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3.0そこは赤と黄色の密室だった! 上司のセクハラを訴えるために実名で記者会見をしたOL幸田美代子が、1DKのマンションで殺された。後頭部をブロンズ像で殴られたうえ、包丁で喉をかき切られたのだ。鮮血で赤く染まった室内にはなぜか百個のレモン。おまけに現場は、内側から完全にロックされていた。洋室の窓ガラスは割られていたが、そこから犯人が侵入するのは可能でも、出た形跡がない! 奇妙な密室の謎に挑む捜査一課烏丸ひろみを待ち受ける意外な真相とは…!? 『三色の悲劇』シリーズ第二弾。 ※本書は九三年四月、実業之日本社ジョイ・ノベルスより刊行された『檸檬色の悲劇』を改題したものが底本です。
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5.0三宅島が動き出して、神津島や式根島を通り越し、新島をも越えて大島の南へ接近中……。伊豆七島のひとつが動き出して東京へ近づくという、幻覚を見たとしか思えない謎めいた文章を残して、十七歳の人気歌手・朝葉芙美が殺された。容疑者として逮捕されたのがタレント本のゴーストライター大門信作。芙美になりきって文を綴った中年男は、釈放されたものの、心は傷つき、妻からも離婚をほのめかされる。しかし、窮地に立たされた大門がついに発見したのは、三宅島が実際に動いたという信じがたい事実であった! ※本書は、1992年2月、角川文庫『ゴーストライター』として刊行された作品を、加筆、改題したものが底本です。
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-警視庁・志垣警部の知人、戸部光晴の息子・修太は三十歳のエリート社員。三週間後に上司・安養寺昇一の娘・果穂との結婚を控えていた。だが、二年前に大きな事故で頭部を負傷し、その後遺症からなのか、記憶が時折欠落することがある。息子の様子がおかしいと父親の光晴から相談を受けた志垣が修太に話を聞くと「九州の黒川温泉で女を殺した気がする」と衝撃の告白が! 記憶の場所に殺人の痕跡はなかったが、修太の笑顔を携帯の待ち受け写真にした女の死体が意外な場所で見つかった……。記憶障害に苦しむ男は犯人か、それとも無罪か!? 女性に人気ナンバーワンの温泉・黒川温泉を舞台に描く、警視庁温泉殺人課シリーズ File 26。
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5.0京都の嵐山温泉で起こった殺人事件をきっかけに、警視庁捜査一課の志垣警部らと懇意になった、「三島のおばちゃん」こと野中貞子。彼女は、志垣の姪・千代との結婚が成就しなかった志垣の部下・和久井刑事のため、新たなお見合いを企画する。相手の女性は、貞子の地元・三島のデパートに勤める店員だという。先方の希望により、見合いは雪深い青森県の秘湯、携帯もインターネットも出来ない一軒宿・青荷温泉で、厳寒の二月に行われることが決まり、東京から青森まで開通したばかりの東北新幹線に乗って、三人は現地に向かう。当初は渋っていた和久井だったが、相手の女性・愛沢雪子の予想外の美しさを目の当たりにし、すっかり乗り気に。ところが見合いの翌朝、宿の前に巨大な雪だるまが出現。表面の一部が氷イチゴのように赤いので割ってみると、中から雪子の惨殺体が発見される。雪子はなぜ殺されてしまったのか。しかも、雪子の死体はどうして、雪だるまに埋められていたのか。謎だらけの事件に挑む警視庁“温泉殺人課”志垣と和久井の推理は……。
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-有名ニュースキャスター観崎真次郎の娘・亜沙子が、東京都内世田谷区二子玉川に建つ、築30年を越す木造アパートで遺体となって発見された。彼女は、張られた水に氷がびっしり浮かんだ状態の浴槽内で、氷漬けになって死んでいたのだ。部屋の借主は亜沙子の恋人で、人気ファッションモデルの小嶋英介と判明した。しかし、亜沙子の住まいは都内豊洲の高層マンションで、実際にアパートの部屋に住んでいたのは、大家の証言によると「色が黒くて小柄で地味」な女性らしく、亜沙子の容貌とはまったく符号しない。事件後に行方不明となった英介の関与が疑われたが、数日後に彼も青森県・八甲田山中で、雪に埋もれ無残な姿で見つかった。亜沙子も英介も、誰からも好かれる人柄のよさで知られ、怨恨による殺人とは考えにくい。事件現場に残された「八戸ノサトニカエル」という謎めいた落書きや、郷土玩具の鳩笛を手掛かりに、警視庁の志垣警部と和久井刑事ら捜査陣は、青森の秘湯へと向かった……。
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-人気女優・白瀬美保の女性マネージャー・三好恵が、ゆでた餅と大量の粉末トウガラシを喉に詰まらせて窒息という、異常な手段で惨殺された。そして美保は「私は48時間以内に殺される!」と書き残して姿を消し、つづいてインターネットの掲示板に「私は広島にいます。きょう麻薬の山。たすけて」と謎のコメントを残す。狂言か真の誘拐かと騒がれる中、女優を追って広島へ飛んだ志垣警部をあざ笑うように第二の殺人が発生。和久井刑事も合流して、猟奇事件解明の舞台は、道後温泉、そして美しい島なみが広がる瀬戸内へ……。消えた女優を追う48時間、志垣警部は美しき女優を救えるか!?
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3.0学生時代の「できちゃった婚」から5年。増岡大輔は、「責任をとる」かたちで始まった妻・瑛子との家庭生活への不満から、「Dの変身」(D=大輔)と題するブログを始める。瑛子が息子・亜輝の教育にのめり込むにつけ、後悔の念は募る一方だったのだ。やがてキャバクラ嬢の杉本玲花と不倫関係になった大輔は、離婚を決意。発作的に息子の教育費を、玲花の口座にインターネットで送金してしまう。ところが23万円のつもりが230万円を振り込んでしまい、預金残高がほぼ空に! しかし増岡家にとって、それは津波のように押し寄せる悲劇の序章に過ぎなかった。平凡に見えた3人家族が、ふとしたことから崩壊し、まったく先が読めないなかであらゆる不幸に見舞われる展開は、まさにパニックサスペンス! 絶望のどん底に堕ちた大輔は、立ち直ることができるのか? そして瑛子と亜輝は? 一気読み必至の傑作エンタテインメント。『ドリーム』を加筆し改題。
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3.6本格的なネット時代を迎え、ますます過激化する一方の「言葉の暴力とウソ」。食品だけでなく、何気ない日常会話にも、偽装と毒はひそんでいる。「何様のつもりだ」「おまえが言うな」「いかがなものか」「ここだけの話」「だから日本人は」「生理的にキライ」「不正はなかったと信じたい」――。言っても言われても、心が傷つく不用意な言葉の数々。これらの〈ひと言〉は、自分が優位に立ったつもりでも、逆に、使った当人の人間性をおとしめるから要注意。皮肉や遠回しな物言いを得意とする人ほど、周囲から見下されてしまうのだ。ミステリー作家の著者が日本語特有の落とし穴を鋭く指摘し、人格急変のトリックも浮き彫りにしながら痛快に綴っている。最終章では、殺伐とした世の中で、心の平和を保ちながら生きてゆける前向きな発想法(「心のクスリになる七つの常備薬」)を紹介。人は言葉で病気になり、言葉で健康になるのだ。「目からウロコの精神衛生本」である。
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3.0〈母さん、帰らぬ、さびしいな。 金魚を一匹突き殺す。 まだまだ、帰らぬ、くやしいな。 金魚をニ匹締め殺す。 なぜなぜ、帰らぬ、ひもじいな。 金魚を三匹捻ぢ殺す。〉 北原白秋の童謡『金魚』と共に、推理作家・朝比奈耕作に送られてきた、中学時代の同級生・熊谷須磨子からの手紙。 朝比奈は指示通り松濤の洋館を訪れるが、同様に呼び出された同級生2人と館に閉じ込められてしまう。 蝋燭だけが頼りの暗闇で脱出を試みる3人だが、やがてどこからか女の金切り声が響きわたり――カーテンの裏には“突き殺された”熊谷須磨子の死体が転がっていた! この空間、異常すぎる! 予想は何度も覆される、絶対に読んでほしい“怖ミス”の名作を復刊しました!!
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-カメラが不幸を写し出す――。 ”最悪の未来”は変えられるのか? 衝撃の冒頭40ページ、息もつかせぬ急展開。 乗り過ごし注意の衝撃作! 「私には、なぜ人の不幸な未来が見えてしまうの?」 これ以上考えられないほど最悪の誕生日を迎え、悲しみのどん底にいた仁美。 なんとか立ち直り、カメラマンとして働き始めた矢先、異常な事態に遭遇する。 記念撮影をした老夫婦の悲惨な末路が、デジカメの液晶画面に現れたのだ――。 未来は変えられないのか? この現象を解明すべく、あの最悪の日にしまい込んだ、血塗られたデジカメを取り出した仁美に、 恐ろしい惨劇が襲いかかる!
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-吹雪に消えた美女。秘湯に沈むスーツ姿の男。白濁の湯に隠された真実を追え! ベテラン警部・志垣vs.若手エリート警部・夏目、二人の推理合戦の行方は!? 温泉宿の露天風呂にスーツ姿の男の変死体!?――亡くなった男と一緒に宿泊していたのは、前の晩、吹雪で立ち往生していたところを、警視庁捜査一課のエリート警部・夏目大介が、助けた女だった。しかし、事件発生後、女は忽然と姿を消してしまう。一方、ベテラン警部・志垣も、奇しくも同じ宿を訪れ……。期せずして同じ事件に関わることになった二人の刑事が、推理の末に辿り着いた哀しい真実とは。人気旅情ミステリー。