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3.5「お前を奴隷にする。―死ぬまでな」十年前の贖罪の為、自らハムシーン王国の若き将軍ファイサルの性奴となった篤史は、憎悪の浮かぶ眼差しで荒々しく凌辱され容赦なく責め立てられた。ファイサルを過酷な運命に追いやった罪悪感に苛まれながらも、痛みを伴う熱い愛撫に無垢な体は被虐の悦楽さえ感じていく。これは罰だと、自分を戒めながら全てを甘受する篤史だったが、やがて彼の孤独な魂に気づき…彼の傍にいたいと願うようになって!?大幅改稿&書き下ろし甘々後日談あり。※過去に発行された作品ですので、重複購入をご注意ください。
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-舞台出身の駆け出し俳優、仁木義嗣は映画『pursuer ―追跡者―』で初のW主演に抜擢される。もう一人の主役は、飛ぶ鳥を落とす勢いの若手俳優、八朔レオ。一年前、バイク事故を起こして意識不明の重体に陥った八朔。仁木はその八朔の代役としてドラマ出演を果たし一躍脚光を浴びたという因縁のある二人だ。やがて雪山での大がかりなロケが始まり、仁木は八朔の無愛想で生意気な態度に翻弄される一方で、彼のもつカリスマ的才能に刺激され演技にもますます力が入る。そんなある晩、宿泊先の風呂場で一緒になった八朔が仁木の腰にある痣を目にした途端、態度を急変させた。彼は事故で昏睡状態だったときに前世の記憶を思い出し、かつて愛した人の生まれ変わりをずっと探しているという。そして、その恋人と同じ痣を持つ仁木こそが生まれ変わりに違いないと迫ってきて……!?
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-何者かに追われる年経た吸血鬼ヴェルギル。傲慢ではあったけれど、人外の〈協定〉の守護者である〈クラン〉に追われるほどの罪は犯していないはずだった。 ついに追い詰められたヴェルギルは、自分を殺そうとする人狼クヴァルドの美しさに見とれる。だが、彼の望みは想い人の復讐だった。 やがて天敵同士である人狼と吸血鬼は、手を組んで同じ敵を追うことになるが──。 それぞれの思惑を抱えつつ、激しく惹かれてゆくふたり。だが、ヴェルギルにはどうしてもクヴァルドを裏切らねばならない理由があった。 やがてふたりの道行きに、国中を戦禍に巻き込みかねない陰謀の暗雲が立ちこめ──!? 謎に包まれた吸血鬼×生真面目な人狼。異世界の島国・ダイラを舞台にした《日月の歌語り》シリーズ第1巻。
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-性別検査で「アルファでもベータでもオメガでもない『判定不能』」と診断されてしまった、地方貴族の三男・ラン。周囲の好奇の目に耐えられず16歳で家を出て王都に向かったが、仕事もなくスラムで暮らす日々だった。ある日、路地裏を裕福そうな男が歩いていて財布をすろうとしたランは逆に男に捕まってしまう。なんとそれは幼い頃、療養のためランの故郷にしばらく滞在していた少年・レクスだった。華奢で病弱だった幼なじみのレクスが今や逞しく見目麗しいアルファ青年に。さらに驚くことに彼は傍系の王族で王位継承権をもつため数年前、王城に連れてこられたのだという。心を許せる友もおらず寂しげなそんなレクスに、ランは侍従兼友人として王城で一緒に暮らすことを決意。だが共にいるうちに未成熟だったランの体に変化が……ついにオメガの発情が起こってしまう。ヒートに当てられたレクスはランを抱く。『友人』の変貌ぶりとオメガの本能の強烈さに驚いたランは、レクスのもとから逃げ出すが――。
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-神奈川県警の美人刑事・神渡環希は、その情報収集の手腕を買われ特別薬物対策チームに引き抜かれた。異動早々命じられたのは、近頃学生の間で蔓延している「フォルトゥーナ」という新たな薬物のルートを探ること。意気込む神渡の前に一人の男が現れる。鍛え抜かれた体躯と彫りの深い顔立ちは男前なのに、目つきの悪さと無精ひげ、ボサボサ髪がすべてを台無しにしている胡散臭い男――捜査一課の刑事・八剣だ。フォルトゥーナが絡む殺人事件を追う八剣は、横柄な態度で薬の情報をよこせと迫る。その傍若無人ぶりに苛立ち、こいつとは絶対に関わりたくないと思う神渡だったが、再びフォルトゥーナがらみの殺人事件が起こり八剣とともに捜査をする羽目に。うんざりする神渡をよそに八剣は馴れ馴れしく「タマ」と変なあだ名で呼んできたり…。脳筋刑事・八剣と頭脳派刑事・神渡。真逆なバディが意外な方向に転がって――。
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-砂漠の民ウル――女系民族の彼らは娘のみが家名を継ぐことができ、男は十二歳を過ぎると家族の暮らす村「アエズ」を出て「アガト」と呼ばれる一団に入って砂漠を守るという重要な仕事に就く。やがて結婚が決まるとアエズに戻っていくが、未婚の間に母を亡くした男は結婚してはならない、という厳しい掟があった。アガトに加わったばかりのリヤは十二歳。幼い頃に母を亡くしたため結婚ができず、死ぬまでここで暮らす運命だ。ある時、砂漠で幾人かの死体とひとりの男の子が見つかる。彼らは砂漠の外にある国カザドヴァルの者らしく、争いの詳細はわからない。生き残った少年の世話を任されたリヤは、自らをハヤブサと称し少年にはホオジロと名をつけてかいがいしく面倒をみてやった。ひと月後、カザドヴァルから少年に迎えがきた。別れに泣くホオジロにリヤは母の形見の首飾りをかけてやる。それから十六年。リヤはアガトの頭格になっていた。そんなある日、カザドヴァルの第二王子エヴラールと名乗る若い男が軍勢を引き連れ、ウルの長と国事の交渉をしたいとやってきた――。
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-夏目織我は表向きは不動産会社に勤めるサラリーマンだが、その前世は死の女神ヴァルキューレ。天界に属する組織ヴァルハラの一員として、今世も日々、英霊たちの魂を天界へと送り届けている。そんな夏目が偶然出会い、やがて恋人同士となった相手は、かつて天界を滅ぼした悪神ロキだった。気まぐれで掴みどころのないロキに翻弄されながらも、夏目は生まれて初めての恋に胸を躍らせ、ロキとの甘く幸せな生活を送っていた。ところがある日、突然夏目の前に黒いドレス姿の美少女が現れ、「お父様にあなたは相応しくないわ。死んでちょうだい」と告げられる。少女の正体はなんとロキの娘であり、冥界の女王として君臨するヘルだった。夏目はヘルの呪いによりヴァルキューレの力を封じられ、呪いを解くためにはロキと縁を切れと迫られて――。
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2.0神宮寺嘉音は、商店街のカフェでスイーツ作りに励んでいる美人パティシエである。だがある日、隣の店が火事になり、大切なレシピファイルを取りに戻ったら煙に巻かれて逃げ遅れてしまった。「やばい」と死を覚悟しかけた瞬間、爆風に吹き飛ばされて見知らぬ場所――バハメール国に召喚されてしまう。いきなり召喚された嘉音は戸惑うが、彼を召喚した創造神レイファは大喜び。「引きこもりのルドラを元気づけてくれない?」と依頼してくる。なんでも、バハメール国は創造神レイファと破壊神ルドラが国の理を守っているのだが、二十年前の事件で深く傷ついたルドラは神殿に引きこもり天罰を執行しなくなってしまった。それで腹黒の大司祭バフラムを止められる者がいなくなり、人々は困窮する一方。これではまずいからと、ルドラに復帰してもらうべく嘉音を召喚したそうだ。どうやら嘉音はルドラの最愛の人に瓜二つで、彼が引きこもった原因とも関係があるらしく――。
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-緑に抱かれた穏やかな国ルトラーン。街外れの小さな薬屋で祖父と暮らすリシャールは、城の菜園に咲く希少な薬草ライカを摘むことを唯一許された特別な存在だ。だが彼には決して知られてはならない秘密がある。それは自分がオメガであるということ。アルファが多いこの城の中、オメガだと悟られぬよう発情抑制剤を飲み慎ましく日々を過ごしていた。 そんなある日、リシャールの前に現れたのは病に伏す国王の代わりに若くして王座に就いた第一王子ラディオールだ。菜園に出入りする美しい青年の噂を耳にして会いに来たという。凛々しくも静かな瞳に見つめられた瞬間、リシャールの身体は熱に包まれ発情期のような状態に陥り、慌ててその場を逃げ出した。抑えきれぬ衝動――まるで運命に呼ばれたかのように。それからまもなくリシャールのもとに届いたのは「ラディオール様に関する極秘の相談」という緊急の手紙だった。再び城へと呼び戻されたリシャールだったが――。
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4.5水道パーツメーカーに勤める佐々木圭輔は車で山道を走行中、突然現れた怪しい光にさらわれて、異世界――デュナン王国――に移動していた。二百年前、初代国王が異世界からきた大賢者とともに作った、国を守る魔石を使い果たし、再び魔石を作るため、強い魔力をもつ異界人を召喚したのだ。 ところが調べてみると、圭輔は魔力ゼロのオメガであると判明、役立たずの上に元の世界にも帰れない、いきなり詰んだ状態に。 美しく逞しく強大な魔力をもつアルファの国王ブライアンに、圭輔は「保護してほしい」と訴え、なんとか王様の『着替え係』の仕事と王宮の一室を与えられた。こうして圭輔の異世界生活がはじまったが、初めてのヒートがやってきて……。
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-霊能一家として有名なサウザー男爵家の一人息子、セインは競技会の上位に名を連ねるほどのエリート術士だった。だがある一件で自分の力を暴走させてしまい、以来、霊的なものには関わりたくないと、家を出て寮生活のできる王立ヴァルガ大学歴史学部を受験。ところがなぜか八十年ぶりに再設置された霊魔道学部に入学する羽目になり…。学部の新入生はセインのほか、寺院の修道学院から来たロウ、史学部から転科してきた歴史オタクのヤック、全国大会覇者の二人組・通称ホデホのルカとカナーク、そして士官学校出身で強靱な肉体の持ち主・ショーンのたった六人。そうしてセインが寮で同室となったのは、自分とは真逆のタイプのショーンだった。彼は実は『霊が視えない』。にもかかわらず勘と最強の拳で霊を殴り倒すことができるというツワモノ。視えすぎるがゆえに悩むセインとがさつな脳筋男・ショーン――水と油の二人がコンビを組むことになって……。
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4.4組織犯罪対策課いわゆるマル暴の刑事、三宅大輔と、その情報源である大滝組のインテリヤクザ、田辺恂二。ただの利害関係から始まり長年にわたって肉体関係を続けてきた二人だが、ついに田辺が大滝組を離れることによって本当の恋人同士となった。そんな彼らの愛の軌跡をたどる小さなエピソードの数々――。恋人になって初めてのクリスマス。大輔の希望で田辺のマンションで過ごすことにした二人。残業を早めに切り上げた大輔は、帰り際に同僚からあるものを渡され…。(「ベルベット・クリスマス」)多忙で半月も会えなかった大輔から「明日休みがもらえたから飲みに行こう」とメッセージが…。その日は二月十四日。思わずにやける田辺だったが…。(「クルージング・ナイト」)友人夫婦から強引に誘われ海水浴に出かけた大輔だが、行ってみたらそれは合コンで…。仕方なく女の子と入った海の家にいたのは…田辺!?(「ビーチサイド・ベッドサイド」)オフの大輔と田辺。唯一無二でビターハッピーなラブ満載・短編集第一弾!
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3.0瘴気だまりの迷宮≪ダンジョン≫から湧きだす魔物との戦いに明け暮れているルベルニア国。『紅蓮の神子』と呼ばれるリアムは、孤児院出身でありながら類い稀な治癒魔法と光魔法の力を持ち、討伐隊とともに常に前線で活躍していた。討伐が一段落すれば第三王子アンリとの婚姻も決まっていたリアムだったが、ある日、伯爵家令息で『真の神子』を名乗るユージーンが現われ、アンリとの婚約は破棄に。その上、ユージーン殺害未遂の濡れ衣まで着せられ、リアムは瘴気に侵された通称『死の森』へと追放されてしまった。森の中、魔物に襲われ死を覚悟したリアム。その時、強靱な肉体と凜とした美しさを持つ竜人≪ドラゴニュート≫のイサイアスが彼を助け出してくれた。イサイアスは花嫁探しの旅の途中で、リアムこそが『運命の花嫁』だと確信したと言うのだが…。イサイアスのおかげで死の森を脱出できたリアムは、半信半疑ながらもそんな彼と旅を続けることになり…。
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-片田舎の小役人イームウはある日、小さな池から金魚を掬いあげた。すると不思議なことにその金魚は赤ん坊の姿になり、現われた仙女から「この子は金魚の化身、子宝を授ける力があります。大切に育てなさい」と告げられる。こうしてイームウの子となった金魚の化身・ルオリンは二十歳になったある日、家に訪れた商人とともに都へ行くことに。そしてまた別な商人に連れられ向かった先は宮廷。どうやら自分は、子宝を授ける力があるからと皇帝に献上されるらしいと知ったルオリンだったが、身分怪しき者として門前払いされてしまう。だがもう家へ戻る手立てもない。ルオリンはその場に居合わせた皇弟シユに「なんでもするから宮廷に置いてほしい」と懇願し、やっとのことで宮殿の池で飼われている金魚の世話係の仕事を得ることができた。初めはルオリンを疑い厳しい目を向けていたシユだが、金魚に話しかけては熱心に世話をやくその姿に少しずつ愛着を覚えるようになって…。
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4.0ベルデン王国の兵士・アイクは、オメガでありながらアルファと同等の実力を持ち所属部隊の中でもトップの成績。そんな彼の夢は国王直属のエリート部隊「ラウンズ」に加入することだった。王への忠誠心を表すワインレッドの制服は全国民の憧れ。だが何度異動願いを出しても「オメガだから」という理由で却下されてしまうのが現状だった。「実力は足りているはずなのに理不尽な」と悔しい気持ちを募らせていたある日、偶然にもラウンズの隊長・ダンテと手合わせする機会を得る。結果は善戦むなしくノックアウトだったものの、それがきっかけでラウンズの新人研修に参加できることに。一定以上の成績を修めれば正式なラウンズ兵として採用されると聞き、アイクは苦手な座学にも一生懸命取り組む。ところが可能性が見えてくるにつれ、アルファにうなじを噛んでもらう――オメガフェロモンの処理をしなければならないという別問題も浮上してきた。そんなことを頼めるくらい心惹かれるアルファ――アイクが思い浮かべた相手とは……。
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3.0平凡な会社員・留衣は、目覚めると姪っ子に読み聞かせていた物語の世界にいた。それは、お城で働くことになった平民の女の子が魔法使いの悪役王女にいじめられても一生懸命努力を重ね、やがて隣国の王子と結婚してハッピーエンドというお話。どうやら車に轢かれそうになった猫を助けようとして猫もろともその物語の悪役王女、ならぬ悪役王子ルイに転生してしまったらしい。この国では貴重なエネルギー資源である鉱物を魔法使いに採取してもらうため、人々は彼らと共存している。だがルイとの政略結婚が決まっている隣国の王子ジュリアスは魔法使いの存在を忌み嫌っており、お話の最後に悪役王女は魔法使いであることがバレて断罪されることになるのだ。それだけは避けたいと、留衣は拙い魔法を使って相棒の猫クロとともにまずは物語の主人公のところにこっそり赴く。すると主人公とおぼしき人物リアムはこれまた女の子ではなく男性、しかも笑顔を絶やさぬ好青年で格好いい。やがて筋書き通り奉公人としてお城へとやってきたリアムを追い出すべく、留衣は数々の嫌がらせを試みるのだったが……。
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-リヒタイト王国の路地裏に佇むとある店で、聖獣グリフォンであるヴィティは檻に入れられ、人間たちの見せ物として飼われていた。一年前に密猟に遭い、魔術師ベルモンドのもとに売られてしまったのだ。ヴィティは使い魔契約の首輪を嵌められて、人型に変化したり人語を理解できるようになったが、金儲けの道具として屈辱的な軟禁生活を送っていた。そんなある日、見知らぬ男がヴィティを救い出してくれる。それは七大魔術師の一人、アルヴァンだった。彼のもとで静養することになったヴィティ。人間に警戒心を抱いているヴィティは、与えられた食事が毒入りではないかと疑ったり、暴力をふるわれるのではないかと怯えたりと、なかなかアルヴァンを信用できない。それでも、次第に寡黙で優しい彼に心を開き、いつしかそれは恋心へと変わっていく。けれどアルヴァンには何やら秘密があるようで……。
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5.0必死にバイトして貯めていた学費を弟・一岐のために使われてしまった――。怒りと絶望で家を飛び出した大学生の由岐は、夜の海に吸い込まれるように足を踏み入れた。とその時、海の向こうから「お待ちしておりました、漆黒の君」という声とともに大きな銀色の狼が現れ由岐は意識を失う。そして気づくとファンタジーの世界のような服装をした美形集団に囲まれていた。なんとそこは魔界。由岐をこの世界へ連れてきた狼で人型の時は超美麗な側近・ハウルによれば、百年前、異世界から現れた勇者によって打ち滅ぼされた前代魔王ロメオの生まれ変わりこそが由岐だという。ロメオ亡き後すっかり荒廃してしまった魔界を救ってほしいと懇願されるのだが、凡人の由岐に魔術が使えるわけもなく途方に暮れるばかり。さらに、ロメオ不在の間、魔界を牛耳っていた義弟のロイドからは、魔族の力の源であるラナバの泉を再び噴き出させたら由岐を魔王として認めると言われ、ハウルとともに深い森の奥へと向かうことに……。
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3.7遥か昔から魔族と人間は争い、戦争を繰り返してきた。だがついにそれも終わりを告げた。勝利したのは人間の国マディーナ。戦に強いばかりではなく王者たるにふさわしい風格を身にまとった、英雄王ムスタファが治める国だ。ムスタファは魔王グレゴワールに和平条約の締結と王族同士での婚姻を求めてきた。しかし魔族の王家に王女はおらず、仕方なく成人したばかりの魔王の孫・エインセルがマディーナへ赴くことに。どうせ婚姻とは名ばかりで実質は人質だろうと高をくくっていたエインセルは、結婚相手がムスタファと知って驚いた。とはいえある企みを秘めてマディーナへやってきたエインセルだったので、ムスタファに近づけるのは好都合だ。こうして周囲から冷ややかな視線を浴びながらも無事婚礼の儀を終えたエインセルは、その夜、ムスタファが「初夜だ」と言って寝所を訪れたことに再度驚くことになる。まさかこの男、僕と本当に寝るつもり!?
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2.5すべてが中央管理局のシステムによって振り分けられている世界――そこでは個人の能力や政府への貢献度によって住む場所が分かれ、結婚相手までもシステムが自動でマッチングしてくれる。食品会社に勤めるカナメは適齢期とされる25歳を迎えマッチング申請をしたのだが、その日、システムが選んだ相手として現れたのはユウゴという同い年の男性だった。同性愛者ではないカナメは困惑するが「間違いではない」という管理局からの命令に逆らうことはできず、マッチングの適否をうかがうために一か月の間、ユウゴと同居する羽目になってしまう。保育士をしているというユウゴは大柄でおっとりとした優しげな青年。彼との会話は思いの外楽しくて…だが楽しければ楽しいほどカナメの中で苛立ちが募り、仕事の忙しさも相まってつい八つ当たりのような言動をとってしまうのだった。そんなある晩、飲みなれない酒を口にして酔ってしまったカナメは……。
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2.0ニューヨーク・マンハッタン――ミリオンダラー・マンションがひしめく大都会。五年前より不動産エージェンシー・ラックスホームズに身を置く白井純は、完全歩合制で売買交渉をするエージェントだ。細身のスーツが似合う痩身に凛としていながら可愛げのある顔立ちの純には、『日本人ネコの枕営業エージェント』という不本意な噂が独り歩きしている。純の恋人は親子ほど年の離れた資産家のニコラスで、純がエージェントとしてここまで伸し上がれたのもセレブなニコラスの人脈によるところが大きかった。そんな折、ラックスホームズに若手敏腕エージェント、マテオが引き抜きで入ってきた。『女たらし』の異名をとるマテオは、外面は爽やかだが皮肉屋の一面もあり意外性の塊みたいな男。純の好奇心をそそって止まない。ある日、彼が売り主エージェントとなった新築マンションのお披露目パーティーが開かれ、内覧に訪れた純はそこでマテオと情熱的な一夜を過ごしてしまう…。
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-IT系企業の経理部に勤める拓実の趣味は小説を書くこと。得意なジャンルはファンタジー、弥刀あやのペンネームで学生時代から作品を書いては賞に応募してきたが落選続きだ。25歳になった今でもプロになる夢は諦めておらず、ウェブサイトで作品を公開したり創作仲間と同人誌即売会に参加したりしている。そんなある日、SNSで弥刀あやに対する中傷コメントが相次ぎ、拓実はすっかり落ち込んで創作意欲さえも失ってしまう。すると憧れのカリスマ的同人漫画家『夜光ともか』から励ましのDMがきた。その後も作品の感想を送ってくれる夜光先生のおかげでなんとか元気を取り戻すことのできた拓実は、性別すら不明のこの漫画家をさらに好きになっていく。一方、社内では普段接点のないデザイン部のイケメン陽キャ、茅本煌から突然声をかけられ、陰キャを自認する拓実は戸惑ってしまう。かつて会社の飲み会で酔った茅本を、拓実が介抱したと言われ……!?
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-過去何度も争いを繰り返してきた二つの国――ゾルディアとシルヴェリア。大国ゾルディアを治めるのは勇猛果敢で知略に富む若き王サミュエル、一方、神秘の独立国シルヴェリアの頂点に立つのは、優美で思慮深く慈愛に満ちたコーネリア王。二国は三年前の衝突を機に友好協定を結び、今は一つの国に統合しようと協議を重ねている最中だ。そしてまだ公にはされていないが、アルファのサミュエル王とオメガのコーネリア王は恋人同士。とはいえ、三ヶ月前サミュエルのプロポーズを受け入れたコーネリアだが、両国が合併した暁には己は妃となり、サミュエルを補佐する立場に変わることにまだ納得がいかずもやもや。今後のことでサミュエルと意見が対立することも多かった。そんな折、二人の本当の関係を知らない隣国グランデールの国王から、第二王女をサミュエルに嫁がせたいのだが…との相談を受けたコーネリアは、思わず「大変いいお話だと思う」と答えてしまって…。
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3.5ルヴァンヌ王国第三王子で五歳のリュカは、ちょっとしたことですぐにかんしゃくを起こし行儀作法も知らない問題児。持て余した国王から、友好国であるベルーサ王国で一年間遊学し見識を広めてくるようにと命じられてしまった。そんなリュカの従者に選ばれたのは厳格な寄宿学校を出て教師を目指していた、いとこに当たる青年・レネ。二人は海を渡り、「太陽と海の国」と呼ばれるベルーサ王国の王宮で貴賓として世話になることになった。世話係は第二王子のアレッサンドロ――褐色の肌と豊かな黒髪、野性的な美を放つ彼は気さくで少々破天荒なところがあり、いきなり二人を港町に案内するという王族らしくない振る舞いも。だが気遣いもできる男で、リュカが周囲と馴染めるよう頑張るレネを傍でしっかり支えてくれたりもする。こうして初めはレネ以外とは打ち解けず反抗的だったリュカも少しずつ王太子の子どもたちと仲良くなっていき、それとともにアレッサンドロとレネの距離も近づいて…。
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-オメガの、オメガによる、オメガのための喫茶店。通称――オメガ喫茶――。 上司からの度重なるセクハラ、モラハラ、オメハラが原因で会社を辞めた榎坂玲音が、オメガ喫茶「清流」で働きはじめてひと月。優しい清水店長と三人の従業員仲間、そして店長の弟、アルファの泰斗との出会いは榎坂の運命を大きく変えた。作詞作曲をこなすプロミュージシャンでボカロPの泰斗は、榎坂こそがずっと探していた歌い手E/Knоwだとわかると、強引に自分専用の歌い手にしてしまった。それから、紆余曲折の末、榎坂は泰斗と結ばれ番となった。そんな折、榎坂はレコード会社のプロデューサー・守屋からデビューの誘いを受ける。清流での仕事の傍ら、守屋との打ち合わせやボイトレ、そして引っ越し…と忙しいさなかに泰斗と過ごす甘いひと時――。ところがそんな幸せいっぱいな榎坂の前にトリプル・ハラスメントの元上司・坂井が現れ、狂気じみた執着を見せてきて……。
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-「ランベルト,僕の騎士,お前は僕の聖域だ」――豊かな自然に恵まれ,昔から魔術がごく自然に根づいているエンデル王国。第一王子のユージアは,精霊と交信できる力を持っているがゆえに十歳から城の中に幽閉され,自国の未来などを精霊たちから聞く役割を担わされてきた。国王は精霊の言葉に頼り切り,己で政治を行うことすら放棄している始末だ。だが精霊との交信儀式では特殊なお香が使用され,その副作用は心身共に疲弊するものだった。そんなある日のこと,ユージアの食事に毒が盛られるという事件が起こった。ユージアを失うことを恐れた国王は,国一番の騎士団の団長ランベルトを専属護衛として息子につけた。精霊王子となる前の幼い頃から憧れの存在であった,凜々しく逞しい騎士ランベルトがつきっきりで護衛をしてくれる。長い間,孤独に苛まれていたユージアの胸に初めて甘い思いが芽生えていき――。
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-忌むべきオメガだからと幼い頃、森の中に捨てられたリオン。野獣族の王子ユリアスに保護され森の国で育てられたリオンが、やがて一族にかけられていた呪いを解き、愛するユリアスの伴侶となってから五年ほどの月日が経った。二人の間に生まれたリュドも今はもう四歳。彼らは森の国の城で穏やかに暮らしながら、人の国との交流や交易に努めていた。そんなある日のこと。人の国の長・ユサが亡くなったので速やかに協議をしたいとの知らせが……。ユリアスが人の国の城に駆けつけると、そこには新しく長となった男、ランスがおり「森の国との交易を直ちに取りやめる」と居丈高に告げられた。怪しげな頭巾を被り、尊大な態度で「野獣族は嫌いだ」と言い放つ一方でなぜかリオンや息子のリュドに興味を示す、このランスという男の正体は、そして真意はいったいなんなのか。不信感を覚えながらもユリアスは、リオンとリュドを伴って再度城を訪れるが……。
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-アルファの医師・香月とオメガの心理カウンセラーの千晶、二人の間に生まれたアルファの真尋とベータの美智瑠の兄妹――オメガの瑠佳は八歳の時にこの香月家に引き取られ、以来十年間、家族として暮らしてきたが、一年ほど前ついに真尋と番の絆を結ぶに至った。今は二人は同じ大学の二年生。大学近くのマンションで一人暮らしをする法学部の真尋のもとを、通信制で心理学を学ぶ実家暮らしの瑠佳がスクーリングのたびに訪れ、甘い逢瀬を楽しむという日々を送っている。香月家の養子ではあるが籍は入っていない瑠佳なので、真尋としては一日も早く二人で一緒に住みたい、そしていずれは両親のように入籍を…と考えているのだが、瑠佳の方は煮え切らない。というのも、二人の関係を知らない、まだ十三歳の美智瑠が家でただ一人のベータであるがゆえに疎外感を覚えてしまうのではないかと危惧しているのだ。そんな折、突然美智瑠がバレエの海外留学をしたいと言いだした。唐突な申し出に戸惑う家族たち。そして、悩みを抱える瑠佳の前に現れたのは…。
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-若き司祭ラーシュの運命は、ひとりの少年を救ったことにより動き出した――ラーシュには、この世界のものではない不思議な言葉を唱えて様々な悪霊を祓うことができる特殊な力があった。幼い頃に森の中で拾われたラーシュになにゆえそのような能力があるのか、誰にもわからない。そんなラーシュは、救った少年を前になぜか強い庇護欲に駆られ、所属するロイニー聖堂に連れ帰って養い子にする。ラーシュがリキャルドと名づけたその少年は、生活面では無能なラーシュの世話係をしながら逞しく成長していき、ついには聖堂騎士として叙勲されることになった。だが、彼の赴任先が犯罪者の巣窟である教区であると知ったラーシュは受勲式の当日、魔物騒ぎに乗じてリキャルドとともに住み慣れた聖堂から逃げ出した。そうしてふたりは、森で出会った謎の司祭に導かれるまま静かな村へとたどり着く。そこは緑豊かなまるで楽園のような村だったが……。
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-音大の大学院生・松岡雅路は指の故障もあり、ピアニストになる夢をあきらめるべきか留学するべきか進路に悩んでいた。そんな折、憧れのピアニスト霧島浩輔のサロンコンサートに行くことに。そこは旧華族所有の由緒ある洋館・蓮水館の音楽室。霧島の演奏に聞き惚れていた雅路だったが、突然中庭の木に雷が落ち、意識を失った……。そうして目覚めると、雅路は大正十二年の蓮水館――蓮水伯爵のお屋敷にタイムスリップしていた。当主の蓮水浩輔はまだ学生だが、どことなく霧島に似た端整な面立ちの凜とした青年だった。記憶障害で行くあてもないと偽った雅路を、浩輔は己の下僕として雇ってくれた。やがてピアノの腕を買われ、浩輔の腹違いの弟にピアノを教えるようにもなった雅路は、次第にここが自分の知っている大正時代とは少し違った世界であること、そして浩輔にも何か秘密があることに気づいて……。
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-“ハニーバニー”として働くウサギの亜人、芹澤双葉。発情フェロモンをいつでも出せることから、子づくりを計画的に行いたい番の依頼人のもとへ行き、発情誘発の手伝いをする――それがハニーバニーの仕事だ。政府公認の職業とはいえ、仕事内容が際どいだけに未だに偏見を持たれることも多い。だが父は既におらず病弱な母と幼い四人の弟妹をかかえる双葉はなんとしても金を稼がねばならず、家族に内緒で日々仕事に励んでいた。ある日のこと、未婚の青年から発情誘発の依頼が来た。なんと有名な建築会社の社長令息で、二十六歳になるのにまだ発情がないという。いつもと違う特殊な状況に少し警戒しながら依頼人、岩城光太のもとを訪れた双葉だったが、ヒグマ種の彼は姿こそ大柄だが見た目も心もやさしい人。結婚を急かす父親が強引に依頼を入れたが本当は発情誘発に乗り気でないことがわかり、結局双葉は何もしないまま仕事を終えた。ところがその後も岩城からの依頼が続き、なぜかスイーツを食べたり食事に誘われたりするばかりで……。
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5.0獣人族の家系、時信家の孫息子・勇佑は、人狼の母が人間との間にもうけたハーフだ。母亡きあと叔父の秋人とそのパートナーの古書店主・蓮見に愛情いっぱいに育てられてきた。そんな勇佑も十三歳になり、北海道の大自然の中に建つ全寮制のフィリス学園に入学した。ここは人狼のみが入れる六年生の学園で英国のパブリックスクールをモデルとし、公用語は英語、外国からの人狼も多かった。入学式で勇佑は懐かしい相手と再会する。小学校の途中で転校し以来、音信不通となっていた親友の劉生だ。すっかり大人びた雰囲気の劉生に、まだ幼さの残る勇佑はドギマギするばかり。二人は偶然にも寄宿舎で同室だった。入学して間もなく、学園では「ウルフ&ラビット」という新入生歓迎の催しが開かれることに。それは広大な森の中、ウルフ役の上級生がラビット役の新入生を探して追いかけ、捕まった生徒は七日間、相手の世話係をするというもの。劉生とともに逃げ惑う勇佑を、なにかと噂のある上級生が狙っていて…。
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