ノンフィクション・ドキュメンタリー - 文春e-book作品一覧

  • ケネディ暗殺 ウォーレン委員会50年目の証言(上)
    3.3
    本書の著者、フィリップ・シノンが勤務するニューヨーク・タイムズのオフィスの電話が鳴った。「委員会のものだが、話を聞いてもらいたい」。当時、シノンは調査報道記者として、9・11テロを調査した超党派の委員会「9・11委員会」がなぜ真相に到達できなかったかを書いた『委員会』を出版したばかりだった。だが、電話をかけてきた相手は「委員会」は「委員会」でももうひとつの歴史的委員会、ケネディ暗殺の真相を調査した「ウォーレン委員会」の人間だった――。ウォーレン委員会の元スタッフ全面協力のもと、シノンが暗殺事件を徹底的に再調査。50年の時を経て初めて明かされるケネディ暗殺の真相!
  • “48歳、彼氏ナシ” 私でも嫁に行けた! オトナ婚をつかみとる50の法則
    3.1
    『十年不倫』『依存症の女たち』など、女性の心に迫るノンフィクションを書いてきた衿野さん。40代後半にさしかかった頃から「どうしても結婚したい」と思うようになり、震災でその思いをさらに強くし、恋人もいないところから「大人の婚活」を開始。1年後に魚沼在住の男性と“がぶりより婚”を成功させます。 自分で婚活をした結果、40代以上のオトナ婚には、世にあふれる従来の恋愛マニュアルや結婚ノウハウ本はまったく使えないことを実感。そこで本書では、ご自分のカラダを張った貴重な経験を面白おかしく綴りながら、40代で嫁に行くための超実用的な「50の法則」をノンフィクション作家ならではの冷静な目で導き出します。「結婚しないつもり」ではなかったのに、いつの間にか独身のまま40代になっていた女性たち必読の書!
  • 東大野球部には「野球脳」がない。 最下位チームの新・戦略論!
    3.0
    野球エリ―ト軍団に、東大生は勝てるのか? 大越健介(東大野球部OB)、推薦。 東大生たちは、死ぬほど考えて戦っている。 鍵は、野球脳=一瞬の判断力。 予言しよう。 最高純度の哲学者たちが「東大は弱い」という固定観念を打ち破るはずだ。
  • 母・小川真由美との40年戦争 ポイズン・ママ
    3.0
    「小川真由美は素晴しい女優でしたが、“母親”としては失格でした。娘の私にしたこと、私の体験をすべてお話しします──」。 昭和を代表する大女優・小川真由美と、2011年に急逝した名優・細川俊之の一人娘として生を受けた著者だが、幼少時に両親が離婚してから、人生の歯車が狂い始めた。ドラマ『浮世絵 女ねずみ小僧』『アイフル大作戦』で人気を博し、映画『復讐するは我にあり』で日本アカデミー賞を受賞するなど大スターとして活躍した母・真由美は、私生活では奔放な男性遍歴を続け、育児には興味を示さず、娘に対して虐待やネグレクトを繰り返す。一週間も食事をさせず、放置されていたことさえあった。 著者は高校を中退し、母の仕事の手伝いをするようになる。しかし、真由美の奇行は止まらない。常軌を逸した浪費癖、さらには占いや風水、怪しげな宗教に凝り出し、付き人は次々と辞めいく。真由美の歪んだ愛情に翻弄される著者は、うつ病を患い、逃げるように母から遠ざかる。そして、真由美は「出家」し、芸能界から消えてしまう──。 「この本がきっかけになって、出来れば平穏無事なごく普通の親子関係を取り戻したい」  あまりに特異な環境で過ごした娘と母の40年の愛憎を、赤裸々な筆致で描いたドキュメント。
  • すごいお母さん、EUの大統領に会う
    3.0
    「ママ、EUの大統領に会ってくるわ」 四国香川に住む専業主婦が、一念発起してフランス語を学び、43歳で岡山大学の大学院に入学。三人の子どもの子育てが終わるやいなや、大ブレークしてしまった。フランス人に美味しい讃岐うどんを食べさせたい一心で、パリで毎年開かれる日本おたくの祭典「ジャパンエキスポ」に出展。「四国夢中人」というNPO(実情はたったひとり)を立ち上げ、手作りのインバウンド事業に乗り出す。 ジャパンエキスポに毎年出展しつつ、四国にフランス人ブロガーを呼び、日本で一番外国人旅行客の少ない四国の魅力を発信してもらうツアーを企画。しかも、ほとんどタダで。そんな母の行動力を長女がブログに書いたところ、それがSNSでどんどん広がり、「ほぼ日刊イトイ新聞」の記者が来る。「ほぼ日」に掲載されたインタビュー「すごいお母さん、EUの大統領に会う」はあっというまにPVが上がり、栄えある「人気コンテンツ」ランキングの上位をキープし、大ブレーク! フランス人が歩き遍路に強い興味を抱くように、外国人は日本人の思いもつかないようなものに魅力を感じている。ひなびた地方都市が、それを発掘するにはどんなことが必要なのか。ヤル気と好奇心さえあれば誰にでもできる、地方創生のヒント満載! 糸井重里氏が帯に記したコピー「勇気より、平気がすごい。」をモットーに、お母さんは今日も道なき道を行く。
  • 英国式事件報道 なぜ実名にこだわるのか
    3.0
    殺人事件では被害者の経歴を詳細に書き、容疑者は逮捕前から顔写真を掲載、ただの乱痴気パーティを長文で報じるイギリスの新聞。下世話? 野次馬根性? 残酷好き? しかし、日本人記者が見た報道の現場には、「ジャーナリストの役割」に対する確固たる認識があった。「ジャーナリストは下の下」とうそぶく記者がいれば、「ニュースは人間についてのことでなくてはならない」と強調する記者もいる。「歴史の第一稿」を作る、というニュースの意義を考えさせられる一冊。
  • きずな 藤圭子と私
    1.0
    追悼・藤圭子。育ての親が綴った幻の名著、緊急復刊! 巻末解説/水道橋博士 2013年8月22日にこの世を去った怨歌の女・藤圭子。昭和40年代に「新宿の女」「圭子の夢は夜ひらく」などの大ヒットで時代を作った彼女を発掘し、育て上げたのが本書の著者であり、作詞家の石坂まさをである。親に連れられて来た藤圭子との衝撃的な出会いから、大ヒットの裏側、結婚と離婚、十数年を経ての再会と娘・宇多田ヒカルとの新たな出会いまで。藤圭子母娘三世代の壮絶な人生の軌跡が、赤裸々に綴られる! 著者は2013年3月9日、闘病の末、死去。藤圭子は「石坂まさをを偲ぶ会」の前日、この世を去った。時代を駆け抜けたふたりのきずなとは何だったのか? 衝撃の1冊
  • 死刑囚になったヒットマン 「前橋スナック銃乱射事件」実行犯・獄中手記
    -
    前代未聞の凶悪事件はなぜ起きたのか? 2003年、暴力団抗争により一般人3人の 尊い命が奪われた「前橋スナック銃乱射事件」。 前代未聞の凶悪事件はなぜ起きたのか? 実行犯の死刑囚が綴る衝撃の手記! 目次 はじめに  第一章 嚆矢――手記1 解説 住吉会幸平一家と当時の捜査――「時代を象徴する大事件です」(元組対四課管理官・櫻井裕一氏) 第二章 失態――手記2 解説 佐川自宅襲撃の真相――拳銃が暴力団にとって身近なものに 第三章 覆水――手記3 解説 警視庁が見た「平成の殺人鬼」矢野――「ヤクザではなくテロリストだ」(櫻井氏) 第四章 乱射――手記4 解説 判決文から読むスナック銃乱射事件――三回矢野に襲撃中止を訴えた小日向/四人の被害者/遺族の悲痛な思い 第五章 潜伏――手記5 解説 なぜフィリピンへ逃げたのか?――暴力団と?がるブローカーの存在 第六章 逮捕――手記6 解説 自白、そして再審請求へ――家族への謝罪の道を選ぶ/単なる「使い勝手のよい部下」にすぎなかった/地下鉄サリン事件の林郁夫との共通点 第七章 謝罪――手記7 解説 泣いた裁判長――元妻とも連絡が途絶える おわりに 元ヤクザの過去を持つ進藤龍也牧師に聞く キリスト教の洗礼を受けて 小日向から届いた礼状、そして 「遺言状」 確定死刑囚・小日向将人をめぐる住吉会幸平一家矢野睦会が起こした事件年表
  • パンデミックを終わりにするための 新しい自由論
    -
    この5月で新型コロナは2類から5類に移行し、日本のパンデミックもやっと終わりを告げることになる。 世界でパンデミックが発生した当初こそ、欧米での死者のあまりの多さに比べ、日本ではそこまでの被害が出ていなかったことから、ファクターXなどと、日本の特殊性を賛美する声があがった。しかし、それは幻想だった。欧米ではいち早くパンデミックを終息させ、マスクのない日常を取り戻しているのに、日本ではだらだらと感染拡大は続き、まる3年たってもマスクを外せない暮らしが続いている。 なぜなのか。 それは、日本が人権を制限できない国だからだ。 前の戦争の反省から、日本は人権の制限に極端に及び腰な国家になった。 しかし、感染症対策は、どこかで人権を制限しなければ効果的に行えないところがあるのだ。たとえば行動の自由を制限するロックダウン。欧米ではほとんどの都市でロックダウンが行われたが、日本では「お願い」「自粛」のレベルでしか行動は制限されず、感染は拡大を続けた。 ワクチンの接種も「推奨」であって「義務」ではない。今回がパンデミックは史上初めてワクチンによって終息することは最初から明らかだった。それでも、ワクチン接種を義務化できなかったことで、いつまでも重症者が減ることがなかった。 本書はWHOで感染症対策に従事したおともある筆者による、新しい自由論である。 人権は大切だが、それが制限される局面もある。国家は国民を説得し、そのことを許してもらわなくてはならない。それこそが、今後、国家に期待される役割なのである。 国民は3年間、不自由に耐え、できることはすべてやった。あとは政府の決断だけだ。
  • 沖縄有事 ウクライナ、台湾、そして日本――戦争の世界地図を読み解く
    -
    安全保障の鉄則は「最悪のケース」を想定することだ。 ロシアのウクライナ侵攻前に、専門家の多くは、「ウクライナ全土への侵攻は、軍事的に見て、あまりにも無謀すぎる」と語っていた。しかし、プーチンはウクライナ全土へ侵攻したではないか。 今、中国の台湾侵攻についても、「中国は台湾を無傷で手に入れたいはずだ。敢えて戦争は仕掛けないだろう」という言説が主流である。 本当にそうだろうか。 もし、中国の台湾侵攻が起きたとき、日本も戦場にならないとは言い切れない。 「中国が日米を巻き込むはずがない」というのは、あくまで私たちの願望に過ぎない。 今や、起こらないはずの戦争が起こる時代なのだ。 習近平の中国がやって来たとき、日本に備えはあるのか。
  • 21世紀への伝言 名言にみる「日本と世界」の100年
    -
    画期的! 生きた言葉から激動の世紀を編みなおす。 「渦中の人物の発言」が織りなす百年紀 与謝野晶子「君死にたまふことなかれ」、チャーチルの戦う「演説」から、日本初の禁煙「広告」、ワールドカップのドーハの悲劇の「嘆き」まで。その時、誰が、どんなことを言ったのか? 私たちの時代を次代へヴィヴィッドに伝えるための「20世紀」読本。 どこからでも読める! 一家に一冊! 3分間スピーチの虎の巻に! ※本書は2000年4月に刊行された単行本の電子書籍版です。時制等、すべて刊行当時のままです。また主要人名索引については人名リストとして収録しました。
  • 田中清玄 二十世紀を駆け抜けた快男児
    -
    右も左もあるものか! 戦前は武装共産党の委員長として警官を襲撃し、逮捕。 獄中、母の諌死を契機に転向すると、戦後は学生やごろつきを集めて共産党を襲撃。 なんとも振れ幅の大きな前半生から、やがて国際的な資源外交を裏で操るフィクサーへ。 資本主義の真っただ中で暗躍しながらも、学生運動に援助を続けるなど、 普通では理解しがたい人生を送った男。 「俺は法螺は吹くが嘘はつかない!」。 その言葉は、出鱈目だけどどこか痛快。こんな男が昭和にはいたのである。 昭和天皇にも拝謁し、その藩屏となることを誓ったというが、どこまで本当なのか……。 筆者は、終戦直後から田中の死まで秘書を務めた人物に出会い、その素顔を知る。 また、英国外務省の機密文書から、田中の国際的な活動の実態、 そしてヨーロッパの貴族を巻き込んで情報を収集し、 それを昭和天皇に届けていたという事実を知る。 東京タイガー。海外の諜報機関では田中のことをそう呼んでいた。 田中清玄は自伝を残しているが、その内容は虚実入り乱れ、本当の姿を伝えていない。 筆者によって、昭和の怪物の姿が初めて明らかになる。 田中の葬儀には、時の総理大臣から右翼、左翼の大物、そして暴力団大幹部の姿もあった。 その人脈こそが、彼の起伏に富んだ人生を表していた。 令和の現代では絶対にお目にかかれない、昭和の快男児の生涯!
  • 山口組分裂の真相
    -
    これ一冊で分裂騒動のすべてがわかる 山口組がなぜ分裂し現在どのように対立しているのか。抗争を繰り広げる暴力団と取り締まる警察の双方を取材する筆者によるレポート。
  • あきらめない男 重度障害を負った医師・原田雷太郎
    -
    新潟県上越市にある介護老人健康施設「サンクス米山」で施設長を務める医師がいる。原田雷太郎。今年還暦を迎える内科医だ。彼は約100人いる入居者の健康管理を一手に引き受けている。一人ひとりの様々な状況を把握し、健康な日常、幸せな最期を迎えられるように、原田は毎日、真摯に患者と向き合う。  これだけ聞くと、やさしい真面目な普通のお医者さん像が浮かぶ。たしかに原田は真面目でやさしいお医者さんだ。ある一点を除いては……。  原田は13年前、46歳のとき、持病である糖尿病の合併症で突然意識を失い、自宅の階段から転落する。その結果、脊椎を損傷し、首から下が動かなくなる。わずかに動くのは右手の人差し指と親指だけという重度障害者となったのだ。今でも原田の首から下は動くことはない。  普通なら、、一生、寝たきりで暮らすはずだった。しかし、原田は、重度の障害を負っても、社会人として生きること、そして、医師として生きることをあきらめなかった。幸いないことに、頭脳の機能は失われなかった。昔と違って、テクノロジーはかなり進歩している。ハイテクの車いす、ノートパソコンなどを駆使すれば、内科医として生きていくことは可能なはずだ。  原田は苦しいリハビリを乗り越え、医師として現場に復帰する。もちろん、介助は必要だ。ベッドから車いすに移るだけでも3人の力が要る。そうした援助には深い感謝の気持ちを持っている。しかし、患者さんにとってもっともよき医師となっている。これは奇跡の物語ではない。また、障害者と社会といった大きなテーマを扱ったものでもない。「あきらめない男」の努力のドキュメントなのだ。
  • 文春ムック 石原慎太郎と日本の青春
    -
    石原慎太郎と日本の青春 デビューから67年間、時代をつくってきた鮮烈な言葉たち。決定版コレクション 巻頭グラビア 秘蔵写真で振り返る 慎太郎の季節 I 文学を「事件」にした男 昭和30年度下半期 芥川賞 受賞の言葉 文藝春秋と私の青春時代 2021年12月に発表された最後の回顧録 『太陽の季節』の頃 「もっとも印象に残った芥川賞作品」1位に選ばれて ドキュメント 太陽族・裕次郎・新人作家ブーム 鵜飼哲夫(読売新聞編集委員) II 日本よ! 非核の神話は消えた 1970年の先駆的核保有論 特攻と日本人 若き魂への鎮魂歌 私の天皇 昭和天皇をめぐる五つの挿話 日本への遺言 「諸君!」最終号へのメッセージ III 華麗なる交友 裕さんよ、さらば 弟の死を看取った慟哭の手記 鼎談 裕次郎は強くてシャイだった 石原まき子(裕次郎夫人)×金宇満司(元石原プロ常務) 天才五衰――回想・三島由紀夫 死後30年、人と文学を振り返る さらば、友よ、江藤淳よ! 旧制中学以来の「不思議な友達」を悼む 対談 勝新太郎 侠気について 二人のシンタロウが丁々発止 対談 野坂昭如 君は日本をどうするのか ライバルが繰り広げた「言葉の死闘」 あばよ、さよなら談志師匠 親友への弔辞 小林秀雄 無類の率直と、無類の自由 痛烈な記憶 角さんと飲んだビール 「天才」田中角栄との対峙 特別寄稿 石原慎太郎の父と海 福田和也(文芸評論家) IV 冒険の時代 ぼくの撮影所日記 芥川賞受賞直後、映画俳優に挑戦 怪獣はそこにいる! ネス湖探検隊総隊長として 1962年のワーストヨットレース どうしても書き残したかった仲間の死 V 生と死と 予期せぬ出来事 私の闘癌記 「膵臓の辺りに妙な影があるけど……」 対談 五木寛之 「自力」か「他力」か 同年同月同日生まれの二人が初めて語りあった 最後の未知「死」との対峙 老いとは死を育てることである――晩年の死生観 対談 曽野綾子 老いこそ冒険の時 死んだときに「ざまぁみろ」と言われたい 僕たちの時代 「文學界」に最後に記した半生の記 VI 文壇への思い 芥川賞を目指す諸君へ 1995年、選考委員就任に寄せて 芥川賞全選評 又吉栄喜『豚の報い』から田中慎弥『共喰い』まで全33回 石原慎太郎略年譜
  • 天皇陛下・美智子さま 祈りの三十年
    -
    天皇皇后両陛下のお言葉で、人生を救われた人々がいる。被災地へのご訪問を長く続けてきた両陛下。訪問先の人々が心打たれたお言葉やエピソードの数々を、現地で尋ね歩いた。雲仙・普賢岳噴火、東日本大震災、中越地震‥‥。「どうか、頑張ってください」「その後、村の様子はいかがですか?」。温かいお言葉の数々が人々を勇気づけ、新たな人生に向かわせる──。 「──天皇皇后両陛下のご訪問を受け、お言葉をかわした人たちは、「天皇陛下にお会いしたことは、一生の思い出。今も昨日のことのように鮮明に覚えている」「あんなに生きる勇気をもらったことはない」。そう話す人たちが多い。彼らは両陛下のどんなお言葉、振る舞いに心を打たれたのか。そしてご訪問を受けてどのような変化が生じたのか──」 お二人のご訪問で救われた人々、12の感動物語。
  • 捜す人 津波と原発事故に襲われた浜辺で
    -
    原発事故のため立ち入りさえ許されない地域で、行方不明の家族を捜し続ける人々。 当事者に寄り添い、“福島の現実”に肉薄した慟哭のノンフィクション。 〈3月11日のあの日以来、世間では様々な言葉が飛び交ってきた。「絆」「復興」「がんばろう日本」「脱原発」。そのどれもが、「日本」や「社会」といった大きな主語で語られる言葉だった。だがあの震災の当事者たちはそんな言葉に構う暇もなく、ただあの日から続く目の前の現実の中を、一日一日、生き抜いてきたのである。もし「福島の現実」というものがあるとしたら、その一人一人が積み重ねてきた日々のことなのかもしれない。〉――「あとがき」より 家族が行方不明になったにもかかわらず、原発事故で地域が封鎖され、捜索活動さえままならなかった人々。 「生涯福島のために尽くす」と誓った東京電力幹部。 彼らは何を思い、いかに行動し、“震災後の日常”をいかに生きてきたのか。 元テレビマンが地を這う取材でまとめ上げた渾身の一冊。 天童荒太氏推薦 〈真実を知ることが希望につながる。希望を信じて生きることが失われた命への誠実な祈りとなる。〉
  • 文藝春秋特別編集 平成を読み解く51の事件
    -
    昭和という時代を語るとき、「激動の」と形容されることが多々あります。しかし、その半分にも満たない平成の三十年もまた、「怒濤の」時代だったことは間違いありません。本書は「文藝春秋」が報じた51の大事件を通して、平成という時代を読み解いたものです。 新元号制定の舞台裏、リクルート事件、東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件、バブル崩壊、イトマン事件、「貴・りえ」破局、ドーハの悲劇、オウム事件、阪神淡路大震災、神戸連続児童殺傷事件、アメリカ同時多発テロ、北朝鮮拉致被害者帰国、雅子妃・人格否定発言、郵政民営化、AKB48デビュー、iPS細胞発見、iPhone日本上陸、民主党政権誕生、はやぶさ帰還、東日本大震災、アベノミクス、イスラム国・日本人人質殺害、SMAP解散、そして天皇の生前退位……。 これらの大事件をふり返るとき、「誰」が話したかが最も重要なポイントであることは言うまでもありません。「文藝春秋」の根幹を成すのは、当事者主義です。本書は、重大事件の「現場にいた」当事者自身が、「見たこと」「聞いたこと」を集めた貴重な証言集です。混迷を深める日本と世界を省察するための貴重なヒントに溢れた一冊。
  • ビジネス大変身! ポスト資本主義11社の決断
    -
    1998年、日本が変わった。 生産年齢人口は減少し、金融機関の貸しはがし、リストラで自殺者は激増。同じ場所にいては、どの企業も生きられない時代がやってきた。もがき、変身を遂げた企業はこの20年、何をしてきたのか。新しく登場した企業は、これまでの企業と何が違うのか。 「メルカリとラクスルの登場は、過去のピラミッド型社会が崩れていく様子を見るようだった。中央集権的なものが不要とされ、時代のキーワードは『分散化』になった。」(「あとがき」より) 第一生命、ネッツトヨタ南国、福岡ダイエーホークス、コマツ、積水ハウス、吉本興業、メルカリ、ラクスル、西武信用金庫――慣れ親しんだ価値観を捨て、新たなビジネスモデルを作ったキーマンたちを取材、ポスト資本主義の苦闘と未来を描く。
  • 恩讐と迷走の日本政治 記者だけが知る永田町の肉声ドキュメント
    -
    冷静さを失う首相、一瞬で消滅する野党第一党 日本テレビ官邸キャップが与野党の政治家たちの生の声から 赤裸々に描き出す、あまりに歪な日本政治の姿! 「まるで罰ゲームですよ。日本は滅ぶんじゃないですか」 昨年の衆議院選の最中、著者はそんな声を耳にした。 確かに、2017年の日本政治は異様だった。こんなに混乱し、節操がなく、今後の日本の政治に不安を覚えた年はなかった。 ――首相夫人が親しい不可思議な学校法人に、釈然としない国有地の値引き。前事務次官に「行政が歪められた」と告発される、首相の友人の獣医学部新設。そして政権打倒のためと森友・加計問題ばかり追及する野党に、感情的に反発して冷静さを失う官邸。秘書を罵倒するエリート女性議員。内定したとたんにスキャンダルで取り消される幹事長人事……。総理は政権維持のために突如解散に踏み切り、議員の生き残りのために忽然と消えた野党第1党、都政の傍ら国政進出を企む都知事。 「これは『罰ゲーム』なのか。罰ゲームならば、我々国民が何か罰を受けるに値することをしたというのか。日本政治はなぜこんなところに転がりついてしまったのか、そしてこれからどこへ行こうとしているのか」(「はじめに」より) 与野党を横断した取材、総理・野党幹部の赤裸々な肉声で活写する、政治ドキュメントの決定版。
  • 緊急特集 週刊文春が報じた 大相撲 暴力と暗闘のすべて
    -
    週刊文春が報じた 大相撲 暴力と暗闘のすべて ◎八角体制で大相撲は再生するか 文・石垣篤志 理事選をめぐる角界相関図 独占告白 理事選惨敗 貴乃花 答える! ◎同時進行ドキュメント 日馬富士「暴行事件」と貴乃花理事解任 貴乃花が激怒した白鵬の「暗黒面」/モンゴルの闇・くすぶる「八百長」疑惑/ 八角理事長・尾車親方・白鵬 相撲協会“三悪人”/渦中の貴乃花の激白/ 史上初 貴乃花親方、理事解任 ◎2007年6月 時津風部屋暴行致死事件 角界「かわいがり」の壮絶と時津風親方解雇 ◎2008年8月 大麻所持で現役力士逮捕 北の湖理事長、遅すぎた辞任/現役日本人力士も逮捕 ◎2009年8月 貴乃花「私の相撲協会改革宣言」 「貴の乱」の内幕/貴乃花理事当選 策に溺れた守旧派 ◎2010年5月 相撲界の闇 暴力団との関係と野球賭博 「野球賭博」黒いリスト/解雇された露鵬、白露山の告発 ◎2011年2月 八百長メール発覚 角界汚染「取材メモ」20年全公開 文・武田頼政 独自調査 ガチンコ力士は幕内でも18人! 「ガチンコ場所」が一度だけあった。その仰天の結末! 相撲協会 あらかじめ決められた「お手盛り処分」 文・武田頼政 ◎2014~17年 白鵬 問われる横綱の品格 白鵬を天狗にしたのは「この男」/横綱相撲を捨てた白鵬 ◎2015年11月 北の湖理事長の急逝と相撲協会の確執 貴乃花親方が初めて語った“我が師・北の湖” 2016年3月 理事長選、一騎打ちで八角vs貴乃花
  • 週刊文春緊急特集 肉声が暴く北朝鮮の闇
    -
    肉声が暴く北朝鮮の闇 ◎金王朝五代のDNA 【金正恩体制の闇】 ◎実行寸前だった「金正恩斬首作戦」 ◎米空母打撃群「日本海急派」真の狙い ◎私が見た金正日と金正恩の違い ◎三人の「高英姫」を追って 【金正男暗殺の闇】 ◎金正男暗殺テロ 正恩の焦りと狂気 ◎金正男「酒宴と愛人」最後の日々 【金賢姫 全告白】 ◎大韓航空機爆破事件 悪夢のすべて ◎特別対談 金賢姫─いま、女として 金賢姫×林真理子 ◎金賢姫が見た金正恩「彼は弱いから虚勢を張る」 【拉致問題の闇】 ◎日本人留学生北朝鮮連行事件 有本恵子さん拉致 失われた十年 ◎土井たか子社会党委員長が署名した 「北朝鮮スパイ」釈放要求書 ◎「美談」の真相 追跡三十四年 母・寺越友枝の告白 【強制収容所の闇】 私は見た! 酷寒の北朝鮮強制収容所 地獄の北朝鮮政治犯収容所に 囚われた無実の日本人 【北朝鮮市民の本音】 宮塚利雄が集めに集めた 北グッズ一挙大公開 北朝鮮女性のアイドル・髪形・初体験 北の市民14人への直通電話
  • メイキング・オブ・勉強の哲学
    -
    ※単行本版『メイキング・オブ・勉強の哲学』と一部収録内容が異なります。 単行本版に収録されている第四章「欠如のページをめくること」及び「資料編」は、電子書籍版には収録されておりません。ご了承ください。 「勉強とは、これまでの自分を失って、変身することである。」 発売以来、その画期的な勉強論が話題となったベストセラー『勉強の哲学 来たるべきバカのために』。 大学一、二年生を主な読者と想定して書かれた本書は、この春「東大・京大で一番読まれた本」にも輝いた。 そんな『勉強の哲学』の理解を一層深めるサブテクスト集を、電子書籍で配信する。 第一章に収録された「なぜ勉強を語るのか」では、2017年5月に行われた東大駒場キャンパスでの講演内容をベースに、教養教育の意義を問い直す。章末には学生との質疑応答も収録。 メインタイトルとなる第二章「メイキング・オブ・勉強の哲学」は、2017年7月に代官山蔦屋書店で行われた佐々木敦さんとのトークイベントを完全収録したもの。 『勉強の哲学』という本が、どのように構想され、どのように書かれていったのか、著者が実際に使用した手書きノートやワークフローの写真も参照しながら解説する。千葉雅也流のノート術、仕事術とも言える内容。 第三章「別のエコノミーへ」は、著者の幼少期までさかのぼったインタビュー。『勉強の哲学』の原点は子供時代の遊びにあった――。 『勉強の哲学』で提示された思想の実践編とも言える、充実の副読本。
  • 遺すことば 作家たちのがん闘病記
    -
    遺すことば 作家たちのがん闘病記 ●第一章 がんと告げられたとき ▼胆のうがん 九十二歳の大病で死生観が変わった 瀬戸内寂聴 ▼結腸がん ずっといる 井上荒野 ●第二章 病を受け入れて ▼乳がん 子宮体がん 対談 ガンを受け入れて 杉本章子×村田喜代子 松葉杖と命の選択 村田喜代子 ▼乳がん 私の乳癌リポート 宇江佐真理 ●第三章 最期のことば ▼肺がん がん残日録──告知から死まで五百日の闘い 筑紫哲也 ▼卵巣がん 癌治療本を我が身を以て検証 米原万里 ▼食道がん がん発症始末 藤原伊織 がん再発始末 一年後の手術 藤原伊織 ▼胃がん ガン日常 北重人 登場人物さながらの生き方 池上冬樹 ●第四章 伴侶たちの闘い ▼肺がん 井上ひさし「絶筆ノートと遺したことば」 井上ユリ ▼乳がん 亡き妻・河野裕子と詠んだ相聞歌千百首 永田和宏 ▼肺がん 山本兼一「思い出の断片」 山本英子 ●第五章 それぞれのがん体験 ▼肝臓がん 対談 がん告知にオロオロ、死を身近にドギマギ 東海林さだお×阿川佐和子 ▼腎臓がん 「昭和史の証言」を伝えずに死ねない 保阪正康 ▼乳がん 私のがん体験記 柴門ふみ ▼悪性リンパ腫 ガンと闘って一戦一勝 徳岡孝夫 ※ムックに掲載されている青山文平「それどころじゃない」は電子版には収録されていません。
  • 水道橋博士のムラっとびんびんテレビ
    -
    セカンド童貞(浮気童貞2000日!?)の水道橋博士と、男優歴19年、経験人数9000人、年間500本の作品に出演するイケメン男優しみけんのアンマッチなコンビが、今人気のセクシー女優8人、川上奈々美、大槻ひびき、紗倉まな、初美沙希、湊莉久、春原未来、澁谷果歩、佐倉絆をスタジオに招き、知られざる素顔を丸裸にする人気番組、待望の書籍化! 女優たちの性の目覚めや超大物芸能人との噂話などほかでは聞くことができない話が明らかに! 水道橋博士のかつてないほど悶悶かつ活き活きとしたエロトークも抜群に面白く、しみけんの「しみペディア」によるエロ雑学も満載で、大人の知的好奇心をくすぐること間違いなし。 読者からのお悩み相談コーナー「しみけんのシミのできるテクニック」では、しみけん直伝の性のテクニックによる解決方法も伝授。より充実した性生活へ実現に役立ちます。 書籍特別付録として「劇場版テレクラキャノンボール2013」でも有名なカンパニー松尾監督を迎え、いまとむかしのAV女優について、男優について、しみけんを業界に誘ったV&Rビデオについてなど大盛り上がりの鼎談を収録。 男性が読んでも女性が読んでも楽しめる、明るく楽しいオトナ知的エロトーク本の誕生です。
  • 「副作用のない抗がん剤」の誕生 がん治療革命
    -
    「人類の健康維持に立ちはだかる癌との闘いに光明を示した一科学者の独創的な戦略と優れた戦術の展開に引き込まれる。そしてこの成功物語は科学の読み物としても優れており、頭の体操にもなった」――大村智氏(2015年ノーベル生理学・医学賞受賞、北里大学特別栄誉教授) 「全身転移のがん患者が治った。奇跡の抗がん剤は、忘れられていた薬である。その秘密は意外にも、薬の運び屋『トロイの木馬』であった。ノーベル賞候補と目される独創的な医学者、前田浩の執念が実った」――黒木登志夫氏(東京大学名誉教授) 末期がん患者がなぜ「完全寛解」と宣告されるまでに回復したのか? 「副作用のない抗がん剤」誕生の軌跡と、治療を受けた患者の証言。 【おもな目次】 第1章 奇跡 いきなり「全身がん」で余命三カ月/奇跡的な「完全寛解」/畑仕事に精を出す末期がん患者/がんが縮小しないのに元気なのはなぜか? など 第2章 抗がん剤の限界 人類は「対がん戦争」に敗北した/化学療法の父シドニー・ファーバーとの出会い/世界初のタンパク質抗がん剤 など 第3章 魔法の弾丸 「魔法の弾丸」の理論/余命三カ月の女性に起こった奇跡/市場に出回ってわずか九年間で販売中止 など 第4章 副作用のない抗がん剤 患者第一号レポート/何度も抗がん剤に苦しんだ挙句に余命三カ月/「あっ、歩いてトイレに!」 など 第5章 体の中のエイリアン がん化のメカニズムは複雑怪奇/高齢者にがんが多い理由/がんは活性酸素が原因 など 第6章 予期せぬ生 快適な死 余命二カ月の前立腺がんから生還/がんになってから一度も仕事を休まなかった/併用療法で胃がんと肺転移が消えた/肺が真っ白なのに苦しくない など 第7章 カオスの世界 なぜ複雑系なのか/今もよくわからない転移の謎/がんと生命の不思議/P-THPに次ぐ革新的治療法の開発 など 附録1 がんを予防する食事 附録2 ある臨床心理学者の証言
  • 随行記 天皇皇后両陛下にお供して
    -
    国内で、海外で、被災地で、両陛下はいつも心を込めて人々と接せられた。ひとつひとつの場面を思い起こすと、今も感動は新たである――。十二年間に渡って、両陛下の旅にもっとも近くで随行した前侍従長の旅の記録。※紙の書籍版に収録されている巻頭の写真などは、電子版には収録されていません。
  • 習近平暗殺計画 スクープはなぜ潰されたか
    -
    大手新聞元エース記者が一身を賭けて書いた! 中国駐在10年の敏腕記者がつかんだ、習近平総書記の暗殺計画。それは、腐敗一掃を進めて権力基盤を揺るぎないものにしつつあった習総書記に追い詰められた中国高官が、密かに練った謀略だった――。 驚愕の情報を事実とつかんだ記者に対して、東京の本社から出されたのは前代未聞の特ダネ禁止令だった! いったい読売本社に何が起きたのか? 豊富な経験をもとに描き出す中国の権力闘争の恐るべき暗部。そして、この特ダネをつぶされたことをきっかけに職を辞した元記者が、ジャーナリズムのあり方を問う渾身作。 第一部 暗殺計画から見た中国  第一章 軍事パレードをどう読み解くか  第二章 政変劇が抱える深い闇  第三章歴史的スクープはいかにして生まれたか?  第四章 記者生命をかけたスクープ「習近平暗殺計画」  第五章 スクープ記事をどう読むか  第六章 暗殺計画は本当にあったのか  第七章 見えてきた習近平の対日観 第二部 前代未聞の報道自主規制  第八章 耳を疑った特ダネ禁止令  第九章 突然の帰国指示  第一〇章 特ダネ記者の告白  第一一章 掲載不可、辞表までの攻防  第一二章 新聞記者のカウントダウン ※このコンテンツには印刷版の単行本にある写真は掲載されておりません。
  • 戦争前夜 米朝交渉から見えた日本有事
    -
    すでに日本を取り巻く状況は「戦後」から「戦前」に移った。安倍政権が目指した集団的自衛権は、果たして、この現実に即しているのか? 自衛隊が密かに持つ「日本有事3計画」をスクープ。また、ワシントン徹底取材で北朝鮮核問題の最前線を分析する。 自衛隊(秘)「日本有事3計画」 日本有事その1 朝鮮半島:北朝鮮軍の特殊部隊が難民に化けて上陸をはかったら? 日本有事その2 台湾:中国軍が先島諸島(宮古、八重山列島)を攻撃したら? 日本有事その3 尖閣:中国軍が漁民に偽装して上陸し、退去に応じなければ? 朝日新聞エース記者による、超インサイド・レポート!
  • 「文藝春秋」で読む戦後70年 第一巻 終戦から高度成長期まで
    -
    「当事者主義」という編集方針を掲げ、その時代の話題の出来事について、関係者たちの証言をもとにした記事を掲載し続けてきた月刊『文藝春秋』。そんな『文藝春秋』の記事で戦後70年を振り返る特別増刊全4巻を刊行。第1巻は、「終戦から高度成長期まで」。戦後最大のスクープといわれる「昭和天皇独白録」をはじめ、「死後十五年目の発見 処刑直前の日記公開 東條英機」や「『貧乏人は麦を食え』のヒトの回想 大蔵大臣はつらい 池田勇人」、「時の幹事長がぶち上げた政権構想 日本列島改造の青写真 田中角栄」などを掲載。
  • サムスン・クライシス 内部から見た武器と弱点
    -
    ソニー、パナソニックなど、日本を代表する家電メーカーが軒並み苦戦するなか、「一人勝ち」を続けてきたサムスンが岐路に立っている。 最大の懸案は、一気にサムスンを巨大企業に育て上げた二代目社長・李健熙氏が倒れ、一時は昏睡状態に陥るなど、経営の一線に戻るのがかなり厳しいい状況にあることだ。三代目となるはずの息子、在鎔氏の資質は未知数である。 また、スマホ事業では、安価な中国メーカーに押され気味で、中国市場では、シェア・トップの座を明け渡している。 サムスンの参謀本部である未来戦略室の実態。ヘッドハンティングの戦略。トヨタやキャノンの手法にいかに学んだか。世界最強といわれる人事制度。後継問題。今後の成長戦略――これらサムスンの武器と弱点について、元サムスン経済研究所専務の張相秀氏と、経済ジャーナリストの片山修氏が語り合う。
  • チベットに舞う日本刀 モンゴル騎兵の現代史
    -
    日本の陸軍士官学校で学んだ最強の騎兵軍団、その悲劇の興亡。「日本刀」と「騎兵」が織りなすチベットとモンゴルの悲劇の歴史を、南モンゴル生まれの著者が、重厚で複眼的な歴史観に基づいて、現地取材も行ない見事に再現! (以下、著者「はじめに」より要約) 本書はモンゴル人とチベット人の歴史だけでなく、日本人の歴史でもある。 しかし、本書はモンゴル人の軍功史ではない。二十世紀を駆け抜けたモンゴル人と日本人の近代化の歴史である。近代化への脱皮の形はいろいろあるが、モンゴルと日本の場合は、それが「日本刀」と「騎兵」だったのである。本書は、モンゴルとチベットの悲劇にまつわるさまざまな側面を「日本刀」と「騎兵」を歴史のキーワードとして取り上げている。 本来騎兵といえばルーツはモンゴルであり、チンギス・ハーンを想起する日本人も多いだろう。その騎兵戦術をモンゴルの侵略を受けたヨーロッパが改良。それを、元寇も体験した日本が明治維新以降学び、日清日露戦争を勝利に導いていった。その日本の進んだ騎兵術や軍事戦略を、今度はモンゴルの青年が日本から学んだというのも、歴史の不可思議であるといえよう。 そうした「日本刀」と「騎兵」が、織りなすチベットとモンゴルの悲劇の歴史、現代史の空白を本書によって、少しでも埋めることができれば、著者として望外の喜びである。
  • 元役員が見た長銀破綻 バブルから隘路、そして……
    -
    日本長期信用銀行=長銀は、エリート集団を擁し、風通しの良い行風で知られていた。戦後日本の経済成長を支え、超優良銀行だった長銀が、消滅への道を歩まされたのはなぜだったのか? 能力ある若手を登用できない組織、バブルに踊った中堅行員たち、そして巨大な不良債権をひたすら隠蔽する役員、起死回生策のはずが、逆に崩壊に拍車をかけることになった外資との提携……。長銀役員だった著者が、崩壊までの道程を、在任当時のメモなどからリアルに綴った苦渋の手記。
  • 大丈夫。人は必ず生まれ変われる。
    -
    23歳、ヤクザの組長になる。24歳で覚醒剤を初体験。27歳、2度も指を落とすが、覚醒剤を止められない。33歳、ヤクザをクビになり、日本で有数の売人になる。妻子は去った。41歳、ついに覚醒剤所持で逮捕。それでも覚醒剤を止められなかった。──21年間、覚醒剤漬けだった男が薬物依存者のための社会復帰施設DARC(ダルク)に出会い、1700人以上の子を預かり、再生の道を歩むまでの血みどろの人生、そして薬物やシンナーについて、命がけのメッセージ。

最近チェックした本