検索結果

  • 氷の誘惑【あとがき付き】
    完結
    3.8
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】過去のつらい恋の記憶から、コーリーは男性に臆病になっていた。ところがローマという名の謎めいた男性に出会って以来、圧倒的な魅力に夢中になってしまう。彼の魂胆など気づきもせずに。そして雨宿りにやむを得ず入ったホテルでローマにすべてを与えようとするが、彼はなぜかその情熱にためらいを見せた。恥ずかしさのあまり取り乱して逃げ出そうとするコーリー。いじらしく可憐な姿を目にしたローマはついに自制心を失い、彼女を抱きすくめ熱いキスの雨を降らせた!
  • 結婚も悪くない? ブライダルブーケ
    -
    家族を捨て愛人に走った父と、泣いてばかりの母。そんな両親の姿を見て育ったスターは、愛などこの世に存在しないのだと幼くして悟った。男性を軽蔑し、誰とも深くかかわるまいとしてきたある日、友人の結婚パーティで、恋愛観を語る鼻持ちならないゴージャスな男に出会う。“愛がなければセックスも虚しいだけ”だなんて、女をベッドに連れ込むための綺麗事だわ。その男カイルの本性をどうしても引きだしたくなり、スターは無謀にも彼に誘いをかけた。だが逆にキスで骨抜きにされたばかりか、彼の一言にプライドを粉々にされ……。

    試し読み

    フォロー
  • 愛人のルール
    完結
    3.8
    キャットは親族の結婚式から抜け出した。離婚した両親は、ともに若い恋人を同伴している。そんな人たちがいる場で聞く愛の誓いほどむなしいものはない。退屈して庭にたたずんでいると、魅力的な男性が話しかけてきた。誘われるまま、キャットは素性も知らない彼と束の間の関係を結んでしまう。互いに素姓は明かさないベッドだけの関係――今までのキャットなら、それだけで充分満足なはずだった。なのになぜか彼には特別な感情が湧いてきて、彼女は大胆な提案をした!
  • キスはあなたと
    3.0
    ルーは父の再婚相手である義母と、義理の妹とともに暮らしている。愛のない家族に、家政婦のように家事のいっさいを任せられる毎日。そんな日々も、恋人のデイビッドと結婚すれば終わりを告げるはずだ。ある日、妹と父の会社の取引相手との間に突然婚約話が持ち上がり、急遽祝賀会が開かれることになる。だがその翌朝、妹は置き手紙を残して家を出た。「彼女は一人ではないんだ」手紙を手に茫然とするルーは、男性の声に振り向いた。アレックス――妹の婚約者だった男性。いったいどういうこと? もしかして……デイビッドが?■ハーレクイン・ロマンスのベテラン作家サラ・クレイヴンが、とてもキュートな恋物語をお届けします。恋人と幸せな家庭を築くことを夢見ていたヒロインのルー。ところが彼に裏切られ、妹の婚約者だった男性からの思わぬ提案を受け入れてしまいますが……。
  • ブライダルブーケ 結婚は幸せの鍵?
    -
    ブーケは花嫁の手を離れ、宙に舞った。次の瞬間、3人の女性が同時にブーケを手にしていた――決して結婚しないと誓った3人が。そのひとり、クレアは愛する人を亡くして2年たつが、結婚する気などまったくなかった。心の傷がうずき、誰かと親密になることも考えられないのだ。ところが義理の妹に頼み込まれ、クレアは義妹の夫の上司に部屋を貸すことになってしまう。そして現れたブラッドの顔を見たとたん、彼女は驚いて頬を赤く染めた。予想外に若くハンサムな彼はその日、公園でクレアの唇を奪い、心を掻き乱した男性だった。
  • 噂の悪女
    完結
    4.3
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】“財産目当ての女”“まるで娼婦”――裕福な老人ラルフと結婚したばかりに、サロメに対する世間の目は冷たかった。突然離婚されたときも、周囲はサロメを悪者と思い込み容赦ない言葉を投げつけた。ある日、彼女はラルフと通ったレストランの経営者マイケルと再会する。世間の噂を鵜呑みにした彼は、露骨な軽蔑を示していたが、ラルフを思って涙する様子を見て食事に誘ってきた。不審に思うサロメ。すると彼は痛烈な言葉を吐いた。「男は皆自分を見て欲情するとでも?」
  • 恋は炎のように
    -
    母親を亡くして以来、エマはいつも妹の尻ぬぐいをしてきた。だが、今度ばかりはエマにも手に負えない厄介事が舞いこんだ。敏腕実業家として知られるドレイクの車を、妹が壊したのだ。代償として、エマは彼の雑誌に出るよう求められ愕然とする。その男性誌は彼が最近傘下におさめた出版社のもので、女性のヌード写真も扱うほど扇情的なものだ。モデルでもない私があんな雑誌に出なければならないなんて。断れば妹を相手に訴訟を起こすと脅され、エマは力なくつぶやいた――承諾するしかありません、と。
  • 架空の楽園
    3.5
    シエナは父親と故郷の村に暮らしていたが、父が亡くなると、ロンドンに出て、兄の友人であるジリアンのもとでフリーの派遣秘書として働き始めた。ある日、オフィスを訪ねてきた男性をひと目見て、シエナは周囲のものがすっと遠のくほど魅せられた。気がつくと、その男性とジリアンがじっとこちらを見ている。「シエナ、ミスター・ステファニデスは秘書がおいり用なのよ……」即座に、シエナは彼のもとで働くことに決まった。彼が綿密な復讐計画を抱いて自分に接近してきたとは思いもよらず、シエナは期待に大きく胸をふくらませた。■傲慢なギリシア人大富豪と秘書の愛憎を描いた名作を、たくさんの熱いリクエストにお応えして再版いたします。
  • 結婚の掟 地中海で恋して I
    3.0
    サンティナ王国の王女ソフィアは、考え抜いた末に心を決めた。父が無理やり進めるスペインの王子との縁談から逃げるため、幼なじみの皇族アッシュに恋人のふりをしてもらおう。彼には、16歳のときバージンを捧げようとして拒絶された。それ以来会っていなかったけれど、きっと助けてくれる。ところがアッシュにすげなく断られ、なす術のなくなったソフィアは、とりあえず向かった空港で、当日便はもうないことを知った。どうすればいいの? 今この国を発たなければ、政略結婚させられる。そのときアッシュの言葉がよみがえり、ある案が浮かんだ。彼の自家用機が今夜発つ。そっと忍び込めばいいわ。■作家競演によるミニシリーズ〈地中海で恋して〉が今月から始まります。王国サンティナの王子と王女たちがおりなす華麗な物語です。第1作は一昨年亡くなったペニー・ジョーダン。新作としてお届けできる最後の作品となります。
  • 穏やかな彼 前編
    -
    よれよれの服に冴えない眼鏡の仕事人間、ジョン・フィリップ。それが、ソフィのボスだ。時代の寵児と呼ばれる天才も、実のところ、身の回りのすべてを秘書の彼女に頼りきっていた。亡兄の子供たちを引き取った彼から便宜結婚を申し込まれたとき、ソフィはさほど驚きもせず、すぐに“イエス”と答えた。男性不信のソフィにとって、彼だけは信頼できる男友達だからだ。ところがある日、シャワーから出た彼と鉢合わせした瞬間、ソフィの胸に奇妙なざわめきが広がった。嘘でしょう? このセクシーで魅惑的な男性がジョンだなんて!
  • 風に吹かれる砂のように
    完結
    4.0
    遠いアラブの国で金融サービスの職についたサディー。だが、雇い主に取引き相手をいかがわしくもてなすよう命じられ、それを断ると突然解雇されてしまう。帰国の旅費もなくさまよっていた彼女を助けたのは、雇い主の家で1度すれ違っただけの男性――ドゥラックス。仕事があると言われ、専用機で強引に連れていかれたところはアラビアン・ナイトのような宮殿…なんと彼は、隣国のシークだった! 夢見心地のサディーだったが、彼は密かに卑劣な計画を立てていて…?
  • 幸せな別れ
    2.0
    姉妹同然に育ったいとこの結婚式の付き添いをするため、ジェンナは数年ぶりに故郷の村を訪れた。だが村へ着いてすぐ、驚くべき噂を耳にしてショックを受ける。ロスが村へ帰ってきているですって!ジェンナの胸に苦い記憶がよみがえった。かつて、私とロスは誰もがうらやむ完璧な夫婦だった。そう、あの忌まわしい出来事が起きるまでは。「ジェンナ」聞き慣れた男の声に、突然、彼女の物思いは破られる。目の前には、別人のように痩せてやつれたロスが立っていた。
  • 思い出の罠【あとがき付き】
    完結
    4.0
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】天涯孤独の孤児フェイスは夏の間だけ、老富豪フィリップに預けられた。そこで彼女は御曹子ナッシュと出会い、初めての恋に落ちる。しかし、一時の幸せを残酷な運命が襲う。彼女がいた施設の不良が屋敷に盗みに入り、フィリップが心臓発作で命を落としたのだ。止めようとしたフェイスが首謀者にされ、手錠をはめられてしまう。ナッシュにも信じてもらえず、彼女はすべてを失った。10年後、建築士となり、思い出の屋敷の改築仕事をまかされたフェイスは彼と再会し…!?
  • 至上の愛
    3.0
    ケイトは最初、自分の耳を疑った。村にある発電所に新しい所長がやってくる。所長の名はジェイク・ハーヴィー。2年前、ケイトが別れた夫だった。いいえ、離婚手続きを終えていない以上、彼はまだ私の夫。ロンドンの家を飛び出してのち、ケイトはヨークシャーのこの地で友人とクラフトショップを経営し、自立の道を歩み始めていた。新しい所長を歓迎するディナーパーティーのホステス役を頼まれ、気楽に引き受けたものの、まさか相手がジェイクだとは思わなかった。しかも彼はケイトの名を聞き、彼女が誰か知ったうえで出席するという。今さら何のつもり? ケイトは夫との再会に一歩も引く気はなかった。■1984年に書かれたP・ジョーダンの未邦訳作品をお届けします。今回がいよいよ最後の新刊となります。多くの読者を魅了した、ロマンスの醍醐味あふれる小説の世界を心ゆくまでご堪能ください。
  • 令嬢のバラード / 運命がくれた愛
    完結
    2.5
    今夜もミシェルはクラブで歌いながら客たちの卑猥な視線にさらされていた。ロンドン生まれの令嬢ミシェルにとって、まるで悪夢のような場所。それもこれも1か月前、駆け落ち相手に裏切られてカリブに置いていかれたから――。客に一夜を買われ、恐れながらドアを開けると、そこには意外なほど上品な男性。ドレスを脱ごうとするミシェルに彼アッシュは、「ここから逃げたいかい?」と言いだして…!?(「令嬢のバラード」)。トップモデルの恋「運命がくれた愛」も同時収録。
  • 情熱を知った午後〈レオパルディ家の掟 Ⅰ〉
    完結
    3.5
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】亡き姉の息子ジョシュをひとり育てるジュリー。ある雨の日、仕事に疲れきって家路を急ぐ彼女の前に長身でエキゾチックな顔立ちの男性が現れた。「僕はロッコ・オパルディ。その赤ん坊のことで話がしたい」ジュリーはその姓を姉から聞いていた。この男性はジョシュの父親の身内なのだ。そして彼は母国シチリアでDNA鑑定をしたいと申し出る。愛する甥を奪われるかと恐れつつも、ジュリーは魅力的逆らいがたい雰囲気の彼とシチリア行きを決意し…。
  • 罪な伯爵
    完結
    -
    広告会社に勤めるローラは、顧客のパオロに頼まれ、偽の恋人になりすましてイタリアを訪れた。マザコン気味のパオロだが、母親の押しつける結婚相手からは逃れたいというのだ。しかし一枚上のパオロの母は、迎え撃つ準備を整えていた。自分の甥・ラモンテッラ伯爵――彼がほほえめば、ジュリエットもロミオの元を去ると言われるほど魅力的な男性。彼にローラを誘惑させて、息子の恋をぶち壊そうという計算だ。ローラはまんまと計略にはまり、伯爵に惹かれていくが…!?
  • 美しき侵入者【あとがき付き】
    完結
    -
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】「子供たちを守るために。やるしかないんだわ」その熱心さで若くして学校長に抜擢されたジョディ。彼女は覚悟を決め高級ホテルの一室に消えた。実は生徒たちの親の大半が勤める工場が買収され、閉鎖の危機に追い込まれていたのだ。買収先の社長は気鋭の実業家として有名なレオ・ジェファーソン。生き馬の目を抜く経済界で辣腕を振るう彼に、この窮状を訴えるには直接交渉するしかないとアドバイスされ、社長が宿泊するホテルの部屋に忍び込むことになったのだが…!?
  • 情熱は罪
    3.0
    カリブを襲った嵐の夜、ライザは義理の兄ロークと結ばれた。ともにクルージングに出た船上で、激情に駆られてのことだった。だが、直前にマストから落ちて脳震盪を起こしていたロークは、断片的な記憶喪失に陥り、翌朝にはそのことを忘れてしまう。義妹への潜在的な罪の意識か、以来、彼はライザに冷たくなった。一夜の思い出に胸を焦がしても、報われることはないんだわ……。ライザはあまりの苦痛に耐えかねて、書き置きも残さず家を出た。あれから5年。過去を忘れ、ロンドンで自活するライザの前に、突然ロークが現れた――昔と変わらぬ非情さを漂わせて。
  • 愛するのが怖くて
    完結
    2.7
    クレシダは休暇に訪れたエーゲ海のミロス島で、貧しい漁師ドレイコと恋に落ちた。情熱のまま身をまかせ、彼と結婚の約束をする。ところが、結婚式を目前にして父が破産し、病に倒れたと知らせを受ける。美しい夢は崩壊し、冷たい現実に目が覚めたクレシダ。ドレイコに何も告げられぬままロンドンへと帰る。借金返済の手だてもなく、絶望していた彼女に条件つきで肩代わりの提案をしてきた謎の大富豪。そこに待っていたのは…!?復讐の牙は甘く残酷にたてられる!!
  • 長い冬
    -
    カリブ海の島で旅行会社に勤めるオータムは、目の前に現れた男の姿を見るなり、顔面蒼白になった。ヨーク・レイン……世界的に有名な航空会社の社長で、19歳のときにオータムが結婚した相手だ。幼かったオータムは彼が属する派手な上流社会になじめず、結局、短い結婚生活は破綻し、ロンドンの家を飛びだした。いったいなぜヨークがここにいるの?戸惑うオータムに、ヨークは冷たく言い放った。急遽妻が必要になったから、4カ月の間だけ戻ってこい――そうすれば正式に離婚に応じよう、と。
  • 落葉の歌
    3.0
    英国コッツウォルズの放送局ラジオ・ワイチェスターは開局して間もないというのに、すでに閉鎖の危機を迎えていた。だがある日、ロンドン放送界の大物ジェイゴ・マーシュが経営立て直しのためにやってくることが決まった。懸命に局を支えてきたストームは、このニュースに憤慨した。あんな人に局を仕切られたら、わたしたちは追い出されてしまう。マーシュといえば、これまで数々の成功を収めてきたやり手だが、男尊女卑の考えの持ち主で、女性を飾り物としか思わない男なのだ。傲慢なプレイボーイの思いどおりになんて、絶対にさせないわ!●本書は、1983年9月に小社より刊行された作品を文庫化したものです。
  • 会うときは他人の顔で
    完結
    -
    暗闇のなか、エレーナは寝室に忍びこんできた何者かに不意に唇を奪われる。今まで体験したことのないようなキスに一瞬反応してしまうが、振り払った相手はイタリア人伯爵アンジェロ。彼はパーティーで紹介されたばかりのすご腕プレイボーイで、地味な自分とは違う世界に生きる人。どうやら情事を重ねていたエレーナの従姉と部屋を間違えたらしい。しかし、キスの現場を他の招待客に目撃されてしまったふたりは、騒ぎを恐れた伯爵の祖母に婚約を命じられて…!?
  • 純愛の城
    4.0
    亡くなった祖父母の遺灰を故郷のシチリアの教会に埋葬する――ルイーズにとって、それはどうしてもかなえてあげたい願いだった。でもまさか司祭ではなく、シーザーに会うことになるとは思わなかった。彼は地元で権威を誇る公爵家の当主。埋葬には彼の許可がいるというのだ。教会でシーザーを前に、ルイーズは思わず逃げだしたくなった。10年ぶりの再会だった。彼には今、大人の風格と厳しさが備わっている。18歳のわたしが一夜をともにした、若き日のシーザーではない。彼はルイーズの申し出を聞いたあと、また会う約束をしながら、すべてを見通したような陰りのある目で、去り際に言った。「きみとはまだ話しあうべきことがありそうだ」■2011年12月31日、惜しまれつつその生涯を閉じたペニー・ジョーダン。病床にありながら果敢に執筆を続けた、彼女の最後の作品をお届けします。長編を始め、数多くの小説を書き、長く愛された作家との思い出とともに、作品の世界をご堪能ください。
  • 愛される価値
    4.0
    幼い頃に母を亡くし、里親のもとを転々としてきたシェリーは、24歳のある日、思いがけぬ事実を知ることとなった。遠い昔に死んだと聞かされていた父親が、実は最近まで生きていて、ずっとシェリーを捜していたという。シェリーはいてもたってもいられなくなり、亡き父が暮らしていた異国ポルトガルへ向かった。到着した荘厳な館で彼女を迎えたのは、義兄のジェーム伯爵。伯爵はシェリーを見ると、冷酷な笑みを浮かべて言い放った――遺産目当てで現れた人間を歓迎する気はない、と。
  • 銀色の夜に抱かれて【あとがき付き】〈レオパルディ家の掟 Ⅲ〉
    完結
    4.0
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】アニーの前に突然現れたファルコン・レオパルディ。彼の目的はすぐに直感して分かった。アニーは彼の血縁のアントニオにレイプされていた。そして、望まない妊娠だったとはいえ、生まれてきた息子のオリヴァーを彼女は愛して育てていた。その息子を、このファルコンはひき取りに来たに違いない。だが、彼はアニー親子をレオパルディ家のあるシチリアに連れて行きたいと申し出てきたのだ。アニーの心の奥で叫んでいた!「そんな誘いにのってはダメ!!」と。
  • 豪雨のあとの奇跡
    完結
    4.3
    マギーは気鋭の女性実業家。そのファッションやライフスタイルは女性たちの憧れの的だ。そんな彼女は今、絶体絶命の危機に陥っていた。愛する祖母のために訪れた田舎町で、豪雨に襲われ車が立ち往生してしまったのだ。だが偶然通りかかったセクシーな男性に間一髪で救出される。ほっとしたのもつかの間、彼は無謀なマギーを非難し、洪水で地域が孤立したので自分の家に連れていくと宣言。まさか、こんな野蛮な男性とふたりきりで閉じこめられてしまったなんて――!?
  • 冷たさと情熱と
    4.0
    美貌を武器に次々と恋人を作っては、容赦なく捨てる悪女。モデルのヘザーには、いつもそんな評判がつきまとっていた。それが深く傷ついた初恋のせいだと知っているのは、従姉だけだった。だが今回ヘザーに言い寄ってきたレイスは、いつもの相手とは違った。危険なまでの魅力をたたえ、彼女への熱い関心を隠さない。レイスはモデルの仕事にかこつけてヘザーをオフィスに呼び出し、愛人になることを条件に大きな契約の話さえ持ち出してきた。「僕はきみが欲しい。きみも僕を求めるようにさせてみせる」レイスの言葉の激しさに恐れをなし、ヘザーは家に逃げ帰ったが……。■ペニー・ジョーダンの追悼特集としてお贈りする未邦訳作品。今月は1984年の作品をお届けします。波乱に富んだストーリー展開に、作家の実力の高さが随所にうかがえる傑作です。次回は12月、彼女の遺作がついに刊行されます。ご期待ください。
  • 禁じられた愛の島
    -
    亡き母が昔描いた風景画の裏側から、ゾーイは書類と写真を発見した。書類にはギリシアのタニア島にある別荘を母に贈ると記されているが、古い写真に写るハンサムな男性に心当たりはない。秘密を直感したゾーイは、謎を解き明かすために島を訪れる。紺碧の海を背景に立つ別荘は、母の描いた絵のとおりだった。ゾーイはそこで庭師らしい男性アンドレアスを見かけ、彼に不審の目を向けられながらも強く惹かれる。せっかくの滞在を目いっぱい楽しもうと、浜で泳ぎ、肌を焼いたあと、ゾーイはいつしかうたた寝をした。ふと目覚めると、知らないあいだに日焼け止めが塗られている。アンドレアスが、裸同然のわたしの体に触れたんだわ……。
  • 裏切り
    完結
    2.5
    リディーはパーティー会場によく知る横顔を認め息を呑んだ。マリウス・ベネディクト――私の純潔と信頼を弄んだあげく、他の女と駆け落ち同然に家を捨てた義理の従兄弟。かつて無邪気に愛した冷たい灰色の瞳と、鍛えられた長身にまとった魅惑的な麝香の香りに絡め取られ、リディーはその場に立ちすくむことしかできなかった。彼の表情に確かに見えた欲望の炎、しかしそれはすぐに皮肉な笑いにとって替わる。あなたを忘れた今頃になって、突然帰ってきたわけは何…?
  • 疑われた献身〈ロシアからこの愛を Ⅱ〉
    完結
    4.0
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】ローラは、ロシア人と砂漠の民の血をひく実業家ワシーリー・デミドフの個人秘書に応募した。友人の兄である彼にローラは10年前から憧れていて、隠し撮りした写真を今も大切に持つほど。しかし、面接をする彼はなぜかローラに異様な敵意を燃やし、悪意に満ちた質問を投げかけてくる。憤然として帰ろうとしたものの彼には中国語が堪能な秘書が必要な切迫した事情があるらしく、意外にも採用される。翌日、ローラは彼とふたりきりでモンテネグロ出張へと旅立つことに!?
  • 狙われた無垢〈ロシアからこの愛を I〉
    完結
    4.0
    由緒正しきロシアの名家で育てられた19歳のアレーナは、高級ホテルのロビーで出会ったキリルにひと目で恋に落ちた。悪魔のように整った容姿に彼女の知らない世界の危険な香りをまとう、若くして成り上がったスラム街出身の億万長者。そんな彼から甘い誘惑の言葉を囁かれ、恭しく手の甲に口づけられ、アレーナはいとも容易く身も心もキリルに捧げてしまったのだ。幸せの頂点にいた彼女は気づかなかった。このめくるめく快楽こそが、彼の復讐の手段だっただなんて!
  • 初恋の影に怯えて
    3.0
    まさか、故郷を出ていったダリウスが戻っていたなんて。クロエは実家に戻ったその日に彼とでくわし、愕然とした。昔あこがれていた、准男爵家の次男ダリウス・メイナード。ある晩の舞踏会でクロエを誘惑しておきながら、翌朝には自分の兄の妻と駆け落ちしたという、心ない男性だ。でも、彼のことなんてもうどうでもいいわ。わたしは恋人のイアンと結婚するために帰ってきたのだから。ところがダリウスは何かとクロエにつきまとい、淡い恋心と、あの夜の甘美な記憶を呼び覚ました。一方、イアンの態度は煮えきらず、彼女の心は揺れ始める……。■ハーレクイン日本創刊の1年後、1980年に『幻のシャトオ』でデビューし、今なお年2作のペースで精力的に執筆しつづけているS・クレイヴン。常に新旧のファンを魅了している彼女が、これぞイギリス発のロマンスといえる雰囲気たっぷりの新作を書きました。
  • 塔の館の花嫁
    4.0
    まさか彼が会社の重要な取引先の社長だとは思わなかった。彼の名はセバスチャン。豪壮な邸宅に住む、騎士を先祖に持つ貴族。ファッション業界で成功を夢見るジェシカは、セビリアにやってきた。注文服を作る最高の素材が見つかったと喜んだのも束の間、その布地を作る工場の経営者がセバスチャンだったとは……。彼とは仕事で会う前、従妹が彼の弟と起こした恋の不始末を巡って、さんざん激しい言葉の応酬をしあったばかりだった。彼は、話をするために屋敷を訪れたジェシカを従妹と思い込み、大事な弟を金目当てに誘惑した性悪女と、一方的にののしった。商談の席でもなお侮辱を続ける彼の頬を、ジェシカは思わずぶっていた!■追悼特集としてお贈りしているペニー・ジョーダンの新刊。今月と来月は未邦訳作品をお届けします。数々の長編小説を書き、多くの読者を魅了した、彼女の確かな実力をうかがわせる作品ばかりです。
  • 思いがけない婚約
    4.0
    八年前、キャリーはサンタンデール公国の君主リュクに恋をし、一夜をともにしたものの、翌日にはつらい別れを経験した。彼の名づけ親である伯爵夫人に、仲を引き裂かれたのだ。経済ジャーナリストとして成功した今も、心の傷は消えていない。ところが、伯爵夫人の孫でリュクのお妃候補だったマリアが、キャリーの弟と電撃結婚をすることになり、その報告のために城を訪れなくてはならなくなった。つらい気持ちでリュクと再会し、事の次第を伝えるが、大公殿下の答えにキャリーは言葉を失った。「マリアがぼくと結婚しないなら、きみに結婚してもらおう」
  • 賭けられた愛
    完結
    4.4
    母を亡くしてから、ジョアンナはギャンブラーの父とカジノを渡り歩く生活をしていた。父を見捨てられないジョアンナのやさしさにつけこみ、カジノで娘に娼婦のような格好をさせて、相手の気をそらしゲームを有利に運ばせていたのだ。そんなある日、父はギリシアの大富豪バッソスのプライベートゲームに参戦。しかし大負けして莫大な借金を背負うことに――。すると大富豪は微笑を浮かべながら冷酷に告げた。「その女を差しだすなら借金を免除しよう」
  • 狙われた無垢 ロシアからこの愛を I
    3.0
    ロンドンの豪華なホテルのロビーでひと目見た瞬間、アレーナは全身がとろけ、たちまちその男性のとりこになった。彼の名はキリル、ロシアの実業家だという。勇気を出して声をかけたものの、冷たくあしらわれ、アレーナの初恋はたちまち消え去ったかに思えた。ところが、彼女の姓を知ったとたん、キリルの態度が一変する。「きみとの再会を期待しているよ」この人なら、きっと本物の恋の喜びを味わわせてくれる。うぶなアレーナは天にも昇る心地だった。だが、彼の真の狙いは競争相手の彼女の兄を出し抜くことにあった……。■昨年12月、惜しまれつつ、その生涯を閉じたペニー・ジョーダン。ハーレクイン・ロマンスでは、追悼特集として今月から4カ月連続で彼女の作品をお届けします。
  • 一夜だけでも
    完結
    -
    「君に仕事を頼みたい。今夜のパーティーで僕の恋人役を演じてほしいんだ」突然の依頼にマリンは驚いた。申し出た男性は義姉が勤める広告会社の経営者で、名うてのプレイボーイとして知られているジェイク。私みたいな平凡な女が彼の恋人なんて、誰も信じないわ…!彼の危険に満ちた雰囲気を怖がりながらも失業したばかりの彼女は承諾する。しかし、彼の元恋人を牽制するためとは言え、目が眩むような熱いキスをされ、しかも週末旅行中も契約は続くことになり…!?
  • 情事を告げる手紙
    完結
    1.5
    ケイトは人生に満足していた。小さなトラブルはあるものの、仕事は楽しいし、夫にも愛されて私は幸せだ――その矢先、差出人のない手紙が届く。「ご主人には愛人がいます」そんなはずないわ!激怒しながらも、不安が湧き上がってくる。そう言えば最近、会話がないわ。夫ライアンは作家として大成功している。お互い忙しすぎてすれ違いが多いせいだと思い込んでいたけれど。動揺したケイトは夫に探りを入れるが、それがアダとなり、夫婦関係はますますギクシャクして…。
  • 灼熱のアルハンブラ
    完結
    3.8
    フェリシティは公爵家の一族だった父に認知されずにいたが、最後に家を遺したという遺言状に従いスペインへやって来た。混雑する空港で彼女を出迎えたのは公爵家を継いだビダル・イ・サルバドーレス。――冷たい視線。7年前のあの事件から、まだ私をふしだらな女だと誤解したままなのね…。かつて彼に恋心を寄せるが砕け散った今、気まずい空気が流れる。だが突然彼に唇を奪われてしまい、不覚にもときめいてしまった。するとビダルは目に嫌悪の色を浮かべ――…!!
  • いつかレディに
    完結
    4.0
    「今さら私が女らしく変わるなんて、無理よ!」自動車整備の仕事をするルシアナは、幼い頃に母を亡くし、兄たちに囲まれ男の子のように育てられた。22歳になった今でも女らしさの欠片もなく、自分の魅力のなさに落ちこむ毎日…。そんなルシアナを見かねた兄夫婦は、幼なじみのジェイクに、妹を女らしくするレッスンをして欲しいと頼む。だがルシアナは素直になれず反発してしまう。それがジェイクの心に火をつけた。「僕は知っている。君の女らしい部分を――」。
  • 翼を持った恋人【あとがき付き】〈レオパルディ家の掟 Ⅱ〉
    完結
    3.3
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】レオノーラはとんでもない事を実行していた。彼女の夢は国際線旅客機のパイロットになる事だったが、何度応募しても落とされてしまう。女だから受からないと確信した彼女は、現役パイロットの弟になりすまして、航空会社の経営者・アレッサンドロの専用機を操縦して、自分の技量をアピールする奇策を行う。幸いフライトは順調だったが、この事を知ったアレッサンドロは激怒して、身代わりとなった弟を解雇するという。彼女の謝罪に対して、彼の言葉は非情だった!!
  • 愛を捨てた理由【あとがき付き】
    完結
    4.3
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】新社長の姿を見てケイトは我が目を疑った。5年前、他に女性ができたと告げて彼女のもとを去った元夫のショーンだったのだ。今でも心は血を流しているのに、彼の下で働くことなんてできないわ! ケイトはその日のうちに退職届を出して帰宅したが、彼はなぜか家にまで押しかけてくる。「これを忘れたというのか?」抱きよせられると肌は熱く燃え、一瞬のうちに彼の手の感触になじむ。彼を求めて走る震えを抑えられず、喜びのうめき声はもっと先を渇望してしまい…!?
  • いいがかり
    3.5
    インディアは昔からの夢だったデザイナーの職につき、経営している店も順調で、充実した日々を送っていた。ある日、得意客に連れ立ってサイモンという実業家が、はじめて彼女の店を訪れた。なぜ彼は私をじろじろ見るの?困惑するインディアに、サイモンは侮蔑の言葉を投げつけた。「妻子あるパトロンとの情事っていうのは、たいへんだろうね」インディアは憤然とした。私は誰にも頼ったりしていない。ましてや、父親の浮気が原因で男性不信になったというのに。だが、サイモンのひどい言いがかりはとどまるところを知らず……。
  • 会議室の恋人
    完結
    4.3
    誰もいない会議室で、突然ジャレドに抱きしめられて唇を奪われ、アマンダは息をのんだ。仕事の打ち合わせの途中だったのに。でも、もうどうなってもいい。16歳の頃から憧れていた彼だもの。あの頃、私はわがままいっぱいのお嬢様で、彼は崩壊家庭に育った不良少年だった。今、立場はすっかり逆転し、彼は実業界のプリンスで、私は彼に使われる身。たとえ欲望のはけ口にされても後悔しないわ。しかしアマンダがバージンと知ると、ジャレドはなぜかひどくうろたえて…!?
  • 運命の招待状
    -
    インフルエンザにかかって寝込んでいたベルは、ドアを開けて元夫を目にしたとたん、気を失った。大手投資顧問会社で働いていた彼女は、当時大学院生だったルークとたちまち恋に落ち、若くして結婚した。収入の差も社会的な地位の違いも愛の前では関係ないと信じて……。傷つけ合って離婚してから7年がたつ。どうして彼は今頃現れたの?
  • 冷たい貴公子
    完結
    -
    身勝手な弟に泣きつかれ、通販カタログの撮影をひき受けたリリィ。すると撮影中、ひとりの男性がやって来た。背の高い黒髪の彼は、全身からいらだちと傲慢さをにじませ言い放った。「君が僕の甥をモデルに雇った責任者か?無知な若者を甘い言葉で誘い、やがて悪徳と堕落の世界へひきずりこむ。君のような人間には吐き気を催す」誰だか知らないけど、恐ろしい誤解だわ!あまりのショックにリリィがめまいを起こすと、彼は腕のなかに彼女を抱きとめて…。
  • 長い誤解
    4.0
    伯母の遺品整理のため、フィリッパは久々にガーストン邸を訪れた。ガーストン家の家庭教師だった伯母にここで育てられた彼女は、11年前、大学生だった当主の孫スコットと熱烈な恋に落ちた。だがある時、他に好きな人がいると言って自分から身を引いた――彼が大事な館を継ぐには、それしか方法がなかったのだ。お腹に命が宿っているのを知ったのは、そのあとのこと……。彼女の物思いを破るように、とつぜん車の音が響いた。外を見ると、へこんだ高級車と息子のサイモン、そしてスコットの姿がある!なんとサイモンが、誤ってスコットの車を傷つけたという。スコットは容赦なく彼女を罵り、ある方法で償うよう求めてきた。
  • 甘い闇の記憶
    2.3
    カレッジは唯一の肉親である祖母の手術費を捻出するため、職を求めて、大富豪ギデオンの屋敷を訪れた。面接の際、彼の男性的魅力に圧倒されたカレッジは、一方で奇妙な既視感にとらわれ、かすかな不安を覚えた。幸い職を得て順調にスタートしたかに見えた彼女の新生活は、ある出来事を境に激変する。カレッジは突然思い出したのだ──雇い主が“初恋の人”だということを。たぶん、ギデオンは私のことなんて忘れているわよね?
  • 一目ぼれなんて
    -
    その朝、秘書のジェニスタは新しい社長を見た瞬間に凍りついた。厳めしい顔でこちらをにらみつけているのは、ゆうべパーティで誘いをかけてきたハンサムな男、ルーク。プレイボーイ然としたその傲慢な態度が許せなくて、ジェニスタがわざとすげなくあしらった相手だ。あんな最悪な出会いをした人のもとでこれから働くの?しかもさらに悪いことに、なぜかルークは彼女を上司の愛人だと勘違いしていて、誤解だという訴えにも耳を貸そうとしない。軽蔑しきった視線に晒され、ジェニスタは身を震わすしかなく……。
  • 灼熱のアルハンブラ
    4.0
    フェリシティは亡き父の祖国スペインにやってきた。公爵家の一員だった父が認知できなかった娘のために、家を遺していたと知らされたのだ。混雑する空港でフェリシティを出迎えたのは、いまや公爵の地位を受け継いでいるビダル・イ・サルバドーレス。最後に会ってから7年が過ぎていたが、目鼻立ちの整った顔には相変わらず冷酷さが漂っている。案内された公爵家の壮麗な屋敷で、フェリシティはビダルの誘惑にあらがえず、唇を許してしまう。するとビダルは目に嫌悪の色を浮かべ、侮蔑の言葉を投げつけた。■『アレジオ公国の花嫁』2部作で、ペニー・ジョーダンは愛の揺らぎを華麗に描きました。今月の最新作では、傲慢な貴族のヒーローに翻弄されるヒロインの物語が繰り広げられています。
  • 愛と掟のはざまで【あとがき付き】
    完結
    4.3
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】エーゲ海に浮かぶ島国フォーテネグロ。アイオナンスの姉は皇太子マックスと結婚したが放蕩生活を送った挙句、愛人と事故死した。王国の掟によると、その罪をつぐなうため妹である自分が殿下と結婚しなくてはならないという。王家の跡継ぎを産むための生け贄になるなんて、この21世紀の世の中に…!? しかし、結婚パレードで圧倒的な男性的魅力をもつ彼に、とろけるような熱いキスをされ頭のなかが真っ白になってしまう。彼にとってもこの結婚は義務なのに…。
  • 悪魔に捧げた純潔
    完結
    4.3
    ナターシャは熱い唇を受け入れまいと、きつく口を閉じたまま無防備な裸身をアレックス・マンドラキスに預けていた。養家の一族のためにと迂闊にサインした契約書に、こんな落とし穴があったなんて!要するに私は売られたのだ。借金のかたに、結婚という名のもとに、この冷血で傲慢な、そして悪魔のように美しい男アレックスに。慈悲を請うナターシャの瞳を無視して、アレックスは容赦なく純潔を奪い踏みにじった。彼女にとって、それは新たな悲劇の幕開けだった!
  • 帰らざる日々
    完結
    4.5
    クラブ歌手のジュリーは、一流クラブに呼ばれてローマを訪れた。かつての恋人リコの生まれ故郷だ。激しく愛しあうふたりは、彼の祖父に無理やり別れさせられたのだった。その時の息子がもう7歳になることを、リコは知らない。そしてここローマで、再び彼と会うことになるなんて!8年の月日はリコを冷酷無情な人間に変えていた。そしてジュリーは驚くべき真実を知らされる。ローマに彼女を呼んだのはリコであり、その目的は復讐にほかならないということを!
  • 冷たい貴公子
    3.5
    仕事でイタリアのミラノを訪れたリリィは、身勝手な弟に泣きつかれ、通販カタログの写真撮影を引き受けた。すると撮影中、ドアが勢いよく開いて一人の男性が入ってきた。背の高い黒髪の男性は全身からいらだちと傲慢さを漂わせている。誰だか知らないけれど、この男性はモデルではない。すばらしい体の持ち主であることは一目でわかるけれど……。そう思ったとたん、リリィは不意に胸のときめきを覚えてうろたえ、無礼なほどつっけんどんな態度をとってしまった。その男性がイタリアでも有数の名家の一員である億万長者――マルコ・ディ・ルッケージであるとも知らずに。■長年のキャリアを誇るペニー・ジョーダンの筆が冴えるロマンスをお届けします。イタリアのコモ湖畔で繰り広げられる物語は緊張感にあふれ、主人公の揺れる心情が繊細なタッチで描かれています。
  • レディ・エレノア
    3.7
    祖父の死によって広大な領地を相続した、レディ・エレノアことネルは頭を抱えていた。屋敷にかかる膨大な維持費も相続税も払える見込みはない。おまけに、遺産の恩恵にあずかれなかった義妹は恨み、屋敷を売って、その利益を二等分しようともくろんでいた。領地だけは絶対に守ると、死の床にある祖父と約束したのに。そんな窮地を知り、遺言執行人ジョスが驚くべき提案をしてきた。なんの前置きもなく、いきなりネルにプロポーズしたのだ。彼は何を企んでいるの? 私の想いをわかろうともしないで……。
  • 愛したのは別人【あとがき付き】
    完結
    2.5
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】ロザムンドは義妹に押しつけられブラインド・デートに行くはめに。こんなの、ばかげてる。そう思いつつも拒めなかったのは、ロマンス小説家としてゆきづまりを感じていたから。このデートが刺激になってくれるかもしれない。そこへ現れたのは一見、風采の上がらない男。にもかかわらず、妙な魅力がある。でも、仕事のためになればという下心を隠しながらつきあうなんて、彼に悪いわ。身をひこうとするロザムンドだが、意外にも彼のほうが強引に迫ってきて…!?
  • 契約関係
    完結
    4.3
    レベッカは女子寄宿学校の教師。親しみやすく皆に頼られる存在だが、まさか問題児のエミリーから妊娠を打ち明けられるとは!父親を呼び出したものの、現れたのはハンサムで威厳ある風貌のニコラス。17年前束の間だが恋人だった私を、彼は覚えているだろうか?緊張するレベッカに彼は娘の家庭教師になれと言い!?
  • 打ち捨てられたドレス
    完結
    4.0
    ロンドンの大手建設会社社長令嬢であるダーシーは、娘の大学進学すら反対するほど、きわめて保守的な父親ギャビンに反発し、キャリアを身につけ自立しようとしていた。ある日、一族のなかで唯一信頼している叔母に懇願され、父の社長引退と新社長のお披露目を兼ねたパーティーにしぶしぶ出席することにした。そこで新社長として紹介されたのは、ジョエル・カスティール--2年前、ダーシーが悪夢のような出会い方をした憎き男だった!
  • ブラックメイル
    完結
    -
    イギリスの高級スーパーマーケットに就職したリーは上司と一緒にフランスへワインの買い付けに出張した。しかし、交渉相手は、6年前リーが恋して誤解されたまま振られた男だった…。彼、ジルはその晩の夕食の席で、リーをフィアンセとして紹介した。リーには、ドリューというフィアンセがいるにもかかわらずに…。
  • 愛の審判
    完結
    -
    著名な弁護士である父と、その愛人だった母。複雑な出生から世間の好奇にさらされて育ったセリーナは、美しい容姿とは対照的な冷たさで男性を遠ざけてきた。自分を捨てた父の秘書として、素性を隠し働き始めたセリーナだが、父の甥ピアズはそんな彼女を不審に思う。彼を前にいつもの冷静さを保てないセリーナは!?
  • 若すぎた一夜
    完結
    -
    令嬢シルビーは過去に犯した過ちを忘れようと、ニューヨークで仕事に打ち込んできた。だが今度の仕事先は故郷イギリス。そこで待っていた男ランこそ、シルビーの「過ち」だった。親族の爵位を継ぎ、年月を経て一層魅力を増したラン。彼女を打ちのめした「あの夜の出来事」を忘れて、一緒に仕事などできるのだろうか?
  • 忘れない夏
    完結
    -
    親友スージーがジェンナのフラットを訪れた。兄サイモンを欺いて恋人と旅行に行くため、嘘をついて欲しいと頼みに来たのだ。9年前サイモンに子ども扱いされたジェンナは彼に仕返しするチャンスと思い、口裏を合わせることにする。その晩、早速サイモンから電話がかかる。ジェンナは彼をだまそうとするが…。
  • 愛さないで!
    完結
    5.0
    交通事故で重体となったフェイ。悪夢のような状態から回復した彼女に、医師の言葉は冷たい衝撃を与えた。「一生、子供は産めない」ショックを受けた彼女は、会社を辞め婚約も解消し、家族の元に引き込んでしまった。そんな時、彼女の心配する兄の親友カイと知り合い、フェイの心は次第に癒されていくのだった……。
  • 二十九枚の銀貨
    完結
    -
    銀行の跡取りの重圧に耐え、働いてきたジェシカ。彼女は強盗に拉致された事件を契機に、一人田舎に移り住んだ。ある日彼女は郵便局で再び強盗に遭い、一人の男性に助けられる。彼の名はダニエル。彼は怪我を負った彼女を、かいがいしく世話してくれた。次第に二人は魅かれあう。が、彼の目的は別にあって…!
  • 無垢な同居人
    完結
    4.0
    タリーはデビュー目指してがんばるロマンス作家の卵。人に頼まれて、ロンドンの豪華なフラットで住み込みの留守番をしていたが、ある日シャワーを浴びていると、何やら人の気配が…。「ここには私しかいないはず…まさか強盗なの!?」しかし、現れたのはワイルドでセクシーな男性で、このフラットの本当のもち主だと言う。「不法侵入で訴えられるのは君のほうだ。それとも君は、僕のシャワーを手伝ってくれるのかい?」裸のままあわてふためくタリーに彼は魅惑的にほほえんで--!?
  • 一度のキスで…
    完結
    -
    雑誌の新人レポーター・スージーはパーティに潜入し、スクープを狙っていた。そのためには要人警護のエキスパートであるルークの気をそらさなくてはいけない。だが、瞳と瞳をかわしたその瞬間、スージーは彼に心を奪われ、思わず二人はキスをかわす--が次の瞬間、乱暴に押しのけ、ルークは言った。「最低タブロイド誌のレポーターは手口も俗悪だな」。
  • 今年の夏突然に
    完結
    3.0
    従姉の別荘で夏を過ごすため、フランスに来たリヴィ。道中の宿に入る時、車にひかれそうになる。運転していた男性の横柄な態度に、リヴィもついけんか腰に…。その夜、宿でリヴィは暴漢に襲われた。恐怖で身体がすくむ…。すると目の前のドアが開いた。助けてもらえる!しかし出てきたのは、昼に口論した男性だった!
  • 愛のあやまち
    完結
    -
    ウィンは若い頃結婚に失敗し、息子チャーリーを引きとった。離婚して10年、再婚を考える相手も現れたところだ、なのに別れた夫ジェイムズが、この町に戻ってくるという…。もしかして息子を連れ戻すつもりかしら?不安な思いで帰宅したウィンが見たものは、居間でチャーリーとくつろぐジェイムズの姿だった!!
  • 青ざめた月
    完結
    -
    結婚目前のいとこのエマから頼まれ、パーティーで挑発的なドレスを着る事になったナターシャ。案の定、パーティーでは男性の執拗な視線に追われ、慎み深いナターシャはいたたまれない思いをする。エマの許婚の親戚・ルークにも経験豊かで遊び好きの女性と勘違いされ、月明かりの下、熱い口づけで追い詰められるが…!?
  • 恋のルール
    完結
    -
    華のあるいとこのナディアにコンプレックスをもつバネッサ。彼女の営む写真スタジオに、一人の男性が訪れる。彼はフットボールの元花形選手で、最近地元のマイナーチームのスポンサーとなったジェイ。バネッサをモデルのナディアだと誤解した彼は、「チームのPR写真のモデルに彼女を起用したい」と言い出し!?
  • 追憶は甘く切なく
    完結
    4.5
    会社を売却し、再出発をはかろうとロンドンから故郷へと帰ってきたヴェリティ。彼女の運転する車の前に少女が飛び出してきて病院へとつれて行くことに。その少女が、彼女を捨てたサイラスの娘だと知り、愕然とする。身分違いを理由に伯父にひきはなされた元恋人。永遠の愛を誓ったのに、彼女がNYへ行かされている間に、彼は他の女性と結婚して今は実業家として成功しているらしい。その彼が突然やってきて、冷たく言い放った。「僕の人生にかかわるな」。
  • 魅せられた伯爵
    完結
    3.0
    イングランドの田舎町の新聞記者になって1週間。特製チャツネの記事もいいけど、きっとスクープをつかんでみせるわ! 取材中、彼女が衝突しそうになった車から降りてきたのは驚くほどハンサムだが横柄な男性。しかも、突然熱く甘いキスをされる。彼は一帯の土地を所有する伯爵アレックス。地域のために働き、評判もいい。あの野蛮な男が!? あれは私のファーストキスだったのに--! 2度と会うまいと思っていたのに、ふたりは村を揺るがす大事件に巻き込まれ!?
  • 恋の代役
    完結
    4.0
    17歳の姪が、倍も年上の男に夢中になっているという。“あの男--スレードは、姪にとっては危険すぎる”チェルシーはスレードの関心を自分に向けさせ、姪を危ない恋から救おうと決心した。パーティの夜、チェルシーは誘惑的なドレスに身を包み、スレードを挑発する。予想通り、彼は誘いに乗ってきたのだが……!!
  • 砂漠は魔法に満ちて
    完結
    2.5
    あの人が私を探しだし、会いに来てくれた!オアシスのほとりでの再会にサマンサは有頂天になった。数か月前、アラブ3国の合同地形調査に参加するため、はるばるイギリスからやって来たサマンサは、ホテルの廊下で黒髪の大柄な男性と衝突し、はずみで熱い抱擁を交わした。以来、面影が心から離れなかった彼と今、ようやく…。だが、彼は厳しい表情を見せて立ち去ってしまう。それもそのはず、彼の名はビアハム、英明の誉れ高き砂漠の国ダーラーンの国王だった…!
  • 真夏の千一夜
    完結
    5.0
    亡き父が遺した財産である、砂漠の国ズーランに建つコンドミニアム。グウィニスはそこを売り、奔放な父の若い恋人とその息子の生活を保障してあげようとズーランを訪れ、父のコンドミニアムに泊まった。その夜、侵入者が現れた!我が物顔に振る舞う男は、彼女を娼婦と勘違いしている。けれど今までこれほどセクシーで完璧な肉体をもった男は見たことがない。グウィニスは彼に逆らえずキスを受け入れてしまった!そしてふたりはさらにエスカレートして…?
  • さよならは言わないで 恋という名の奇跡
    3.0
    大学院生のシエンナは、モンタナ州の渓谷で夏至を観察していた。そこはかつてジェシー・ブラックウルフという男のものだったという。だが彼の記録はほとんどなく、数少ない記録を調べるうち、シエンナはこの謎めいた男性にいつか夢中になっていた。渓谷にやってきた本当の理由は、彼のことを少しでも知りたいからだ。いったいどんな男性だったのかしら? しばらくそんな物思いにふけり、はっと気づくと、驚いたことに上半身裸の男に抱きかかえられていた。精悍な顔に厳しい表情を浮かべた、なんてセクシーな人なのだろう。しかしふと我に返り、彼の名を尋ねたシエンナは言葉を失った。ジェシー・ブラックウルフ? もう亡くなったはずの彼がなぜここに?■今月から、時空を超えてめぐり合った恋人たちの運命的な恋を描くミニシリーズ『恋という名の奇跡』が始まります。現代の男性にはないジェシーの傲慢さと逞しさにどんどん惹かれながらも、別れを覚悟するヒロインの切ないラブストーリーです。
  • 魔法じかけの永遠
    完結
    -
    フローラには婚約者がいた。情熱的な愛はないけれど、堅実な生活が送れるはず…。そんな理由で結婚しようとしていた矢先、暴漢から助けてくれた見ず知らずの男性と恋におちてしまう。彼の名はマルコ。強引で、恐ろしく情熱的な彼にフローラはすべてを許してしまうが、実はすべてはマルコが仕掛けた罠だった!
  • この恋は嘘
    完結
    -
    人材派遣会社で働くケリーは、大女優エステルが執筆する自伝を手伝う秘書として派遣された。やりがいのある仕事だが、エステルの一人息子リーだけが気がかりであった。彼は青年実業家でプレイボーイ。ケリーの友人サラは以前彼にもてあそばれた復讐のため、ケリーに危険なゲームをもちかけてきた。
  • 愛は望郷のかなたに〈パーフェクト・ファミリー8〉
    完結
    -
    ハーブ療法家オナーはある日、過去を語ろうとしない謎めいた男性デイビッドに出会う。二人はいつしか惹かれあっていくが、オナーが名門クライトン家を訪ねた時、そこで彼にうり二つの男性ジョナサンを見かける。まさかデイビッドは問題を起こして長年失踪していた、悪魔のように貪欲だという一族の愛憎の元凶…!?
  • 愛は苦しみの奥に〈パーフェクト・ファミリー7〉
    完結
    -
    内気なケイティが大学生の頃から淡い想いを抱いていた男性ギャレスは、双子の姉ルイーズと結婚した。失恋の痛みに耐えるケイティは、あわや交通事故かという最悪な初対面で威圧的な男性セブ・クックと出会う。彼は「君が夢に描くようなヒーローなんていない。現実の男を受け入れるんだ」と熱いキスをしてきて…!?
  • 聞かせて愛を
    完結
    -
    今は亡き姉の子供ニッキーを引き取ったハリエット。21歳という若さとは裏腹に、恋愛とは無縁の生活を送ってきた。ある日、姉を嫁と認めなかったマルコス家から、今になってニッキーを迎えに来るという話が出た。可愛いニッキーを品物のように扱うなんて!!怒ったハリエットは、絶対に渡さない、と決心したのだが…。
  • 罪深きアリアドネ
    完結
    4.0
    人気女優リアンナは、親友キャリーの結婚式に参列するため、少女時代を過ごした街をひさしぶりに訪れた。しかし彼女を待っていたのは、敵意をむき出しにした親友のいとこディアス。彼は、リアンナがキャリーの結婚相手サイモンをたぶらかす浮気相手だと思い込み、サイモンには決して近づくなと警告してきたのだ。冷たく侮蔑に満ちた彼の態度に、リアンナは打ちのめされる。とんだ誤解よ!!私の心にいるのは、幼い頃からずっとあなただけなのに--!!!
  • 愛はかなわぬ夢に〈パーフェクト・ファミリー6〉
    完結
    -
    男性顔負けの勝気な性格と長身を持つ、キャリアウーマンのサム。ある日、同僚に「女らしくない」と揶揄された彼女は決心する。「運命の人を捜して、結婚するわ!」そんなサムの計画に批判的なのは、州知事である父の補佐・リーアム。お相手探しのためイギリスへ行こうとするサムに、なぜか情熱的なキスを仕掛けてきて!?
  • 愛は苦悩とともに〈パーフェクト・ファミリー5〉
    完結
    3.8
    弁護士のマックスは、法曹界の大物の娘という理由だけでマディを誘惑した。結婚後も不実を重ねたマックスは、女性絡みの不祥事を起こして姿を消してしまう。マディは夫の仕打ちに深く傷つきながらも、新たに仕事を始め、前に進もうとしていた。そんな矢先、まるで別人のように穏やかになったマックスがマディの前に現れ…!?
  • 愛は惑いののちに〈パーフェクト・ファミリー4〉
    完結
    -
    名門クライトン家の令嬢ルイーズは、双子の妹の言葉に耳を疑った。大学時代、指導教官だったギャレスが、ルイーズが携わっている仕事の委員長として任命されたというのだ。3年前の夏、失恋で傷ついたルイーズは、なかば捨て鉢になって、ギャレスと一夜を共にした。そして今、運命に導かれた再会に胸がざわめいて…。
  • 若すぎた伯爵夫人
    完結
    3.8
    エミリーは父の遺言に従い、ラファエレ伯爵と便宜上の結婚をした。21歳になったら離婚して遺産を相続する約束だった。期限が迫る頃、彼女は結婚自体を無効にしたいと主張した。ラファエレが浮名を流すのにたえかねたのだ。冷酷で傲慢な彼との直接対決を避けるため、手続きを弁護士に任せて人里離れたコテージに逃げ込んだエミリーだったが、甘かった。追いかけてきたラファエレがあざけるように言い放つ。「別れる前に教えてあげよう--本当の結婚生活の喜びを!」
  • 半年だけの結婚
    完結
    3.0
    「半年だけ君を雇う。仕事の内容は、……結婚さ。」-足の大火傷が原因ですべてを失ったため、自暴自棄のアンバーに突然の申し出!!依頼主は、偶然出会ったわけありふうの男・ジョエル。彼の強引さ…、そしてそのかわいい息子のために納得ずくで始めた半年だけの契約結婚…。愛し合う夫婦としてのニセモノのキスなのに、それは今まで感じたことのない甘さを秘めていた。けれど、極上の甘美を味わうほどに愛されない寂しさにさいなまれる…。それが彼への愛ゆえと気づくのは、時間の問題で-。形から始まった二人の結婚は、愛という真実へたどり着けるのだろうか?
  • 砂塵に舞う花嫁〈砂漠の恋人〉
    完結
    -
    砂漠の国ズーラン。自然科学の研究のため訪れたカトリーナは、野外市場で一人の男性に目を奪われた。瞳は琥珀色に輝き、砂漠に生きる者の力強さが漂っている。武装した兵士に追われていた彼はカトリーナに近づき、恋人のふりをさせて場を切り抜けようと情熱的なキスをした。偽りの行為なのに、なぜこんなに胸が熱く高鳴るの…!?
  • 無邪気なかけひき〈砂漠の恋人I〉
    完結
    4.0
    「知りもしない男性と結婚なんて!祖父の言いなりになるものですか。」縁談のため砂漠の国ズーランに呼び出されたペトラは、ある計画を思いつく。「縁談の相手シーク・ラシードから結婚を断らせるために、私の評判を落として欲しいの!」周囲でも悪評判のプレイボーイを相手に“誘惑の演技”を依頼するが…。
  • 誘惑はオアシスで〈砂漠の恋人II〉
    完結
    -
    妹から幼い姪フラーの世話を頼まれたマリエラは、砂漠の国ズーランを訪れる。ここに、妹とフラーを捨てた男がいる…。ある手がかりからその男をシーク・ザビアだと推察したマリエラは、怒りを胸に彼がいる砂漠のオアシスへ向かう。しかし、彼は彼でマリエラを『従兄弟をたぶらかした悪女』と勘違いしていて…!?
  • 愛は運命のままに〈パーフェクト・ファミリー3〉
    完結
    -
    亡くなった叔父の財産処分をするため、へーズルウィッチにやってきたクリシー。厄介者だった叔父のせいで、町ではクリシーを偏見の眼差しで見る者も多くいた。そんな中、骨董品店で出会った店主ガイ・クックは優しく魅力的な人で、いつしか二人は惹かれあっていく。しかし、町をゆるがす強盗団のうわさが二人を引き裂き…!?
  • 愛は迷路のなかに〈パーフェクト・ファミリー2〉
    完結
    -
    弁護士のチューラは、プレイボーイと噂のソール・クライトンを紹介され、彼の魅力を認めながらも、反感を抱いた。ところが、彼がチューラの上司になることに!しかもソールに熱をあげている一族の娘を諦めさせるために、恋人のフリをすることになってしまう。屋敷で行われる仮面舞踏会にパートナーとして参加した二人は…!?
  • 消せない夜の記憶
    完結
    5.0
    冷酷な実業家の娘に生まれた不幸をかみしめながら、イヴは今夜も、豪華なホテルで催されたパーティーに同行させられていた。若さと美貌を最大限に活用し、父の会社を乗っ取ろうとしている実業家をまるめ込み、事態を父に有利な方向へもっていかなければならない。すべてにうんざりしていたイブの瞳をとらえたのは、おそろしく魅力的な男性だった。その誘惑に敗北し、イヴは彼に唇を許してしまった。彼こそ、今夜自分が懐柔しなければならない相手とも知らずに!
  • 奇妙な家庭教師 1巻
    完結
    -
    伯母からロンドン郊外の屋敷を相続した伯爵令嬢オクタヴィアは、うきうきしながらさっそく屋敷を見に行った。しかしそこにはすでにかわいらしい先客が!利発でおとぎ話のお姫様のように愛くるしい少女と、それよりだいぶ年下の、おてんばな妖精のような妹だった。事情がわからず、姉妹に手を引かれるまま、オクタヴィアは、姉妹の叔父エドワード・バラクラフに引き合わせられた。オクタヴィアを姉妹の家庭教師と勘違いしたエドワードは、尊大な態度で彼女に職をあきらめるよう言い渡した。
  • 誘惑のパフューム〈ニローリ・ルールズVIII〉
    完結
    3.8
    異国のシークがニローリ王国の次期国王!?しかも、一般市民の私が王妃になるですって--!?国王から皇太子の結婚相手として極秘で指名され、国のために愛のない結婚をすると決めたナタリア。ところが結婚準備で訪れたヴェネチアで、偶然出会った男性にひと目で心を奪われてしまい、しかも情熱のまま彼に身をまかせてしまった!!まさか王宮で彼に再会するとは夢にも思わずに…。正統なる王族ロマンス〈ニローリ・ルールズ〉大団円のフィナーレ!!
  • 残り香の誘惑
    完結
    -
    老舗香水メーカーの調香師サディは、有名な香水ミュールの調合法を知る唯一の女性。ある日、彼女の元に会社が合弁会社に売られるという報せが!ミュールの名声を失いたくない彼女は筆頭株主を説得するためオフィスへと向かう。が、そこにいたのは合弁会社の社長レオンだった。彼は彼女を見るなり「君のすべてがほしい」と言ってきて!?
  • 愛は復讐の果てに〈パーフェクト・ファミリー1〉
    完結
    3.3
    長身のブロンド美女ボビーは、ある復讐をとげるため、イギリスの名門クライトン一族に近づく。唯一彼女に疑いの目を向けたのは、弁護士のリューク・クライトンだった。「カリスマ性があってハンサムだけど、油断できない男だわ…。」警戒するボビーの部屋に、突然リュークが訪れた。用を問いただす前に、彼から熱いキスをされて…!?
  • バルタルディの女
    4.0
    路肩に車をとめて嵐が過ぎるのを待っていたクレアは信じられない光景に目をみはった。どしゃ降りの雨の中、若い女性がスーツケースを手に歩いてくる。クレアが声をかけ、車に乗せて話を聞くと、その女性はまだ十七歳で、これから駆け落ちをするという。パオラと名乗った彼女は裕福な家の娘らしい。相手の男性は財産目当てではないかとにらんだクレアは二人が落ち合う駅までパオラを送っていくことにした。途中でぐっすり眠ってしまったパオラを車に残し、クレアは相手の男性と会って正体を見きわめようとした。ところが駅で待っていたのはその男性ではなく、パオラの後見人グイード・バルタルディと……数人の警官だった。
  • 祝福なき結婚
    完結
    4.0
    ハリエットは必死で結婚相手を探していた。「25歳までに結婚しなければ、私の所有する屋敷グレース・ミードを相続させない」と、祖父から宣言されたのだ。ハリエットにとっては、その屋敷は“プリンセスのお城”。絶対誰にも渡したくない。恋人すらいない彼女は、思いあまって新聞広告で夫を募集したものの、うまくいくはずもない。そこへ、貧乏画家ローンとの出会いがあった。個展のために資金援助をする代わりに、彼に形だけの夫になってもらったらどうかしら!?

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