを一変数の理論と同じレベルで記述することが可能となり、本書が実現した。本書は、いわば“コーシーから岡潔まで”をひとつとして捉えた、画期的な複素解析の入門書である。 内容としては、実数の性質(公理)から説き起こしてユークリッド空間、複素数を定義し、三角関数や円周率も実数の公理にもとづき定義する。つづいて、コーシーの積分定理、一次変換、留数定理、解析接続、楕円関数、リーマンの写像定理、ピカールの定理などの一変数関数論の基礎を経て、基本的な岡の第1連接定理、上空移行の原理、近似問題、補間問題、クザン問題、そして岡原理までを系統的に完全証明付きで解説する。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 1章では、組織全体を高精細に撮影した巨大なサイズの写真を、コンピューターを用いて自由自在に観察することができるバーチャルスライドについて解説した。2章では、動物の胚や組織など連続切片の写真を用いて、リアルな立体モデルを再構築し、それを詳細に観察する方法を解説した。3章では、一般に公開されているフリーソフトと、タンパク質や糖・アミノ酸など分子の数値データを用いて、誰でも簡単に分子の立体モデル作成できる方法について紹介した。 図版をカラーで収録。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 身の回りの物質・材料の本質を見極め、現代社会における化学の重要性をあらためて認識するために編まれた基礎化学の入門書。ナノからミクロ、ミクロからマクロへと視点を広げ、身近な材料や生命体、ひいては生態系や環境問題に対する化学の役割と可能性を考察する。 最終章では有機金属化学分野でノーベル賞に輝いた先駆的な三つの研究を題材に、新規材料開発の実際、研究者の挑戦のありさまを活き活きと伝え、また日本における物質・材料研究の今後をみすえた「元素戦略」についても詳しく紹介している。
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4.3
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 演習問題(数値計算を含む)に力点を置いた入門的な教科書。理工系大学の1年次で学ぶ量子化学、基礎無機化学に熱力学を加えた。全体を通じてSI単位をできるだけ用いて、基礎から応用まで興味に応じて習得できる。 各章ごとに解説と例題があり、その後に問題と詳しい解答をつけた。なお、比較的難しい問題には「*」印がつけられている。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「物理学(改訂版)」に対応した大学理工系初年級のための演習書。「基礎事項」は単なる公式の羅列を避け、物理法則や公式に至る考え方を正しく把握できるようくわしく説明し、復習にも役立つように工夫されている。「例題」は“考え方の筋道”をしっかりと理解・確認するための問題を配し、それに続く豊富な「演習問題」にスムーズにつながるようになっている。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 フラクタルの物理の第一人者であり、丁寧でわかりやすい解説で定評のある松下貢先生ご執筆による電磁気学の教科書・入門書。姉妹書の『物理学講義 力学』および『物理学講義 熱力学』と同様、学習者の理解を高めるために、各章の冒頭には学習目標を提示し、章末には学習した内容をきちんと理解できたかどうかを学習者自身に確認してもらうためのポイントチェックのコーナーが用意されている。さらに、本文中の重要箇所については、ポイントであることを示す吹き出しが付いており、問題解答には、間違ったり解けなかった場合に対するフィードバックを示すなど、随所に工夫の見られる構成となっている。また、本書の大きな特徴として、「なぜそのようになるのか」「なぜそのように考えるのか」という点について、一般的にはあまり解説がなされていないようなことについても触れた。そのため半期の教科書としてはややボリュームはあるが、テーマの選択によって対応ができるであろう。
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、微視的な世界と巨視的な世界をつなぐ統計力学とはどのように考える分野であるかを、はじめて学ぶ方になるべくわかりやすく解説することを目標にしたものである。 まず最初に、サイコロを例に確率・統計の考え方について解説した後に、そこから自然と統計力学の考え方へと入っていくようなストーリーになっている。これは、サイコロ投げの背後にある基本的な規則性を浮き彫りにすることで統計力学の最も重要な前提となる原理を紹介し、そこから統計力学の骨組みを解説することが、他の分野との違いをはっきりと浮き上がらせることになり、一見遠回りのようでも、初学者にとっては理解の早道ではないかと思われるからである。 「物理学講義」シリーズの掉尾を飾るに相応しい、松下先生渾身の一冊。 ◆本書の特徴◆ ・初学者が陥りやすい下記の(1)~(3)に丁寧に対応しました。 (1)与えられた状態(問題)に対して、何から手をつければよいのかがわからない。 →問題に対するアプローチの仕方(目の付け所)を解説しました。 (2)アプローチの仕方がわかっても、どのアンサンブル(統計集団)を用いればよいのかがわからない。 →どのアンサンブルを用いるのかを明示しました。 (3)用いるアンサンブルがわかっても、途中で何を求めているのかがわからなくなる。 →いまここでは何をしようとしていて、出てきた結果は何を意味しているのかを丁寧に解説しました。