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-緑に抱かれた穏やかな国ルトラーン。街外れの小さな薬屋で祖父と暮らすリシャールは、城の菜園に咲く希少な薬草ライカを摘むことを唯一許された特別な存在だ。だが彼には決して知られてはならない秘密がある。それは自分がオメガであるということ。アルファが多いこの城の中、オメガだと悟られぬよう発情抑制剤を飲み慎ましく日々を過ごしていた。 そんなある日、リシャールの前に現れたのは病に伏す国王の代わりに若くして王座に就いた第一王子ラディオールだ。菜園に出入りする美しい青年の噂を耳にして会いに来たという。凛々しくも静かな瞳に見つめられた瞬間、リシャールの身体は熱に包まれ発情期のような状態に陥り、慌ててその場を逃げ出した。抑えきれぬ衝動――まるで運命に呼ばれたかのように。それからまもなくリシャールのもとに届いたのは「ラディオール様に関する極秘の相談」という緊急の手紙だった。再び城へと呼び戻されたリシャールだったが――。
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4.5水道パーツメーカーに勤める佐々木圭輔は車で山道を走行中、突然現れた怪しい光にさらわれて、異世界――デュナン王国――に移動していた。二百年前、初代国王が異世界からきた大賢者とともに作った、国を守る魔石を使い果たし、再び魔石を作るため、強い魔力をもつ異界人を召喚したのだ。 ところが調べてみると、圭輔は魔力ゼロのオメガであると判明、役立たずの上に元の世界にも帰れない、いきなり詰んだ状態に。 美しく逞しく強大な魔力をもつアルファの国王ブライアンに、圭輔は「保護してほしい」と訴え、なんとか王様の『着替え係』の仕事と王宮の一室を与えられた。こうして圭輔の異世界生活がはじまったが、初めてのヒートがやってきて……。
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-子供を抱えたオメガの前に現れたのは、運命を覆す最強のアルファだった! 家族に捨てられ、ひとりで子供を抱えて生きるオメガの雪。 貧しさと抑制剤の副作用に苦しみながらも、幼い息子を守るため必死に働く日々だ。 そんな雪の前に現れたのは、強く優しく、そして特別な存在――“ハイアルファ”の医師の栄貴だった。 冷たく裏切った元番との記憶に怯える雪に、栄貴は揺るぎない愛と庇護を差し伸べる。 「君と君の子供を、俺が守る」 孤独な親子に訪れる運命の出会いと、溺れるほどに甘い愛の物語――。 ※本作は柚槙ゆみの個人誌作品の電子書籍版となります。【278ページ】
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-【あらすじ】 保護猫しまきちと一緒に暮らす碧斗は、ペッティというペットショップに勤めている。営業でショップを訪れる、大人で魅力的な嵯峨に碧斗は惹かれていた。 ある日、嵯峨から食事に誘われた碧斗。連れて行かれたのはなんと嵯峨の実家であるイタリアンレストランだった。そこで嵯峨の父と会い、息子の結婚を楽しみにしていることを知った。 なぜかもやもやする気持ちのまま帰宅すると、家にいるはずのしまきちが窓の隙間から脱走していた。 嵯峨と二人で懸命にしまきちを探す。そして公園の茂みで倒れているしまきちを発見して……!? ★SSペーパーの番外編も収録! ※本作は柚槙ゆみの個人誌作品の電子書籍版となります。【238ページ】
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4.3口では勝てないが、タイマンでは負けない! 絶美の令嬢が強くなりたいと望んだ結果、女神からステータスを変更されて脳筋に? 蜂蜜のように艶やかな髪、大きなエメラルドグリーンの瞳、ふっくらとしたピンクの唇――それでいて、引っ込み思案で自信なげなスカーレットは、異様に男に好かれ、女に嫌われる美貌の乙女。アルスター王国の第二王子で異母兄のアベル殿下からも寵愛を受け、魔法学園の女生徒たちからは嫌味を言われる日々を送っている。今日も、瞳を潤ませるだけで何も言い返せない。落ち込むスカーレットは、学園からの帰り道、神殿で「強くなりたい」と祈りを捧げる。するとどこからか「授けましょう」という女神の声が! かくしてスカーレットは、「傾国の美姫(けいこくのびき)」から「素手喧嘩無敗(すてごろむはい)」にステータス変更された。ミッションは、傾国を阻止すること。手はじめに、不正が蔓延る屋敷を制圧すべく、素手で騎士と戦い、素手で魔法をぶち破る。すっかり脳筋になったスカーレットは、ついには召喚された魔物とも素手喧嘩で対決することに?
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-【あらすじ】 大学生の佐光由衣は、母の再婚で血の繋がらない年の離れた兄が出来た。国内外で有名な画家である壱也は、男の由衣から見ても惚れ惚れするくらい美しい男性だった。 そんな兄と広い家で二人暮らしをすることになり、上手くやっていけるか不安を感じていた。そのうえ壱也からの予想外な激しいスキンシップに翻弄されてしまい……。 「気持ちいいでしょ? ここ、硬いもんね」 マッサージをしてあげると言われて、その手は淫らに由衣を攻めてきて――。 ※本作は柚槙ゆみの個人誌作品の電子書籍版となります。【192ページ】
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5.0四十路の教師が城主の嫡男(幼児)に転生!? 「小説家になろう」で話題の転生×戦国小説 交差点で事故に遭ったことは覚えている。でもその後は……? まさか憑依? 転生? 混乱しながらも、今の己の身体が戦国時代に生きる勝千代という名の幼子であると理解した自分。だが、勝千代は城主の嫡男でありながら、父の側室や異母兄たちから虐待され、今にも死にそうなありさまなのだ。なんとしても幼いこの身体を死なせてはならない。勝千代の中の人である四十路男は、知恵を振り絞り、必死に勝千代を生き延びさせようとするが!? 戦国時代に迷い込んでしまった現代人による、ヘルモード・サバイバルから始まる戦国成長物語!
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3.8元カレとのいざこざから人間不信気味の佐倉は、人と深く関わることを避け、ペットシッターの仕事をしている。ある日、新規依頼を受けた佐倉は、歌舞伎役者のように涼しげで品のある佇まいと顔立ちをした男・樋置の家へ訪れる。樋置の美しさに一瞬、見とれそうになるものの、愛犬・ヴィムに対するぞんざいな態度に腹を立てた佐倉は、彼を怒鳴りつけてしまう。自身の失態に青ざめ、契約解除も覚悟した佐倉だったが、予想に関して樋置は佐倉の言葉を真摯に受け止めヴィムへの態度を改めてくれた。どうやらヴィムは突然預かることになったようで、樋置は慣れない犬との生活をどうして良いものか戸惑っていたらしい。そんなことがあったせいか、樋置は佐倉を信頼してくれるようになる。それは佐倉も同じことで、ヴィムの世話を介して交流していくうちに、二人の距離は少しずつ近づいて行き……。
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2.8片田舎の街酒場でダンサーをしているアルヴィは、色白痩身で中性的な美貌が色気を醸し出している人気ナンバーワンのオメガだ。発情期間近のある日、抑制剤を飲んで店に出ていたのだが、そこへアルファと思しき獣人二人がやってくる。 一気にフェロモンがあふれ発情してしまうアルヴィ。急いで森の中の小屋に逃げこんだが、追ってきた一人の獣人と体を繋げてしまう。アルヴィは首筋を噛まれ強引に番にされてしまい…目覚めると一人取り残されていた。それから半年、尻尾と耳のある赤子・イザークを密かに産み落とした。そんなアルヴィのもとへ隣国クサンドラの王室から使者が現れ、城へと連れ去られてしまう。驚いたことに、アルヴィが一夜の関係を持った相手はクサンドラ王・ブルーノだったのだ。ブルーノはアルヴィこそが長年探していた『運命の番』であり、いずれは己の妃にすると言うのだが…。異種間の上に身分違い――アルヴィは懊悩して…。
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3.8スポーツジムからの帰り、亘は公園で行き倒れている青年・史春を保護する。一宿一飯を提供したが朝には姿がなく、代わりに保護猫カフェのスタンプカードと亘の寝顔を描いた一枚のラフ画が残されていた。ラフ画の端には署名が入っていて、それは亘の好きな画家「HARU」のものだった。史春が「HARU」だと知った亘はその日から、彼ともう一度会うため猫カフェに通い、「HARU」の絵を取り扱っている画廊を巡り始める。そうして数日が過ぎたある日、亘はようやく史春との再会を果たす。人懐こく甘え上手な史春は亘との再会を喜んでくれ、二人は気の合う友人のような付き合いを始める。はじめのうちこそ憧れの画家「HARU」との交流に心躍らせた亘だったが、交流が深まるに連れ亘の興味は「HARU」ではなく一人の男・史春へと向いていき……。
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4.0ノンケの幼なじみ・善吉に失恋した蛍は、手当り次第に男をナンパする日々を送っていた。そんなある日、蛍はナンパした男に襲われ夜道で気を失ってしまう。気がつくと、見知らぬ部屋のベッドに寝かされていた。健太と名乗る家主は、蛍を助けてくれ、介抱してくれたらしい。少し善吉に似た容姿をした健太に胸のときめきを覚えた蛍だったが、相手は10歳も年下の大学生で、しかもノンケ。これ以上深く関わっては駄目だ。健太に惹かれ始めている自分にブレーキを掛け、健太との接触を避けようとする蛍だったが、健太はなぜか蛍に興味を持ってしまったようで、その日以降、執拗に連絡を取ろうとしてきて……。
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3.7パン屋「リデット」の店主である朝倉は、女性と話すことが苦手。接客以外で付き合いのある女性といえば、幼なじみの真菜くらいのもの。ある日、真菜から「彼氏を紹介したい」と呼び出された朝倉は、そこで大学時代に憧れていた同級生・七夜と再会する。しかし、七夜は朝倉に向かい「はじめまして」と口にする。大学時代、七夜と言葉をかわしたのは一度だけ。朝倉にとっては忘れられない出来事だったが、七夜は忘れてしまったのだろう。朝倉は七夜に倣い、初対面を装うことに。偶然の再会により、大学時代には得られなかった七夜との友情を手にした朝倉だったが、今や一流企業に務めるエリートとなった七夜は大学時代よりさらに眩しさを増していて、七夜に対する憧れは再び熱を帯びてくる。しかも七夜は、真菜とのデートの下見と称して、週末の度に朝倉を誘うようになり……。
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3.7忙しい仕事に追われ不眠症気味になっていた直人はある日、帰路の途中で気を失ってしまう。目を覚ますと、見知らぬ部屋のベッドに寝かされていた。どうやら偶然通りかかった男性・恭宏に助けられ、そのまま彼のベッドで眠り続けていたらしい。整った顔立ちをした恭宏は人懐こい性格なのか、恥ずかしさから早々に退散しようとする直人を引き留め、サンドイッチまで作ってくれた。恭宏にすこし心を開いた直人は、不眠症気味であること、なぜか恭宏のベッドではぐっすりと眠れたことを話す。すると恭宏は「眠れないのは寝具のせいでは?」と指摘してくる。彼は寝具メーカーの営業社員だったのだ。しかも疲労困憊な直人を心配し、直人の寝具を直接見たい、とまで言ってくる。「もしかして、高額な寝具を売りつけられるのでは……」 すこしの不安を覚えた直人だったが、すでに恭宏に対し好意のような感情を抱きつつある直人には断ることができなくて……。
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3.8六青なおは極度の童顔。大学に通う20歳の成人男子だというのに、黙っていると中学生、ひどい時には小学生に間違われることもある。なおは幼馴染みの水穂真のことが大好きだった。真はなおより12歳年上で、真が社会人となって一人暮らしを始めてからも、2人は本当の兄弟のように仲睦まじく過ごしていた。しかし、ある日を境に真は、理由も告げずに「もう来ないでほしい」と一方的になおを突き放してくる。しかもそれから数日後、なおは真が男性と連れだってホテルに入っていく姿を目撃してしまい、さらなるショックに襲われる。真のことがどうしても気になるなおは、拒絶されることを覚悟しつつ真のマンションへ向かうが、そこで見たのはホテルに入っていった彼とは違う男性と半裸の真。どう見てもただの友人関係ではない様子の二人を目の当たりにしたなおは、そこで初めて「自分は真に恋をしているのだ」と自覚してしまい……。
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3.8肉食狼上司×天然子うさぎのイケナイオフィスラブーー。 これはただの憧れ?それとも恋かはたまた欲望か。 玩具メーカーの企画部に所属する天草(あまくさ)は部署のお荷物。自分の強い希望で部署移動したにも関わらず、結果を出せずに焦っていた。 憧れの上司黒崎(くろさき)に認められたい一心で一人残業していたある日、ふと魔が差して黒崎のデスクで自慰をしてしまい、しかもそれを本人に見られてしまう。 怒られるかと思いきや、黒崎にキスされた上になんと動画を撮られていてーー!? 【登場人物】 黒崎英一:プライズ部門の若き部長。端正なルックスと仕事の敏腕ぶりに部署内外の人気が高い。 天草祥:総務部から移動してきた3年目社員。純粋で素直。一人で思い込み暴走してしまう傾向あり。時々我慢を押さえられない所が短所。
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4.6大手の電気通信会社でカスタマーサービスを担当する浅田智紀は、かつて自身の性的嗜好が原因で失態を犯した経験があり、以来、人間関係や恋愛に関してはひどく臆病になっていた。体だけの関係ならたくさん相手はいたが、本気の恋愛は怖い――。だが、同じ部署の上司・芹澤には密かに恋心を抱き始めてもいた。スーツの似合う逞しい体躯に加え、心を落ち着かせてくれるソフトな口調。しかし彼がノンケであることは間違いなく、見ているだけでいいと心に決め、芽生えた想いに蓋をして日々過ごしていた。そんな浅田のスマホには毎日何通も何通もひっきりなしにメッセージが届く。脅迫にも近いそれは、浅田の昔の同僚からの嫌がらせだった。周囲に動揺を気づかれまいと取り繕う浅田だったが、会社の創業祭でその男が目の前に現れて…。解けない縛めに翻弄される浅田とそんな部下への思いがけない感情に戸惑う芹澤――絡み合う感情の行方は…。
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4.3歯科技工士の陸はある朝、取引先の歯科医院の院長夫人に刺され……。気づけば、まるでファンタジーゲームのような異世界にいた。そこは剣と魔法が存在し、時折魔物が人々を襲う中世ヨーロッパ風の国。守護騎士のエドが剣の精霊を召喚する儀式を行って現れたのが陸だったのだ。剣の姿を取ってみてくれと言われるが、もちろん陸にはそんな変身はできず困惑するばかり。儀式のやり直しを求める声もあるなかエドだけは陸をかばってくれ、しばらく生活を共にすることになった。すると不思議なことに陸は普通の食事では満足が得られず、エドと触れあったり口づけたりすることで腹が満たされることに気づく。エドとの絆を深めることこそが剣の精霊である陸に必要な力であるらしい。そんな折、陸はエドの口利きで鍛冶工房に顔を出すようになり、そこで最強の剣を作る工程を学ぶことに…。果たして陸はエドの剣になれるのか!?
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-音大の大学院生・松岡雅路は指の故障もあり、ピアニストになる夢をあきらめるべきか留学するべきか進路に悩んでいた。そんな折、憧れのピアニスト霧島浩輔のサロンコンサートに行くことに。そこは旧華族所有の由緒ある洋館・蓮水館の音楽室。霧島の演奏に聞き惚れていた雅路だったが、突然中庭の木に雷が落ち、意識を失った……。そうして目覚めると、雅路は大正十二年の蓮水館――蓮水伯爵のお屋敷にタイムスリップしていた。当主の蓮水浩輔はまだ学生だが、どことなく霧島に似た端整な面立ちの凜とした青年だった。記憶障害で行くあてもないと偽った雅路を、浩輔は己の下僕として雇ってくれた。やがてピアノの腕を買われ、浩輔の腹違いの弟にピアノを教えるようにもなった雅路は、次第にここが自分の知っている大正時代とは少し違った世界であること、そして浩輔にも何か秘密があることに気づいて……。
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5.0子供の頃からの夢を叶え、結婚に関するあらゆることを総合的にプロデュースする会社『ラブライフ・ブライダル・カンパニー』に就職した朝陽だが、配属された先は第三事業部、通称メンズブライダル部――男性の同性婚を扱う部署だった。まだ立ち上がったばかりで社内での風当たりも強く、いつ潰されるかわからない。とはいえ今は有名ブロガーで動画配信者のカリスマ美容師YOUがパートナーとの挙式をオファーしており、この案件が成功すれば風向きも変わるはず。朝陽は部署を牽引する弱冠34歳の辣腕部長、実相寺圭のもと一人前のブライダルプランナー目指して厳しく鍛え上げられていく。いつしか彼への憧れ、尊敬、畏れは少しずつ別な感情へと姿を変えていき…。そんな折、朝陽が不用意に発したひと言が、気まぐれでプライドの高いYOUの機嫌を損ね、挙式がキャンセルされてしまい…。
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4.5会社員の阿川類は引越しを終えたある晩、風呂場の鏡に映る見知らぬ男の姿に仰天した。豪奢な軍服姿で凛々しく美しい顔立ちをした男が、類に向かって己の苦悩を打ち明けてくる。つい声をかけてしまった類に、男は悠朱国の皇帝、志儀と名乗り、どうか悪縁を断ち切る力を授けて欲しいと言う。どうやら鏡を通して異世界に繋がってしまったらしく、類は『鏡の尊』と呼ばれるはめに。特別な力などあるはずもない類だったが、志儀のつらそうな瞳が頭から離れず、風呂場で顔を合わせるたび彼の相談に乗ってやることにした。やがて次第にわかってきた志儀の悩み――それは、二度の結婚の失敗と信頼していた人物の裏切り。志儀の心情に共感を覚え、思わず「あなたの力になりたい」と言った瞬間、類の身体は鏡に中に吸い込まれ志儀のもとへと飛んでいた。突然現れた『鏡の尊』に驚きながらも、皇帝・志儀は類を新しい小姓としてそばに置いてくれることになったのだが…。
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3.8初代皇帝が仙人の力を借りて建国したという伝説を持つ基照国。 絶世の美女ともてはやされる酒楼の女主・祥明花のもとにある日、若き宰相の李伯慶が訪ねてくる。 実は明花の正体は、先帝の落とし胤と噂の姫・華仙公主。伯慶は滅亡寸前の国と幼い次期皇帝・紫旗を守るため、明花に協力するよう取引を持ちかけてきたのだ。 国はどうでもいいが可愛い紫旗は助けたい。その一心で、きな臭い伯慶の誘いに乗ることを決めた明花だったが……? 腕力系公主と腹黒宰相の凸凹コンビ、果たして傾国を回避できるか!?
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5.0ベストセラー作家の那花壮一郎、バーTOMARIGIのマスター横澤宗、そして学生の頃からの友人で同僚の飯山美博――雨宮和幸には三人の恋人がいる。過去の父との歪んだ絆に苦しんできた和幸だったが、彼らとの関係が和幸を変え、今では甘い日々を享受していた。そんなある日、TOMARIGIで開かれたパーティーで、那花も横澤も飯山も近くにいるのに一人で放っておかれた和幸は、客の男から言い寄られ…。また別のある日のこと、那花の出版記念パーティーに招かれた和幸は、とある女性と那花との婚約話を耳にしてしまい…。そしてまたある日は、飯山の家に本を借りに行った和幸は、そこで思いがけない本を見つけて――と、三人の恋人たちとのそれぞれの絆の深さや思い、覚悟を試されることになる。人気作『歪な絆と満ちた情慾』の続編!
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-初代皇帝が仙人の力を借りて建国したという伝説を持つ基照国。絶世の美女ともてはやされる酒楼の女主・祥明花のもとにある日、若き宰相の李伯慶が訪ねてくる。実は明花の正体は、先帝の落とし胤と噂の姫・華仙公主。伯慶は滅亡寸前の国と幼い次期皇帝・紫旗を守るため、明花に協力するよう取引を持ちかけてきたのだ。 国はどうでもいいが可愛い紫旗は助けたい。その一心で、きな臭い伯慶の誘いに乗ることを決めた明花だったが……?腕力系公主と腹黒宰相の凸凹コンビ、果たして傾国を回避できるか!? ※本作品は『華仙公主夜話』シリーズ全3巻を収録しています。 ※本商品は1冊に全巻を収録した合本形式での配信となります。あらかじめご了承ください。
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4.2ハウスキーパーとして働く二十六歳の凛花。ある日彼女は、社長から異例の住み込み仕事を依頼される。それは、スキャンダルで行方不明中のイケメン実業家、若御門遼介の生活全般の世話をするというもの! 驚きつつも、破格の報酬を約束された凛花は、社長の期待に応えるべく単身山奥の豪邸を訪れる。そこで待っていたのは、一生に一度の激しい恋だった。遼介という人間を知るたびに、凛花は強く惹かれていく。同時に彼から向けられる視線に同じ熱情を感じ、二人は狂おしいほどの愛に溺れていくが……。この恋は、今だけの甘い夢? わけあり実業家と万能ハウスキーパーの魂を揺さぶる濃密ラブ!
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4.8輸入雑貨の会社で商品管理の仕事に就く、ちょっぴり天然な二十五歳・安積。そして、安積の世話焼き女房のような同僚・広瀬。二人は高校時代からの付き合いで大学も同じ、就職先も一緒、デスクも隣り同士という腐れ縁だ。安積にとっては頼りになる同僚で友人でしかなかった広瀬だったが、残業続きのある晩、会社のトイレで自慰の手伝いをされてしまい安積の中で動揺が広がる。――あいつ、どういうつもりなんだ? これも寝ぐせ直しと同じ? 世話焼きの一環? さらに二人で飲みに行った帰り、今まで見せたことのない顔で「俺と付き合えよ」と言って、突然キスの真似ごとをしてきた。――まさか本気じゃないよな? 安積の疑問は日に日に膨らんでいく。そんな折、二人の部署に曰くつきの男が異動してきて――。ゲイで世話焼きな広瀬×ノンケで天然な安積。王道リーマン・ラブアフェア。
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-放牧と交易を営みながら砂漠に生きる民――アミールはその一族の族長の三男、血気盛んな青年である。ある日シャーマンの神託により、アミールの双子の妹アーヤが『荒野の魔人』の生け贄の花嫁に選ばれる。アーヤが幼馴染みのサイードに恋していることを知っているアミールは、自らが身代わりとなることを決意し、結婚式前夜にアーヤと入れ替わると花嫁になりすまして魔人が棲むという荒れ地の洞窟をくぐった。するとそこに広がっていたのは常春の楽園。やがて現れた魔人ジャラール――尖った耳、オパールのような髪と紫の瞳をもつ白い肌の大男は、アミールが男であると知っても花嫁の義務を果たせと押し倒し、その肌を貪った。ジャラールに敵愾心を抱きながらも、昼間は穏やかな彼の姿と美しい花園の宮殿の生活の中で次第にアミールの思いは変わっていく。しかし魔人ジャラールにはある秘密があるようで……。 人外(魔人)×褐色の身代わり花嫁。偽りから始まる官能の千夜一夜。
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3.0もう待てない。その気にさせたお前が悪い。 野性と灼熱の国の若き王・サラジードに嫁いだブルベリア皇女ローズ。正式に妻となるため王を悦楽を与える約束なのに、荒々しくも繊細な指と舌で散々に乱されて……。
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4.5大学生の仙道海斗は、リアル感覚でバトルを体感できるVR・RPGゲーム『ネオ・ジェネシス』のトッププレイヤーの一人。アミューズメントパークの中に設置されたブースに入っては、その抜群の身体能力で次々と獰猛なモンスターを倒しゲームクリアを目指している。ある日、海斗はゲーム内で危機一髪のところを一人の青年に救われる。黒い戦闘服に包まれた細い肢体、グレーがかった美しい瞳。儚い美貌とは裏腹な冷淡な口調――伝説のナンバーワン・プレイヤー、シャドウだった。感情を押し殺したような彼の冷ややかな瞳はゲームを楽しんでいるように見えない。なのになぜ彼は毎日、ネオ・ジェネシスにやってくるのか。興味を惹かれた海斗はなんとか現実世界でもシャドウに近づこうと躍起になるのだが、一向に出会うことができず…。そんな時、偶然にも海斗はシャドウの意外な正体、そして過去を知ることになる。
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-「ランベルト,僕の騎士,お前は僕の聖域だ」――豊かな自然に恵まれ,昔から魔術がごく自然に根づいているエンデル王国。第一王子のユージアは,精霊と交信できる力を持っているがゆえに十歳から城の中に幽閉され,自国の未来などを精霊たちから聞く役割を担わされてきた。国王は精霊の言葉に頼り切り,己で政治を行うことすら放棄している始末だ。だが精霊との交信儀式では特殊なお香が使用され,その副作用は心身共に疲弊するものだった。そんなある日のこと,ユージアの食事に毒が盛られるという事件が起こった。ユージアを失うことを恐れた国王は,国一番の騎士団の団長ランベルトを専属護衛として息子につけた。精霊王子となる前の幼い頃から憧れの存在であった,凜々しく逞しい騎士ランベルトがつきっきりで護衛をしてくれる。長い間,孤独に苛まれていたユージアの胸に初めて甘い思いが芽生えていき――。
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-ここは、あけぼの町三丁目。『コウスケの弁当屋』にやって来る人々の、時にあたたかく、時にせつない、お弁当をめぐる物語―― 幼稚園に通いはじめたかわいい息子・つかさのため、毎朝せっせとキャラ弁を作る有純。つかさの喜ぶ顔もさることながら、インスタで『いいね』や賞賛のコメントがつくのも嬉しくて、ますます腕を上げていく。一方、同じクラスの遥斗は、ふりかけごはんとウインナー2本という簡素なお弁当が毎日つづいている。母の縁は表情も少なく、ママ友など友人を持つ様子もない。そんな縁に、担任の里香はやきもきしている。里香は、お弁当ひとつで子どもの心は幸せにもなれば、淋しくもなると考えている。なぜなら、自分自身が母親からお弁当を作ってもらった記憶がないからだ。里香の恋人・雄太はその真逆で、大学生になった今も父が手作りのお弁当を持たせている。そんな雄太ら父子も最近のお気に入りは『コウスケの弁当屋』で……
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4.0平凡なアラサー男子、山田保。ある朝起きたらBLエロゲの世界にトリップしてしまっていた。しかも体は犯されてナンボの穴担当、エロ神父の姿に変わっていたから大ピンチ。 道を歩けばエロゲ世界の住人たちに襲われてしまう不憫なシア(山田保)。どうにかこうにかエロフラグを回避していくが、ただ一人、羊飼いのアサドだけはシアに手出しをしてこなくて……? 読めばきっと誰かに話したくなる、異世界トリップ×エロ×コメディの新感覚BL小説! 『第一回 fujossy小説大賞・春』審査員特別賞受賞作を大幅改稿。 上條ロロ先生による単行本書き下ろし美麗イラスト付き! ※本作品は同タイトルの分冊版1~7巻の本文に、イラストを追加したものです。
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5.0『第一回 fujossy小説大賞・春』審査員特別賞受賞作が読みやすい分冊版で配信スタート! 平凡なアラサー男子、山田保。ある朝起きたらBLエロゲの世界にトリップしてしまっていた。しかも体は犯されてナンボのモブキャラ、穴担当のエロ神父の姿に変わっていたから大ピンチ。 道を歩けばエロゲ世界の住人たちに襲われてしまう不憫なシア(山田保)。どうにかこうにかエロフラグを回避していくが、ただ一人、羊飼いのアサドだけはシアに手出しをしてこなくて……? 読めばきっと誰かに話したくなる、異世界トリップ×エロ×コメディの新感覚BL小説!
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4.0
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-江戸の材木問屋の跡取り息子、喜之助に拾われた一匹の野良猫――茜と名付けられ、大層かわいがられたが、喜之助は若くして病に倒れ帰らぬ人となってしまう。「死んだら生まれ変わる。そうすればいつかまたお前に会える」――喜之助のその言葉を信じ、生まれ変わりを探し続けているうちにいつしか数百年が過ぎ、茜は妖になっていた。そんなある日のこと、茜はひとりの青年に拾われた。名は松屋孝佑。顔は似ていないが喜之助だ、彼の生まれ変わりに違いない。喜ぶ茜だったが、残念ながら孝佑には前世の記憶はなかった。ちゃんとご飯もくれるしかわいがってもくれるが、ただそれだけ。もっと特別な存在として孝佑に愛されたい! そう念じていたら、とうとう茜は深夜のいっときだけ人の姿をとれるようになった。そのうえ、孝佑が男同士のまぐわいをパソコン画面で見ながらこっそり自慰をしているのを知ってしまい、茜は孝佑との交尾をこい願うようになって…。
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3.0法律を学ぶ大学一年生の青蘭の前に、突然現れた直垂姿の男。巨大な獣の背に乗る彼は、青蘭に告げた。「お迎えにあがりました、里の巫女様」。男は青蘭をさらうようにして獣に乗せ、そのまま夜の海へと飛び込み─気づけばそこは見知らぬ場所。そして青蘭は、人々が異形のものに襲われるという恐ろしい光景を見てしまう。 平安時代に似た異世界で、選ばれし八人の巫女のひとりとして「下総国の光の宮」を護ることになった青蘭。男は悌哉と名乗り、人獣の荘助とともに青蘭に仕えるという。同じ境遇の巫女から、二度と元の世界に戻れないと言われた青蘭は……!?
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-呪物と化した九十九本の「針供養」を行う戀々。十二年前の事件を追う泰。二人が出会った時、針女の呪いが解き放たれる―― ふわりふわりと夜の学校を服が歩く。窓の外には漆黒の目をした女が浮かび…… ここは番町、武家屋敷の跡地。警察官の泰(たい)は、今春から番町署地域課の配属となった。同じく警察官だった父を十二年前の不可解な事件で失った彼は、「父の代わりに義母と義妹を守る」と決意を新たにしていた。そんな折、管轄内のバレエ教室で女児が斬り付けられる事件が発生。捜査に乗り出すと、そこにはひとりでに蠢く「青いチュチュ」と、白目のない真っ黒な目をした針女(はりめ)が。その瞬間、天狗のような出で立ちの少年・戀々(れんれん)が姿を現した。仏像を連想させる大男・安針(あんじん)とともに呪物と化した九十九本の「針供養」をし、針女を調伏するという。泰は戀々とともに、試着したまま花嫁が行方不明となった「白いウエディングドレス」や、着れば痩せると噂の「赤いワンピース」などの事件に次々と挑むようになる。やがて、番町で発生する数々の事件と十二年前の事件、さらには戀々の過去……これらすべてが針女の呪いによるものだと突き止めるのだが──過去の因縁と対峙する時、果たしてなにが起こるのか!?
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-貧しい漁村から皇都に働きに出てきたが、騙されて傾城街の娼館に売られてしまった少年・凪。ある嵐の晩、娼館を逃げ出し荒れ狂う大川に愛猫の潮とともに飛び込んだ凪だったが…目覚めるとそこは星見神社。「お前は夢告げに従って拾われた、星見様の終生のつがい」――亞星という老婆からそう告げられ、命だけは助けられたものの神社の奥御殿に軟禁され、“つがいの務め”を果たさねばならなくなった。星見様――銀の髪と碧い双眸をもつ類稀な美貌の青年、祁答院柊星はその夢見と卜占の能力から皇国の権力者たちに重用され代々守られてきた一家の当主で、だがそれゆえに外に出ることも叶わず奥御殿でたった一人生きてきた。どんな逆境にあっても前向きで明るい凪はそんな孤独な柊星に寄り添い、閉ざされた心を少しずつ溶かしていくのだったが…。その頃、皇国の権力者たちは隣国へ攻め入る準備を進めていて…。
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4.0姉の忘れ形見、五歳児の勇佑と二人で暮らす秋人――その正体は人狼だ。秋人は由緒正しい獣人族の家系・時信家の次男だが、姉が人間との間に産んだ勇佑を一族として認めない父や兄に反発し、大学生の時に家を飛び出して勇佑を一人で育ててきた。 獣人であることを隠しながらずっと不自由な生活をしてきた二人だが、ある日、商店街にある小さな本屋の店主・蓮見と知り合いになった。蓮見はエリート商社マンだったが会社を辞め、祖父の営んでいた店を継いだのだという。そのやさしい笑顔に秋人と勇佑はすっかり心を掴まれてしまう。いつしか蓮見の家でご馳走になるくらい親しくなり、つい気を許してしまったばかりに人狼であることがバレてしまった。しかし彼は動じることなく接してくれたばかりか、半獣に変身した秋人を愛でてかわいがってくれて……。 そんな折、秋人のもとに冷徹な兄が突然やってきて……。
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-新人漫画家の今里開里。彼には二つの悩みがあった。一つは引っ越したばかりの部屋の騒音。アパートの前をひっきりなしに通る車の音でネームに集中できず苛々する毎日。そしてもう一つは…獣人であるということ。人間たちに紛れて密かに受け継がれてきた獣人の血――その中でも開里は「種受け」と呼ばれる存在で、発情期になるとより強い獣人の種を欲してフェロモンを出してしまうため痴漢や変質者の被害に遭うこともしょっちゅうだった。そんなある日、仕事のできる静かな環境を求めて街を彷徨っていた開里は、心安らぐようなコーヒーの香りに誘われ一軒のレトロな喫茶店に入った。美形マスター、神河真人の温かい人柄、そして彼の淹れる特製ブレンドにすっかり魅せられ、開里は毎日のように店に通うようになった。実は真人も獣人で、どこかにいるはずの仲間を求めて彼らを引き寄せるコーヒーを店で出していたのだ。匂いで開里が獣人であると気づく真人だが、一方の開里はそんなこととも知らず…。
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5.0獣人族の家系、時信家の孫息子・勇佑は、人狼の母が人間との間にもうけたハーフだ。母亡きあと叔父の秋人とそのパートナーの古書店主・蓮見に愛情いっぱいに育てられてきた。そんな勇佑も十三歳になり、北海道の大自然の中に建つ全寮制のフィリス学園に入学した。ここは人狼のみが入れる六年生の学園で英国のパブリックスクールをモデルとし、公用語は英語、外国からの人狼も多かった。入学式で勇佑は懐かしい相手と再会する。小学校の途中で転校し以来、音信不通となっていた親友の劉生だ。すっかり大人びた雰囲気の劉生に、まだ幼さの残る勇佑はドギマギするばかり。二人は偶然にも寄宿舎で同室だった。入学して間もなく、学園では「ウルフ&ラビット」という新入生歓迎の催しが開かれることに。それは広大な森の中、ウルフ役の上級生がラビット役の新入生を探して追いかけ、捕まった生徒は七日間、相手の世話係をするというもの。劉生とともに逃げ惑う勇佑を、なにかと噂のある上級生が狙っていて…。
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4.0
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4.0ベルデン王国の兵士・アイクは、オメガでありながらアルファと同等の実力を持ち所属部隊の中でもトップの成績。そんな彼の夢は国王直属のエリート部隊「ラウンズ」に加入することだった。王への忠誠心を表すワインレッドの制服は全国民の憧れ。だが何度異動願いを出しても「オメガだから」という理由で却下されてしまうのが現状だった。「実力は足りているはずなのに理不尽な」と悔しい気持ちを募らせていたある日、偶然にもラウンズの隊長・ダンテと手合わせする機会を得る。結果は善戦むなしくノックアウトだったものの、それがきっかけでラウンズの新人研修に参加できることに。一定以上の成績を修めれば正式なラウンズ兵として採用されると聞き、アイクは苦手な座学にも一生懸命取り組む。ところが可能性が見えてくるにつれ、アルファにうなじを噛んでもらう――オメガフェロモンの処理をしなければならないという別問題も浮上してきた。そんなことを頼めるくらい心惹かれるアルファ――アイクが思い浮かべた相手とは……。
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4.0秋月紫苑は,外食産業の大手・秋月カンパニー経営者の第一子。だがオメガであることを理由に虐げられ,屋敷で家政婦のようにこき使われていた。両親に甘やかされて育ったアルファの妹・凛音には,事あるごとに罵倒され見下される始末。そんな紫苑の楽しみは,裏庭の離れでお茶を点てること。亡き祖母との思い出が詰まった離れで過ごすことが,唯一心休まる時間だった。そんなある日,秋月カンパニー主催の企業交流会パーティーのため,紫苑は一人屋敷の留守番を言いつけられる。家族がいない間に久しぶりの休暇を……と心踊らせながら茶道具の準備をする紫苑だったが,そこへ一人の青年――九条蒼牙がやってくる。超有名企業グループの御曹司である彼は,パーティー会場をうっかり間違えて秋月邸を訪れてしまったらしい。アルファの雰囲気を醸し出しつつもどこか飄々とした蒼牙に,紫苑は「運命の番」のトキメキを感じてしまうのだが……。
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4.0椎名ひかるは大の犬好きの新米動物看護師。癒やし系キャラゆえ勤務先の動物病院でも人気者のひかるは、保護犬ムサシを院内で飼わせてもらい充実した日々を送っていた。ところが高齢の院長が病院をたたむことになり、急遽ペット可のアパートを探さねばならなくなった。そんな折、ひかるは密かに思いを寄せていた常連客のひとり、小田切の飼い犬を助けようとして車に撥ねられてしまい、気づくと犬たちの天国に…。そこで長老犬から「犬を愛する心を讃えて元の世界へ戻してあげよう」と言われ、期間限定で犬と会話できる秘密の能力を授けられた。そして再び目覚めたひかるは、なんと本当に犬と話せるようになっていた。一方、ひかるがアパート探しに苦慮していることを知ると、小田切は犬を助けてもらった礼として、同居を申し出てくれる。片思いの相手との同居生活にドキドキのひかるだが、小田切の飼い犬たちから『ご主人さまを助けて欲しい』と頼まれてしまい…。
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-IT系企業の経理部に勤める拓実の趣味は小説を書くこと。得意なジャンルはファンタジー、弥刀あやのペンネームで学生時代から作品を書いては賞に応募してきたが落選続きだ。25歳になった今でもプロになる夢は諦めておらず、ウェブサイトで作品を公開したり創作仲間と同人誌即売会に参加したりしている。そんなある日、SNSで弥刀あやに対する中傷コメントが相次ぎ、拓実はすっかり落ち込んで創作意欲さえも失ってしまう。すると憧れのカリスマ的同人漫画家『夜光ともか』から励ましのDMがきた。その後も作品の感想を送ってくれる夜光先生のおかげでなんとか元気を取り戻すことのできた拓実は、性別すら不明のこの漫画家をさらに好きになっていく。一方、社内では普段接点のないデザイン部のイケメン陽キャ、茅本煌から突然声をかけられ、陰キャを自認する拓実は戸惑ってしまう。かつて会社の飲み会で酔った茅本を、拓実が介抱したと言われ……!?