SF・ファンタジー - 宮内悠介作品一覧

  • 盤上の夜
    4.0
    「相田と由宇は、出会わないほうがいい二人だったのではないか」――由宇は四肢を失い、囲碁盤を感覚器とするようになった。若き天才女流棋士の栄光をつづり、第1回創元SF短編賞で山田正紀賞を贈られた表題作をはじめ、同じジャーナリストを語り手に紡がれる、盤上遊戯、卓上遊戯をめぐる6つの奇蹟。囲碁、チェッカー、麻雀、古代チェス、将棋……対局の果てに人知を超えたものが現出する。デビュー作品集ながら第147回直木賞候補となり、第33回日本SF大賞を受賞した、2010年代を牽引する新しい波。解説=冲方丁
  • 1ヘクタールのフェイク・ファー-Genesis SOGEN Japanese SF anthology 2021-
    -
    東京の高円寺に居たはずなのに気づいたらアルゼンチンのブエノスアイレスにいる、そしてどうやってもその理由が思い出せない! これは悪い夢なのか、夢ならいつか覚めるはず、でもいっこうに覚めない、では何かのドッキリか陰謀か、さてさてどうする……。※本電子書籍は、『Genesis 時間飼ってみた』(東京創元社 2021年10月29日初版発行)に収録の「1ヘクタールのフェイク・ファー」のみを電子書籍化したものです。『Genesis 時間飼ってみた』全ての電子書籍版ではございませんのでご注意ください。
  • エクソダス症候群
    3.5
    すべての精神疾患がコントロール下に置かれた近未来。10棟からなるその病院は、火星の丘の斜面にカバラの“生命の樹”を模した配置で建てられていた。ゾネンシュタイン病院――亡くなった父親がかつて勤務した、火星で唯一の精神病院。地球の大学病院を追われ、生まれ故郷へ帰ってきた青年医師カズキは、この過酷な土地の、薬もベッドもスタッフも不足した病院へ着任する。そして彼の帰郷と同時に、隠されていた歯車が動き始めた。25年前にこの場所で一体何があったのか。舞台は火星開拓地、テーマは精神医療史。俊英による初長編。/解説=牧眞司
  • 彼女がエスパーだったころ
    3.5
    進化を、科学を、未来を――人間を疑え!百匹目の猿、エスパー、オーギトミー、代替医療……人類の叡智=科学では捉えきれない「超常現象」を通して、人間は「再発見」された――。デビューから二作連続で直木賞候補に挙がった新進気鋭作家の、SFの枠を超えたエンターテイメント短編集。
  • 偶然の聖地
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 地図になく、検索でも見つからないイシュクト山。 時空がかかった疾患により説明不能なバグが相次ぐ世界で、 「偶然の聖地」を目指す理由(わけ)ありの4組の旅人たち。 秋のあとに訪れる短い春「旅春」、世界を修復(デバック)する「世界医」。 国、ジェンダー、S N S――ボーダーなき時代に鬼才・宮内悠介が描く物語という旅。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • Genesis 一万年の午後
    3.6
    創刊号はベテラン堀晃を筆頭に、松崎有理、宮内悠介、高山羽根子、倉田タカシなど現在の日本SF界を牽引する俊英のほか、次世代を担う新鋭・久永実木彦、ライトノベル界で活躍する秋永真琴・宮澤伊織の新作短編を収録。日本SFの新たな潮流を創るオリジナル・アンソロジー誕生。【収録作】久永実木彦「一万年の午後」/高山羽根子「ビースト・ストランディング」/宮内悠介「ホテル・アースポート」/加藤直之 エッセイ「SFと絵」/秋永真琴「ブラッド・ナイト・ノワール」/松崎有理「イヴの末裔たちの明日」/吉田隆一 エッセイ「SFと音楽」/倉田タカシ「生首」/宮澤伊織「草原のサンタ・ムエルテ」/堀晃「10月2日を過ぎても」
  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集
    3.6
    SF作家と人工知能学会がコラボレーション! この一冊で、「人工知能の現在と未来」が丸わかり。 日本を代表するSF作家たちが、人工知能をテーマにショートショートを競作。それをテーマ別に編集し、それぞれのテーマについて第一線の研究者たちがわかりやすい解説エッセイを書き下ろしました。 名古屋大学・佐藤理史先生プロデュースの〈AI作家の小説〉も掲載! 研究者の最新の知見と作家のイマジネーションが火花を散らす画期的コラボ企画が、文庫オリジナルで登場です。 【テーマ一覧】 ◎対話システム ◎自動運転 ◎環境知能 ◎ゲームA I◎神経科学 ◎人工知能と法律 ◎人工知能と哲学 ◎人工知能と創作 【執筆者一覧】 《作家》若木未生、忍澤勉、宮内悠介、森深紅、渡邊利道、森岡浩之、図子慧、矢崎存美、江坂遊、田中啓文、林譲治、山口優、井上雅彦、橋元淳一郎、堀晃、山之口洋、高井信、新井素子、高野史緒、三島浩司、神坂一、かんべむさし、森下一仁、樺山三英 《研究者》大澤博隆、稲葉通将、加藤真平、小林亮太、伊藤毅志、原田悦子、赤坂亮太、佐藤理史、久木田水生、松山諒平
  • スペース金融道
    4.0
    「宇宙だろうと深海だろうと、核融合炉内だろうと零下190度の惑星だろうと取り立てる。それがうちのモットーだ」新星金融の取り立て屋コンビがゆく。新本格SFコメディ誕生。
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー
    3.7
    ベテランから日本SF界の未来を担う新鋭まで、現代SF界を牽引する書き手が集結。新時代を創る書き下ろしアンソロジーシリーズ第4巻。第12回創元SF短編賞正賞・優秀賞受賞作を掲載。/【目次】はじめに/小川一水「未明のシンビオシス」/川野芽生「いつか明ける夜を」/宮内悠介「1ヘクタールのフェイク・ファー」/宮澤伊織「ときときチャンネル#2【時間飼ってみた】」/小田雅久仁「ラムディアンズ・キューブ」/高山羽根子「ほんとうの旅」/鈴木力「SFの新時代へ」/溝渕久美子「神の豚」〔第12回創元SF短編賞優秀賞受賞作〕/松樹凛「射手座の香る夏」〔第12回創元SF短編賞正賞受賞作〕/第12回創元SF短編賞選考経過および選評/ちいさなあとがき/編集部より
  • 超動く家にて
    4.0
    雑誌『トランジスタ技術』のページを“圧縮”する架空競技を描いた「トランジスタ技術の圧縮」、ヴァン・ダインの二十則が支配する世界で殺人を目論む男の話「法則」など16編。日本SF大賞、吉川英治文学新人賞、三島由紀夫賞、星雲賞を受賞し、直木・芥川両賞の候補となった著者の傑作快作怪作を揃えた自選短編集。あとがき、文庫版オリジナルのおまけも収録。/【収録作】トランジスタ技術の圧縮/文学部のこと/アニマとエーファ/今日泥棒/エターナル・レガシー/超動く家にて/夜間飛行/弥生の鯨/法則/ゲーマーズ・ゴースト/犬か猫か?/スモーク・オン・ザ・ウォーター/エラリー・クイーン数/かぎ括弧のようなもの/クローム再襲撃/星間野球/あとがき/解説=酉島伝法
  • 遠い他国でひょんと死ぬるや
    -
    戦没詩人の“幻のノート”が導く南の島へ―― 大戦の記憶、民族と宗教、友情と神秘… 予測不能の旅に男が見たものは!? 千変万化のエンターテインメント!  激戦地ルソン島で戦死した、詩人竹内浩三の幻のノートを追って――須藤は、TVディレクターの職を捨て、彼の足跡を辿るべく現地へ渡る。到着直後、謎の西洋人男女に襲われたところを救ったのは、山岳民族の娘ナイマだった。大戦以来の日本人への反感を隠さない彼女は、須藤をミンダナオ島独立闘士ハサンの家に伴うことに。だがムスリムの一族は、秘密を抱えていた……。 第70回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞作
  • ホテル・アースポート-Genesis SOGEN Japanese SF anthology 2018-
    -
    旅人・友也(ゆうや)は、軌道エレベーターが聳える小さな島国を訪れ、この天に延びる塔を見はるかす〈ホテル・アースポート〉に投泊する。かつては観光客で賑わったこの国も、テロで入国者が激減し、ホテルの運営も今は若い娘ひとり、その日の宿泊者は彼を含めて五人だけ。その夜も、島を吹き渡る風が、巨大エレベーターを轟々と鳴らし……そして密室殺人が発生した。『盤上の夜』の著者・宮内悠介の新機軸。※本電子書籍は、『Genesis 一万年の午後』(東京創元社 2018年12月21日初版発行)に収録の「ホテル・アースポート」のみを電子書籍化したものです。『Genesis 一万年の午後』全ての電子書籍版ではございませんのでご注意ください。
  • ヨハネスブルグの天使たち
    3.8
    ヨハネスブルグに住む戦災孤児のスティーブとシェリルは、見捨てられた耐久試験場で何年も落下を続ける日本製のホビーロボット・DX9の一体を捕獲しようとするが──泥沼の内戦が続くアフリカの果てで、生き延びる道を模索する少年少女の行く末を描いた表題作、9・11テロの悪夢が甦る「ロワーサイドの幽霊たち」、アフガニスタンを放浪する日本人が“密室殺人”の謎を追う「ジャララバードの兵士たち」など、国境を超えて普及した日本製の玩具人形を媒介に人間の業と本質に迫り、国家・民族・宗教・戦争・言語の意味を問い直す連作5篇。才気煥発の新鋭作家による第2短篇集。 解説/大森望

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