小説 - 徳間文庫作品一覧

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  • 牙城を撃て(上)(電子復刻版)
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    警視庁捜査二課の三影は厚生年金福祉事業協会と関東観光をめぐる汚職の摘発・捜査に当たっていたが、事件の鍵を握ると思われる同協会設備課長江波は逮捕寸前に行方を絶った。関東観光の背後には、秋武の存在があった。秋武は厚生大臣とも昵懇な交際を持ち、名の売れた事業家だが、日本暴力集団の“陰の総長”と渾名されてもいる。三影は江波失踪後の留守宅を訪れた男を追って南アルプスに踏み込むが……。

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  • 花に三春の約あり(電子復刻版)
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    明鏡流杖術の名手・逢魔紀魅は、死の床にある母・麻紀子から父の消息を知らされた。暗殺船〈レグルス号〉――東西両陣営に最も危険視されたクルーザー武装団のキャプテン・アキバが父だというのだ。同じ頃、暗殺船は某国政権転覆を請け負い、インド洋上にあった。そのアキバに、紀魅失踪の報がもたらされた……。血染めの海岸に凌辱の嵐ふくハードロマン巨篇。名作「峠に棲む鬼」続篇。

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  • 火の鎖(電子復刻版)
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    東海村の原子力研究所から一人の研究員が消えた。一週間後、続いてインド人記者レイも消息を断った。日本新聞外報部の記者夏目泰造はレイの妻と助手と共にその行方追うが、二人は何者かの手によって相次いで殺される……。複雑な国際情勢下で東西の均衡を図る原子力開発――その舞台裏に浮上した二つの失踪と連続殺人事件! さらに空中に炸裂する飛行機事故!! 異色の長篇スパイ・ミステリー。

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  • 火の国死の国殺しを歌う(電子復刻版)
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    ご存じ、珍にして迷なるコンビの大活躍。トラベルライターの瓜生慎と財閥の令嬢・真由子が、またしても奇怪なる事件に巻き込まれた。今回は、慎が熊本にある謎の古代遺跡“トンカラリン”を取材中、案内役の老人が行き止まりの地隙に入ったまま消え、遥か離れた阿蘇の湯の谷の地獄で焼け爛れた死体となって発見されたのだ。しかもその老人は真由子の知り合いでもあった……。ますます快調の好評シリーズ!

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  • 火の蛾(電子復刻版)
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    何よりも大切にしていた家庭という花園の崩壊に直面しながら、夕美は自分の中に狂ったように舞いつづける1匹の蛾を見つづけていた。男の炎に焼かれていく女の業の哀れさを巧みに描く『火の蛾』。殺人を犯しながら、自分は犯人ではないと自己催眠をかけつづけてきた男が自供するまでの屈折した心理を描く『落角』等々。犯罪者の揺れ動く心の襞を見事に作品化した著者特有のクライム・ストーリー!

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  • 仮面の裂ける日(電子復刻版)
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    東京新報の社会部記者、梶邦彦の帰宅を待っていたかのように「娘さんを預っている、三千万ほどほしい」という脅迫電話がかかった。同じ頃、大学の演劇部新入生歓迎コンパからの帰りを三人組に誘拐された梶の一人娘は、裸にむかれて凌辱をうけながら、「あんたの親父は腕のいい新聞記者だって話だが、おれたちにいわせりゃ、冷血漢のエゴイストだよ」と“報復”の犠牲にされつつあった……。長篇バイオレンス。

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  • 化石の荒野(電子復刻版)
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    日本ウラニウム鉱社社長が殺害された。何者かに殺人犯の汚名を着せられた警視庁の仁科刑事は、逃亡中に接触してきたCIAから5万ドルの報酬と引き換えに奇妙な依頼を受ける。保守党大物政治家の長男の山岳での行動調査だ。徳島県祖谷渓谷、三重県オオトチ谷、中央アルプス……いずれも謎の人骨が発見された場所だ。不可解な動きに連動して、自衛隊特殊部隊と米海軍情報部が暗躍し始める。ハードロマン巨篇。

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  • 黄金海峡(電子復刻版)
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    日本海海戦で山陰沖に沈没したロシア・バルチック艦隊の特務艦オルティッシュ号引揚計画に加わった国際的ダイバー笛吹草介は、同艦に積載された時価四兆五千億円の財宝を狙う三人のトレジャー・ハンター達との血みどろの抗争に巻きこまれてしまった。奇怪な心中事件、浜の村人全員の失踪、謎の女の跳梁……。その渦中に浮上するオルティッシュ号の黄金を手にするのは誰か!?長篇バイオレンス・ノベル。

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  • 黄金の犬《第一部》(電子復刻版)
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    1~2巻605円 (税込)
    北海道の原野で羆と決闘した日から狩猟犬ゴロの孤絶の旅がはじまった。飢餓と郷愁に駆られ、ゴロが一路目指すは飼主の家族の待つ東京――そんなゴロの運命は1人の流浪者と出会ったことからさらに苛烈なものとなった。男は通産省の武器課長で、その背後には巨大な政治悪と暴力が蠢き、ゴロはいくたびか絶望の淵に立たされた! 人と犬との愛を感動的に謳いあげて、映画・TVに好評を博した冒険小説の雄篇!

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  • 黄金の海(電子復刻版)
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    最愛の妻と船員仲間に裏切られ、日本の船会社を飛び出した一等航海士の流山寺鴻は、外国籍の貨物船を渡り歩く失意の日々を送っていた……。ある日、マンハッタンの路地裏の安酒場で無聊をかこつ流山寺は、突然あらわれたアンと名乗る美女に、あるアフリカ人の捜索を依頼され、思いもかけない事件に巻き込まれてゆく。アンゴラ内戦を舞台に、複雑な世界情勢に翻弄される男を描く傑作長篇冒険小説!

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  • 奥能登殺人遊戯(電子復刻版)
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    二年前、能登半島曾々木海岸で、二歳の幼女が、タクシーの窓から不用意に投げられた空瓶に当り母親の目の前で死んだ。急成長したビデオ会社を経営する来島四郎は、社員の三好勇が東京・深川の陸橋から転落死、同僚の牛負文子も自宅で重傷を負った事件に不審を抱くが、ある夜、ビデオケ『奥能登の女』に撮った女の姿をみて動揺する。そして、腹心の部下北野伸夫に女を探すよう命ずるが……。長篇サスペンス。

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  • 奥の細道殺人事件(電子復刻版)
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    工場汚水から毒ガスが発生し、幼児が中毒死した。自分の不注意を責めた母親は、その後を追って自殺する。妻と子を失った芭蕉研究家の大学講師・三浦八郎は廃水を流した化学工場の工場長・田辺に激しい憎悪を燃やす。間もなく相模湖畔で絞殺死体となって発見される田辺。その直後、最有力容疑者の三浦が遺書を残して自殺する。事件は解決したと思われたが、三浦には鉄壁のアリバイが……!?傑作長篇推理

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  • 炎の大地(電子復刻版)
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    無法のブラジル奥地、開拓農園を匪賊(ガリンペーロ)・毒蛇(ジャララックス)が襲い、根岸夫妻は虐殺され、幼い兄弟だけが残された。日本の警察庁から派遣された浅脇警視正は、匪賊と日本の過激派が手を組んだとの情報を得、襲撃者を追う。それから五年後、復讐の決意を秘めている根岸兄弟の前に、再び暴行と掠奪のかぎりをつくす毒蛇が姿を見せた。ジャングルと貧困、凄絶な掟と赤い土(テーラ・ベーリョ)の地平に渦巻く野望。巨匠の異色バイオレンス巨編!

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  • 炎の残像(電子復刻版)
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    石沢紀子が焼身自殺をした。理由は明白だった。夫となるべき小津健吾の眼前で輪姦されたからだ。葬儀の夜、健吾は大型ダンプに命を狙われたが、ダンプの男の手に見憶えがあった。紀子を襲った手! アパートにもどった健吾に、弟の死の報せがとどいていた。一体、これから何が起ころうとしているのか? 健吾の周囲には、あさらに凶悪な渦が逆巻いて……。アクション小説の旗手の書下し封切り版。

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  • 宴会屋半平(電子復刻版)
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    いまをときめく商社マン道谷半平は、その人柄の良さと機転を買われて接待係に抜擢された。同僚もうらやむ遊興三昧――マージャン、競馬、日曜ゴルフ、美人ホステスに囲まれたネオン街での豪遊――。だが、半平は疲れきっていた。威張り散らす小役人への気くばりとへつらいの屈辱、そして失敗を許されない果てしない緊張のために。威張ラセル、飲マセル、抱カセルの三セルを武器に活躍する宴会屋の哀歌。

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  • 越後親不知殺人事件(電子復刻版)
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    愛媛県警の大鷹鬼平は、廃線跡を訪ねて、友人とともに新潟・親不知へと向う途中、海沿いの線路跡で殺人事件に遭遇した。凶器は二十キロもある巨大な石。だがその石は波に磨かれていた。誰が運んだのか? 第一発見者の芹沢鮎美は、所轄署の事情聴取に対して頑なな態度をとり、かえって疑いをもたれる。鬼平は鮎美の容疑を晴らそうと、警察広域捜査官の宮之原警部に協力を要請し、ともに捜査に当たるが……長篇ミステリー。

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  • 雲の城(電子復刻版)
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    警視庁警視・徳田左近は海上遭難を装い、まんまと超豪華クルーザーに救出された。狙いは船のオーナーの御子神軍児。世界的な名花クレマチスに魅入られ、幻の新種の作出に執着する大コンツェルンの総帥でもある御子神が、一年前に公海上で水葬に付したクレマチス美術会副理事長・神崎の死因に疑惑があったからだ。妖しの花に溺れていく男の妄念を描く表題作他、好評徳田左近シリーズ二篇を収録。

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  • 運命の旅路(電子復刻版)
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    奇妙な事件の発端だった。東京・霞ヶ関の《合同行政ビル》内の会議室にある総理用の椅子に若い男の死体が座っていたのだ。持ち物の旅行バッグにあった折紙の白鳥は何を意味しているのか……。一医学徒の人体実験に端を発した殺人事件の背後には、三人の女の数奇な運命と、女の哀切な宿業が秘められていたのだ。旅情ただよう文体と奇抜なトリックが満喫できる“運命シリーズ第1作”!

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  • 運命の青春(電子復刻版)
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    鎌倉・立正寺に咲き乱れる青いあじさの花の波の中に沈んでいた若い男の全裸死体。その死体と手首を結び合わせて失神していたのは旧家の美貌の人妻だった。あたりに撒き散らされた白い碁石と、しろつめ草の飾り輪の謎を追う渋江警部と、その友人である湘南大助教授・菅原道真は、現場の情景に〈海〉の暗示を得て、事件の解明に乗り出した。好評“運命シリーズ第2弾!

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  • 噂を集め過ぎた男(電子復刻版)
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    平凡なサラリーマンの典型と思われていた人事課長の宇佐美が殺されたのは忘年会の席上でだった。自殺とは思われず、容疑は同席していた13人に集まったが、何度事情を聴取して誰にも殺人の動機は見当たらなかった。が、宇佐美の死によって何人かの社員はひそかに胸を撫で下したはずだった。6カ月後、捜査本部が解散のやむなきにいたったころ、会社を辞めていった1人の女がいた。表題作ほか秀作6篇収録。

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  • 一億円の死角(電子復刻版)
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    ”販売の神様”といわれる田部井彦太郎は、ダイドー自販を日本一の自動車販売会社に育て、名誉会長となっていたが、彼には大きな心痛があった。長男の圭司が乱発した15億円の手形回収のため宗島連合に渡す資金1億円が忽然と消えてしまったからだ。そのころ、トラック運転手の小島正吉は、銀座の歩道で1億円の札束を拾った……。記憶に新しい〈1億円事件〉に材をとり、大企業内に渦巻く野望と謀議を描く力作!

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  • 闇呪 警視庁歌舞伎町分室(電子復刻版)
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    白昼、新宿のホテルラウンジで、横浜港署の警部が首を切断された! 彼を襲ったのは、ミイラのような異様な風体の男。その男こそ、警視庁歌舞伎町分室の“ムラマサ”こと警視・村木正を殺るため、台湾黒社会からやってきた最強の刺客、邪骨道人。蒋介石の特務工作機関藍衣社の流れをくむ藍衣館を敵に回したムラマサに、邪骨道人の呪術が容赦なく迫る!(「警視庁歌舞伎町分室〈刺客 邪骨道人〉」改題)

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  • 闇が裂ける(電子復刻版)
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    レストランチェーン・ニコライの社長、市川俊夫が突然謎の脅迫電話を受けたのは、愛人、森田佳子と情事の最中だった。二十五年前、市川は長崎の鶴島炭鉱で博打打ちの堀切勇次と娼婦の井上清子の二人を殺害し、重要参考人とて拘留された。が、証拠不十分のために不起訴となり、事件はすでに時効になっていた。松浦と名乗る脅迫相手は、人殺しの確証があるとほのめかし、市川の心胆を寒からしめた…。

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  • 暗黒天使(電子復刻版)
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    伊野英二、三十二歳、独身。二週間前までは会社員だった。サラリーマンを辞めたのには理由があった。軍資金を作らねばならないのだ。数億の金が必要だった。そのためには汚ない手を使わねばならない。伊野は女を利用して二人の男を罠にはめた。競艇場の現金輸送車を強奪するためだ。しかし、この行動も大作戦を敢行するための準備でしかない。伊野を狼にさせたのは何か。そして真の狙いは。長篇サスペンス。

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  • 暗闇のセレナーデ
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    京都美大生の藤井美和と池内冴子は、ある日著名な彫刻家・加川昌に嫁いだ三和の姉・雅子を神戸に訪ねた。チャイムに応答がなく、不審に思った二人が塀を乗り越えアトリエに回るとガスの臭いが……。中には瀕死の雅子が倒れていた。昌の愛人問題で夫婦仲は冷えきっていたらしく、自殺未遂説、失踪した昌の殺害説、遺産狙いの共謀説が飛び交う。美和と冴子も事件解明に乗り出すが……。軽妙タッチのミステリー。 ※本作品は東京創元社、徳間書店で同一タイトルの作品が販売されております。本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。

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  • 安曇野・乗鞍殺人事件(電子復刻版)
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    支配人が三千万円を持ち逃げ? 長野県警豊科署の道原伝吉刑事がひいきにしている信州安曇野のそば屋「波奈家」の女将・梅村尚子が豊科署を訪れた。折しも一週間前、同僚の刑事が乗鞍岳で二人連れの支配人を見かけていた。事件との関係は? 長篇山岳ミステリー。

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  • 悪霊の山(電子復刻版)
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    四国・新居浜市の僻村青岩村で、暮れも間近い十二月八日深夜、火事が起きた。三人が焼死し、一人が大火傷を負った。平穏無事な青岩村にとって大事件だった。が、出火原因は不明であった。ところが、目撃者がいた。真鍋昭子は、山の端の空から落ちてきた赤い火の塊りが、藁屋根に衝突してたちまち火の手が上がるのを見たのだ。空から落ちてきた火。それが青岩鉱山の雪を血で染めた惨劇の始まりであった。

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  • 悪魔を見た家族(電子復刻版)
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    三重県にある香落溪温泉で販売された羊羹がコレラ菌に汚染されていると発表された。東海林光三が、そのニュースを知ったのは、汚染された羊羹を口にした後だった。名前、身分を偽って愛人と浮気旅行中であった光三は、浮気の発覚を恐れて旅館から逃走してしまった。ひそかに帰宅した彼を待っていたのは、南軽井沢のペンションで姪が殺されたという報せだった。そして、それが悪夢の始まりであった。長篇推理。

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  • 悪魔たちの誘拐(電子復刻版)
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    警視庁を依願退職した早乙女正義に持ち込まれたのは、銀行頭取の令嬢亜矢子のガードという仕事だった。亜矢子が誘拐されるという密告があったからだ。だが、早乙女の一瞬の隙をついて、亜矢子は近所に住む女子中学生と一緒に誘拐されてしまう。その直後「悪魔たち」と名乗る犯人グループが巨額の身代金を要求してきた。二人に接点はない。この二重誘拐は何を意味するのか? 緊迫感あふれる傑作ミステリー。

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  • 愛すべき人物《合本》(電子復刻版)
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    この作品の主人公は、すこぶるやさしい心根の好人物です。世間には、好人物は馬鹿のうち、というような考え方がありますが、わたしは、そうは思いません。ああいう人々は、昔からこの世で、善い心やさしい心根を欲した人々の祈りが、積り積って、そこから生まれてきた、人のねがいの華のように思えます。そんな大事のものを、つい粗末にする人間というものは、おかしなものではありませんか。〈作者〉

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  • われは幻に棲む(電子復刻版)
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    東京を恐怖のるつぼに陥れている怪盗一味。その中の〈鬼女〉と異名をとる美少女に逢ったとき、警視庁の退職刑事・浜村はわが眼を疑った。幼い頃に誘拐され、探し求めてきた娘の朱美にそっくりだったのだ! わが娘は殺人鬼になっていたのか? 元刑事として振舞うべきか、親の情をとるべきか、浜村の胸に哀しみと怒りが去来する。ハードロマンの旗手が活写する父娘の哀切と男の闘争美の世界。

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  • わが国おんな三割安(電子復刻版)
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    「新宿芸能社」といえば立派だが、つまりはホステス斡旋、お座敷ストリップの出張サービス業。主人の金沢とうさんと竜子かあさんは無類のお人好しで面倒見がよいが、竜子かあさんは少々短気で早とちり、暴力団とも派手にわたり合うほど気が強い。女たちの身代りに痴漢に抱きついて大怪我をしたり、お座敷の過剰サービスにはらはらしたり……。吹きだまりの人生の哀歓を軽快に綴る名人芸の人情譚!

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  • ローカル線に紅い血が散る(電子復刻版)
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    トラベル・ライター瓜生慎と恋人の大学生三ツ江真由子は、絶妙なコンビで迷探偵ぶりを発揮、数々の難事件を解決してきた。真由子はクラスメートの祖父江毬子から恋の助っ人を頼まれた。相手は高校の担任の先生。父親に反対され土地の有力議員の甥を押しつけられているのだ。真由子は毬子の故郷の北陸へ同行するが、そこでローカル線廃止騒動に巻き込まれてしまった。全国ローカル線を舞台にした長篇鉄道推理。

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  • マラッカ海峡(電子復刻版)
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    一年前アンナン皇帝の莫大な財宝を積んだ貨物船とともに、マラッカ海峡で消息をたった一等航海士・土岐雷介が突然、横浜に現れた。土岐は昔なじみの宿の老女将きよを訪ねトランクを預けるが、その夜きよが、そして土岐が接触した人物が次々と殺されたのだ。土岐の不可解な行動と謎の遭難船の真相を追って、友人のルポライター・相崎哲はシンガポールへ飛んだ。海洋冒険小説不朽の名作!

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  • まぼろしの凶器(電子復刻版)
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    工業技術研究所所長の酒井昭二郎が、研究所に隣接する自宅の浴室で死んだ。発見者は若い後妻と二人の養女で、酒井は喉に穴をあけられて死んでいた。ほぼ他殺に間違いないが、凶器は何一つ発見されない。捜査は行き詰った。だが、担当の荒巻警部補に一つの新聞記事が目にとまった。それは、水の噴射力で炭壁を破砕する水力採炭の記事だった。事件の解明は……(表題作)。他傑作推理七篇収録。

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  • マッカーサーの陰謀(電子復刻版)
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    一九五〇年九月。朝鮮戦争の最中、追いつめられたマッカーサーは、起死回生の極秘作戦を企てていた。優勢な共産軍の息の根を一気に止め、名声を大統領の座を手にするのだ。やがて作戦の日時と場所を巡り、熾烈な諜報戦が始まる。囮に利用される元日本軍参謀、待ち受ける凄惨な拷問。東側の中枢に潜入したCIAスパイ「熊」の正体とは? 史上名高い上陸作戦の陰で火花を散らす諜報戦を描く長篇スパイ・ミステリー。

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  • ホーン岬(電子復刻版)
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    木星丸への突然の乗船命令を受けた陣内一等航海士は、急遽パナマへ赴くが、到着直後、東都物産駐在員の野方から積み荷の不正移動をもちかけられた。一方CIAとおぼしき人物が出現、さらに中南米に勢力を張る謎のドイツ人に拉致され、続いて野方が銃殺された。木星丸に何が起きているのか!~ 中南米を舞台に、軍事政権と革命ゲリラ、商社、各国諜報機関の凄絶な闘いを描く、長篇海洋冒険小説。

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  • ブロンズの使者(電子復刻版)
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    正賞にブロンズ像が贈られる文壇の登竜門F賞に、熊本・人吉に松浦恒夫の「孤雁」が選ばれた。だが松浦の同人仲間・宝泉寺宏が自作の剽窃だと告発するに及んで事態は昏迷、編集部員の森が真相究明に出張したが、惨殺体で発見された。弁護士の依頼で現地へ出かけた私立探偵のわたしは、例の如く、要領を得ぬまま帰京、縋りつくのは、あの「三番館」のバーテンダー……。好評シリーズ、六篇を収録。

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  • ヒトラー暗殺計画(電子復刻版)
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    1940年夏、ベルリン。帰宅を急ぐアンナは灯火管制下の路上で、ゲシュタポに追われ瀕死の重傷を負った国防軍情報部の将校から封書を手渡され、ある人物に届けるよう依頼された。彼女は恋人の同盟通信特派員・御木本卓也にそれを託すが、その途端、ゲシュタポが御木本に襲いかかる。折から、ドイツのイギリス本土上陸作戦が目前に迫るなか、ヒトラー暗殺計画が進行しつつあった……。長篇国際謀略ミステリー。

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  • ヒッチコック殺人事件(電子復刻版)
    -
    Q大の石原教授が福岡郊外にある芥屋大門の断崖から墜落死した。事故か他殺か? 教授の死によって助教授から昇格したヒッチコック愛好会会長牛島に容疑がかけられた。だが、牛島には完璧なアリバイがあった。ヒッチコックの大ファンが企てた大胆かつ巧妙なトリック、事件の鍵は懐かしい名作に。映画ファン・推理ファンを魅了する力作ミステリー。

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  • どんとこい(電子復刻版)
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    1巻550円 (税込)
    島村光一は大手商社をやめ、あえて経営難に苦しむ既製服製造卸問屋・小松屋の店員になった。それは、小松屋の先代の妾だった母親の懇請にほだされたからだが、光一を待ち受けていたのは、敵意と策略の渦だった。しかし、今は亡き父親から受けた唯一の遺産“どんとこい”精神で、商人として逞しく成長して行く……。妾の子という宿命を逆バネに成り上がった男の感動の商魂ドラマ。

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  • どないしたろか《上》(電子復刻版)
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    1~2巻550円 (税込)
    「よし、石の上にも三年、男なら弱音を吐くな!」昭和三十年の不況時、小さな薬品工場『五十嵐薬工』に就職した庄司道夫は、薬品問屋街・大阪道修町に乗り込んだ。ど素人扱いされた数カ月後、廃棄処分になった洗剤原料をもとに莫大な利益をあげた庄司は一躍、男をあげ、凋落しかかった会社を急上昇の波にのせたのだ。だが、新工場建設の銀行融資がなぜかおくれ、順風の庄司にも暗雲が……。異色のど根性出世譚。

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  • ダイヤモンドはわが墓石(1)謀略(電子復刻版)
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    大洋興業社長寒川光成にある日、男から電話があった。男の名を桑井と聞いて寒川は青ざめた。寒川には暗い過去があったのだ。戦争末期、寒川は上官阿部少佐の命令でインド独立運動の志士スマヌエル・ボーンの謀殺に参画した。そして、独立運動の資金である莫大なダイヤモンドを阿部と共に横領、桑井を残置諜者として戦地に置き去りにしてきたのだ。桑井は寒川に復讐を宣言した。長篇ハードボイルド復讐劇。

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  • サンダーバード殺人旅行(電子復刻版)
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    警察庁鉄道警察隊の江戸川匡太郎警部は仙洞隊長から北陸行きを命じられた。大阪一和倉温泉問を走るスーパー雷鳥〈サンダーバード〉に出没する美人箱師の瓜生姉妹を現行犯逮捕せよというのだ。初日は何も起こらず、かつての部下で今は和倉の旅館の警備員となった尾瀬を訪ねた。そこで江戸川は俳句結社を主宰する〈雷鳥〉こと大矢玄太郎から、自分を守ってほしいと奇妙な依頼をうけた……。特別書下し長篇。

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  • サムソンの犯罪(電子復刻版)
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    情事の捏造テープをネタに強請(ゆすり)屋稼業をはじめた男が殺された。発見者は自ら泡沫と称する私立探偵、雇主の弁護士にいわれてテープをとり戻しにきたのだった。第一発見者としての容疑ははれたが、弁護士への依頼人にアリバイがなく、重要参考人なったことからトリック崩しに挑戦する。調査が難航すると、お知恵拝借にバー『三番館』に出かけ、バーテン氏を軍師に、推理に冴えをみせる“三番館シリーズ”第2弾。

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  • サファリの誘拐者(電子復刻版)
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    「娘さんを預かっている。身代金二百万ドルを用意しろ」野沢コンツェルンの総帥・野沢清一の許に一本の電話がかかってきた。娘の京子はコンツェルンの後継者。しかも犯人は受け渡し場所にケニアのホテルを指定してきた。野沢は秘書の米山に犯人抹殺を命じ、彼を伴いケニアへと向う。だが、京子と引き換えに身代金を渡した時、突然別の男が現われ、京子と身代金を奪って逃げた! 長篇サスペンス・ロマン。

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  • ザ・シャドウ刑事(電子復刻版)
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    警察庁特捜部「影」――通称ブラック・チェンバーに所属する刑事は身分を明かすこともなければ、表の世界に棲むこともない。犯罪の匂いを嗅ぎつけると、ためらうことなく暗黒の世界へ潜んでゆく。そのとき、彼らは昨日もなければ明日もない、ただ獲物を狩る獣になる。シャドウ刑事の探索行を核に、暗黒部分に棲息する者たちを活写する生島治郎ならではの連作ハードボイルド。

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  • こわし屋甚六(電子復刻版)
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    1巻605円 (税込)
    こわし屋甚六はタフでハンサム、女が放ってはおかないいい男。だが独身、なぜなら、女に惚れても自分で仲をこわしかねない《こわし屋》が商売なのだ。そんな甚六が恋をした。相手は何と初恋の先生のその娘である。果たして……。社会の裏で生きる人たちの珍商売、効果屋、知識屋、当て屋、見せかけ屋、分散屋そしてこわし屋。不思議な人々の織りなすユーモラスでちょっと哀しい人生模様。

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  • コロポックルの河(電子復刻版)
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    帝都生命常務・双木呵士が大阪に向うひかり号車内で不審死を遂げ、妻の琴美も失踪。翌日、ボストン領事の五代良秋夫妻が新東京国際空港から行方不明となり、二人を出迎えた運転手が他殺体で発見された。被害者はいずれも五代財閥の関係者。折から、五代財閥は帝都生命を中核として世界金融市場の制覇を狙っていた。捜査は難航した。源馬捜査一課長は、辞職願いを出し山に籠っている徳田警視を呼び戻した!

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  • けものの眠り(電子復刻版)
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    定年で香港から帰国した父を迎えた啓子は、なぜかその姿に暗い予感を覚える。果たしてある日、父は退職金を持ったまま突然姿を消した……。新聞記者の笠井は、啓子の父の消息をたどるうちに奇妙な事件に遭遇する。ラブホテルの情死事件、麻薬担当官の事故死……その背景に浮ぶ密輸業者。愛する女の破滅を遠望するしかない男は独白する――「誰でもけものを胸の中に飼っている」

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  • いつになく過去に涙を(電子復刻版)
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    大学出のくせに自由を求めて労務者暮らしをつづける魂の叛逆者・千波哲也は飯場で事故にあい、九死に一生を得る。そのとき、彼の身替りになって死んで行ったのが《東大出の新さん》だった。新さんは今はの際に「父親を殺した犯人を捜してくれ」と頼んだ。犯人は札幌に立ち寄ったらしい。新さんの形見の文鳥を掌に、千歳空港に降りたった千波を待っていたのは、5千万円強盗犯に対する警備陣だった……。

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  • いちろべが憎い(電子復刻版)
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    明治二十七年晩秋、愛媛県の山奥、三郎谷にほど近い粟畑に、乞食姿の老人が行き倒れていた。老人は介護する里人に、九年前、三郎谷の芒の原で村人に撃ち殺された息子が、今も埋められているという。二日後「いちろべが憎い」といって老人は息を引きとった。『いちろべ』は息子の名だった。死の間際にも息子を呪う老人の見たものとは!?(表題作)。人間と業と犯罪を描き続ける著者、衝撃の作品集。

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  • イエス・キリストの謎(電子復刻版)
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    〈象〉(エレファンタ)という謎の言葉を残して一人の男が消えた。そして伊豆の別荘では全裸の美人が十字架にかけられて死んでいた……。謎は現代日本から古代ユダヤへとさかのぼり、イエスとは何者か? イエスは何をしたのか? という命題につきあたるが、その鍵を握っていたのが青森県新郷村に現存する「キリストの墓」だった。――かつて『新約聖書』を愛読書とした斎藤栄がキリストの謎に取り組んだ本格推理。

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  • ある朝の戦雲(電子復刻版)
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    海上自衛隊に電子機器を納入するワールド電機営業主任・青山謙一は、ある朝、出張中の同僚、西尾達彦から、ロッカーの書類を預かってほしいと切迫した電話を受けた。直後、西尾は射殺死体で発見され、青山の元には書類を渡せと脅迫電話が入った。だが、書類を調べたところ、なんら機密性はなく、一方、女がらみのトラブルに巻きこまれたという噂が流れた……。日本の軍備・防衛問題に迫るサスペンス。

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  • アルプス殺人舞台(電子復刻版)
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    サラ金業者に勤める国井菊子は、親友の多加枝と登った燕岳で桑島と出会った。一流大学を卒業し、総合商社に勤めている桑島は輝いて見えた。「また山でお会いできるといいですね」そう言って桑島は菊子に一枚の名刺を残した。一年後、菊子は燕岳で再会を果たす。想いはつのるが、桑島のことを知れば知るほど、彼との差を感じる菊子。そしてある事件が、彼女の運命を変えた(「晩夏の気流」)。他、自選傑作五篇。

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  • アリバイ地獄(電子復刻版)
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    99パーセント犯人と目される男には、100パーセントのアリバイがあった!? 仙台市内の不動産会社の営業部長とその妻が殺された。容疑者として、日頃から仲が悪かった横浜に住む兄が浮かんだ。だが、彼はその日の夕方、自宅近くで起きたガケ崩れで生き埋めになり、救出された後、ただちに入院したという。県警は容疑者のアリバイ崩しに挑むが……。表題作ほか秀作ミステリー五篇を収録。

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  • アイヒマンの遺産(電子復刻版)
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    収容所生き残りのユダヤ人の調査をする大学講師石津荘介は、意外な情報を得た。ナチ敗北前夜、アイヒマンは軍用トラックに鉄箱を満載してプラハに逃亡したという。だが彼を処刑したイスラエル当局に、その調書はなかった。真相を追った石津は、秘密の鍵を握るアイヒマンの部下ビュルガーの死と、西独調査員の殺害を知らされた。箱の中身は? その行方は?(表題作)。ドキュメンタリー・ミステリー三篇。

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  • 61年目の謀殺(電子復刻版)
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    昭和四年、駐華公使の佐分利貞男が箱根富士屋ホテルで謎の死を遂げた。自殺か、殺人か? 謎を残したまま歳月は流れていったが、六十一年後、事件は予期せぬ形で再び姿を現した~。ノンフィクション作家・柏木が殺害され、書き上げたはずの原稿が盗まれたのだ。彼が掴んだ佐分利事件の真相とは? 事件を追う刑事・倉原真樹の前に、埋もれていた日中戦争の謀略が浮かび上がる……。長篇歴史ミステリー。

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  • 3000キロの罠(電子復刻版)
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    加瀬啓介、一流ホテルの二代目経営者で、希代のプレイボーイ。頼まれた車の陸送を軽い気持ちで引受けたのも、行きずりの恋を楽しもうという下心からだった。鹿児島から北海道稚内への3000キロ、第一日目にして妖艶な女性と出会うが、それは恐怖の道中劇の幕開けだった。そして殺人――果たしてフィアット124スポルト・クーペは目的地に辿り着けるか。推理界の泰斗が初挑戦するドライブ・ミステリー!

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